逃げ癖に悩むニートは非常に多いです。
働くことが面倒だと考え、面倒なことから逃げるためにニートになってしまう‥。
ニートの逃げ癖は一体どこから始まっているのでしょう。
今回の記事では、ニートの逃げ癖について徹底的に解説していきます。
- 逃げ癖はなくすべきなのか
- ニートの逃げ癖の根本的な原因
- 逃げ癖に対する対処法
初めに言っておきますが、逃げることが悪いことではありません。
大事なのは逃げ方です。
「逃げ癖があるから社会復帰ができない」と感じているニートの方に、ぜひ読んでいただきたい内容です!
ぜひ最後までじっくり読んでみてくださいね。
ニートの逃げ癖はなくすべきのか
逃げ癖と言うと、とてもネガティブなことのように聞こえてしまいます。
しかし、逃げ癖のない人間などこの世に存在しません。
「嫌なことから逃げたい」と思うのは人間の本能であり、当たり前の感情なのです。
では、ニートは逃げ癖をそのままにしていいのでしょうか。
逃げ癖にも種類があります。
嫌なことを避けるために工夫すること、これも「逃げたい気持ち」に変わりはありません。
ですが、嫌な仕事から逃げるため、なるべくその仕事を早く終わらせようと効率化を図るのであれば、むしろポジティブです。
ここで、嫌な仕事から逃れるために、ひたすら別の業務ばかりを行い、任されている「嫌な仕事」を放置するとなればただの「逃げっぱなし」です。
ニートに逃げ癖があると言われるのは、「嫌なことはやらずに生きていきたい」という考え方が強すぎるからです。
「どうせうまくできないからやりたくない」
「失敗して恥をかくくらいなら初めからやらない方がいい」
このような考え方は、自己肯定感の低さが原因となっています。
人生何事も、「最初からずっとうまくいっている状態が続く」なんてことはまずありません。
考え方を変えて、逃げるのではなくまずはやってみるというマインドに切り替えていく必要があります。
ニートが逃げ癖に悩む根本的な3つの原因
ニートには真面目な人が多いです。
逃げたくなる気持ちは、
- 失敗への恐れ
- 完璧でありたい願望
- 他人から評価されたい願望
などから生まれます。
この章では、なぜニートが逃げ癖に悩むのか、その根本的な理由を3つ挙げていきます。
1.優秀な人に逃げ癖はないと考えている
「仕事ができる人、勉強ができる人、他人から評価される人には逃げ癖がない」
あなたはそう思っていませんか?
いわゆる、「優秀な人」にも逃げ癖はあります。
逃げ癖があるからと言って、その人が優秀でないなんてことはありません。
ニートになる人の多くは、「人よりも自分が劣っている」と勝手に自己否定をしてしまっています。
優秀な人は逃げない、でも自分は逃げたからダメなやつだ。
そんな風に自分の価値を自分で下げてしまっているのです。
誰にだって当たり前に「逃げ癖」はあるということを理解しておかなければなりません。
2.面倒ごとを真正面で捉えすぎる
面倒だなと思うことや難しいと思うことに対して、人は苦手意識を持ちます。
ニートはこれらの面倒ごとに100%真正面から立ち向かっていこうとするところがあります。
例えば、会社の上司とどうしても性格的に合わず、話すのも苦痛だとします。
上司ですから嫌われたくないですし、だからと言って余計に気を遣い続けるのも大変ですよね。
このとき、真正面から捉えすぎる人は、どうにかして上司と分かり合おうと必死になります。
ですが、どうしても上司に自分を理解してもらうことができず、深く落ち込み仕事にも影響を及ぼしてしまいます。
世の中には分かり合えない人が数人くらいは必ずいるのです。
真面目にすべて解決しようと思わずに「妥協して受け流す」ことは時として非常に重要。
「あの上司はいつもあんな感じだし、まあうまくやっていくしかないな」
と考え、執着することをやめることができれば、次第に自分自身も楽になってくるものです。
面倒なことに100%真正面から向かっていくことが正解とは限りません。
「ちょっとゆるくやっていく」くらいの方がストレスを溜めず、楽に生きていけることは思いの外多いです。
3.正しい逃げ方を知らない
「逃げたらダメだ!」
逃げることが最大の悪であるかのように考えてしまう人がいますが、逃げることは悪ではありません。
ストレスがかかり、もう耐えられなくなってきたとき、その状況から逃げたいと思うのは至って自然なこと。
別に「逃げること」が悪いことではないのに関わらず、逃げたら一環の終わりと思っている人がいます。
逃げることに対する罪悪感が半端なく、逃げてしまった自分を責める。
これを続けていくうちに、自己肯定感は最低レベルまで下がってしまいます。
問題は逃げることではなく、その逃げ方にあります。
「逃げる→自分を責める→自信喪失」という負のループにハマるのではなく、「逃げる→別の道を見つける→状況が改善する」のポジティブなループにすればいいのです。
ニートの逃げ癖を本質的に解消していく3つの対処法
逃げることが悪いことではないということを理解した上で、ここからはニートの逃げ癖をどう変えていくか考えていきましょう。
「面倒なことから逃れる」という目的に対し、
- ひたすら逃げて避け続ける
- 回避して他のルートを探す
では行動が大きく変わります。
面倒なことには抜け道があることが多いです。
結果的にゴールまで辿り着けるなら、多少ルートを変えても全く問題はありません。
この章では、逃げ癖を改め「他の方法を探る」方法を紹介します。
1.面倒ごとは仕組みで解決する
面倒なことにぶち当たったときは、その面倒なプロセスを避けて通れるような仕組みを考えると良いです。
ここでやってはいけないことがあります。
それは面倒ごとを放置し、逃げ続け、さらには逃げ続けている自分を責めることです。
面倒なことを再分化しましょう。
1つの業務を3つに再分化したら、自分ができるところから始めるのです。
1が終わり2が終わり、いよいよ3ステップ目(自分が一番面倒だと思っていること)だけが残っている状況。
ここで仮に3ステップ目だけ他の人に手伝ってもらってもバチは当たりません。
あなたは、ステップ1とステップ2を完了しているのです。
この時点で小さな成功経験もしっかり得ていくことができます。
面倒なことに対処するときに、一気にゴールまでたどり着こうとするから億劫になるのです。
仕組みを変えるだけで、面倒だと思っていたことが「大したことないかも」と思えてくることも多いです。
2.問題に直面したら状況を整理する
「逃げたい」という気持ちは、「自分には無理だ!」と思う瞬間に生まれます。
ですが、この「自分にはできない」と思うこと自体、判断を見誤っている可能性もあります。
- なんか面倒くさそう
- 難しい気がする
- やったことがない
このような理由でできないと判断しているとしたら、それは本当に「できない」と決まったわけではありません。
ニートの逃げ癖は、「やってみることもせずにできないと決めつける」ことから始まっています。
そして、いつも逃げていることで逃げることに慣れてしまい、「問題に立ち向かってみた実績」がないのも問題です。
何に対して「無理だ」と感じるのか、落ち着いて状況を整理してみましょう。
もし明確に「こういう理由があるから自分にはできない」と説明がつきますか?
「やったことがないからできない」と思うなら、いつまでも新しいことができるようにはなりません。
「成功したことがないからできないだろう」と考えるにしても、次にチャレンジしたらできるかもしれませんよね。
- やれるところまでやってみる
- 「挑戦した実績」を積む
などの癖をつけることが大事です。
逃げ続けていれば逃げ癖は当然改善されず悪化します。
自分の行動パターンを変えていきましょう。
3.ある問題に対して粘って解決する経験をする
どのような事柄に対して面倒だと感じているかにもよりますが、「粘る」ことで逃げ癖が一気に改善されることがあります。
失敗しても構いません。
時間がかかっても気にしないでください。
無理にでも粘って解決するまであきらめずにやってみるのです。
この方法はやや無理矢理感がありますが、得られるメリットは
- 何にしても逃げずに戦った実績
- 自力で解決できた成功体験
が手に入る点にあります。
問題に直面したときに反射的に逃げてしまうのは、これまでそうして生きてきたからです。
これからは、「まず問題を整理してとりあえず解決できるように頑張ってみる」癖をつけていきましょう。
人は習慣化されると無意識に同じ行動を取るようになります。
つまり、「逃げる」ことが習慣になっているからいつも逃げてしまうのです。
「自力で解決する」ことを習慣化していくことで、逃げ癖は徐々に解消されていきます。
まとめ
逃げることが悪いことではありませんし、逃げたからといってあなたがダメな人間ということではありません。
ニートの逃げ癖は、「ただの逃げっぱなし」で終わっているところに問題があります。
今後は、
- やってみる前からあきらめない
- できないと判断する前に問題を整理する
- 失敗を恐れずとことんやってみる
以上のことを徹底しましょう。
初めは難しいかもしれません。
ですが、必ず「できないと思っていたけど頑張ったらできた!」という成功体験が生まれます。
小さな成功体験でも大きな意味を持ちます。
逃げ癖は逃げ方を改善することで十分に対処できる問題です。
自分を責めず、できることから少しずつ挑戦していく癖をつけましょう!