飲食業界で働きたい!と思ったらまずは業界についてリサーチする必要があります。
星の数ほどある飲食企業の中で、売上高が高い企業は一体どのような企業なのでしょう。
今回は、気になる飲食業界の売上高ランキングTOP20を一挙公開します!
飲食業界売上ランキング1位〜10位
飲食業界の売上ランキングTOP10を紹介します。
上位10位にランクインしている企業は、主に
- ファーストフード
- ファミリーレストラン
など、身近にある店舗を運営している企業です。
売上高が高いとなれば、それだけ客単価の良い飲食店なのかと思いきや案外そうではありません。
それでは早速ランキングを見てみましょう。
※尚、このランキングは2019年から2020年の期間内の集計データ「業界動向SEARCH.COM『飲食業界の売上高ランキング』」を使用しています。
1位 ゼンショーHD
売上高(2019-2020年) | 6304億円 |
主な展開店舗 | すき家・ジョリーパスタ・なか卯など |
ゼンショーホールディングスは、「すき家」を代表とする外食チェーン。
牛丼と言えば吉野家、松屋、すき家が御三家と言われていますが、中でもすき家は強かったということですね。
ジョリーパスタやなか卯とすき家が同じ会社だったことを知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
2位 すかいらーくHD
売上高(2019-2020年) | 3753億円 |
主な展開店舗 | ガスト・ジョナサン・夢庵・バーミヤンなど |
すかいらーくと言えばガストです。
もともとすかいらーくという名前でオープンしたファミリーレストランは、1992年に「ガスト」に名前を変更し、さらにその知名度を上げています。
学生から大人、カップルやファミリーに幅広く愛されるガストはもちろん、リーズナブルな価格帯で楽しめる中華料理店「バーミヤン」も不動の人気を誇っています。
3位 日本マクドナルドHD
売上高(2019-2020年) | 2817億円 |
主な展開店舗 | マクドナルド |
まさにファーストフードの王様的存在、マクドナルドは第3位。
ファーストフードは他にも多くありますが、1990年代後半から2000年代にかけて、ハンバーガー市場における占有率はマクドナルドが60〜70%を占めていたとか。
マクドナルドがアメリカからフランチャイズ権を得て日本にやってきたのは1971年のこと。
それからというもの、日本のファーストフード界のTOPに常に君臨する大人気でい続けています。
4位 コロワイド
売上高(2019-2020年) | 2353億円 |
主な展開店舗 | 居酒屋甘太郎・北海道・牛角など |
コロワイドという会社は非常に大きな会社で、主な展開店舗を上げるのが若干難しいところがあります。
というのも、コロワイドは次々に他社の飲食企業を買収し、その範囲を広げているからです。
例えば牛角はもともとレックス・ホールディングスの経営だったのですが、2012年にコロワイドが株式を66.6%取得したことでコロワイド傘下になった経緯があります。
他にも、ハンバーガーチェーンのフレッシュネスバーガーや、かっぱ寿司を同じように傘下に持つのがコロワイド。
実にやり手で勢いのある会社ですね!
5位 吉野家HD
売上高(2019-2020年) | 2162億円 |
主な展開店舗 | 吉野家 |
牛丼が安価で手軽に食べられるようになったのは、吉野家があちらこちらにできてからではないでしょうか。
まさにファーストフードの中のファーストフードと言っても過言ではないほど、注文してから待つ時間がほぼないのも人気の秘訣でしょう。
吉野家は牛丼の吉野家の他にも、ラーメン屋やうどん屋(はなまるうどんが有名ですね)などを経営していますが、それほど圧倒的な存在感を誇る店舗はない印象。
やはり牛丼がメイン!ということですね。
6位 スシローグローバルHD
売上高(2019-2020年) | 1990億円 |
主な展開店舗 | スシロー・杉玉 |
回転寿司ではスシローが一番上位にランクイン。
スシローグローバルホールディングスはあきんどスシローという会社の持つ持ち株会社という位置付けです。
全皿100円の均一価格はスシローが世に広めたと言える、回転寿司の常識。
ちなみに、くら寿司やかっぱ寿司と比較してもスシローの売上げは軍を抜いて高いことはあまり知られていないかもしれません。
100円寿司でこれほどまでに莫大な売上げを生むとは驚きですね!
7位 サイゼリヤ
売上高(2019-2020年) | 1565億円 |
主な展開店舗 | サイゼリヤ |
サイゼリアと言えば「どこよりも安いファミレス」と認識している人が多いのではないでしょうか。
「おいしさとリーズナブルへの挑戦」を経営理念に、びっくりするほど安価なメニューを実現し、特に若い世代の客層には圧倒的な人気を集めています。
安いだけでなく、きちんと美味しさを追い求めていることもあり、他のファミレスに引けを取らないクオリティをキープし、高い顧客満足度を獲得しています。
8位 トリドールHD
売上高(2019-2020年) | 1564億円 |
主な展開店舗 | 丸亀製麺・長田本庄軒・丸醤屋 |
トリドールホールディングスは丸亀製麺を経営する飲食企業。
他に焼きそばやラーメンを提供する店舗がありますが、大ヒットしたのは紛れもなく丸亀製麺ですね。
丸亀製麺は2017年にフィリピン、同年にアメリカロサンゼルスにも出店し、積極的に海外進出をしていることでもよく知られています。
特にハワイワイキキエリアの丸亀製麺はいつも大行列の人気店。
日本人もびっくりするほどの人気を集めています。
9位 プレナス
売上高(2019-2020年) | 1495億円 |
主な展開店舗 | やよい軒・ほっともっとなど |
もともと九州エリアで「ほっかほっか亭」を経営していた株式会社ほっかほっか亭が1990年に株式会社プレナスとなっています。
ほっともっとと言えば、お弁当屋の中では最大手、最も知名度がありますね。
やよい軒は豊富なメニューとお手頃価格で、幅広い世代から愛される定食屋チェーンで、こちらも人気があります。
ちなみにプレナスの子会社である株式会社プレナス・エムケイは「MKレストレラン」を経営する企業です。
10位 ロイヤルHD
売上高(2019-2020年) | 1405億円 |
主な展開店舗 | ロイヤルホスト・天丼てんや・カウボーイ家族・シズラーなど |
ロイヤルは日本を代表する老舗飲食企業の一つ。
その母体はキルロイ特殊貿易株式会社で、設立はなんと1950年。
おおよそ70年も続く息の長い会社です。
ロイヤルホストのイメージが強いロイヤルホールディングスですが、他にもリーズナブルな価格で手軽に天丼が味わえる「てんや」や、リッチモンドホテルの経営も同じ会社です。
飲食業界売上ランキング11位から20位
売上げランキング上位の飲食企業、ここからは11位から20位までを紹介します。
ランクインしている企業の多くは、聞いたことがあるか、もしくは初耳であっても経営している飲食店の名前を聞けば「ああ!知ってる」となるものばかりでしょう。
11位以降も傾向としては安価で店舗数の多いお店を経営する企業が多い点では変わりません。
では引き続きランキングを紹介します!
11位 クリエイト・レストランツ・HD
売上高(2019-2020年) | 1393億円 |
主な展開店舗 | しゃぶ菜・デザート王国・やさい屋めい・磯丸水産・ハーベスト |
クリエイト・レストランツ・ホールディングスはフードコートやレストランを運営する企業。
展開店舗の種類がかなり多いのが特徴です。
これまで、株式会社ルモンデグルメ、株式会社YUNARI、他数多くの飲食企業を子会社化し、会社の規模を成長させてたクリエイト・レストランツ。
居酒屋からカフェまで幅広く展開しているため、全部を把握するのが難しいほどの規模となっています。
12位 くら寿司
売上高(2019-2020年) | 1361億円 |
主な展開店舗 | くら寿司 |
スシローが上位にランクインしていましたが、くら寿司もランキングインしています。
くら寿司もスシロー同様、一皿100円の回転寿司チェーン。
他の回転寿司と差をつけるため、各テーブルに抽選機を設置したり、スマホ予約や順番待ちができるシステムを導入したりと様々な工夫をしています。
他の大手回転寿司チェーンと比較しても、キャンペーンやイベントの企画が明らかに多いのは一目瞭然。
常に進化し続ける企業であることがうかがえます。
13位 ドトール・日レスHD
売上高(2019-2020年) | 1311億円 |
主な展開店舗 | ドトールコーヒー・エクセルシオール・洋麺屋五右衛門・うなぎ大黒屋など |
名前からも分かる通り、ドトール・日レスホールディングスは「株式会社ドトールコーヒー」と、「日本レストランシステム株式会社」が経営統合した会社。
新しくドトール・日レスとして生まれ変わったのは2007年のことでした。
ドトールコーヒー傘下には主にカフェ店舗が多く、日本レストランシステム傘下にはレストラン店舗が多いのが特徴です。
特にドトールコーヒーはリーズナブルで気軽に使えるカフェとして、「スタバまで行かなくてもいいけどちょっとコーヒーが飲みたい」というユーザーに愛されています。
14位 松屋フーズHD
売上高(2019-2020年) | 1065億円 |
主な展開店舗 | 松屋・松乃家・松のや |
すき家や吉野家よりもランキングでは劣りますが、松屋フーズもランクイン。
松屋は牛丼ですが、松屋フーズが経営するのは牛丼の松屋だけでなく、カツ丼の松乃家や松のやも好調。
出典の勢いは牛丼よりもカツ丼店舗の方が強く、さらにカツ丼チェーンは牛丼のような強豪がいないこともあり市場を独占するほどに成長しています。
15位 ワタミ
売上高(2019-2020年) | 909億円 |
主な展開店舗 | 和民・炭旬・T.G.I. Friday’sなど |
ワタミと言えば居酒屋チェーンでお馴染みの会社です。
同じ和民でも、JAPANESE DINING「和民」、語らい処「坐・和民」などテイストを変えて店舗展開をしているのも興味深いですね。
豊富なメニュー展開や、大学生でも気軽に利用できる価格帯で、幅広い客層から指示されているワタミ。
しかし、いい話ばかりではありません。
傘下企業の「ワタミフードサービス」が労働基準法違反で問題になったり、内部告発者を解雇したなどの疑惑を持たれたことがありました。
このような経緯がありながらも売上高ランキングでは15位。
ワタミの強さが感じられるデータですね。
16位 王将フードサービス
売上高(2019-2020年) | 855億円 |
主な展開店舗 | 餃子の王将 |
1967年創業の王将フードサービスは、「餃子の王将」を経営する企業です。
日本国内に700以上の店舗を展開しています。
コロナ禍でも持ち帰りや宅配のサービスで売上げを落とさないようにカバー。
全店舗のうち宅配に対応している店舗は半分以下ですが、今後さらに多くの店舗で対応できるように動いているそう。
手軽に食べられてお腹いっぱいになるイメージの餃子の王将。
今も昔も変わらない人気ですね。
17位 カネ美食品
売上高(2019-2020年) | 847億円 |
主な展開店舗 | Kanemi・寿司御殿・ez mart・K-STAGE |
展開店舗の名前を見てもいまいちピンとこない人も多いのではないでしょうか。
おそらくその理由は、カネ美食品の展開する店舗はスーパーやショッピングモールなどの一角にあるからかもしれません。
カネ美食品はお寿司やお惣菜、フルーツジュースなど様々な商品を提供しており、知らないうちに何度も利用している人もきっと多いはず。
全国展開ではなく、主に関東・関西エリアを中心に展開しており、九州や中四国、東北エリアには店舗はありません。
それにもかかわらず売上高ランキング17位!会社の強さが表れていますね。
18位 JFLAホールディングス
売上高(2019-2020年) | 808億円 |
主な展開店舗 | とりでん・キムカツ・とり鉄・ぢどり亭・どさん子ラーメン |
JFLAホールディングスは、株式会社プライム・リンクの株式移転により設立された会社です。
主な展開店舗を見ると分かるように、主に居酒屋や鶏肉メインのレストランを経営。
どさん子ラーメンは味噌ラーメンの中でも特に人気の高いお店ですが、こちらもJFLAホールディングスです。
他にもロールケーキやたこ焼き、ベーグルなど幅広く展開しており、「ちょっと軽食を」というときにぴったりの店舗展開となっています。
19位 日本KFCホールディングス
売上高(2019-2020年) | 796億円 |
主な展開店舗 | ケンタッキーフライドチキン |
久々にファーストフードチェーンがランクイン。
ケンタッキーフライドチキンはマクドナルドほど馴染みがない人も多いかも知れませんが、多くのファンを持つフライドチキンチェーン。
日本KFCホールディングス株式会社は、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社の親会社にあたります。
マクドナルドと比較するとその店舗数は半分にも満たないながら、売上高ランキングでは上位20位にランクイン。
お祝いごとやイベントの定番として、根強い人気を誇っています。
20位 カッパ・クリエイト
売上高(2019-2020年) | 748億円 |
主な展開店舗 | かっぱ寿司 |
回転寿司チェーンはTOP20に3社ランクインした結果となりましたね。
日本人はやはり寿司が好きであることがよく分かる結果です!
かっぱ寿司はスシローやくら寿司と比較すると売上げでは劣るものの、食べ放題プランがあるなど、他チェーンとの差別化は明確。
人それぞれ好きな回転寿司チェーンが決まっていて、かっぱ寿司派やくら寿司派など、それぞれに根強いファンがいるのが面白い点でもあります。
まとめ
今回は、今後飲食業界で働いてみたいと考えている方のために、飲食業界「売上高ランキング」を20位まで紹介しました。
上位の企業のほとんどが、身近にありリーズナブルな価格で手軽に利用できるお店を持つ企業でしたね。
コロナの影響で厳しい状況に置かれている飲食業界ですが、今後もその需要がなくなることはありません。
就活時には、これまでの企業の基本情報(店舗数・従業員数・資本金・売上など)をリサーチし、企業を絞り込んでいくと良いですよ!