「働きたくない」、「学校に行きたくない」と一度も思ったことがない人はおそらくいないのではないでしょうか。
もう思い切ってニートになってしまうかという考えが頭によぎった人もいるでしょう。
しかし、実際に仕事や学校を辞めてニートになると、将来のキャリアに影響を及ぼしてしまうなどリスクもたくさんあります。
では一体どのようにしてニートになる選択肢を回避していけばよいのでしょう。
仕事や勉強に対してモチベーションを失い、ニートになってしまいたいと考えるときには、
- 本当にニートになったらどんな人生が待っているのか
- 仕事や勉強以外の選択肢はないのか
について知っておく必要があります。
この記事では、
- なぜニートになりたいという思考が生まれるのか
- ニートになる前に知っておくべき事実
- ニートにならずにすむとっておきの方法
について解説していきます。
もう会社を辞めてニートになりたい、学校を中退してニートになりたい、と考えている人必見の内容です!
「ニートになりたい」と考える3大理由
ニートになりたいと考える人には、それぞれ理由があります。
その多くが職場や学校でいじめや人間関係のトラブルなどに遭ったというもの。
参考までに、実際にニートになった人の生活経験について調査したデータがこちらです。
▼ニートの生活経験
学校でいじめられた | 55.0% |
職場での人間関係でトラブルがあった | 41.4% |
不登校(病気や怪我以外の理由で1ヶ月以上休んだ) | 35.9% |
引きこもり | 49.5% |
精神科・心療内科で治療を受けた | 49.5% |
参考:財団法人社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」
この章では、
- 学校での人間関係のトラブル
- 職場での人間関係のトラブル
- 長期の休み(不登校)
の3点についてさらに掘り下げて解説していきます。
1.学校での人間関係のトラブルがあったから
現ニートの55%が過去に学校でいじめに遭っているというデータがありましたが、この数字はかなり高いです。
学校での人間関係はその後の社会生活にも大きく影響します。
学生のときにいじめなどのトラブルを経験した人は、
- 自分に自信が持てない
- またいじめに遭うのではと恐怖心を抱く
- 人との衝突を極端に恐れる
など、面と向かって人と接することに対する恐怖心が根付いてしまっていることが多いです。
2.職場の人間関係でトラブルがあったから
現ニートの41.4%が就職した職場での人間関係でトラブルがあったと回答しています。
職場での人間関係のトラブルと言えば、代表的なものとして
- モラハラ
- セクハラ
- 同僚からの仲間外れ(いじめ)
などがあります。
3.怪我や病気以外で長期的に休むタイミングがあったから
現ニートの35.9%がこれまでに怪我や病気以外で学校や仕事を休んだ経験があると回答しています。
通常、長期(1ヶ月以上)の休みとなると、理由は主に怪我や病気などやむを得ないものであることが多いです。
しかし、怪我や病気以外で休んだとなると、そこには先程触れた「人間関係のトラブル」も大きく関わってくると考えられます。
もちろん、仕事内容がきついあまり「もう無理だ」と出社できなくなるケースもありますが、その場合は転職することで割とすぐに解決できることがほとんどです。
「ニートになりたい」と嘆く方に見られる3つの苦手意識
仕事や学校に通うことを辞め、ニートになってしまおうと考える人には共通する「苦手意識」があります。
苦手意識を克服して社会人として働くことができればいいのですが、苦手意識を克服できずニートになる道を選ぶケースは少なくありません。
参考までに、実際にニートとなった人が抱えている苦手意識についてまとめたデータをご覧ください。
▼ニートの抱える苦手意識
人に話すのが苦手 | 64.4% |
手先が不器用 | 47.6% |
計算をするのが苦手 | 42.8% |
字を書くのが苦手 | 35.6% |
人の話を聞くのが苦手 | 34.7% |
参考:財団法人社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」
この章では、
- 人に話すのが苦手
- 手先が不器用
- 計算するのが苦手
の3点についてさらに掘り下げて解説していきます。
1.人に話すのが苦手
現ニートの64.4%が人と話すことに対して苦手意識を持っていると回答しています。
コミュニケーションは生きていく上で欠かせないスキルです。
人と話し人の話を聞くことはコミュニケーションの基本ですが、ニートの実に6割以上が「話すこと」に対して苦手意識を持っています。
裏を返せば、対面でのコミュニケーションに対して苦手意識を持つ人はニートになりやすいとも言えます。
2.手先が不器用
現ニートの47.6%が手先が不器用であると回答しています。
ニートになった人の半数近くが手先が不器用であると回答していることは一体何を意味しているのかを考えてみましょう。
仕事は作業の連続です。
例えば会議のために資料をプリントアウトして人数分準備する際の作業では、
- 必要な資料を人数分プリントアウトする
- 紙を1枚ずつ人数分分けていく
- 分けた資料をファイルに入れて1人分ずつまとめる
などの作業が必要となります。
難しいことではないと思われがちな単純作業には、手先が不器用な人にとっては「時間が人よりかかる」、「ミスしやすい」などの懸念事項が盛りだくさん。
そのため、簡単な作業でミスをして「これくらいのことがなんでできないんだ」と叱られることも珍しくありません。
3.計算をするのが不得意
現ニートの42.8%が計算することに苦手意識を持っていると回答しています。
計算することは仕事において欠かせません。
- 売上を計算する
- 業務にかかる時間を計算し逆算してスケジュールを立てる
- 営業成績を分析し数字の推移を理解する
など、業種を問わず計算作業はついてまわります。
計算が苦手な人ほど、仕事で単純なミスを犯してしまいがち。
そのため、「仕事ができないやつだ」とみなされ人からバカにされることも珍しくありません。
「ニートになりたい」と考える前に確認すべき2つのこと
さまざまな理由から、「もうニートになろう」と決める場合、ニートになった後に起こり得ることを想定しておく必要があります。
ニートになると、
- お金がなくなって生活に困る
- 就職しようにもニート期間が長くなればどの企業からも採用されなくなる
という2つの大きなリスクがあります。
この章では、ニートになる前に確認しておく2点について解説します。
ニートに必要な準備資金
ニートになると収入はゼロになります。
そのため、ニートになってから生活に困らないようあらかじめ貯金をしておく必要があるのです。
ニートになってからは、家賃の支払いなどにあてる収入がなくなるため、一人暮らしを続ける選択肢は現実的ではありません。
ニートになって実家暮らしをする場合の例で考えてみましょう。
具体的に必要になるのは、
- 税金
- 年金
- 保険
- 日々の食費
などです。
仮に1年間ニートとして生活しようと考えると、税金・保険・年金に関しては以下の3つがかかってきます。
- 住民税
- 健康保険料
- 国民年金
国民年金だけは金額が一律なので、明確に月額16,540円(2020年の金額)かかることが確定しています。
年金だけで年間20万円かかるということ。
住民税や健康保険料はニート1年目は会社員だったころと同じだけかかると考える必要があります。
住民税や健康保険料はお住まいのエリアによって計算方法が異なります。
そのため、ニートになる前に「いくらかかるのか」を把握するために役所の担当窓口に問い合わせておくのも一つの方法です。
ちなみに、年収350万円ほどの会社を辞めてニートになった人の実際の例として、
住民税10万円、年金20万円、健康保険料15万円の計45万円かかったというケースがあります。
離職期間と就職率
ニートになる際に気をつけるべきこととして、どのくらいの期間ニートを継続するかという点が挙げられます。
なぜなら、ニート期間が長ければその後就活をしても仕事が見つからず大変な思いをすることが多いからです。
参考までに以下のデータをご覧ください。
▼フリーター継続期間と正社員になれた割合
※出典:労働政策研究報告書「大都市の若者の就業行動と意識の分化」
このデータから分かることは以下の通り。
- フリーター継続期間が1年未満なら就活に支障はない
- フリーター期間が1年を超えると就職率は一気に下がる
フリーターはニートと違ってアルバイトをしています。
つまりアルバイトをしているフリーターよりも無職であるニートの状況が厳しくなることは想像に難くありません。
ニート期間が長くなっても、もしもあなたに専門スキルや実績があれば別ですが、そうでもない限りニート期間が長くなるほど就職率は下がっていくことを覚えておく必要があります。
仕事や学校に行きたくない方が「ニートになりたい」と考える際の対処法
ここまでの内容で、「やっぱりニートになるのはリスクが高いかもしれないなぁ」と感じた人はきっと多いでしょう。
そんな方のために、この章では「ニートにならないための対処法」を紹介しましょう。
学校を辞めたい、仕事を辞めたい、でもニートになるのはちょっとマズいかもとお考えの方にぜひ試していただきたい方法です!
1.現在の状況を客観的に分析できるアドバイザーに会う
あなたが今仕事に行きたくない、と考えているのはなぜなのかを明確に理解するためにも第三者に意見を仰ぐ方法はとても効果的です。
ニートになりたいと考える理由を解消する方法や、今後ニートになる以外にどのような道があるのかを知ることで、思いがけず道が開けることはあるものです。
リバラボインターンシップの無料カウンセリングでは、
- 現在の状況を再確認する
- 客観的に状況を見た上で改善策を考える
- 今後取り組むべきことを理解する
ことが可能になります。
今後進むべき道に迷う方やニートになることを考えている方は、ぜひ一度リバラボインターンシップの無料カウンセリングを受けて、プロのアドバイスを聞いてみましょう。
2.インターンシップで別業界に挑戦してみる
ニートになる人の多くは、
- とりあえず会社を辞めたかった
- 今後の転職については未定
- やりたいことが自分でも分からない
など、会社には行きたくないという気持ちが先行しすぎて、先の計画を立てず仕事を辞めてしまったケース。
辞めてから考えようと思っても何から始めればいいか分からず、結果ニートをずるずる続けてしまうという流れです。
ニートになりたい、と考えるあなたはすでに今の会社を辞めたい気持ちがかなり強くなっているはず。
それなら、辞めてから意欲的に取り組める新しいことを始めればいいのです。
リバラボインターンシップでは、働きながらさまざまな専門スキルを身につけることが可能です。
会社を辞めてから取り組んだことにより就活が有利になるのなら、あとから思い返しても「あのとき会社を辞めてよかった」と思えるでしょう。
リバラボインターンシップを活用することで、
- 専門スキルと実績が身に付く
- 給料をもらいながら経験値を積み上げることができる
- インターン後には有利に就活を進められる
というメリットがあります。
インターンでスキルと実績を積めれば、ニート期間を過ごしたことで就活がうまくいかなくなってしまうリスクは間違いなく回避できます。
リバラボインターンシップのことが気になる方は、こちらから詳細をご覧ください!
まとめ
今の現状から逃げ出したいあまり、ニートになる道を選ぶ人は少なくありません。
しかし、あなたの将来を考えると、ニートになる選択肢は非常にリスクが高くお世辞にもお勧めできるものではないのです。
ニートになりたいと考えるのなら、しっかりとリスクを理解しましょう。
そして、「やっぱり将来が心配だな」と思ったら、迷いながらもニートになるのではなく、インターンシップを活用するなど全く別の道を考えてみてください。
今のあなたの決断が、1年後、5年後のあなたの未来を大きく変えることになります。
一時的な感情で決断せず、じっくりと考えてから進むべき道を定めてくださいね!