いつの時代も「いつかホテルで働いてみたいな」と思う人は常に多く、ホテル業界は就職において人気の高い業界です。
どうせ働くなら「有名なホテル」や、「人気ランキングで常に上位にランクインしているホテル」で働きたいと、すでにいくつか目星をつけている人もいるかもしれません。
就職先を選ぶ際には、企業の売上高にも注目すると良いです。
今回の記事では、人気のホテル業界に注目し、
- ホテル業界売上高ランキング
- ホテル業界就職人気ランキング
以上の2つのランキングについてまとめていきます。
ぜひ、就職先の企業を絞り込む際の参考にしてみてくださいね!
ホテル業界売上高ランキングTOP10
それでは早速売上高ランキングTOP10の企業を紹介します。
「ホテルの名前は知っていても、会社名と結びつかない」、という方も多いかもしれません。
ここではそれぞれの企業の基本情報、運営ホテル名を挙げながら紹介していきますね!
先にランキングをご覧いただきましょう。
▼ホテル業界売上高ランキングTOP10
ランキング | 企業名 |
第1位 | 西武ホールディングス |
第2位 | リゾートトラスト |
第3位 | アパグループ |
第4位 | ルートイングループ |
第5位 | 東京急行電鉄 |
第6位 | 東横イン |
第7位 | ホテルオークラ |
第8位 | ニュー・オータニ |
第9位 | 藤田観光 |
第10位 | オリエンタルランド |
いかがでしょうか。
誰もが知る有名ホテル名がそのまま企業名であるケースも多く、聞いたことのある名前がたくさんあります。
では、それぞれの企業の特徴を見ていきましょう!
1位 西武ホールディングス
西武ホールディングスは、国内に47つのホテルを運営している会社。
海外にも多くのホテルを展開しているため、知名度は世界的にも高いです。
プリンスホテルと名のつくホテルは西武ホールディングスの運営ホテル。
一度は宿泊したことのある人が多いのではないでしょうか。
西武ホールディングスは、プリンスホテルの他に西武鉄道や埼玉西武ライオンズなどを傘下に持つ、西武グループの持ち株会社です。
2位 リゾートトラスト
リゾートトラストは、総合リゾート企業であり、ホテル業をメインとしています。
ベイコート倶楽部、エクシブなどは全国各地に多くあり、その他にもサンリゾート&ロッジやサンシティなどの名前でホテルを展開。
ベイコート倶楽部は完全会員制リゾートホテルとして話題を集めています。
日本国内におけるリゾート会員権のシェアはトップ。
会員制ホテルと言うと、利用者が少なそうなイメージがありますが、売上高ランキングでは堂々の2位となっています。
3位 アパグループ
アパグループは、ビジネスホテル「アパホテル」のチェーン展開や、マンションの開発・分譲をメインとしている企業。
アパホテルの名前を知らない人はまずいない、というくらいに知名度の高いビジネスホテルチェーンですね。
アパホテルはビジネスホテルだけでなく、アパホテル&リゾートと言うリゾートホテルもあるため、幅広い用途に使用できるホテルとして人気を集めています。
アパホテルの特徴には、
- 利便性のいい立地
- 部屋はやや狭め
- いびつな形の土地に建っている
などが挙げられますが、これらは全てコスト削減の目的だそう。
利用客目線で考えれば、「多少狭くても便利な方がいい」と感じるのも頷けますし、土地がいびつな形であろうが利用する際に支障は一切ありません。
低コストで利便性の高いホテルを数多く展開しているアパグループの売り上げは毎年上位をキープしています。
4位 ルートイングループ
ルートイングループもアパホテル同様、ビジネスホテルチェーンを全国展開しているホテル企業。
- ルートイン
- アークホテル
- グランヴィリオホテル
- グランティア
これらのホテルブランドは全てルートイン系列です。
それぞれにホテルの使用用途が異なり、ルートインはビジネスホテル、アークホテルはシティホテル、グランヴィリオホテルはリゾートホテルなど様々です。
2019年の1月にはホテル300店舗を達成しており、運営ホテル数がものすごく多いのも特徴ですね。
5位 東京急行電鉄
2019年に「東京急行電鉄」から「東急」に正式名称を変更しているこちらの会社は、鉄道業がメイン。
- 東急ホテル
- エクセルホテル東急
- 東急REIホテル
以上の3つのブランドでホテルを運営しています。
全国に東急系列のホテルは47店舗(2020年7月)あり、どのホテルも「居心地のいいホスピタリティ」がコンセプトとなっています。
東急の歴史はとても長く、1918年(大正7年)に田園都市の開発を目的に設立された「田園都市株式会社」が現在の東急の前身。
日本を代表する老舗企業と言えますね。
6位 東横イン
全国に325のホテルを運営する東横インは、ビジネスパーソンに愛されるビジネスホテルです。
日本だけでなく、韓国やカンボジア、ドイツ、フィリピン、フランスなどでビジネスホテルチェーンを展開しています。
- 安価な料金
- シンプルな館内設備
- 便利な立地
- 家庭的なサービス
などが、東横インの特徴であり魅力でもあります。
東横インが人気を集めている理由の一つに「無料朝食が充実している」という点があります。
朝食は別料金となるホテルが多い中、無料朝食、しかも品数も多く大満足な内容として、忙しいビジネスパーソンの強い味方となっているのです。
7位 ホテルオークラ
ホテルオークラは、日本を代表する老舗ホテルの一つ。
- 帝国ホテル
- ホテルニューオータニ
- ホテルオークラ
これら3つのホテルは「御三家」と呼ばれ、老舗ホテルの代名詞となっています。
- オークラホテル
- オークラホテルズ&リゾーツ
と「オークラ」の名前のつくホテルはホテルオークラ運営ホテル。
ホテルオークラはこれまで、ロイヤルホテルやバンヤンツリーホテルズ&リゾーツなど数多くのホテル企業と業務提携を行っています。
ビジネスホテルチェーンがランキング内に多い中、このようなラグジュアリーなホテルもしっかり上位にランクイン。
運営ホテル数ではビジネスホテルよりも圧倒的に少ないながら、高い売り上げを上げていることが分かります。
8位 ニュー・オータニ
日本の御三家とされるホテル企業のうち、「ニュー・オータニ」も売上高ランキングTOP10入りを果たしています。
ニュー・オータニは国内に13、海外に1つのホテルを運営する企業。
数だけ見れば少ない、と感じる人も多いでしょう。
しかしながらビジネスホテルや安価なシティホテルとは全く別のジャンルとして地位を確立しているニュー・オータニは、着実に高い売上高を記録しています。
特別な日の滞在に使われる「ちょっと敷居の高い高級ホテル」として、いつの時代も需要に合ったサービスを提供していることの表れですね。
9位 藤田観光
藤田観光の名前を聞いて、「ああ、あのホテルか」とイメージがつく人は少ないかもしれません。
藤田観光はホテルや結婚式をメインとした企業。
代表的なホテル名を挙げておきましょう。
- 椿山荘
- ワシントンホテル
- ホテルグレイスリー
- ホテルフジタ
藤田観光の特徴は、ラグジュアリーなホテルや高級旅館からビジネスホテルや会員制ホテルなど、実に様々なスタイルでホテルを展開している点にあります。
椿山荘は特に結婚式場として常に高い人気を誇っており、和装にも洋装にも合う「和モダン」なテイストが魅力です。
ワシントンホテルはビジネス利用から観光目的まで幅広く使いやすいホテルとなっています。
どのようなニーズにもしっかりとマッチする藤田観光のホテルは、若い世代から年配の世代の方、年齢に関わらず不動の人気を誇ります。
10位 オリエンタルランド
オリエンタルランドといえば、ディズニーランドが真っ先に思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。
オリエンタルランドはアメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーとのライセンス契約により、「東京ディズニーランド」、「東京ディズニーシー」を運営する各企業を統括している会社です。
運営ホテルは以下の通りとなります。
- ディズニーアンバサダーホテル
- 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ
- 東京ディズニーランドホテル
- 東京ディズニーセレブレーションホテル
このように、ディズニーランドにある主要ホテルの多くはオリエンタルランドの運営となっています。
ホテル業界就職人気ランキングTOP5
ここからは、就職で人気を集めているホテル業界の企業ランキングTOP5を紹介します。
結果は以下の通りとなっています。
▼ホテル業界就職人気ランキングTOP5
ランキング | 企業名 |
第1位 | ニュー・オータニ |
第2位 | オリエンタルランド |
第3位 | ミリアルリゾートホテルズ |
第4位 | 帝国ホテル |
第5位 | パレスホテル |
売上高ランキングTOP10にランクインしていた企業のうち、就職人気ランキングにもランクインしているところがありますね!
この章では、それぞれの企業の特徴を「実際に働いている人、もしくは働いていた人の口コミ」を参考にまとめていきます。
就職で人気がある、ということはそれだけ多くの人が働きたいと思っている企業。
倍率は当然高くなります。
人気企業への就活にチャレンジする場合、通常よりもさらにより一層入念な企業研究や事前リサーチの上、万全の状態で臨みましょう!
1位 ニュー・オータニ
堂々の1位はニュー・オータニ。
ニュー・オータニは日本を代表するホテル御三家の1つですが、売上高ランキングでも上位、就職人気ランキングでもトップです。
口コミを見てみると、以下のようなコメントがあります。
- 産休・育休制度が充実しており女性が働きやすい
- 老舗ホテルでレベルの高いスキルを身につけられる
- VIPのお客様対応を通し高度な接客スキルが身につく
- リロクラブの福利厚生により出かける先々で割引が受けられる
参考:転職会議
このように、実際に働いた人の口コミを見ても、働きやすさや学べるスキルの高さがうかがえます。
2位 オリエンタルランド
2位はオリエンタルランド。
こちらも売上高ランキングで上位にランクインしていましたね。
口コミを見てみると、やはりディズニーならではの強みが垣間見えます。
- テーマパークの事業に関われる
- コロナ禍でも100%給料が支払われた
- ディズニーランド好きにはたまらない
- 賞与は少ないが回数が多いので嬉しい
参考:転職会議
多くのホテルが休業を余儀なくされ、給料がカットされたコロナ禍でも100%給料が支払われたというオリエンタルランド。
他にも賞与の回数が多いなど、他の企業にはなかなかない強みを持っています。
3位 ミリアルリゾートホテルズ
ミリアルリゾートホテルズは、オリエンタルランドのグループ会社です。
ミリアルリゾートホテルズは、オリエンタルランドの所有している「ディズニーアンバサダーホテル」や「東京ディズニーシーホテルミラコスタ」などのホテル運営を受託しています。
気になる口コミを見てみましょう。
- ホテル業界の中では残業時間などが守られている方だった
- 福利厚生が充実している
- ディズニーブランドを背負っている安心感がある
- 月収は高くないがボーナスは良い方だと思う
参考:転職会議
ホテル業界で「ボーナスが良い」と言う話はあまり耳にしませんが、ミリアルリゾートホテルズの口コミには「賞与が良かった」という旨の書き込みが複数ありました。
他にも、ホテル業界ではかなり珍しい「残業時間が守られている」という口コミにもビックリ。
多くのホテルが残業にかかわるルールが曖昧になってしまっている中で、ミリアルリゾートホテルズはきちんとルール通りに残業時間に制限をかけています。
従業員にとってストレスのない職場作りを心がけている表れなのでしょう。
4位 帝国ホテル
帝国ホテルと言えば、ホテルオークラ、ニュー・オータニと並んで、日本の御三家と呼ばれるホテルです。
売上高ランキングのTOP10には入りませんでしたが、就職人気ランキングでは4位です。
125年以上におよぶ歴史を持つ帝国ホテルで働くことは、ホテルで働く人にとっても1つのステータスとも言えるでしょう。
口コミを見てみると、以下のようなコメントが目につきます。
- 日本を代表するホテルで働ける
- 教育体制がよく整備されていた
- ハイレベルの接客スキルが身につく
- 育休や産休は確実に取れる
参考:転職会議
「帝国ホテルという日本を代表する有名高級ホテルで働いた」、ということがその人の自信に繋がり、その後のキャリアにも活かせます。
また、女性の働きやすさの面でも定評があり、育休・産休の取りやすさについて触れている口コミも多くありました。
5位 パレスホテル
パレスホテルもまた、高級ホテルとして知名度の高いホテル。
利用客の中には政治家や各国の要人など、他のホテルで働いていても接することのないような特別なゲストに関わることができます。
口コミを見てみましょう。
- 利用客には国賓や富裕層も多く貴重な経験ができた
- ホテルのランクに見合った接客スキルが身につく
- 語学研修手当が充実しており会社の支援でスキルアップができた
- 有給休暇は問題なく消化できる
参考:転職会議
ホテルのランクが高いことで、身につくスキルレベルが高くなる旨の書き込みは非常に多かったです。
さらに、有給はしっかり消化できる、会社の支援で語学の勉強ができるなど、良い点が目立ちますね。
まとめ
今回はホテル業界における、売上高ランキングと就職人気ランキングを紹介しました。
日本中にホテルはたくさんありますが、会社によって働きやすさや給与の良し悪しなどはさまざま。
一つの目安として「売上高の高い企業に注目する」という方法もアリでしょう。
これからホテル業界を目指す方の参考になれば幸いです。
あなたが働きたい!と心から思える企業を探しましょう!