何かをきっかけにニートになってしまい、思いのほかニート期間が長くなってしまったという人は少なくないでしょう。
実は、ニート期間が長くなるほど正社員就職は難しくなるというデータがあります。
いつかは脱ニートして、真面目に正社員でバリバリ働くぞ!と思っていても思うように仕事が見つからないというケースはとても多いです。
今回は、ニートの現状や就職率との関係について解説します。
この記事を読むことで、以下のことが理解できます。
- ニートは実際どのくらいいるのか
- ニートの継続期間は一般的にどのくらいなのか
- ニートの継続期間と就職率の関係性
- ニートから正社員就職を目指す方法
今現在ニートで、これから就職を探そうと考えている人にぜひ読んでいただきたい内容です!
日本のニートの割合
日本におけるニートの数と人口に占める割合については、以下のデータの通りです。
▼全国のニートの割合
日本の総人口 | ニートの人数 | ニートの割合 |
1億2644万3千人 | 94万人 | 0.7% |
参照:総務省統計局ホームページ「人口推計の結果の概要」、厚生労働省ホームページ「若年者雇用対策の現状等について」
日本の人口におけるニートの割合は0.7%です。
総人口における数字ということですが、学生でもなく主婦でもない、仕事もしておらず就活もしていないのがニートであることを考えると少ない数字とは言い切れません。
知識としてこの数字を覚えておくと良いでしょう。
学歴別ニートの割合
ニートの最終学歴に関して調べてみましょう。
中卒・高卒・専門卒・大卒の割合は以下の通りとなります。
▼中卒ニートの割合
※全ニートを100%とした場合の割合
①中学校卒業の後、高校入学せず | 全体の4.3% |
②中学校卒業の後、高校中退 | 全体の12.0% |
中卒ニートの割合 | 全体の16.3%(①+②) |
▼高卒ニートの割合
※全ニートを100%とした場合の割合
①高校卒業 | 全体の77.0% |
②高校卒業の後、専門学校など卒業 | 全体の18.2% |
③高校卒業の後、大学卒業 | 全体の29.7% |
高卒ニートの割合 | 全体の29.1%(①−(②+③)) |
▼専門卒・大卒ニートの割合
①専門卒卒業(専門卒ニートの割合) | 全体の18.2% |
②大学卒業(大卒ニートの割合) | 全体の29.7% |
▼ニートの最終学歴まとめ
中卒 | 高卒 | 専門卒 | 大卒 |
全体の16.3% | 全体の29.1% | 全体の18.2% | 全体の29.7% |
参考:財団法人社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」
ニートの最終学歴に注目して分かることは以下の通り。
- 高卒ニートと大卒ニートはほぼ同じくらいの割合である
- 学歴によって明らかな差は見られない
- 中卒ニートの割合が最も少ない
「学歴が良ければニートになることはなさそう」というイメージを抱く人が多いですが、大卒ニートが最も多い結果。
これにはびっくりした方も多いかもしれませんね。
ニートの継続期間
ニートになる人は、一体どのくらいの期間ニートを継続しているのかについて解説していきましょう。
▼年齢ごとのニート期間の比較表
1年以下 | 5年越 | |
---|---|---|
20~24歳 | 71.1% | 2.2% |
35歳以上 | 44.4% | 38.9% |
参照:財団法人社会経済生産性本部 「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」
上のデータは、年齢とニート期間の関係性を示したものです。
このデータから分かることは、
- 年齢が高いほどニート期間が長くなる
- 年齢が若いほどニート期間が短くなる
ということ。
考えられる原因としては、以下の通りです。
- ニート期間が長くなることで就職が難しくなりどんどん脱ニートできなくなる
- 20代前半ならニートでも就職が決まりやすく結果的にニート期間が短くなる
悪循環ですね。
ニートから脱却したくても、ニート期間が長くなると就職は難しくなりもがいているうちにどんどん年齢を重ねてしまうというわけです。
ニートになった原因の割合
ニートになる人はなにかしらのきっかけがありニートになっています。
その理由として多いものを挙げると、
- 学生時代にいじめに遭っていた
- ひきこもりになってしまった
- 精神疾患がある
- 会社を辞めた
会社を辞めた、という人以外は全て「コミュニケーション」に対して問題を抱える人たちです。
また、会社を辞めたという場合に関してもその原因はさまざま。
- パワハラ・セクハラに遭ったから
- 仕事内容が自分に合わなかったから
- 給料・待遇面で不満があったから
新しいスタートをすぐに切ろうと思って会社を辞めた人も、すんなりと仕事が見つからず思いがけずニートになってしまうケースがあります。
ニートの継続期間と就職率
冒頭で、ニートの継続期間が長くなると就職が難しくなる、とお伝えしました。
実際、ニートの期間と就職率にはどのような関係があるのでしょう。
ニートの就職率については正確な数字が取りづらいため、ここでは参考までにフリーターの継続期間と就職率の関係性についてお見せします。
フリーターはニートではなく、あくまでも「働いている」わけなので、就活の際にはニートよりもまだ優遇される場合が多いです。
つまり、「フリーターでこれならニートはさらに厳しいんだろうな」という目で見てくださいね。
▼年齢別フリーターの就職率
出典:若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③-平成29年版「就業構造基本調査」
上記は年齢別に見たフリーターの就職率。
20代前半は3割を超えていた就職率が、30代前半には2割を切ってしまっています。
▼フリーター期間別に見る正社員になれた者の割合(20~29歳)
続いては、フリーター期間と就職率の関係性を示したデータです。
このデータを見ると、
- フリーター期間が長くなるにつれて正社員就職率は下がる
- フリーター歴半年以内なら正社員就職率は64%と高い
- フリーター歴3年を超えると正社員就職率は5割を切る
ことが分かります。
ニートにおいては、フリーター以上に厳しい状況が予想されます。
フリーターでさえ3年も続けると、正社員移行率は48%であることを考えると、なるべく早く就活をしておかなければまずいことは明らかです。
ニートになる前の職歴の割合
ニートになった人が過去にどのような仕事をしていたのかについては以下のデータをご覧ください。
▼ニートの人たちの過去の職業歴
業種 | 割合 |
専門技術職 | 3.1 |
事務職 | 9.4% |
営業販売職 | 22.8% |
サービス職 | 31.1% |
保安職 | 0.8% |
農林漁業職 | 2.4% |
運輸通信職 | 4.6% |
生産労務職 | 25.1% |
その他 | 0.6% |
参照:財団法人社会経済生産性本部 「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」
ニートになる前に経験した職種の中で特に多いのが、
- サービス職
- 生産労務職
- 営業販売職
機械・器具・手道具などを用いて原材料を加工し、または組み立てる仕事。工場勤務や工事現場などの肉体労働が主な仕事となります。
これらの職種は、極端に身体的に負担が多くかかる仕事や、ブラック企業が多く残業や休日出勤が多い仕事です。
仕事を辞めてしまってニートになった原因は、前職の辛さが大いに関係している可能性が高いと言えます。
また、ニートの前職の雇用形態については以下の通りです。
▼雇用形態
雇用形態 | 割合 |
正社員 | 19.3% |
アルバイト | 64.4% |
派遣・契約 | 11.5% |
その他 | 4.8% |
参照:財団法人社会経済生産性本部 「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」
ニートの人たちは、ニートになる前にアルバイトをしていたケースが多く、その割合は6割以上です。
ということは、ニート期間にプラスしてフリーター期間があるということ。
ますますニート期間はなるべく短くしなければ正社員への道がどんどん遠のいてしまいそうですね。
ニートが逆転就職するための確実な方法
ニート期間をなるべく長引かせずに正社員を目指す必要があることが分かりました。
最後の章では、具体的に何をすれば正社員就職が叶うのか、「ニートから正社員を目指す確実な方法」を紹介します。
選ぶ業界はIT業界
ニートが正社員就職を目指す際に気をつけるべきこととして、「正社員を目指しやすい業界」を選ぶという点が挙げられます。
なぜなら、
- 歴史の長い老舗企業
- 組織の大きい大企業
などでは、基本「学歴」や「職歴」で採用するかしないかを決定することが多いからです。
では、どのような業界や職種を選ぶべきかというと、
- 専門スキルが求められる業種
- ベンチャー企業など勢いのある若い会社
などです。
実力主義の業種なら、たとえニートからの就職でも「即戦力になれるだけのスキルと実績」があれば問題ありません。
良い大学を卒業したなどということよりも、今すぐ役に立つかどうかの方が重要視されるのです。
ずばり言いますが、ニートが狙うべき業界はIT業界です。
理由は以下の3つです。
- IT業界には実力主義のベンチャー企業が多数ある!
- IT業界はリモートワークや在宅ワークなど働き方が選びやすい
- スキルさえ身につければ独立しやすい
いきなり就職を目指さない
ニートから正社員になろうと考えるときには、「段階を踏む」必要があることを忘れてはいけません。
いきなりニートを脱却して正社員としてバリバリ働くなんてことは現実的ではないからです。
就活はスムーズにいかず、面接で何度も落とされ、書類選考さえも通らないなど、苦しい難関がいくつも待ち構えています。
いきなり「優良企業で高年収を稼ぐ」というゴールを設定すること自体無理があるのです。
ニートから正社員を目指すなら、
- 就活前にコツコツスキルを身につけ実績を積み上げておく
- 就活時にはスキルと実績をアピールする
- 正社員就職が実現する!
というステップを経ていくことです。
ここで気になるのが、スキルを身につけて実績を積む方法です。
ニートからの正社員就職を確実に実現させるには、就活前にインターンシップを経験しておく方法があります。
ぜひ活用していただきたいインターンシップに、リバラボインターンシップがあります。
リバラボインターンシップを利用すると、
- ニートでも確実にインターンの場を与えてもらうことができる
- インターン中には身につけたいスキルと実績を確実に得ることができる
- インターン後の就活もプロがサポートしてくれる
など、メリットがたくさん!
ニートの状態でインターンを探しても、自力ではなかなか見つけることができませんし、インターンとして採用されないケースも多々あります。
リバラボインターンシップを利用すれば、インターンが見つかるかどうかを心配する必要がまずありません。
その上就活のサポートまでしてもらえるなら言うことありませんよね!
ニートから正社員を目指すにあたり、リバラボインターンシップを利用してみようかな、と思った人はぜひこちらから詳細をご覧くださいませ。
スキルと実績を積み上げた後に就活する
今ニートのあなたが、今すぐに就活をはじめても正社員として採用される見込みは少ないです。
インターンでスキルと実績を積み上げた後に就活をすれば、今の時点では書類選考さえ通らないような企業に正社員として採用されることも十分にあり得ます。
いきなりゴール地点にワープしようと考えるのではなく、少し周り道でもインターンを経由した方が結果的に早く正社員になることができるというわけです。
まとめ
ニートから正社員を目指すことが、どれほど厳しいことかがきっとお分かりいただけたことと思います。
まずは現実をしっかりと理解した上で「どうしたらニートでも正社員就職が叶うか」を考えることが大切なのです。
結論、ニートからの正社員就職に確実に有利に作用するのは「インターンシップの活用」一択です。
実際、ここで紹介した方法を実践した多くのニートの人たちが、正社員就職を実現させています!
あなたもその1人になるべく、さっそくインターンシップを検討し1日でも早く実行に移しましょう!