TREND 2018/09/20

学生優位の「超売り手市場」 企業が優秀な学生を獲得するための施策とは

広報の須永です。
最近よく耳にする就活のトピック「超売り手市場」というワードをご存知でしょうか。そもそも「売り手市場」とは、2014年以降、企業が優秀な学生を獲得することに奔走する学生優位の状態を言いますが、最近は企業側の採用計画数が、就職を希望する学生の数を大幅に上回る「超売り手市場」が話題になっています。
その影響により就活生の間では、自身と企業のマッチングに時間を割き、さらに企業情報の収集に大手就活サイトを活用するのではなく、OB訪問、知り合いを通じて情報を得るなどの“活きた企業情報” をフェイストゥフェイスで得るのが流行っています。

企業側が就活生に寄り添う形となっている「超売り手市場」。今回は、企業が優秀な学生を獲得するために行っている代表的な施策を2つご紹介します

【ウェブサービスの活用】企業側から就活生にダイレクトアプローチ
企業は若手社員不足が深刻化しているため「待っていてもいい人材は来ない」と就活生に直接アプローチする「逆求人型」を採用。
最近では「逆求人型」を扱うサービスが増加しており、オファーボックス(運営・i-plug)、DODAキャンパス(同・パーソルキャリア)、キミスカ(同・グローアップ)、ジョブラス新卒(同・アイデム)、アイツール(同・エン・ジャパン)、ニクリーチ(同・ビズリーチ)、逆求人フェスティバル(同・ジースタイラス)など多数のウェブサイトがあります。それぞれに特色があり、使い勝手もいいことから、ユーザー数も年々増えている傾向にあります。就活生にとって「逆求人型」で直接企業からのアプローチを受けるため、「大勢のうちの一人ではない」と実感できるとして注目されています。

【社内環境・自社の社員を活用】リアルイベントで学生との関係構築を促す
社員の紹介で採用を行うリファラル採用。これまで企業は“転職希望者”にフォーカスしていましたが、最近ではベンチャー企業などが学生に向けたリファラル採用に注力しています。企業の学生向けリファラル採用の施策の1つとして、社員と繋がりのある学生を会社に招待し、自社をプレゼンテーションする「リアルイベント」の実施があります。このイベントでは、自社が持っているバースペースやカフェスペースを利用し、学生が各事業の責任者や新卒者と交流するというものです。社員と学生の“関係性”だけで、採用するのではなく学生に会社の文化を理解してもらうことを目的としています。学生にとっても長い時間を共有するであろう未来の“同僚”の人なりを事前に理解ができるとして、人気の施策となっています。

これまで採用担当者は大手就活サイトで事足りていた状況は一変。現在は人材不足解消のため、様々な取り組みがされ、採用方法は複線化してきています。今後も企業の採用施策の動向を追っていきます。