ニートになった人の多くは、「社会復帰してまた働き始めなければ」と感じています。
しかし、やる気があっても
- 何から始めれば良いかわからない
- 求人にエントリーしても書類選考さえ通過しない
- 連続して複数の企業から採用されず自信を無くす
など、負のスパイラルにはまってしまうことが非常に多いのが現実です。
実は、ニートが社会復帰を目指す際には、必要な準備があります。
準備なしに手当たり次第就活したところで成功率はかなり低く、逆に自信喪失につながってしまいます。
今回の記事では、
- 社会復帰を目指す際の準備
- 正社員就職を叶えるステップ
- 社会復帰する上で課題となること
- 社会復帰に適した就職先の業界3選
について紹介します。
これから脱ニートして社会復帰を本気で目指したい方に、ぜひ参考にしていただきたい内容です!
ニートが社会復帰を目指す際に必須な5つの準備
ニートが社会復帰を目指す際に大切なのが事前準備です。
ほぼ自宅で引きこもり生活をしていたニートにとって、社会復帰は簡単なことではありません。
しっかりと準備をして社会復帰に向けて動き出すことで、「やっぱり無理だ」と途中であきらめてしまいニートに逆戻りする事態を防ぐことができます。
この章では5つの準備項目について詳しく解説していきます。
1.自分を知ること(自己分析)
あなたは何のために社会復帰を目指すのでしょう。
そこには、
- お金に困るのは嫌だ
- 人との繋がりをなくしたくない
- この先結婚して家庭を築きたい
など様々な思いがあるでしょう。
まず1つ目の準備は自己分析です。
ここで言う自己分析とは、あなたが目指す未来を具体的にし、目標を定めることです。
自己分析を行う際には、
- ニートになった理由を箇条書きにする
- 理想的な未来像を書き出す
- 求める未来を実現するために必要なものを書き出す(年収・ステータスなど)
ここで重要なのは、なるべく具体的に書くことです。
あなたが求める未来像、のところは
- 結婚して家を建て幸せに暮らす
- 好きなことに関連する仕事に就く
- 独立して時間や場所に縛られない働き方ができている
などのように、仕事に直接関わらないことも積極的に盛り込みましょう。
自己分析をすることで、あなたに適した仕事が何であるかを見極めることができます。
2.将来的に獲得するスキルとキャリアを決める
自己分析をして、どのような業界や職種を目指すべきかが見えてきたら、それに関連するスキルやキャリアについて考えましょう。
例えば、あなたが将来プログラマーなどのIT技術職で独立したい、と考えるのなら
- プログラミングスキル
- コミュニケーションスキル
- 論理的思考スキル
などが必要となります。
コミュニケーションスキルと論理的思考スキルはどの業界にも求められる、ビジネスにおいて基本となるスキルです。
しかし、プログラミングに関しては専門スキルであり、スキルを身につけるためにはトレーニングを積む必要があります。
具体的に何のスキルが必要なのか、そのスキルを身につけどのようにキャリアアップしていけば良いのかを明確にしましょう。
3.パソコンは自分のものを買っておく
ニートの多くはネットに依存してしまう傾向があるため、中には自分用のパソコンを既に持っている人もいるでしょう。
パソコンは社会復帰に欠かせないものの1つです。
親のパソコンを借りている、そもそもパソコンを使っていない、という場合にはこの機会に自分用のパソコンを購入しておく必要があります。
なぜなら、
- どの業種を選んでもパソコンは必須
- 自分用のパソコンでなければ好きな時に使えない
- 遅かれ早かれ必要になるなら早く購入するべき
だからです。
少し無理をしてでも今の段階で準備しておきましょう。
4.自分のSNSアカウントは開設しておく
SNSはもはやプライベートで使用するだけのものではなくなりました。
SNSでどのくらいフォロワーがいるのか、どのような投稿をしているのかで人を判断する場面はかなり多いです。
今では、SNSを全く使っていない人の方が少ないくらいですが、自身のSNSアカウントは必ず開設しておきましょう。
SNSを使用するメリットは多く、
- フォロワーが多ければ信頼に値する人物だと思われる
- 学んだことをアウトプットする場として活用しやすい
- 同じ対象に興味のある人と繋がれる
などが挙げられます。
5.仕事用の服を用意する
ニートの多くは自宅で引きこもり生活をしていたこともあり、あまり服を持っていません。
今後就職する企業はもしかすると私服OKかもしれませんし、スーツ着用がルールかもしれません。
何にしても仕事用の服を持っておくことは社会復帰のための準備として欠かせないこと。
なぜなら、
- プライベートと仕事用の服を分けると気持ちの切り替えがしやすくなる
- 出社日数を考えると週5着回しができるだけの服が必要
私服OKの会社でも、
いつも家で着用していた服をそのまま仕事着にするといまいち気分が上がりません。
形から入るように聞こえるかもしれませんが、着る服によって気分は大きく変わるため、シンプルで着回しがしやすいものを揃えておきましょう。
ニートが社会復帰できる4ステップ | 無理なく優良企業に就職する方法
ニートが社会復帰を目指す場合には、「とりあえず採用されるならどこでも!」という気持ちではいけません。
意識するポイントとしては、
- 長期的に続けられる仕事を選ぶ
- 過度な残業や休日出勤がない仕事を選ぶ
- 不満を感じない程度の待遇を見込める仕事を選ぶ
以上の点が挙げられます。
仮にブラック企業でサービス残業ばかり、給料は最低賃金とほぼ同額、となれば「もう無理だ」とニートに逆戻りするのも時間の問題。
それならきちんと長期的に働ける優良企業を目指しておく方が絶対に良いのです。
この章では、ニートが社会復帰して優良企業に就職するための4つのステップを紹介します。
1.何に重点を置いて就活するか決める
就活をする際には、全てにおいて条件の良い企業を選びたいと思うのが正直なところ。
しかし、元ニートを採用してくれる企業は多くないため、求める条件には優先順位をつける必要があります。
企業を選ぶ際には、検討するポイントとして以下ような点が挙げられます。
- 給料
- 仕事内容
- 将来性
企業選びにおける条件の優先順位の付け方は、以下のステップで行いましょう。
- 検討する企業を縦軸に書く(3企業ほどが妥当)
- 重要視する条件を横軸に書く(3〜5項目が妥当)
- 5点満点で評価する
- 企業ごとの合計点数を比較
- 総得点の高い企業から挑戦する
このようなステップで企業を比較すれば、総合的に見てどの企業が一番あなたの求めるものを兼ね備えているのかが見えやすくなります。
ぜひ試してみてくださいね!
2.いきなり正社員を目指さない
目指す企業が定まったとき、あなたはきっと思うでしょう。
「そもそもこんな良さそうな企業にニートの自分が就職できるわけがないのでは?」
確かに、ニートからいきなりハイレベル企業への就職は現実的ではありません。
いきなり優良企業の正社員になれそうにないのであれば、それ以外の方法で攻めて行けばいいわけです。
ここで最適な方法が「インターンシップ」を活用すること。
リバラボインターンシップは、これまでの学歴や職歴に関わらず、転職して逆転勝利を目指す人たちのためのサービスです。
リバラボインターンシップを活用することで、
- 目指す企業への就職に必要なスキルをインターンで身につける
- スキルと実績を積み上げた後に就職活動をする
- インターン前よりも断然ハイレベルの企業へ就職できる
などが可能になります。
インターンの舞台は自力で探す必要がなく、リバラボインターンシップが用意してくれるのも大きなメリットです。
ニートが社会復帰する際に踏み台にするべき画期的なインターンシップ、リバラボインターンシップが気になったら、こちらから詳細をご覧くださいね!
3.スキルと実績を積み上げる
いきなり正社員就職を目指すのではなく、インターンでスキルと実績を積み上げるメリットは以下の3つです。
- 即戦力として活躍できる人材として経験者枠の求人にも応募できる
- 正社員就職率を大幅にUPできる
- 目指せる企業のレベルを上げることができる
ニートを続けていた状態から、スキルや実績もないままに正社員就職を目指すのとはわけが違うのがお分かりでしょうか。
インターンシップではお給料をもらいながらスキルと実績が身につけられますが、その間にあなたがすべきことがあります。
それは以下の通りです。
- 日々学んだことを書き留めておく
- 目指す企業に関するリサーチをする(会社の基本情報・方針など)
- 何のスキルを使いどのような実績を積んだかを記録する
これらはインターン後の就活でものすごく役に立ちます。
ただ単にインターンシップで毎日を過ごすだけでなく、その後のことも考えながら日々を過ごしましょう。
4.優良企業の採用面接を受ける
インターンシップが終了したら、あなたはただのニート上がりではありません。
ここからは、あなたがインターンで経験したことや身につけたスキルと実績を最大限に就活へ活かすときです。
このときやっとあなたは優良企業にチャレンジできるスタートラインに立てたのです。
この先は、あなたがいかにして職務経歴書の記載や面接対策をおこなうことで成功率を上げていけるかが勝負!
リバラボインターンシップを利用していれば、就活のサポートもサービスの中に含まれているため、プロのアドバイスを得ながら万全に準備を進めることができます。
以上のステップを踏んでいくことで、あなたはニートを卒業して社会復帰に成功するのです。
それも、社会復帰と呼ぶには十分すぎるほどのハイレベル就職を叶える形で成功するのですから、申し分ありませんよね!
ニートが社会復帰したい時に課題になる3つのこと
社会復帰を考えるニートを待ち受けるのは、立ちはだかる3つの壁です。
- 年齢
- 無職の期間
- コミュニケーション能力
社会復帰をするためには就職活動を成功させる必要があります。
これら3つの問題は多くのニートの社会復帰を難しくしている原因でもあります。
それぞれの問題を詳しく解説していきましょう。
1.現在の年齢
ニートとひとくくりにするには、あまりも年齢の幅がありすぎます。
20代のニートと40代のニートでは、社会復帰の難易度も大きく変わりますし、世間からの見られ方も変わります。
つまり、年齢が高ければその分社会復帰(就活をして採用される)が困難になるのが1つ目の課題です。
▼年齢別フリーターの就職率
出典:若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③-平成29年版「就業構造基本調査」
このデータは、フリーターが正社員として就職する際の就職率を年齢別に表したものです。
フリーターはアルバイトをしているため、ニートと比較すると世間の目は厳しくないと言えますが、それでも30代以上のフリーターの就職率は2割を切っています。
一方20代のフリーターは正社員就職率が3割程度となっているため、こちらはまだセーフと言ったところ。
フリーターのデータを参考にして分かることは以下の通りです。
- 20代ならまだ許されても30代以上は危機感を持つべし
- 30代ニートは就職率が相当下がると予想される(1割程度か)
2.仕事をしていない期間
ニートでいた期間がどのくらい長いかによって、その後の就職率は大きく変化します。
当たり前ですが、ニート期間が短ければ「ブランクはそんなに長くない」と見られるため、採用担当者もあまりネガティブな印象はもたないでしょう。
一方、何年もの間ニートを継続していた人に対しては、「何でこんなに長い間ニートだったの?」と不信感を抱いてしまうのです。
▼フリーター期間別にみた正社員になれた者の割合(20~29歳)
このデータは、フリーターの継続率と正社員就職率の関係性を示したものです。
- 1年未満か1年以上かで就職率がかなり変わる
- 1年を越えると就職率が5割程度にまで落ちてしまう
先ほどもふれたように、ニートの状況はフリーターよりも厳しくなることが予想されます。
つまり、このデータから「ニートを1年以上続けると就職率は5割どころではないほど低くなる」と考えられるのです。
ポイントは、「ニートを続ける期間が長ければ就職活動の成功率が下がる」という点です。
すでに数年間ニートを続けている人は、もう今すぐに動き出さなければ状況は悪化するのみと考えた方が良いでしょう。
3.コミュニケーション能力
社会復帰しよう!と意を決して就活をスタートさせたところで、
- 人とうまく喋れなくなった
- 人と話すことに対して緊張する
- 思ったことが言葉にならない
などと感じるニートも少なくありません。
人と接することをことごとく避けてしまうニートならではの習性ゆえに、本来持っているはずのコミュニケーション能力が全く発揮できなくなってしまっているのです。
就活において、面接は必須です。
コミュニケーションなしに社会復帰は不可能なため、ニートは何としてでもコミュニケーション能力を再度向上させる必要があります。
ニートが社会復帰しやすい業界3選
ニートが社会復帰をする際には、どのような業界で働くかをうまく選んでいく必要があります。
なぜなら、業界によって「元ニートに向いているか否か」はそれぞれだからです。
この章では、ニートが社会復帰する際に目指して欲しい業界を理由を解説しつつ3つ紹介します。
1.IT業界
ニートの社会復帰におすすめしたい業界1つ目はIT業界です。
その理由は、
- 在宅やリモートワークなど自由な働き方が取り入れられていることが多い
- 将来独立したら在宅で仕事ができる
- 業界自体が成長過程にあり需要が多い
など、ニートにこそおすすめしたい特徴が揃っているからです。
IT業界のおすすめレベルは間違いなくトップ。
他の業界もこのあとにおすすめしていますが、まずはIT業界を検討されることを強くおすすめします。
2.サービス業
ニートの社会復帰におすすめしたい業界2つ目はサービス業界です。
理由はとてもシンプル。
サービス業は、業界全体が「人材不足」であり、就職しやすい業界だからです。
サービス業は他の業界と比較して、圧倒的に離職率が高いのが特徴です。
▼業界別離職率
区分 | 離職率 |
鉱業,採石業,砂利採取業 | 7.2% |
建設業 | 4.2% |
製造業 | 5.0% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 4.1% |
情報通信業 | 5.8% |
運輸業,郵便業 | 6.4% |
卸売業,小売業 | 8.0% |
金融業,保険業 | 7.3% |
不動産業,物品賃貸業 | 8.5% |
学術研究,専門・技術サービス業 | 7.8% |
宿泊業,飲食サービス業 | 17.6% |
生活関連サービス業,娯楽業 | 11.4% |
教育,学習支援業 | 11.0% |
医療,福祉 | 8.5% |
複合サービス事業 | 5.4% |
サービス業(他に分類されないもの) | 9.5% |
参考:厚生労働省ホームページ「平成 29 年上半期雇用動向調査結果の概況」
特に、レストランやホテル勤務の「宿泊業・飲食サービス業」は17.6%とかなり高い離職率ですね。
そのため、ニートが社会復帰をする際に、「就活してもどこにも採用してもらえない!」という問題を解決するためにはサービス業を狙っていく方法があります。
3.社会福祉業
ニートの社会復帰におすすめしたい業界3つ目は社会福祉業です。
その理由は、
- 高齢化がすすみデイケアサービスなどの介護職は需要が高まっている
- 需要の割に人材が不足傾向にある
- 今後もさらに需要が高まることが明らか
- 人の役に立ち感謝されるやりがいのある仕事
など、ニートにとって重要な「採用されやすさ」の面で希望が持てる点、さらに業界自体が今後も伸びていく見込みがある点が挙げられます。
まとめ
ニートが意を決して社会復帰をする場合には、「簡単に正社員就職は叶わないだろう」と思っておくことです。
しかし、ここで紹介したステップで着実に進めていくことで、優良企業への正社員就職は十分可能になります!
一番理解しておかなければならないことは、ニート期間が長くなればさらに状況が悪化すること。
半年後に行動を開始するのと今始めるのとでは違うのです!
1日でも早く、社会復帰を果たし、描いた未来を実現させるための道を歩き始めてくださいね。