人がニートになる原因は様々ですが、中にはその原因を「親のせいだ」と考える人がいます。
確かに、幼い頃に親にどう育てられたかによって、その人の人格は大きく変わります。
つまり、親の影響によりニートになるというケースは実際にいくらでも起こり得るということ。
それでは、具体的にはどのような理由で「親のせいでニートになる」のでしょう。
そこには自己肯定感が大きく関わっています。
今回の記事では、
- 親のせいでニートになる具体的な原因
- 親の育て方と自己肯定感の関係性
- 自己肯定感を高める方法
について詳しく、分かりやすく解説します。
自分がニートになったのは親のせいだと考えるニートの人たちにぜひ読んでいただきたい内容です!
「ニートになったのは親のせい」と考える4つの理由
あなたが今ニートで、それが親のせいだと感じているとします。
その理由をあなたは説明できますか?
この章では、親のせいでニートになる理由を具体的に4つ挙げています。
ご自身の幼少期を思い出しながら、該当するものがないか考えてみてください。
1.自己肯定感を傷つけられた経験がある
「自分はダメな人間だ。」
「自分は何事に関しても人より劣っている。」
そんな風に思う人の多くは、幼少期に親から自己肯定感を傷つける言動を受けています。
自分の存在価値を認める感情のこと。自己肯定感が高ければポジティブなマインドを保ちやすく、自己肯定感が低ければネガティブ思考に陥りやすい。
自己肯定感はとても重要です。
幼い頃に親から自己肯定感を傷つけられた経験のある人は大人になってもその傷が癒えず、些細なことで自信喪失しやすくなってしまう傾向があります。
2.自分の意思が尊重されない経験がある
「自分は意見を言うべきではないんだ。」
「自分の意見は他人から認められない。」
何か意見を求められても、自信を持って自分の意思を他人に伝えることができない人もいます。
これは、
- 過去に自分の意思が尊重されなかった
- 自分の意見を周りから全否定された
などの経験を持つ人が陥りやすい状況です。
どうせ否定されると思うと意見を述べることが怖くなり、次第に「自分は何も言うまい」と自ら殻に閉じこもってしまうのです。
3.過保護に育てられた経験がある
親に過保護に育てられた人は、自立することが難しくなります。
なぜなら、これまで自分で何かの意思決定を行った経験が著しく少ないからです。
そして、過保護に育てられた人ほど、責任転嫁の傾向が強く見られます。
「自分は人に言われたからやっただけで悪いのは自分じゃない」と考えるのです。
こうなってしまっては会社員として自分で何かを責任を持ってやり遂げることが難しくなります。
過保護に育てられたことにより、自分の足で立つことができなくなる。
その結果社会人として当たり前にこなすべきことがこなせない。
こうなると仕事をすること自体難しく、ニートになってしまうのは明らかです。
4.放任主義の親に育てられた経験がある
過保護だけでなく、その逆の「放任主義」の親に育てられた場合も問題が生じます。
放任主義の親に育てられると、
- 何をやっても評価されない
- 誰も自分に期待していない
という思考が根付いてしまいます。
そのため、「頑張って成果を出したらきっと周りに評価されるぞ!」と意欲的に業務に打ち込むことができなくなります。
「ニートになったのは親のせい」と考えるのは自己肯定感が深く関係している
ニートになる主な原因は、
- 自分は働いても役に立たない
- 自分は仕事が向いていない
- 自分は誰にも評価されない
- 自分は必要とされていない
などと考えることです。
このようなネガティブな思考は、全て自己肯定感に大きく関わっているのが分かりますか?
ニートになったのは親のせいだと感じる人は、親により自己肯定感を傷つけられているのです。
確かに「親のせい」でニートになっていると考えて間違いありません。
親のせいにするニートの自分を改善する5つのステップ
では、「自分は親のせいで自己肯定感を傷つけられてニートになった」と考える人は、親のせいだから仕方ないとあきらめるしかないのでしょうか。
そんなわけはありません!
なぜなら、傷つけられた自己肯定感を取り戻す方法は確実にあるからです。
脱ニートに必要なのは、自己肯定感を高めること。
自己肯定感を取り戻せば、あなたはこれからいくらでも社会で活躍することができるのです。
この章では、親のせいでニートになったと考える人が自己肯定感を高めるためにやるべき5つのステップについて解説します!
1.現状を認めて受け入れる
まず初めにやるべきことは、現状を受け入れること。
あなたがどのような点に関して「自分はダメだ」と思っているのか、ここでしっかり向き合うことにしましょう!
- 自分は仕事が遅いから人に迷惑をかけている
- 自分は仕事のミスが多くてお荷物だ
- 自分は人から嫌われる存在だ
など、思いつくままに書き出しましょう。
ここで忘れてはならないのは、あなたが書き出した「自分がダメな原因」は全てあなたの思い込みであるということ。
- 自分の現状を書き出す
- 今の状況をまずは受け止める
- 全ては思い込みだと理解する
この3つのステップで進めていきましょう。
決して現状抱えている問題から逃げてはいけません。
問題を見つめて整理する、そしてその全ては「自分が問題であると決めつけている」と理解することが大事です。
2.今すでにあるものに意識を向け感謝する
自己肯定感の低い人は、常に「自分にないもの、足りないもの」にフォーカスしています。
- 自分には○○ができない
- 自分は○○を持っていない
など、「ない」に意識を向ける癖がついているのです。
でも、考え方を変えて「ある」ものに意識を向けてみてください。
例えば、
- 毎日食べるものが十分にある
- 健康な身体を持っている
- 料理ができる
- 走るのが早い
- 本を読むのが早い
など、特技に関することや日々の生活に関すること、何でもOKです。
書き出してみると案外すでにたくさんのものを持っていることが分かります。
感謝をしましょう。
自己肯定感を高めるためには、「自分には何もない」という思い込みを捨てることが必要です。
「自分には○○の特技がある、ありがたいなぁ」
そんな風に「あるものに感謝する」ことを始めてください。
3.短所を長所に言い換える練習をする
自己肯定感が低い人は自分の短所ばかりに目を向ける傾向があります。
短所なんて誰にだってあるのです。
ですが、短所ばかりがいくつでも思いつくようなら、それはあなたが「あなたの特徴を全部ネガティブに評価している」ことが原因です。
ここで有効なのがリフレーミング。
リフレーミングとは、心理カウンセリングで使われている方法のひとつで、「物事をみる視点を変える」ことを指します。別の枠組み(フレーム)に置き換えて見直すのです。
よく用いられている例に、「コップの水」があります。
半分しか水が入っていないコップを見たときに、
- 半分しか入っていない
- 半分も入っている
と言うのでは全くニュアンスが違いますよね。
このリフレーミングを使って、あなたが短所だと思っていることを長所に言い換えてみてください。
- 短気→情熱的
- 優柔不断→慎重
- 負けず嫌い→向上心がある
このように言い換えることができるのです。
あなたが自分の短所だと思っていることは、必ずしも短所ではないことに気づきましょう。
4.アファメーションを日課にする
自己肯定感を高める方法の一つにアファメーションがあります。
アファメーション(affirmation)とは、断言・確信・肯定を意味する英語です。
肯定的な言葉を発し続けることで、その言葉が自分の潜在意識に浸透していき、願望が叶いやすくなるという効果を持っています。
例えば、
- 私はとても幸せです
- 私は毎日仕事にやりがいを感じています
- 私はお金持ちです
このような文面がアファメーションです。
「幸せになれますように」などではなく、すでに実現しているような文章にするのがポイント。
自己肯定感の低い人ほど、肯定的なアファメーションと真逆のことを常に行っています。
- 自分はダメ人間だ
- 自分は愛されない
- 自分には価値がない
アファメーションは声に出し、毎日必ず続けていくのが良いとされています。
ニートの現状に嘆いているのに「私は幸せです」なんて言っても全くしっくりこない!という場合には、
「私は幸せになるに値する人間です」
など、言い方を変えながら、「これならまあ納得感あるな」という文章を見つけていってくださいね。
5.小さな成功体験を積み上げる
自己肯定感が低い人は、きっと自分に自信を持とうと思ってもその「根拠」がないと思っているのではないでしょうか。
「ニートの自分に価値なんてない」
「自分がこれまでに何かを成し遂げた、そんな経験があればもっと自分を信じられるのに‥。」
ならば、これから成功体験をたくさん積み上げていくことにしましょう。
成功体験と言っても、小さなものでも構いません。
- アルバイトを○ヶ月継続している
- 早起きを○日間継続している
- 資格取得に成功した
小さくても大きくても、成功体験には変わりありません。
重要なのは、「達成した」と思える経験を積むこと!
脱ニートを目指すのなら、社会人インターンシップを活用するのもいいでしょう。
働きながらスキルや実績を積み上げられる社会人インターンシップは、今後の就職活動にも役に立つため非常におすすめ度の高い選択肢。
ニートが社会人インターンシップに参加するなら、リバラボインターンシップを活用しましょう。
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十分な給与(平均年収400万円)や社宅完備等の福利厚生も充実 - スキルと実績を積み上げる
スキルと実績を積む環境が整っている - 高収入/高待遇な優良企業に転職
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逆に学歴や職歴に不安がない方だと判断した場合は、お断りさせていただいております。
成功体験を積み上げれば自然と自己肯定感は高くなっていきます。
どうせなら、成功体験を積みながら脱ニートに備えてより効果的な準備が進められるリバラボを活用されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
親により自己肯定感を傷つけられ、結果的にニートになってしまう例はたくさんあります。
ですが、そこであきらめる必要は全くありません。
傷つけられて下がってしまった自己肯定感を取り戻し高めていくために、今できることからスタートしましょう。
自分の価値を認めるのは他人でなくあなたです。
あなた自身があなたに愛想を尽かしてしまっては元も子もありません。
自分を認め、自分を愛する。
ニートからの脱却は、あなたがあなた自身の存在価値を認めることから始まります。
1日2日でいきなりガラリと変わるものではありませんが、ここで紹介した5つのステップを行うことで効果は必ずあらわれます。
一歩ずつ前に進みましょう!