INTERVIEW 2022/05/24

「喧嘩じゃなくて、人として本当の強さを手に入れたくて」 ダメな自分と決別し、経営者のタマゴへと変身したワケ ー 卒業ストーリーVol.8 ー

こんにちは、広報部のきこりんです。

リバラボインターンシップでは、学歴・職歴に関係なく18~29歳の若者が2年間のジョブ型インターンを通し、キャリアを再生するプロジェクトです。2年のインターンを卒業した後は、転職までサポートしています。

自分の居心地のいい場所「コンフォートゾーン」 を抜け出すには勇気がいります。自分が慣れている環境に安心するからです。しかし、時にはそのコンフォートゾーンを抜け出して、痛みを伴う経験をすることで自分自身を成長させなければなりません。2年前の春、そんな選択をしたのが今回の主役・明日人です。

複雑な家庭環境から、荒れてしまった学生時代。喧嘩ばかりして強がっていたものの、心の中では「本当の強さ」 を手に入れたくて葛藤していました。そんな時にリバラボインターンシップと出会い、過去のダメな自分と別れる決意をします。ここで一体どんなことを学び、どんな姿になり、どんな夢を見つけたのか、これまでを振り返りながら聞いてみましょう。

■Profile

明日人
27歳、群馬県出身。大学卒業後、夜職でボーイとして2年間働く。これからの人生と自分の現状に不安を覚え、2020年4月、リバラボインターンシップに参加。主任補佐としてリーダー陣の教育から支局全体の組織づくりまで幅広く貢献する。

支えてくれた人を裏切りたくなくて

ー 改めて、なんでこのリバラボで頑張ろうと思ったのでしょうか。

入社時のインタビューでもお話していますが、昔からとにかく人に迷惑をかけてばかりでした。毎日のように喧嘩はするし、先生に指導されるし、大人になっても問題ばかり起こして… そんな日々を送ってる時に、「自分、いつまでバカやるの?」 と考えるようになり、今変わらないとこの先もっと苦労することに気づいたんです。リバラボで頑張ることを決めてから、つるんでいたほとんどの友達と関係を切りました。それくらいこの2年間は本気だったんです。

ー 変わりように周囲はびっくりしたのでは?

リバラボ卒業を両親に報告した時に、「続かないと思ってたけど、よくやり切ったじゃん」 と言われました。(笑) まだ繋がっている数少ない友達からは「真面目にやっててすごいな!」 と言われたりとびっくりした人もいましたね。

ー そこまでモチベーション高く取り組めるのはすごいですね。

とはいえ、やっぱりしんどい時はありましたよ。特に入社してすぐは「なんでこんな大変な営業をしないといけないんだ…」 と不貞腐れる日々が続いていました。この2年間をやり遂げることがゴールになってしまって、その目的や中身をしっかり考えられていなかったんです。

そんな気持ちで仕事に臨んでいたことも案の定当時の上長には見透かされてたようで、振り返りの時間に「明日人、今日の仕事何%でやったの?」 と聞かれました。咄嗟に「もちろん100%です」 と答えると、「そしたらもうこれが限界なんでしょ? これが限界なら改善するか、辞めたほうがいいね」 と言われました。そこから自分がなぜリバラボに参加して、これを通してどんな自分になりたいのか再度思い出させてもらい、持ち直したという経験があります。不貞腐れた自分を切り捨てることもできたはずですが、諦めずに最後まで向き合ってくれた上長には感謝しています。

人を笑顔にできる架け橋に

ー この2年間で印象に残っている出来事を教えてください。

部下の1人の文太ですね。自分の営業成績に悩み、苦労していた時に自分の元についてくれたメンバーです。素直で頑張り屋さんですが、繊細な一面も持っているので、最初は正直「大丈夫か?!」 と心配になることもありましたが、何度も彼と向き合い目標に向かって併走していった結果、主事に昇格。表彰式の壇上で涙ながらに語る彼の成長した姿を見て、胸が熱くなったのを覚えています。

あと、文太からは年末年始に長文送られてきて。(笑) 何かと思ったら、ここ1年の感謝の気持ちや次の目標が綴られていて、最後は「明日人さんいなかったら辞めてたかもしれません」 という文で締めくくられていました。諦めずにやってきてよかったと心から思いました。後から聞いたんですが泣きながら打ってたらしいです、可愛いですよね。(笑)

ー 入社時のアンケートに「自分が助けてもらった分、次は自分が人を笑顔にできる架け橋になりたい」 と語っていましたね。誰かを支えることがやりがいだったのでしょうか?

自分の成長ももちろん嬉しいですが、それ以上にメンバーが成長していく姿を見るほうが達成感を感じていたかもしれません。最初は暗くて会話に入れない人が、徐々に明るくなり自分から積極的に発言したりとか、内気でやる気が低かった人が今では支局のことを1番に考えて雰囲気を作ってくれたり、弱気な人が表彰式の壇上で堂々とスピーチをする姿を見ることがやりがいの1つでした。

※明日人(右)。表彰式の壇上での様子。

ー ここで学んだ1番大切なことは?

たくさんありますが、「考えるより、まずは行動に移すこと」 ですね。これは最初に自分を叱ってくれた上長から教えてもらったことです。知らないところに身を置いたり分からないことを始めると、不安な気持ちのせいでやらない理由を探して逃げがちです。自分もそうだったので、すごく分かります。でもやったことがないからできないのは当たり前で、すぐに諦めるのはただの機会損失でもったいない。余計なことを考えるくらいなら、行動しちゃう。案外いけるじゃん! って思えることも多いですから。

セカンドキャリアは経営者を目指して

ー 卒業後のキャリアを教えてください!

経営者を目指すために日々猛勉強中です。

ー 思い切った決断ですね。

相当悩みました。せっかく営業を学んだから、それらを活かせる仕事がいいかなとか、実家が農家なので跡を継ごうとか。でも、以前から経営者になりたいという夢を持っていたので、1回きりの人生なら挑戦してみようと思って。

自分の周りには悪いことをして捕まってしまったり、若くして道を踏み外したせいでとても苦労している人がたくさんいます。数年前の自分もそうでした。でも、リバラボを通して
「自分でも変われたから、みんな可能性で溢れているんだ」 と気づけたんです。辛い境遇にいる人たちが可能性や夢、目標を見出せるような事業や教育を作っていきたいと思っています。

ー では最後に、これから頑張るリバラボ生へメッセージを!

どんな状況でも諦めないで下さい。多分キツいことや逃げたくなることがたくさんあると思います。諦めなければ何かしらの形で「このリバラボにいてよかったな」 と思える日が必ず来ると思うので、人生の糧になる。負けずに頑張ってください、自分も頑張るから!

この2年間で人としてふた回りも大きく成長した明日人。経営者としてさらに飛躍する彼の姿を紹介できる日もそう遠くないかもしれません。それまで楽しみに待ちましょう!