ニートは毎日をどのような気持ちで過ごしているのでしょう。
今回は、実際のニートが日々日常的に感じていることを「ニートの日常あるある」として以下の4つの視点でまとめてみました。
- お金
- 就活
- 人間関係
- メンタル
今現在すでにニートの人ならきっと共感できることがたくさんあるでしょう。
ニートの心の中にあるモヤモヤや漠然とした不安などを理解していきましょう。
ニートの日常あるある10選 | お金編
収入のないニートが抱える問題として真っ先に思いつくのがお金のこと。
ニートはお金についてどのような考え方を持っているのでしょう。
この章では、ニート日常あるある「お金編」を紹介します。
1.実家にいればどうにかなる
ニートの多くは実家暮らし。
お金は確かにありませんが、日々の食事や寝床に困るほどの問題には直面していない人がほとんどです。
そのため、実家にいる限りはニートでも生きていけると「お金の心配」から目を背けるのはニート特有の考え方です。
2.親に養ってもらうことに罪悪感を感じる
親がいるから生きていけるのがニートですが、親に養ってもらうことに対して罪悪感を感じないわけではありません。
高齢の親が毎日せっせと働き、疲れて帰宅する姿をチラリとみては、「自分がニートだから迷惑かけてるよな‥」と暗い気持ちになるのです。
3.お金がないことを考えないようにする
収入が全くないニートは、誰かに寄生しない限り生きていくことができません。
お金がないと生きていけないことは頭では理解しているものの、そこにフォーカスしようとしないのがニートあるある。
お金がないことを考えれば考えるほど怖くなるため、その思考から常に逃げる癖がついているのです。
4.節約方法を必死に考える
少しでも長くニートを問題なく継続するために、どうにかして節約方法を考えるのもニートあるある。
- まず外出しないこと
- 売れるものはフリマサイトで売る
- ポイントサイトでコツコツ稼ぐ
などの方法で、働かずにお金を節約しつつ小遣いを稼ぐ方法を考えるのはニートによくみられる特徴です。
5.お年玉がもらえるのではと期待する
20代のニートは特に、お年玉に淡い期待を抱きます。
学生の頃からの流れで運良くお年玉がもらえれば儲けもの。
正月の親戚の集まりは憂鬱ですが、お年玉がもらえるなら我慢しようと考えるニートもいます。
6.お金がなくても幸せになれるはず
働くことを考えたくないために、働かずしてどうにかハッピーに生きていける方法を考えようとするのもニートあるある。
「お金がなくても幸せに暮らしている人はいるはずだ!」とネット上の記事を読み漁ります。
7.結局お金がないと生きていけない
あれこれリサーチしたところで、結局「お金はそこそこなければ生きることさえ難しくなる」という結論に行き着きます。
収入ゼロのニートである現状に不安感を覚え、急に怖くなってしまうのもニートあるある。
「結局お金が全てか」と落胆し、なんとも言えない気持ちになるのです。
8.お金持ちの家に生まれたかった
「家がお金持ちで、働かなくとも常にお金が有り余っているような人生だったら最高なのに」と妄想するのもニートあるあるです。
自分に働く意思がないため、「働かなくても金に困らない人たち」が羨ましくてたまりません。
9.その気になって働けば金持ちになれる
ニートの現状は棚に上げて、「別に俺だってその気になれば金持ちになれるんだし」と根拠の全くない自信を持っているのもニートによく見られる特徴です。
今はただ、「その気」になっていないだけ。
時がくれば自分はサクッと成功して金持ちになれると本気で信じているところがあるのです。
10.ニートの助成金がないか調べる
「自分は好きでニートになったわけじゃない、理由があったんだ」とニートになった原因を人のせいにするケースは多いです。
そのため、「ニートになってしまった人たちのための助成金」などがあって当然だと考えるのもニートあるある。
ネットで調べ周り、「ニート助成金」を検索するのもニートあるあるです。
ニートの日常あるある10選 | 就活(バイト含む)編
続いては、ニートが脱ニートする際に必ず必要なプロセスと言える「就活」についてです。
ニートは就活についてどのような考え方を持っているのでしょう。
この章では、ニート日常あるある「就活編」を紹介します。
1.働こうという気持ちになれない
大前提ですが、やはりニートはただの無職ではなくニート。
つまり、働く意思がないのがニートの大きな特徴なのです。
働きたい!と思っていれば初めからニートにはなりません。
就活の2文字が脳裏に浮かんでも、「いや、働くっていうのも違うしな」という思考にかき消されてしまいます。
働く気がしない、というのはニートあるあるとして外せないポイントです。
2.求人は一応確認する
働く気がしなくても、求人は一応見ているのがニート。
このままではまずいという気持ちが心のどこかにあるからこそ、求人情報に目がいくのでしょう。
しかし、ポイントは「確認する」だけで終わってしまうこと。
求人は見るだけでは何にもなりません。
3.求人の条件欄を見て面倒になる
求人情報を見ていて、応募条件や必要資格に、
- 社会人経験3年
- 大卒以上
- 未経験NG
などの記載を見ると、「結局こんなのばっかりじゃん」と面倒な気持ちになってしまうのもニートあるある。
探せば未経験でも応募できる求人はたくさんあるのに関わらず、しっかりくまなく探すまでのモチベーションがないため見つけるところまでなかなか行き着かないのです。
4.履歴書を書くのに相当な日数がかかる
ニートが重い腰を上げて、ようやく履歴書を作成しようとしたところで、なかなか書き終わらないのもあるあるネタの1つ。
なぜなら、
- 何がなんでも就職する!
- 1日でも早く社会復帰する!
などの強い意思がない場合がほとんどだからです。
そのため、履歴書を書くこと自体が面倒で、書く気はあっても気乗りするまでに相当な時間がかかることが多いです。
5.面接を想像しただけで無理だと感じる
就活をして、面接を受けたとしたら、きっと
- なぜニートになったのか
- ニートをなぜ長い間継続したのか
について事細かに説明する羽目になるだろうと想像し、猛烈に憂鬱になるのもニートあるある。
書類まではどうにか作成できるかもしれないけれど、面接なんて到底無理だと考えてしまうのです。
6.毎日仕事に行く生活が想像できない
ニートの生活は、好きな時間に起きて好きな時間に寝るようなもの。
毎日決まった時間に起きて仕事に行くこと自体が、とてつもなく難しいことのように思えるのもニートの特徴です。
自分が社会人として規則正しく生活し、通勤を繰り返す姿がイメージできないと感じてしまうのも納得です。
7.今はまだ働くべきタイミングではないと思う
特にこれと言ってはっきり理由はなくとも、「今急いで就活しなくてもいい」と思っているところがあるのもニートあるある。
本来であれば今すぐ動き始めなければどんどん状況が悪くなることに気づくべきところを、全く逆の思考を持っているのです。
8.本気で就活すれば仕事は見つかると思う
本気で就活しようというところまで、モチベーションを上げることができないニートたち。
しかし、「自分が本気を出せば、仕事なんてすぐに見つかる」と就活を甘く見ているところがあるのもニートあるある。
就活に本気で取り組んでいない状況で、なぜそのような思考が生まれるのか見当もつきません。
9.働くことが全てではないと言い聞かせる
結局のところ、「働きたくない」という気持ちが大きいのがニートの最大の特徴と言えます。
働きたくないあまり、働くことに意味を見出したくないのです。
「毎日真面目に社畜のように働くことの何がそんなにいいんだ!」と、働くことに対してアンチの意見を強く持っているのもニートあるあるなのです。
10.ハローワークに行く気がしない
脱ニートして就職するのなら、多くの人がまず「ハローワーク」へ足を運ぼうと考えるでしょう。
しかし、ニートにはハローワークに行くことが、途方もなく大変なことのように思えてしまうのです。
そろそろ脱ニートしなきゃ、と心の奥では思っていても、なかなかハローワークに行くまでの行動力を見せることはありません。
ニートの日常あるある10選 | 人間関係編
ニートは人との繋がりをわざと断とうとしがちです。
そんなニートの持つ人間関係に関する考え方を覗いてみましょう。
この章では、ニート日常あるある「人間関係編」を紹介します。
1.親と話すことを避ける
実家暮らしのニートが多いものの、だからと言って家庭内で会話があるかと言えばそうではありません。
ニートは「ニートである」ことの肩身の狭さから、家族との関わりも最小限に留めようとしがち。
親が寝た頃に台所に食べ物を探しに行ったり、シャワーを浴びに行ったりと、「家庭内別居」のような行動パターンになっていくのがニートあるあるです。
2.兄弟からバカにされる
親はともかく歳の近い兄弟姉妹とならコミュニケーションが取りやすいのでは?と思われがちですが、そうではありません。
特に兄弟姉妹からは「バカにされる」ことが多いニート。
無視されることや罵られることが続き、次第に家で顔を合わせることさえ避けるようになります。
3.誰とも話さない生活に慣れる
一言も口にせずに1日が終わることはニートにとって珍しくありません。
「最後に人と話したのっていつだっけ?」と思い出せなくなることもしばしば。
しまいには会話の仕方や声の出し方さえも分からなくなってしまうケースもあるほどです。
4.極力1人でいたい
できるだけ人と関わらずに生きていきたいと考えるのもニートあるある。
友人からの誘いは全部断り、家族ともなるべく顔を合わさないようにして日々をやり過ごしていきます。
そのうちだんだん周りからも構われることがなくなり、本格的に1人ぼっちになっていくのです。
5.友達が全くいなくなる
こちら側が全く連絡をせず、誘いがあっても断り続けていれば、次第に誰からも何も言われなくなるでしょう。
ニートは1人でいたいと考えている場合が多いため、その意味では希望通りの状況が出来上がっていきます。
しかし、友達がゼロになってしまうと、当然孤独感を感じるようになり、「このままずっと1人なんだろうか」と不安になることもあります。
6.ネット上のニート仲間と繋がりたい
友達もいない、家族とも関わらない、となると孤独に押しつぶされそうになるのがニート。
孤独から逃れるために、ネット上で同じ境遇の人たちを探し繋がろうとするのもニートあるあるです。
同じようにニート生活をしている同世代の仲間との繋がりが生きる糧になっていきます。
そして、ニート仲間がいることで、「仲間がいるから大丈夫」とさらに脱ニートが遠のいてしまう原因にもつながります。
7.ニートのグループでは上に立ちたがる
ニートは人からバカにされることが多いため、何かしらの形で優位に立てる状況を確保したいと感じることがあります。
特に、ネット上で見つけたニート仲間たちの中で、「この人たちに比べたら自分はまだ若いし余裕だな」と密かに優越感に浸るのはニートにありがちな特徴です。
8.親戚の集まりが何よりも憂鬱
ニートに対する世間の目は非常に冷たいもの。
特に、親戚の集まりなどは地獄です。
「就職活動どうなの?」
「早く見つかるといいね、仕事」
など、周りは心配してくれているだけかもしれませんが、それでもニートにとってはこれらの言葉が迷惑でしかないのです。
挙げ句の果てには親までもが居心地の悪そうな様子。
一刻も早くこの場から逃れたい、と思うのも自然でしょう。
9.皆が寝静まっている夜が一番落ち着く
極力誰とも関わらずに毎日を過ごすニートは、家族全員が寝静まってから部屋の外に出ることが多いもの。
真夜中なら家族と顔を合わせずに家の中を徘徊できるからです。
ニートに夜型人間が多いのは、家族と生活の時間帯をずらしたいからかもしれませんね。
10.猛烈な孤独感で死にたくなる日がある
ニートは人と接することを避けていますが、人間誰しも完全に孤独になってしまっては生きていくことができません。
日頃、人との会話をなるべく避けていても、「このまま誰とも関わらずに生きていくってどうなんだろう」と将来に不安を感じるのがニート。
「私、孤独死するのかな」などの良からぬネガティブな思考が頭を支配し始めて、死にたいと感じる人も少なくありません。
ニートの日常あるある10選 | メンタル(考え方)編
ニートのメンタルは非常に不安定。
「これでいいんだ」と思う日もあれば「自分なんて生きる価値もない」と悲観する日もあるようです。
この章では、ニート日常あるある「メンタル編」を紹介します。
1.基本苦労することを避ける
働くことは多かれ少なかれ「苦労」を経験することになりますが、ニートは極端に苦労を避けようとする傾向があります。
「毎日仕事に追われるなんて絶対無理」と考えているため、就職活動をスタートするまでに相当な時間がかかるのです。
2.脱ニートへのモチベーションが不安定
苦労はしたくないし働くこと自体に意味を見出せないニート。
ですが、ニートのままではこの先が不安だとも感じています。
時に思い立って「よし!脱ニートして働こう!」と決意することがありますが、そもそも根底に「働きたくない」という強い気持ちがあるためモチベーションが不安定になりがち。
「明日からでもいいか」と先延ばしにして、いざ明日が来たらまたやる気をなくしてしまうことは日常茶飯事です。
3.ニートのままでも生きていけるはず
今現在は実家暮らしで特に猛烈に困っている状況ではないニートなら、心のどこかで「結局ニートのままでも生きていけるんじゃないか」と考えるケースも多いです。
事実、ニートである今生きていくことができているのならこの先も大丈夫なはず!と安易な考えが暴走し、脱ニートのタイミングはどんどん先延ばしにされてしまうのです。
4.不安なときは自己啓発本を読んでみる
ニートには時間がたくさんあります。
考え事をして不安な気持ちになるときに、思いつきで自己啓発本を読んでしまうのもニートあるある。
ですが、結局その自己啓発本も最後まで読み終わらないことが多いです。
5.働くことからなるべく逃げていたい
頑張ることや困難に立ち向かうことを面倒だと感じるニートは、働きたくないと強く思っています。
なるべく長く働かずに済むようにと考え、「働かずにお金が得られる方法がないか」を探すのもニートあるある。
世の中には苦労していない金持ちもたくさんいる!と言い聞かせていると、自分もその1人になれる気がしてくるので不思議です。
6.努力なしに成功するケースがあると信じている
確かに、世界中には多くの成功者がいますが、その全員が血の滲むような努力をしたかどうかは不明です。
運やタイミングがうまく作用し、それほど努力せずに大きな富を築いた人もいるでしょう。
ニートはこのような「努力なしの成功者」の話を聞いたり読んだりするのが好きです。
なぜなら、「自分もきっと努力なしに成功できるはずだ」と思えるからです。
7.結局どうにかなる
ニートのマインドは、「どうにかなるさ」です。
何事に対しても、「自分は大丈夫。今までだってどうにかなってるし!」と思うのがニートあるある。
仕事をしていない今、特に生活にそれほど困窮していなければそう思うのも無理はありません。
しかし、それは誰かが養ってくれているからで、その誰かはこの先永遠にあなたのそばにいないという現実に目を向けなくてはなりません。
8.時々不安で眠れない夜がある
「どうにかなるさ」と思っていても、夜ベッドの中でふと猛烈な不安に襲われることがあるのもニートあるある。
結局は収入のない自分の将来に不安があるのです。
明日こそは求人を探そう、と眠りについて朝を迎えると結局その不安はどこへやら。
またいつもの「ニートでも大丈夫だろう」という根拠のない自信を取り戻し、就活を始める気には全くなりません。
9.過去のことばかり思い返す
ニートにも過去に真面目に働いた経験があったり、学校でしっかり勉学に励んだ過去があったりするもの。
「あの頃は良かったな」とニートになる前の自分の人生を振り返ることが頻繁にあるのもニートあるある。
現在や未来に目を向けず、つい後ろばかりを振り返るのはニートの習性でもあります。
10.生きる目的が見つからない
人は夢や目標があることで日々努力を積み重ねていくことができるものです。
ニートには仕事がなく、趣味に没頭するほどのお金もないため、生きる目的となるものが何も見つかりません。
そのため、「自分はなんで生きているんだろう」と存在意義が分からなくなり、消えて無くなってしまいたいという絶望的な気持ちになることもしばしば。
絶望感をバネにして脱ニートを目指せばいいのですが、そう簡単にいかないのがニートなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
お金のことや仕事のこと、人間関係や基本的な考え方など、ニートにはさまざまな思いがあることがお分かりいただけたかと思います。
どれをとってもあまりポジティブなものがなく、ネガティブなものが目立ちますね。
ニートは多くの不安を抱えています。
ニートになることは、これだけたくさんのネガティブ思考を抱えることになるということなのです。
今回紹介したニートあるある40選が、ニートになるべきか迷う人の参考になれば幸いです!