大卒でもFラン大学卒は底辺呼ばわりされることも多く、何かと世間から下に見られがち。
Fラン大学卒の学歴では「就職も難しい」と思われているところはあるものの、果たしてFラン大学は本当に就職に不利なのでしょうか。
今回はFラン大学の就職事情に注目し、
- Fラン大学の就職率や就職先に見られる傾向
- Fラン大学生の就職活動
- Fラン大学卒で逆転就職を叶える方法
以上の点について解説していきます!


なお、Fラン大学という言葉自体、定義が複数あり曖昧ですが、この記事ではもっとも世間一般的な定義である「偏差値50未満の大学や学部」としています。
Fラン大学の就職率 | データをもとに考察


▼偏差値別就職率
偏差値 | 私立就職率 | 国公立就職率 | 合計就職率 |
39 | 67.8% | 67.8% | |
40〜44 | 61.5% | 61.5% | |
45〜49 | 64.4% | 76.5% | 64.7% |
50〜54 | 67.6% | 76.6% | 69.6% |
55〜59 | 72.9% | 77.3% | 74.6% |
60〜64 | 76.6% | 77.0% | 76.7% |
65〜69 | 73.7% | 69.8% | 72.4% |
70以上 | 74.9% | 73.9% | 74.4% |
参考:大阪経大論集・第64巻第1号・2013年5月「大学の偏差値と退学率・就職率に関する予備的分析:社会科学系学部のケース」
この表は、偏差値別の就職率を示したものです。
Fラン大学に該当するのは偏差値が49までの大学や学部となるため、この表の上から3段目まではFラン大学のデータとなります。
数値で見るとFラン大学卒もそれ以外の大学も、大きな数値の変化はないように見えます。

ここで考えなければならないことは、就職率だけでは就職事情は語れないということです。
なぜなら、就職先がどこかに関わらず「就職したかしていないか」だけを示した数字が就職率であり、極端な話「正社員として雇用されれば就職はできた」とみなされるからです。
優良企業や人気企業にどれだけのFラン大学卒が入社できているかは全く判断できません。
Fラン大学の就職先

それでは、Fラン大学生たちはどのような業界に就職しているのか見てみましょう。
Fラン大学の就職先ランキングTOP5は以下の通りとなります。
▼Fラン大学の就職先ランキング
1位 | 流通業 |
2位 | 製造業 |
3位 | 卸売業小売業 |
4位 | 宿泊業、飲食サービス業 |
5位 | 金融業 |
参考:Fラン大学の就職先ランキングTOP5 | 統計データをもとに徹底調査
このランキングを見て、以下の気付くべきことがあります。
- ITに深く関わる情報サービス業がランクインしていない
- 専門知識を要する「医療」「建設業」がランクインしていない
Fラン大学の特徴に、「勉強に対する意欲が低い」というものがありますが、それが理由で資格取得が必要な業種、専門性の高いスキルを要する業種への就職が少ないという結果につながっていると考えられます。
Fラン大学の就職先に見られる傾向は、
- 専門スキルを要しない業界への就職が多い
- ブラック企業が多いとされるサービス業への就職が多い
- 成長業界であるIT業界への就職は少ない
となります。
Fラン大学の就職活動 | 5つの実態

Fラン大学の就職活動では、一体どのような点で困難が見られるのでしょう。
ここでは、Fラン大学の就職活動の実態を5つ紹介します。

1.ES(エントリーシート)が通らない
そもそも就職活動はエントリーシートが通らなければその先へ進むことがありません。
エントリーシートの選考、つまり書類選考の時点でFラン大学は壁にぶち当たってしまうケースがとても多いのが問題点となっています。

面接まで持ち込めば、人間力でカバーできるかもしれませんが、書類で落とされてしまってはなすすべがありません。
この点がFラン大学生にとって、就職活動を困難にしている原因でもあります。
2.学力試験やSPIで不合格になりやすい
Fラン大学生もいろいろですが、一般的にFラン大学生には「勉強嫌い」や「努力したがらない」人たちが多い傾向にあります。
そのため、学力が求められる筆記試験をクリアできず、そこで不採用が決まってしまうことも非常に多いです。

3.企業説明会でコネを作りづらい
企業説明会では、多くの就職活動中の学生たちがありとあらゆる大学からやってきます。
この場でFラン大学生はランクの高い大学に通う学生たちの影に霞んでしまい、うまく企業側の人とコミュニケーションが取れないことが多いのも問題です。

逆に企業説明会でコネを作ることができる人なら、就職活動を有利に進めることができる大チャンスにつながります。
Fラン大学生は企業説明会などの他大学の学生が多く集まるイベントで名前を覚えてもらえない、企業側の人に相手にしてもらえないなど、苦戦を強いられます。
4.有名大学と比べて学内の企業説明会に格差がある
大学が開催する企業説明会もあります。
大学が開催する企業説明会の参加企業のレベル自体が、Fラン大学の場合には明らかに低くなるのも特徴です。

Fラン大学の企業説明会に参加するのは、主に中小企業や名前も聞いたことがないようなローカル企業である場合が多く、他の大学と比べて企業説明会の格差が顕著に見られます。
5.学歴フィルターでエントリーすらできない
就職活動の流れは、エントリーして書類選考を突破したら、筆記試験などに続いていくのですが、最初のエントリー自体ができないケースが多いのもFラン大学ならではの特徴です。
企業側の条件は「大卒」であっても、実際には人気の高い企業は特に多くの応募者を振るいにかけるため「学歴フィルター」を使用します。
応募者の多い人気企業ほど学歴フィルターを使用するケースが多いため、Fラン大学では人気企業にエントリーさえできないという事態が頻繁に起こってしまうのです。

このように、学歴フィルターがあることでエントリーさえできない企業の特徴を挙げると以下の通りです。
- 人気があり倍率が高い企業
- 学力を要する職種
- 老舗企業
- 採用担当に高学歴が多い企業

Fラン大学生が優良企業に逆転就職できる裏技5ステップ

Fラン大学生は就職において不利になることが多いと理解した上で、ここからはFラン大の学歴でも優良企業に就職するための方法を解説します!
Fラン大学の名前はいつまでもついて回ります。
そのため、Fラン大学から優良企業を目指すなら、一旦学歴をカバーするために就職し「実績を積む」方法が有効です。

ここで紹介する方法は、時間はかかりますが確実性の高い方法です。
今Fラン大学の学歴だけを武器に就職活動をしたところで限界はありますが、就職し職歴を身につければ話は変わります。
ここで気をつけるべきことは、
- どのような業界や職種に就けば転職時に有利になるのか
- 具体的にどの企業を選び経験を積むべきなのか
の2点。
この章で細かく流れを解説していきますので、しっかり読んで行動に移しましょう!
1.学歴を職歴でカバーする選択肢を考える
冒頭にもチラッとお伝えしましたが、学歴はいつまでもFラン大のまま変わることはありません。
そのため、今の時点では書類選考で落ちてしまったり、仮に面接までこぎつけてもそこで自分をアピールできなかったりと、就活は難航するでしょう。
Fラン大学から優良企業へ就職するケースはゼロではありませんが、成功するとしたらよほど前の段階から先を見据えてしっかりと準備をし続けた人のみ。
となれば、今この記事を読んでいるあなたがすでに3年生4年生だとしたらすでに手遅れなのです。

ここで必要なのは、「今のままどうにか就活を成功させよう」ではなく、「職歴をつけてから転職で逆転就職を叶えよう」と考え方を変えることです。
最初の就職先で理想の企業に入れればもちろんベストですが、それが叶わないと分かった今、転職時に理想の企業に入れればいいと考えるのは極めて妥当です。
2.どんな業界や職種を選ぶべきか見極める
Fラン大学で就職できる企業は限られていますが、確実にあります。
ですが、どんな業界や職種でも「転職に有利な職歴が身に付く」わけではありません。
転職を見据えて就職するのなら、
- 将来性のある業界を選ぶこと
- 専門性の高いスキルが身に付く職種を選ぶこと
が必要です。

狙うべき将来性の高い業界は、ずばり「IT業界」です。
なぜかというと、ITはIT業界以外のどの業界にも通用するからです。
IT技術なしに企業は機能しませんし、たとえ飲食業や医療業界などITとかけ離れた業界であっても、ITの技術者は確実に存在しています。

ITスキルには、
- プログラミングスキル
- 資料作成スキル
- マーケティングスキル
などさまざまなスキルがあります。
これらのITスキルを身につけて、次の転職に挑むなら確実に今よりも高いレベルの企業を目指すことができるようになります。
スキルの種類や自分に合ったスキルを選ぶのが難しいと感じる人はぜひリバラボインターンシップの無料カウンセリングを受けてみてください。
就職サポートのプロが、あなたが取得すべきスキルや選ぶべき業界を決めるお手伝いをしてくれますよ!
3.有名大学卒に負けないスキルと実績を積み上げる会社を選ぶ
転職のために就職をするとなると、
- しっかりスキルが身に付く
- 転職時に誇れる実績までが確実に積み上げられる
この2点を確実におさえて就職先を見つける必要があります。


ここで、Fラン大学生にぜひおすすめしたいのが、リバラボインターンシップです。
転職のために就職するとして、その就職先を選び間違えたら結局意味がなくなります。
それなら、確実にスキルと実績を身につけられるインターンシップを活用する方が良いと言えるのです。

リバラボインターンシップは、
- 目指す転職を叶えるために必要なスキルと実績が身に付くインターンの場を提供
- インターンを終えたら、そこからの転職活動をしっかりサポート
この2本柱で、学歴に自信のない人たちが逆転就職を叶えるためのお手伝いをしています。

Fラン大学卒でも、インターンでスキルを身につけ、その後の転職で優良企業に就職した先輩たちもたくさんいます。
興味が湧いたらぜひこちらからリバラボインターンシップについて見てみてくださいね!
4.目標となる優良企業を探す
Fラン大学→スキルを身につけるために就職もしくはインターンに参加→転職、という流れで進める場合には、つい目先の就職先やインターンのことで頭がいっぱいになりがちです。
ですが、あなたが目標としているのは優良企業への転職です。
転職の際にはどの企業を目指したいか、つまり根本となるゴールを早いうちから見据えておくようにしましょう。

目標とする企業を探す際には、
- 自分が将来的にどの分野で成功したいのか
- 最終的にどうなりたいのか(例:出世する、独立して起業する、など)
などの、先の先まで見据えた目標を設定し、そこへつながる道筋を立てていく必要があります。
目標を見つける際には、
- あなた自身が好きなこと
- あなた自身がやりがいを感じること
につながる職種を見つけると良いです。
例えば、「ITスキルを高めて独立したいけれど、多くの人と広く関わる仕事がしたい」であれば、ITコンサルタントやIT関連の営業が選択肢として候補に上がります。
どちらもITのプログラミングスキルを身につけ、さらに磨き上げてSEになる、という道順は避けて通れません。
こうして逆算していくと、まずはITの登竜門と言われるプログラミングスキルを身につける必要があることがわかります。

この場合は、最終的な目標が独立起業ですが、いきなり独立を目指すのは現実的ではないため、IT業界で成長が著しい企業を目標企業としていくつか具体的に決めておくのが賢明です。
5.転職活動を想定して企業研究と自己分析を進めておく
目標とする企業が決まったら、ここからは実際に就職もしくはインターンシップでスキルを身につけながら自分自身の価値を高めていきます。
この間、同時進行していくこととしては、
- 転職時に目指したい企業のリサーチ
- 転職活動時に備えた自己分析
の2点です。
転職時には、あなたが身につけたスキルと実績が強い武器となりますが、それと同じくらい重要なのが、自分を売り込む力です。
職務経歴書や面接時の質問には、必ず「自己PR」が必要となりますが、この部分は非常に重要度が高いため、時間をかけて対策をしておかなければなりません。
自己分析をして、自分の強みを伝わりやすくまとめることを早い段階から始めておくと、転職時にとても役に立ちます。

転職時にアピールできるだけのスキルを身につけようと思うなら、目安として2年間初めの就職先に勤務するのが良いと言えます。
この2年間を最大限に有効活用するためには、企業研究と自己分析は欠かせません。
まとめ
今回はFラン大学の就職事情について解説しました。
Fラン大学の学歴では、卒業後にすんなり優良企業へ就職できる可能性は低いことが分かりましたね。
対策方法として有効なのは、
- まず就職してスキルと実績を身につける
- 職歴でFラン大学卒の学歴をカバーして自分の価値をUPさせてから転職活動スタート
- 目指す優良企業への転職を叶える
という順番で目標企業への就職を実現させる方法です。
一見遠回りのように見えるかもしれませんが、確実性の高い方法でハイレベル転職を叶えたい人にはとてもおすすめの方法です。
ぜひ検討していただき、早めに行動を起こしてくださいね!