INTERVIEW 2019/08/06

【卒業INTERVIEW】Another Rebirth Story AKI ―派手さはなくともその歩みは堅実に、ひとりのプレイヤーの卒業―

 2017年2月からリバースラボに参加している歩樹。
 2019年6月に玲央奈や駿悟とともに、リバースラボを卒業しました。
 壇上で「2人と比べて、いい結果を残すことができていない」と控えめに述べながらも、逃げないことの重要性を研修生たちに伝えました。
 そんな歩樹が、地道に歩み続けた2年間を追う卒業インタビューです。

何もかも半端な自分を抱えて

・これまでの歩みを振り返ってみようと思います。

 昔から、僕には「これがやりたい!!」という夢みたいなものがありませんでした。高校は担任と面談していた時に勢いで決めてしまいましたし、大学も新学部が設立されたという話を聞いて興味をもって選びました。卒業後の就職先は、賞与があるというだけで「あ、いいな」と思って入社した、そんな感じです。

・就職先ではどんな仕事をしていましたか?

 某小売業の通販部で、7年ほど働いていました。不要になったメディアをお客様から買い取ってリサイクルする、そんな仕事です。商品の査定をしたり、送金をしたりとかですね。

・退職時にはどこまで昇進していましたか?

 主任です。ただ、主任にもなると現場を離れることが多くなって、その代わりに部下の育成とかマネジメントの業務が増えてきました。もともとコミュニケーション能力が低いので苦労しましたね。
 状況把握ができなくて、周りを振り回してしまったこともあります。その時は進捗管理や勤怠管理も全然できていなくて、自分の部署でかなり人件費をつかってしまいました。後から部長に怒られましたね。

・もっと早い段階から相談をするなどの選択肢もあったかとは思いますが。

 困った時とかに、周囲に相談するのが苦手なんです。抱え込んでしまって、どうしようもなくなってから相談をする、それを繰り返してきました。

・転職を考えたきっかけはなんですか?

 仕事がルーティン化してしまい、惰性的になっていました。やりがいとかもなかったですね。
 30歳という節目の年を迎えて、何か別の仕事に挑戦したくなり転職活動をしていました。
 リバースラボのことは転職サイトで知りました。この頃はプロジェクトが立ち上がったばかりで、一緒に成長することができそうだという期待がありました。
 静岡を離れて上京する決意を固めました。29歳の時です。

積み重ねた小さな後悔とたくさんの感謝

・入社してみて苦労したことなんですか?

 さきほど述べたようにコミュニケーション能力が低いので、対面で行う営業の仕事自体に苦戦しましたね(笑)。お客様を前にして慌ててしまったこともあります。

・それなのに、なぜ対面の営業の仕事を選んだのでしょうか?

 そんな自分を変えたかったというのがあります。ただ、営業の仕事は合っているか合っていないかと聞かれたら、合っていないでしょうね(笑)。トークひとつをとっても、同期の中で一番覚えが悪かったですし、昇格も1番遅かったですから。
 だからこそ、昇格は嬉しかったですよ。その年で1番嬉しい出来事でした。結果を出すことができず焦りが出ている中で、周りに助けてもらいながら達成した昇格ではありましたが(笑)。

・時間がかかる分、喜びは大きいでしょうね。

 そうですね。僕は成績がいい方ではないので、その分というのはありますね。
 営業管理部に異動する直前に、デイリーの売り上げで初めて10万を越えた時も嬉しかったです。8万くらいが自分の中では最高の記録で、ほかの皆が10万を取ったという話を聞きながら「いいな、自分もいつか取りたいな」ってずっと思っていました。でも、これもそう珍しい記録ではないですよね(笑)。

・いろいろと大変な思いもしたと思いますが、どんなところが辛かったですか?

 成果が出てない時は、自分と向き合わなければいけない。でも向き合わなくてはいけないところって、結局自分が嫌いなところだったりダメなところだったりしますよね。
 自分だけで何とかしてしまう自分。素直に人に頼ることができない自分。最初に聞いておけば何とかできていたことを先延ばしにして、うっかり忘れてしまい、つぎの日に思い出したものの、また先延ばしにして忘れて、そんな感じでズルズルと… なんで≪できないんだろう≫ってよりは、なんで≪やらないんだろう≫って…小さな後悔を積み重ねていました。

・それでも辞めずに踏み止まることができたのは、どうしてでしょうか?

 普通だったら見限られてもおかしくない自分を、見限らないで向き合ってくれる会社がありました。明るい雰囲気に包まれた支局がありました。僕の周りには、親身になって話を聞いてくれる仲間がいました。
 自分がどうしようもない時、助けてくれる環境が整っていたんです。ここの人たちって、僕を成長させるために、一生懸命に相談にのってくれたり、注意してくれたりするんです。これは、前の職場にはなかったものです。だから、ここまで続けることができたのだと思います。

・仲間と過ごす時間をどのように感じていますか?

 前職では、職場と家をただ往復するだけの毎日を送っていました。
 今は寮に帰ると仲間たちがいるので、食事だったり、一緒に喋ったりとか賑やかにやっています。いろいろ話すようになって、全然知らなかったブランドとかも、少しは詳しくなりましたよ(笑)。人見知りなので話すようになるまで少し時間がかかりましたが、今では仲間と過ごすこんな時間が大好きです。

そして、卒業へ。

・卒業は事前に伝えられていたのですか?

 いえ。決起会の中で知らされて、ビックリしました。自分はそんなにいい結果を残していないので、まだまだかなと思っていました。

・2年間を振り返ってみていかがですか?

 ダメだった頃から、1個くらいはダメが減ったんじゃないかなと思います。ネガティブになることも減りましたし、部分的にですが自信をもつことができるようになりました。

・どんなことが自信につながりましたか?

 この研修に2年間耐えたことですね。それは間違いないです(笑)。

・最後にメッセージをお願いします。

 繰り返しにはなってしまいますが、ここは上下関係なく、コミュニケーションをとても取りやすい環境になっています。困った時は相談にものってくれますし、皆自分のことのように力になってくれます。これは、大きな魅力ですね。
 このインタビューを読んでくれている方の中で、自分に自信をもつことができずにいる人がいたら、ぜひリバースラボに参加してみてください。研修を終える頃には、ある程度自分に自信をもつことができるようになると思います。少なくとも、僕はそうだったので。

 リバースラボを卒業した歩樹は、駿悟とともに新規事業の立ち上げに関わっています。
 ≪一緒に成長することができそうだという期待≫を胸に、リバースラボに参加した29歳の自分。
 そして32歳の今、また一緒に成長していくような気持ちで、業務に臨んでいることでしょう。
 そこで彼が何を見つけていくのか、今からとても楽しみです。