資格を持っていれば、就活の際に有力な武器になります。
ニートから抜け出す際には、どうしてもニートでいた期間があることで不利になりがち。
ですが、資格を持っていれば多少のマイナス要素を挽回できるだけの効果が期待できるのです。
今回は、ニートが取得すべき資格の中でも、特に狙う価値のある国家資格について紹介します。
この記事では、
- ニートに特化した資格の選び方
- ニートが挑戦すべき9つの国家資格
について解説していきます。
今後の就活に備えて準備を始めたい方必見の内容ですよ!
ニートに特化した資格を選ぶ3つのポイント
資格にはたくさんの種類があります。
ニートだからこそ取得しておきたい資格とはどのような資格なのでしょう。
この章では、資格の選び方についてポイントとなる3つのことをお伝えします!
1.国家資格を選ぶ
資格はまず以下の3つの種類に分けられます。
- 国が認めた国家資格
- 各省庁が認めた公的資格
- 民間企業独自の民間資格
民間資格でも、一部の職業では大きな武器になる場合がありますが、基本的には国家資格に勝るものはありません。
スキルがあることの証明を目的に資格取得をするなら、やはり狙うは国家資格一択となるわけです。
2.取得難易度が高すぎない資格を選ぶ
ニートから抜け出すことを目標に資格取得を考える際に忘れてはならないのが、「資格取得にあまり時間をかけられない」ということです。
なぜなら、ニート期間は長くなればなるほどに就職率がどんどん下がってしまうため、ここはある程度短期戦で勝負を決める必要があるのです。
以下は、フリーター期間と就職率の関係を示したデータです。
▼フリーター期間別に見る正社員になれた者の割合(20~29歳)
もちろんフリーターとニートは別物です。
フリーターは「正社員ではないけれど働いているという点ではニートよりもマシ」だと思われることが多いです。
つまり、フリーターよりもニートの就職の方がより難易度は上がると考えておく必要があります。
とは言え、フリーターですら1年以上継続していると就職率が下がってしまうことがこのデータから分かります。
以上のことから、資格取得に時間がかかりすぎるものは選ばない方が無難だと考えられます。
目安としては10ヶ月以内に資格を取得し、今から1年以内には正社員就職を叶えられるように動いていきたいところ!
すでにニート期間が長くなっている場合は、もう少し短めに見た方がいいかもしれません。
極端に難易度の高い国家資格に挑戦するのはおすすめできない、ということもあわせて覚えておきましょう。
3.狙っている業界に特化した資格を選ぶ
資格を選ぶ際には、「その資格がどの業界の就職に役立つか」を考えることも大事です。
極端な例を挙げると、不動産業界への就職を考えている人が、旅行業務取扱管理者の資格を持っていても就職時に有利にはならないということです。
資格を選ぶ際には、その資格を取得した先に進みやすくなる職種が何であるかを理解した上で判断しましょう。
ニートこそ取得すべき国家資格9選
ここからは、ニートが取得しておくと良い国家資格を9つ厳選して紹介していきます。
国家資格はたくさんありますが、ここで紹介する資格は
- 特定の業界での就活で大きな武器になる
- 勉強に必要な期間が長くても500時間まで
という条件で選定しています。
あなたの興味のある業界と関連する国家資格がきっと見つかるはず!
では早速内容をチェックしていきましょう。
1.宅地建物取引士
「宅建(たっけん)」という呼び名で知られている宅地建物取引士は国家資格の中でも知名度の高い人気資格。
不動産関係の仕事ではかなり役に立つ、まさに「持っておけばかなり強みになる資格」です。
宅地建物取引士の資格を持っていれば、不動産会社が土地や建物の売買や賃貸取引に際して、お客様に契約における重要事項を説明することができます。
逆に言えば、宅建士の資格を持っていなければ、契約上の重要事項を説明することができないということ。
不動産会社で宅建士の資格が存分に活かされるのは、「宅建士にしかできないこと」が明確にあるからです。
資格が役立つ職種
宅地建物取引士の資格が役に立つのは主に不動産業界の仕事です。
具体的には以下のような業務において、宅建士の資格が活かされます。
- 不動産関連の営業
- 不動産取り扱いに関する事務
- 住宅ローンなどを取り扱う金融機関の窓口や営業
- 不動産を中心とした投資・資産運用に関するコンサルタント
- 不動産中心の保証事業に関する営業や事務
必要な勉強期間
資格取得に必要な勉強時間は、全く知識のない状態からのスタートで約300時間と言われています。
毎日3時間休みなく勉強しても、100日以上かかる計算ですね。
試験の詳細情報
宅地建物取引士の資格は、一般財団法人不動産適正取引推進機構が主催する試験に合格することで取得できます。
受験資格 | 年齢、性別、学歴等の制約はなし |
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受験料 | 7,000円 |
受験日の日程 | 毎年1回、10月の第3日曜日 |
試験会場 | お住まいの試験地(都道府県) |
申し込み方法 | HP、郵送 |
申し込みページ | 一般財団法人不動産適正取引推進機構ホームページ |
2.旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者は、旅行会社で旅行を販売する上で必要とされる国家資格です。
とは言え、旅行会社で働く人全てがこの資格を持っているわけではありません。
ただ、旅行代理店や旅行会社には、各営業所に1名以上の旅行業務取扱管理者をおくことが義務付けられているため、旅行業界で働く人の多くは資格を持っています。
資格が役立つ職種
旅行業務取扱管理者の資格を持つことで、旅行会社への就職活動時に役に立ちます。
就職する時点で資格を持っている必要はなくとも、資格のある人とない人であれば圧倒的に資格がある方が有利です。
必要な勉強期間
国内の旅行業務取扱管理者であればおおよそ150時間から180時間ほどの勉強時間が必要と言われています。
国内の旅行業務取扱管理者と海外の旅行業務取扱管理者がありますが、海外の方が難易度は高く、勉強時間も250時間ほどかかります。
試験の詳細情報
旅行業務取扱管理者試験の出題範囲は以下の3科目となっています。
- 旅行業法及びこれに基づく命令
- 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
- 国内旅行実務
合格点は各科目で6割以上とやや高め。
全体的な資格取得の難易度も高めなので、入念に勉強しておく必要があります。
試験の概要は以下の通りです。
受験資格 | 特になし |
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受験料 | 6,500円 |
受験日の日程 | 年に1度通常9月10月ごろに実施される |
試験会場 | 北海道・宮城・埼玉・東京・愛知・大阪・広島・福岡・沖縄 |
申し込み方法 | ネットもしくは郵送 |
申し込みページ | 日本旅行業協会 |
3.登録販売者
登録販売者資格は、2009年の改正薬事法により新設された一般用医薬品(第2類・第3類)の販売を行うための国家資格です。
2009年に登録販売者資格が誕生するまでは、医薬品を販売できるのは薬剤師か薬種商という資格者のみでした。
登録販売者資格ができたことで、これまで問題とされていた薬剤師の人手不足も改善され、人々が手軽に近所のスーパーやコンビニで医薬品を購入できるようになりました。
資格が役立つ職種
登録販売者資格を取得したら、主に活かせる職場としては「第2類・第3類の医薬品を販売する全てのお店」が対象となります。
例としては以下のような場所で働くケースが一般的です。
- ドラッグストア
- 調剤薬局
- スーパ
- コンビニ
- 大型家電量販店
必要な勉強期間
登録販売者資格は、医薬品についての多くの知識を必要とするため、覚えることは盛りだくさん!
勉強に必要な時間はおおよそ400時間と言われています。
試験の詳細情報
登録販売者資格は試験の内容や試験日などの全てが都道府県ごとに異なります。
共通する試験概要については以下の通りとなります。
受験資格 | 学歴・年齢・実務経験不問 |
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受験料 | 13,600円 |
受験日の日程 | 年1回以上 |
試験会場 | 各都道府県 |
申し込み方法 | 郵送 |
主催団体 | 各都道府県 |
4.通関士
通関士もニートが将来に備えて取得しておくのにおすすめできる国家資格です。
通関士とは、輸出や輸入の代理人として税関に申告などをおこなう人のこと。
貿易に関わる国家資格は通関士のみです。
通関士になるには、通関士試験に合格した上で通関業者に登録される必要があります。
資格が役立つ職種
通関士の資格を取得したら、
- 運送会社
- 貿易会社
- 海運会社
- 倉庫会社
などで通関士として活躍することができます。
必要な勉強期間
通関士の国家資格は割と必要勉強期間が長くかかると言われています。
おおよそ400〜500時間くらいみておく必要があります。
1日3時間の勉強で150日ほどかかると考えると、通関士資格は難関の部類に入ると言えます。
試験の詳細情報
通関士試験の内容は主に以下の3つのジャンルに分けられます。
- 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法
- 通関書類の作成要領その他通関手続きの実務
- 通関業法
試験の概要は以下の通りとなります。
願書配布 | 7月上旬 |
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願書受付 | 7月下旬~8月上旬までの2週間 |
受験料 | 3,000円 |
試験日程 | 例年10月第1週の日曜日 (1)通関業法 9:30~10:20(50分) (2)関税法等 11:00~12:40(100分) (3)通関実務 13:50~15:30(100分) |
合格発表 | 11月下旬~12月上旬 |
受験会場 | 札幌・新潟・東京・仙台・横浜・静岡・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡 |
申し込みページ | 税関公式ホームページ |
5.ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナー(FP)とは、人の人生における夢や目標実現のための資金計画を練り、サポートするためのエキスパートです。
ファイナンシャルプランナーの資格はFP技能士という名称で国家資格に定められています。
家計に関わる金融・税制・不動産・教育資金・年金などについての豊富な知識を持っていなければ、資金計画は立てることができません。
ファイナンシャルプランナー資格は、お金に関するありとあらゆる知識を持っていることが証明できる資格で、就職にも役立ちます。
資格が役立つ職種
ファイナンシャルプランナー資格は、持っておくことで就活において幅広い選択肢を持つことができるため、ニートにも積極的にチャレンジしていただきたい資格です。
資格を取得した人は、主に以下の就職先を選んでいます。
- 銀行
- 保険
- 証券
- 不動産業
ファイナンシャルプランナーがお金に関わるからと言って、就職先は銀行や証券会社に限ったわけではありません。
保険会社や不動産会社でも活躍することができます。
必要な勉強期間
ファイナンシャルプランナーの資格は3級・2級・1級とありますが、難易度がことなるため、必要な勉強期間も変わります。
必要とされる勉強時間の目安は以下の通りです。
- 3級 80〜150時間ほど
- 2級 180時間から300時間ほど
- 1級 2級の倍ほど
時間だけで見ると、ファイナンシャルプランナーの資格は比較的難しそうな印象。
ですが、3級であれば1ヶ月必死に勉強して合格したという話も耳にするため、頑張り次第で短期間での取得が可能です。
試験の詳細情報
ファイナンシャルプランナーの3級試験の学科試験は以下の範囲内から出題されます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産 相続・事業承継
合格点は60点満点中6割にあたる36点となります。
また、学科試験と別に実技試験があり、以下の2つのうちどちらかを選択して受験する必要があります。
- 資産設計提案業務
- 個人資産相談業務
実技試験の合格点は50点満点中同じく6割の30点となっています。
試験日程などの概要については以下の通りです。
受験資格 | 特になし |
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願書受付 | 1月試験:11月中旬~11月下旬 5月試験:3月中旬~3月下旬 9月試験:7月上旬~7月下旬 |
受験料 | 学科試験 3,000円 実技試験 3,000円 |
試験日程 | 1月・5月・9月の年3回 |
合格発表 | 試験日の約1.5ヵ月後 |
受験会場 | 全都道府県の指定会場 |
申し込みページ | 日本FP協会ホームページ |
6.衛生管理者
衛生管理者は、労働者の健康障害や労働による災害を未然に防止する目的で、労働安全衛生法により定められている国家資格です。
仕事内容の幅がかなり広いことが特徴で、具体的には
- 労働災害の防止、危害防止基準の確立
- 責任体制の明確化
- 自主的活動の促進
- 労働者の安全と健康の確保
- 快適な職場環境の形成
などが衛生管理者の仕事として挙げられます。
衛生管理者とは、労働者の健康障害や労働による災害を防ぐために、労働安全衛生法により定められている国家資格です。
一定規模以上の事業場では、衛生管理者を選任する必要があります。
また、衛生管理者の資格は、
- 第一種衛生管理者
- 第二種衛生管理者
の2種類に分けられており、両方とも国家資格となります。
資格が役立つ職種
衛生管理者の資格を持っていれば、業種問わず転職に活かすことができます。
なぜなら、業種に関わらず一定規模以上の事業では必ず衛生管理者を設置することが義務づけられているからです。
ニートにとってかなりありがたい武器になりますね!
第一種衛生管理者資格は「全業種」に対応可能。
第二種衛生管理者資格は
- 金融業
- 小売業
- 保険業
- 情報通信業
など、活かせる場所が限られているのが特徴です。
必要な勉強期間
より汎用性の高い第一種衛生管理者の資格取得には、おおよそ100時間の勉強時間が必要と言われています。
他の国家資格と比較すると必要な勉強時間が短め。
比較的狙いやすい国家資格と言えます!
試験の詳細情報
第一種衛生管理者の受験資格については以下のように条件が定められています。
- 大学または高等専門学校(短大を含む)を卒業し、労働衛生の実務経験が1年以上ある。
- 高等学校を卒業し、労働衛生の実務経験が3年以上ある。
- 労働衛生の実務経験が10年以上ある。
気になるのが労働衛生の実務経験という部分ですね。
具体的には、
- 健康診断実施に必要な事項又は結果の処理の業務
- 作業環境の測定等作業環境の衛生上の調査の業務
- 作業条件、施設等の衛生上の改善の業務
- 労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備の業務
- 衛生教育の企画や実施等に関する業務
- 労働衛生の統計の作成に関する業務
- 看護師又は准看護師の業務
- 労働衛生関係の作業主任者としての業務
- 労働衛生関係の試験研究機関における労働衛生関係の試験研究の業務
- 自衛隊の衛生担当者、もしくは衛生隊員の業務
- 保健衛生に関する業務
- 保健所職員のうち試験研究に従事する者の業務
- 建築物環境衛生管理技術者の業務
などが労働衛生の実務経験に該当します。
試験の内容は以下の3つの範囲から合計44問出題されます。
- 関係法令(労働基準法、労働安全衛生法)
- 労働衛生
- 労働生理
申し込みについては、公益財団法人安全衛生技術試験協会ホームページから可能です。
7.エネルギー管理士
「エネ管」の呼び名で知られているエネルギー管理士の資格は、経済産業省管轄の国家資格です。
エネルギー管理士が行う仕事は、燃料や電気の消費量が多い工場におけるエネルギー使用量の監視や改善の指揮などです。
法律により、「第一種エネルギー管理指定工場など」に指定されている工場や事業は、エネルギー使用量に応じてエネルギー管理者を選任しなければならないとルールが定められています。
そのため、エネルギー管理士は燃料や電気を使用する工場などでは必ず必要となる存在。
資格として持っておくともちろん就活時に役立ちます。
資格が役立つ職種
エネルギー管理士の資格を取得することで、主に工場関係の仕事に就職しやすくなります。
例を挙げると以下のような工場となります。
- 自動車工場
- 電子機器工場
- 食品工場
- 化粧品工場
原油換算で年間3000Kl以上のエネルギーを使用する工場は、「第一種エネルギー管理指定工場」となります。
第一種エネルギー管理指定工場にはエネルギー管理士が必須とされているため、資格を持っていれば就職や転職時にかなり有利になります。
必要な勉強期間
エネルギー管理士の資格を取得するには、100時間程度の勉強時間が必要と言われています。
試験の詳細情報
エネルギー管理士の資格は、ニートでも高卒でも未経験でも「誰にでもチャレンジできる」点が大きな魅力です。
試験科目は、以下の通り。
- エネルギー総合管理及び法規(必須)
- 熱管理士科目もしくは電気管理士科目(選択)
参考までに2020年の合格率は36.7%。
誰にでもチャレンジできるとは言え、難易度は決して易しくない国家資格とも言えます。
試験の申し込みは、一般社団法人全国エネルギー管理士連盟「エネルギー管理士情報」より可能です。
8.ボイラー技士
ボイラー技士は労働安全衛生法に基づく国家資格です。
ボイラー技士の資格は3つに分類されます。
- 特級ボイラー技士
全ての規模のボイラー取扱作業主任者になれる
- 一級ボイラー技士
伝熱面積の合計が500m2未満のボイラー取扱作業主任者になれる
- 二級ボイラー技士
伝熱面積の合計が25m2未満のボイラー取扱作業主任者になれる
見てお分かりの通り、二級より一級、一級より特級がハイレベルとなります。
使用するボイラーの規模により必要なボイラー技士資格の種別が異なるということですね。
ボイラー技士が行う具体的な仕事内容は、
- ボイラーが正常に稼働しているかの確認
- ボイラーの運用・管理
- ボイラーの定期的なメンテナンス
となり、どのボイラー技士でもこの点は同じです。
資格が役立つ職種
ボイラーのある場所でボイラー技士は必要とされます。
具体的にボイラーを使用している施設を挙げておきましょう。
- 工場
- 建設会社
- 病院
- ホテル
- ビル管理会社
ボイラー技士資格は、これらの施設に関わる仕事で役に立ちます。
工場ばかりではなく、ホテルや病院も含まれているのが少し意外だったかもしれませんね。
必要な勉強期間
ボイラー技士資格は、まず二級からのチャレンジになります。
二級を取得しなければ一級ボイラー技士資格試験を受けることができません。
しかし、国家資格の中では必要とされる勉強時間がかなり短くおおよそ30時間ほどで合格するケースもあります。
難易度はそれほど高くないため、ニートのあなたでもチャレンジしやすい国家資格と言えるでしょう。
試験の詳細情報
ボイラー技士の資格試験を受けるにあたり、特に実務経験などは求められないため、誰にでもチャレンジは可能です。
注意すべきは、二級ボイラー技士試験に合格してから
- 実技講習を受ける
- 一定条件における実務経験を積む
上記のどちらかを満たさなければ「免許取得」ができない点です。
二級ボイラー試験の内容については以下の通り。
- ボイラーの構造に関する知識
- ボイラーの取扱いに関する知識
- 燃料及び燃焼に関する知識
- 関係法令
上記が出題科目で、それぞれ10問ずつマークシート方式で出題されます。
各科目4問以上正解すれば合格基準を満たせます。
ボイラー技士資格試験の申し込みは、安全衛生技術試験協会ホームページから可能です。
9.電気工事士
電気工事士は読んで字のごとく、電気工事を行う人のこと。
知らない人も多いかもしれませんが、電気工事士は国家資格です。
電気工事は誰にでもできるわけではなく、一定範囲の電気工作物については、その作業に従事する者は必ず電気工事士の資格を持っている必要があるのです。
電気工事士は2種類に分けられます。
- 第一種電気工事士
- 第二種電気工事士
両方とも仕事内容は電気工事ですが、扱うことができる工作物の最大電力が異なります。
の2種類があり、扱うことのできる工作物の最大電力に違いがあります。
資格が役立つ職種
電気工事士の資格があれば、電気に関わる仕事に活かすことが可能です。
電気に関わる建物とは、結局全ての建物。
電気のない建物や施設などは存在しないため、電気工事士の仕事は多岐にわたります。
資格取得後には、以下のような会社で働くケースが多いです。
- ビル管理会社
- 建設会社
- 電力会社
- 家電量販店
必要な勉強期間
電気工事士は第一種の方が圧倒的に難易度が上がるため、基本は第二種からのチャレンジとなります。(同時受験も可能ではあります)
第二種電気工事士の資格取得に必要な勉強時間はおおよそ50時間から100時間と言われており、詰め込んで短期間で勉強してしまうことも可能なレベルではあります。
試験の詳細情報
現ニートでこれまで電気系の仕事を経験したことがなくても、電気工事士の資格試験を受けることは可能です。
誰にでも受験できる国家資格と言えるでしょう。
第二種電気工事士の試験は、筆記試験と技能試験で構成されています。
- 電気に関する基礎理論
- 配電理論及び配線設計
- 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
- 電気工事の施工方法
- 一般用電気工作物の検査方法
- 配線図
- 一般用電気工作物の保安に関する法令
※マークシート形式
- 電線の接続
- 配線工事
- 電気機器及び配線器具の設置
- 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
- コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
- 接地工事
- 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
- 一般用電気工作物の検査
- 一般用電気工作物の故障箇所の修理
※筆記試験合格後に受験。一定時間内に配線図で与えられた問題を支給される材料で完成させる方法で実施される。
申し込みは一般財団法人電気技術者試験センターホームページから可能です。
まとめ
国家資格は「超難関でニートの自分には縁がないもの」だと思っていた方も多いのではないでしょうか。
しかし実際はニートでもチャレンジできる国家資格はたくさん存在します。
難易度も資格によって様々で、1ヶ月ほどで取得できるものも中にはあります。
資格はあなたの人材としての価値をレベルアップさせる強い武器!
ニートからの脱却においては、武器なしでチャレンジするよりも武器がある方が当然有利になります。
あなたも今から勉強して国家資格を取得し、ニートから逆転就職を叶えるための準備を始めてみてはいかがでしょう。