TREND 2019/04/02

採用現場はユニークなアイデアの競い合い!?

皆様、こんばんは! 広報部です。
少子化で働き手が減少しているため、企業が若く優秀な人材を確保することに注力していることは、皆様もご存知のことでしょう。超売り手市場といわれている社会現象です。
そして若者の興味をひくために企業の採用も独自色を強め、他社との線引きを図っています。今回のニュースでは、ユニークな採用活動を行う企業・団体をご紹介したいと思います。

■なぜシューティングゲームなのかは誰も知らない

はじめは京セラ株式会社です。
2020年新卒サイトにあるのは会社概要・仕事紹介・スタッフ&ジョブ紹介、これだけ見ると他の企業と変わらないのですが、サイトの一番下までスクロールすると≪FINE CERAMIC SHOOTING!(ファインセラミックシューティング)≫というメニューがあります。
気になってクリックすると、「私たち京セラは夢を持ち困難に立ち向かうチャレンジャーを求めている」「もし、あなたが京セラに興味を抱いてくれているのなら まず、こんな挑戦からはじめてみるのはどうだろう」とのメッセージとともに、いきなりはじまるシューティングゲーム。

なぜ、シューティングゲーム!!!???
しかも、結構難しい!!!

ゲームの設定は20XX年、宇宙からやってきた侵略者を倒すというもの。
インパクトは絶大で、新卒者以外でも挑戦する人が多数続出しているようです。さぁ、我こそはという腕に自信のある方、ぜひ挑戦してみませんか?
ただ、なぜ採用ページにシューティングゲームなのかは、サイトを調べてみても全然分かりませんでした…誰か教えて。
https://www.kyocera.co.jp/recruit/new/fcs/index.html

■護身術が身につくインターンシップ

つぎはセントラル警備保障株式会社です。
警備業界大手だけあって、≪「守る」を体験する1dayインターンシップ≫という少し変わったインターンシップを行っています。その内容をかいつまんで紹介すると、心肺蘇生やAEDの使い方を覚える救命体験、消火器・消火栓を実際に操作して初期消火実習を行う消防体験、自分の身を守るための簡単な護身術実習やプロの護身術見学ができるというもの。
このインターンシップに参加すれば、1日が終わる頃にはあなたはもう「守る」プロになっているはず!!
https://www.we-are-csp.co.jp/Portals/0/Recruiting/employ/internship-guideline.html

■お役所仕事…からの脱却!?

最後は自治体の取り組みです。
やっぱりアイデア勝負の取り組みは民間企業の方が進んでいるのかなと思っていたのですが、そんな中話題になったのが奈良県生駒市の職員採用試験のポスターです。
洗剤の容器に貼られたラベルには≪製品名:生駒市役所の仕事≫、そしてお約束の≪まぜるな危険≫と一緒に≪お役所仕事と本品を絶対に混同しないでください。≫と皮肉が利いたメッセージが添えられています。そして力強い存在感を放つハッシュタグが…。

#生駒は違う

奈良県生駒市のプレスリリースは、デザインに込めた意味についてこう説明しています。

-やりがいや夢よりも安定や待遇を求めて目指す人が多いのが公務員の現状です。ポスターでは洗剤をモチーフにして、「行動力が無い」「自ら考え生み出す力が低い」などの人材は「生駒市役所の仕事」と混ざれない、つまり本市が求める人材ではないということを強く表現しています。-

生駒市の広報資料は他にも面白いものが多いので、よかったら下記URLもチェックしてみてください。
https://www.city.ikoma.lg.jp/0000008710.html

人材の確保に向けて既成概念を打ち砕くようなアイデアを出し、競合他社・団体との区別化を図る採用現場。アイデア勝負は、よりヒートアップしていくことでしょう。

さて採用する側から採用される側に視点を切り替えてみると、黒髪に黒いスーツに黒い鞄という、黒で統一された就活生の姿はなんとも無個性なものに思えてしまいます。
自治体でさえお役所広報からの脱却を図ろうとする今、就活生もいずれ持ち味勝負となる時代が訪れるかもしれませんね。