2019/07/19
7月にリバースラボに参加した研修生たちも、巣立ちの時を迎えました。
先日から、配属された支局で営業に励む日々がはじまっています。
そんな彼らを、研修期間中ずっと見守り続けたのが新人研修担当の拓弥です。
リバースラボ卒業から4カ月、どのようなことを考えながら新人と向き合っているのかを聞きました。
全然違いますね。支局異動してきた子たちは、基本的には業務のことだったり、ここのことを知っていている子たちが多いので、だから正確にはまったくの新人ではないですよね。
でも、今自分が担当している新人たちはまっ白な存在です。彼らは面談で夢とか目標をある程度かためてくるのですが、その子たちを受け入れてさらに具体的につめていった時に、思った以上に辛いとか、夢と現実のギャップに本人たちは戸惑うようです。
そこに対しての向き合い方とかは、すでに現場に出ている研修生たちと比べてみてもやっぱり違いますよね。
キャリアをやり直したい、年収500万・600万を目指してキャリアアップしたいとか、ここに入れば実現できる… みたいなことを想像して入ってくる子たちが多いと思うんです。でも、年収500万・600万って、社会的に見てみると50代とか60代の年収だったりします。
20代の子たちが、30年・40年の差をたった2年で埋めることって、やっぱり大変なことなんです。そのことに気づいてしまうと、そんなにがんばらなくていいんじゃないかとか、そういう考えに行きつく子たちがいるので、「そうじゃないんだよ」って理解してもらうところで結構苦労していますね。
自分のことだとか、あとは雄太とかを成功事例で使わせてもらっていますね。自分自身のことは引きこもりの経験だったりとか、雄太だったら最年少でSECTION MANAGERとか、具体的に教えてあげると「あぁ、実際にそうなっている人たちがいるんだな」って風になってくるので、そこは工夫しています。
お兄さん的存在でいるように気をつけていますね。いや、お兄さんとお父さんの中間みたいな立ち位置でしょうかね(笑)。基本的には寄り添う、でも注意すべきことはしっかりと注意をするとか。
一時期、新人研修生が辞めないように考えながらやっていたことがありました。その考え方をやめました。
その子のことを思って言えないというのか、本気で怒ることができなくなるんですよ。
辞めないでほしいというのは会社側の希望であって、本人を思ってのことじゃない。でも、リバースラボって他の会社と違うじゃないですか? こちらから「ぜひ、お願いします」じゃなくて、相手の「リバースラボに参加して、変わりたい」という覚悟を≪受け入れる≫ところじゃないですか。自分で決めたことに対して、やらないのだったらこちらもやらせることはしません。でも、やるんだったら徹底的に付き合う、そういう場所だと思っているので。
そうですね。厳しくというと、≪怒ること≫とか≪叱ること≫を想像する人が多いと思うんです。
実は最近、叱ることができるようになりました。これまでは相手本位ではなくて、自分の中で湧いた感情から怒っていました。今はその子のことを第一に、その上で「ここがこうだから、今怒っているんだよ」ということを説明して分かってもらうことができるようになったんです。相手を思っていい方向に導く、これが叱ることだと思っています。
≪怒ること≫と≪叱ること≫って、全然違うんですよ。
それはずっと考えていたことでした。リバースラボの組織ってWin-Win(ウィンウィン)な関係… というのは変な言い方かもしれませんが、直下が上がると直上も上がる、そういうシステムになっているじゃないですか?
でも新人研修担当は、新人を上げても役職が上がることはない。だから、「絶対に上げてやる」って気持ちも湧きにくかったんです。
どうやれば「上げてやる」って心から思うことができるのか、そのことを今月新人研修に関わってくれた山崎さんに相談しました。
山崎さんは「それはわかる」と同意してくれた上で、「これまでの組織の考え方じゃなくて、皆の父親になったような、そんな風に考えていったら?」ってアドバイスしてくれました。「配属された後に新人が行き詰って辞めたくなった時に、組織のリーダーに相談するよりも拓弥に相談した方がいいと思うんだ。入り口はお前だったんだから、新人はお前のことを絶対に忘れない。お前が育てた新人が支局のリーダーの下にいく、でも関係値はお前の方ができている訳じゃん。だからこそ、新人が配属された後もお前が帯同についたりして、その子の悩みをリーダーにつないでいるんだろう? お前は今、そういう橋渡し的な役割を果たしているんだよ」って言われて、「あぁ、なるほどなぁ」って思いましたね。
そうですね。何でこんな考え方をしてしまうんだろうとか、理解に苦しんだ子はいます。
そのことについては、安藤さんに相談したことがあります。「お前がそんなこと言うことが理解できない」って一蹴されました。「振り返ってみろよ。お前だって、そうだったじゃん。涼だって、智文だって、弘樹だって、最初は皆から嫌われていただろ? でも、今じゃ違うだろう? 電話とか、かかってきたりするじゃん。だから理解できるかどうかは別として、まず理解しようと努力することなんじゃないの?」って。
そこからは理解できないと突き放すんじゃなくて、この子はどうしてこういう考え方をするようになったんだろうって、理解しようと話をするようになりましたね。
僕もそうなんですけど、なぜここにきたのか、他の会社じゃなくてリバースラボだったのか、そのことは忘れないでほしいです。
あとYMノートの作成にも関わっていますが、夢や目標も適当に書かせるのではなくて、売り上げが取れなくなったりして辛くなった時とか、このノートを見てがんばることができるか、そのような夢や目標になっているか? ということは確認するようにしています。自分がノートに書いた夢や目標、覚えていてください。
常に自分との戦いだから向き合い続けるように。あとは、辛い研修を乗り越えることができたことを糧にして、がんばってください。何かあったら連絡してください… こんなところでしょうか (笑)