INTERVIEW 2022/08/02

「向いてなくても“ヒージー、ヒージー(大丈夫)”! 経験という点と点を繋げたら、最適なキャリアは見つかるから」 元リバラボ生で総務経理へ転身した名嘉山が語る、ジブンにしかできない仕事の見つけ方とは

「自分に合った仕事とはなんだろう」 働く誰もが一度は悩むことではないでしょうか。今回のインタビューの主役である名嘉山さんも、その中の1人でした。

約5年前、元サッカーコーチからリバラボインターンシップに飛び込んだ彼は数多くの組織の支局長を経験し、プログラム卒業後は3Backsにコーポレート社員としてジョイン。一見、セールスパーソンとして順調に活躍しているように見えた彼でしたが、その裏側ではキャリアアップの壁に直面し迷走していました。そしてこの春、自分だけの強みを見出し総務経理として社内キャリアアップを実現。この5年間を通してどのように「自分軸」 を見つけたのでしょうか?

■Profile

名嘉山直紀
沖縄県出身。専門学校を卒業後、サッカーコーチやフットサルコートの運営などに携わる。2017年8月 リバラボインターンシップに参加。支局長まで昇格し、2019年7月に同インターンシップを卒業。運営側から参加者を支えるポジションに就きたいと思い、3Backsにコーポレート営業部として参画。新人研修や新規事業開拓などを経験し、2022年の春より総務経理部へ異動。設備管理、物品管理、社内インフラ保守まで幅広く担当する。最近、数年ぶりの一人暮らしを楽しんでいる「うちなーんちゅ」

■リバラボ生を支えたくてコーポレートに。意志に反して下がっていく成果と気持ち

ー リバラボ参加期間を含めると、5年も3Backsにいますね。当時と今で大きく違うと感じることはありますか?

もう5年もいるんですね、いつの間にか古参メンバーの1人になっててびっくりです(笑)自分が入社した時に比べると、YMノート(※) がとても明確化されていて羨ましいなと思います。今後どうなりたいのか、そのためにどんな2年を過ごすのか、自分のミッションやビジョンまで入社前から考えられるのはいいですよね! もちろん5年前もありましたが、サービスがローンチしたばかりで中身が確立できてないところも多かったので、そこまで細分化はされてなかった気がします。今思い出しましたが、昇格したら新しい財布を買いたい! という小さな目標を書いてて、リバラボに入って初めて昇格した時に、当時の上司と買い物に行って好きな財布を買いました。懐かしいな〜(笑) そう思うとこの数年で急激にサービスも会社も成長していて、とても感慨深いです。

※ 夢ノート。リバラボでの2年間の目標を具体的に記入するもの

ー 卒業後にコーポレートスタッフとしてそのまま3Backsに入社した理由はなんでしょう?

研修期間中に学んだことや経験したことを活かして、今後入ってくるリバラボ生たちの役に立ちたいと思ったのが1番の理由です。そこから千葉や埼玉、静岡などたくさんの組織を担当していましたが、正直そこまで結果は出せなかったと感じます。

ー なぜ思うような結果が出なかったと?

リバラボ生の時はあくまで目の前の数値や成績を追っていけばよかったのですが、コーポレートになるとそうはいきません。個人だけでなく、全体最適で見て判断できる視座の高さ、会社全体の数値や利益まで深ぼって追求すること、目標へのコミット力も求められます。それらが自分の強みや今後やりたいことと離れていることに気づくのはそう遅くはありませんでした。


■会社の真ん中でチームを円滑に回せる「ボランチ」 ポジションを目指して

ー そこから総務経理に社内キャリアアップしたきっかけは何でしょうか?

冒頭で言った「リバラボ生たちを支えること」 という軸は変わりませんでしたが、自分が本当に強みとしていること、楽しいと思える時って何だろうと深掘りした時に、何かの裏方でサポートしたり、真ん中でチーム全体を円滑に回せるポジションにいる時が1番輝けていると気づきました。現に、サッカーをしていた時もポジションはボランチ。フィールドの真ん中でパスを回してチームをうまく循環させる役割です。

そうした仕事をしたいと思い「辞めたいです」 と上司に相談したこともありましたが、その自己分析をもとに社内で掛け合ってくださって。「ちょうど総務経理からオファーが出てて。もう1回頑張ってみない?」 と声をかけてもらい、社内キャリアアップを決めました。

ー 全く未経験の仕事ですが、抵抗はなかったですか?

抵抗はありませんでした。働き始めてすぐに、自分にしかできないことを感じることが多かったからかもしれません。総務経理は営業部と密にコミュニケーションをとる必要があるのですが、リバラボ生との関係値や性格は誰よりも理解していると思うので、「この仕事なら〇〇君に頼んだほうがいいかも」「彼らのスケジュール的にこの日に連絡したほうがいいかも」 と柔軟にコミュニケーション方法を変えたことで、仕事が円滑に進むこともあります。

ー 逆に、これはびっくりした出来事があれば教えてください!

たくさんありますが、社員寮の管理には最初びっくりしました。自分がリバラボ生だった頃は、用意された環境を当たり前のように使っていたのですが、契約1つをとっても場所を探しをして管理会社に連絡、保険会社に連絡し同時進行で水道・ガス・電力会社と手続き。それから必要な備品を揃えて初めて彼らが住むことができるんです。想像以上に多くの人の手が加わっているのを知って、当時自分が気持ちよく住むことができていたのはこうした裏のサポートがあってこそだと改めて認識することができました。なのでリバラボ生のみんな! 寮を綺麗に使ってくれるとすごく嬉しいな!(笑)

■キャリアに悩んでもヒージーよ! 継続した経験こそ、自分の強みを見つけるチャンスだから

ー 総務経理部の雰囲気はどうですか?

自分以外全員女性の部署なので、とっても和やかで活気がありますよ。特にごはんの話が好きなので、おすすめの料理とかをシェアしてます(笑) THE・平和です。

ー バックオフィスの中でもイレギュラー対応が多い部署なので、ぶっちゃけ大変ですよね?

日々業務タスクが増えて行くので、処理をするスピード、マルチタスクをこなすこと、スピーディーでかつ正確な報連相が求められるので大変ですね。ここはまだまだ自分も伸ばすべきところで、たまに叱られることもあります(笑) でも、そう言われるということは自分には伸び代があるということですから。より中枢で上流の仕事にも携われるよう、とにかく今は目の前のことをコツコツと着実にこなしていきたいと思います!

ー それでは最後に、キャリアに悩む方やリバラボ生にメッセージをお願いします!

自分は営業であまり結果を出すことはできませんでしたが、人のために動く事であったりリバラボ生やバックオフィスのメンバーを支えることに関しては、誰にも負けない自信がありました。だからこそ今、総務経理として新たな挑戦ができています。キャリア選びで迷った時は「これだったら誰にも負けない」 この軸をぜひ見つけてみてください。

… とはいえ、自分も研修生の頃や卒業したタイミングでは理解していたわけではないです。営業として5年働く中でやっと見つかったものです(笑) なので、見つからなくてもヒージー、ヒージー(沖縄弁で大丈夫)! 頑張った1つひとつの経験を繋げると、最適な仕事や強みが見えてくると思いますよ。

営業という仕事から自分の可能性を広げていった名嘉山。たとえ目の前の仕事に自信を持てず良い結果が出なくても、「将来のために愚直に頑張れること」 がキャリアアップで1番大切なことかもしれませんね。