INTERVIEW 2020/02/28

GO NEXT(→) 跳ねろ、スリバ!!!/『物言わぬ≪正≫からの脱却。何者にもなれなかった私が振り絞ったのは、一歩前に出る勇気』Vol.3総務経理部 杉浦慶子

昨年、設立から10年を迎えた3Backs。
事業のさらなる拡大にともない、現在急ピッチで内部統制が図られていますが、その屋台骨ともいえるコアメンバーたちがいます。
彼らはどのようなストーリーを経て、3Backsに入社したのでしょうか。そして、抱くビジョンとは?
3Backsのミライを照らすGo Nextシリーズもいよいよ最終回、Vol.3は総務経理部の杉浦慶子(33)をご紹介します。

杉浦 慶子(Keiko Sugiura)
2016年4月、株式会社3Backsの子会社であった株式会社ハローワールドに入社。コミュ障&口下手。趣味は夜の散歩・Youtubeを観る・ヒトカラなど、基本的にひとりでやれることを好む。大卒。
静岡県富士市出身、郷土料理の≪おけんちゃん≫作りを得意とする。麻雀が好き。声フェチ。

「たまに大学時代の友だちに会うと皆しっかりと社会人をやっているので、働いていない自分は社会的に普通じゃないのかなって、その時だけ少し劣等感を抱きました」

子どもの頃になりたかったもの、憧れた夢はありますか?

ないですね。なりたいものとか夢とか、本当に何もなかったんですよ。だから周りの子たちと同じように進学して、社会に出て働いて、いつか結婚するんだろうなって漠然と考えていました。
そういう風にフワフワと生きていたので、高校は友だちと一緒のところに通いたいという理由で選んで、大学は担任の先生から勧められるがまま某大学の法学部に進学しました。静岡から上京したのはこのタイミングですね。

どのような大学生活を送りましたか?

実は、全然行かなかったんです(笑)。
生活習慣などに関して躾(しつけ)が厳しい父親だったこともあって、実家ではずっと門限のある生活を送っていました。初めての一人暮らしでそれから解放されたことが嬉しくて、ついつい羽目を外してしまって。
ただ、単位が厳しくなってきたので、それからは少しずつ通うようになって、友達の力を借りながらなんとか卒業することができました(笑)。

大学卒業後は、そのまま就職したという感じでしょうか?

いえ、卒業して静岡に戻ったものの、やりたいこともなかったので自宅警備員をしていましたね(笑)。
両親から「働きなさい」とは言われなかったですし、私自身も焦りとか全然ありませんでした。でも、たまに大学時代の友だちに会うと皆しっかりと社会人をやっているので、働いていない自分は社会的に普通じゃないのかなって、その時だけ少し劣等感を抱きました。
半年くらい経って、そろそろ仕事をしないとって、やっと働きはじめた感じです。

そこからのキャリアを教えてください。

ホテルのスタッフ、高齢者福祉事業を展開する社会福祉法人で働きました。どちらの職場も3年ほど働きましたが、今の業務で基礎となっている、一般事務・会計・総務の知識・スキルはここで培われたものですね。
ただ、このままずっと地元でというよりは、東京への憧れが消えなくて、29の時に退職して上京しました。やっぱり、東京は魅力的な場所です。そこに行けばきっと何かが変わる、そんな期待を抱かせてくれるので。

3Backsに入社したのはそのタイミングでしょうか?

そうですね。上京したものの、まだ就職先を見つけていなかったので、引っ越しが落ち着いてから探しはじめました。
この時に、就職サイトで見つけたのが3Backsです。いろいろな事業を展開していたことと、その中で福祉事業も手がけていると書いてあったので、業界経験者の私にもチャンスがあるんじゃないかなって考えて応募しました。

「30代になって何にもなれていない私だけど、この子たちと一緒に働いていたら、自分も何かを見つけることができるんじゃないかってこっそり期待しています(笑)」

3Backsに入社したのが29歳の時ですが、配属されたのは当時子会社だったハローワールドでしたね。

はい。ひとりで総務・経理・人事・秘書など幅広く業務をこなす必要がありましたが、そのことにすごくやりがいを感じていました。新しい知識・スキルを得ることができましたし、任せてもらえることがなによりも嬉しかったですね。

4年目で3Backsに転籍していますね。

総務経理部の前任者が退職するということで、経理・財務の部分でお手伝いに入ることになりました… のはずだったんですが、いつのまにかどっぷりとはまっていきましたね(笑)。
単純に楽しかったです。事業が展開するスピードも速かったですし、三浦代表のビジョンを近くで聞くことができることも、研修生の成長を見守ったりとか、すべてが新鮮でした。大変だと感じたことは、一度もありません。

リバースラボは事業の特殊性のため、総務経理部のあり方も他社とは違うことが多いかと思います。そのあたりはいかがでしょうか?

リバースラボは研修生を教育するという面をもつため、立場上言わないといけないことがありますし、その線引きが難しいですね。
業務上必要なもの、備品の購入とか車の修理とか、OKを出すのは簡単なんです。でも、社内ルールを守っていなかったり、使い方に問題がある場合もあって、それだと会社のものを大事にするという基本的な意識が足りていないということになります。かといって研修生に負担させればいいという簡単な話でもありません。そういう場面で悩みますね。

研修生はどのような存在ですか?

私の20代って、ひとつのことに全力になったことが一度もないんですよ。それに対して、ここの研修生たちは自分の意志で、なりたい自分とか夢があってここにいる… すごいですよね。しかも自分のためだけではなく、誰かのために行動して、当然のように感謝することができる。これは本当に素敵なことだと思いますし、なによりも愛を感じます。
私たちは研修生に何かを与えているようで、実は与えられていることの方が多いんですよ。だから30代になって、いまだに何にもなれていない私だけど、この子たちと一緒に働いていたら、自分も何かを見つけることができるんじゃないかってこっそり期待しています(笑)。

「リバースラボの上限年齢である29で3Backsに入社して、33でなお現在進行形で自分と向き合っている毎日です(笑)」

現在は3Backsで、総務経理部の責任を担う立場になっていますが、意識に変化はありますか?

ありますね。私の処世術に、何も言わないことを≪正≫するというものがあるんですよ。
誰かに言われた通りに生きていくのがいいんだろうなって、自分の中で諦めている部分があって。人に意見することも、対立することもずっと避けてきたんです。でも、そういう自分の課題とも向き合う場面が増えてきました。

マネジメントで苦労していることはありますか?

これはもう、苦労だらけですね(笑)。そもそも、何かを誰かと一緒にするというのをこれまでやってこなかったんですよ。仕事も、少人数の部署やひとりでということが多かったので。失敗もいっぱいしました。

具体的なエピソードがあったら教えてください。

会社が急成長するということは、さまざまなものが目まぐるしく変化するということなので、総務経理部って必然的に忙しくなる部署なんですよ。
下の子たちもタスクに追われることになる。そんな時にお願いしたい仕事があったとしても、忙しそうに働いている姿を見てしまうと、途端に下ろすことができなくなってしまって…。それで引き取るものの、私はパンパンになるまで人に頼ることができない。限界がくるまで相談できない。そんな性格なので、会社に迷惑をかけたことがありました。
その時に反省したんです、もっと下を頼らないとダメだって。あの子たちにはもっとできることがあって、意欲的に成長しようとしてくれています。その可能性を、私が狭めたらいけないですよね。

総務経理部を背負って、他部署とやり取りをする場面も増えるかと思いますが、このあたりはどうでしょうか?

三浦代表は基本的には何でも任せてくれますし、まず「どう思う?」って聞いてくれるんですよ。だから、口下手なりに思っていることを伝えるようにしています。
他部署と対話する時もそうですね。総務経理部は会社のハブ的な役割をもつ部署なので、責任者として表に出ないといけない場面があります。言うべきことは言わないといけません。そう考えると、裏方に徹して何も言わないステージから、そろそろ卒業すべきなんだろうなって感じますね。
リバースラボの上限年齢である29で3Backsに入社して、33でなお現在進行形で自分と向き合っている毎日です(笑)。

3Backsのミライを照らすGO NEXT!!! Vol.3では、総務経理部の杉浦慶子のインタビューをお届けしました。
さらなる高みを目指す3Backs。即戦力となる人員の補充も進み、新たな事業構想も着実に形になりつつあります。
そのご報告はまた別の機会にさせていただくとして、2020年スリバがどこまで跳ねるか、今後の動向にもぜひご注目ください!!!