就活には『就職活動の軸』が必要と聞いて、何をどうすればよいのかわからず困っていませんか?就職活動の軸とは何か、そしてそれが必要な理由や見つける方法を解説します。面接で聞かれた際の答え方のポイントも紹介するので、しっかり把握して就職活動中に臨みましょう。
「就職活動の軸」とは?
『就職活動の軸』とは何を指すのでしょうか。まずはその概要について理解するところから始めましょう。
仕事・会社選びの基準になるもの
就職活動の軸とは、自分が将来入社する会社を決める上での基準のことです。自分に合った会社を選ぶためには、自分が将来的にどうなりたいのかをもとに、どのような条件がそろった会社が最適なのかを明確にする必要があります。
就職活動の軸は、どのようなキャリアを積むかといった自分主体のものと、企業規模や業種・職種など企業側に求めるものの二つに分けられます。
就職活動の軸とは、仕事に対する価値観と言い換えられるでしょう。それは人によって異なるため、自分の就職活動における軸は自分で見つけることが重要です。
企業から聞かれる理由
就職活動における面接では、しばしば就職活動の軸について質問されます。なぜ企業は軸について知りたがるのでしょうか。
理由は主に二つあります。一つは、この質問の受け答えにより、就活生がどれだけ真剣に就活に取り組んでいるかを確かめられるためです。もう一つは、就活生の価値観や企業に求めるものが、自社とマッチしているかを確認するためです。
もし、就活生がやりたいと思っている仕事を与えられないとわかっているにもかかわらず、その人を採用してしまうと、ミスマッチにつながるでしょう。ミスマッチは就活生と企業の双方にとって不幸な結果を招いてしまいます。
そのため軸を持っておくことは重要といえます。
就職活動の軸が必要な理由
就職活動をする上で、自分なりに軸を持っておくというのは重要なポイントです。その理由を3点に分けて解説します。
企業を選ぶ際の基準が明確になる
就職活動においては、自分がエントリーする企業や最終的に入社する企業を選ばなければなりません。その際の基準となるのが、就職活動の軸です。
軸を持っていないと、どの企業も魅力的に見えたり、逆にどこもイマイチに見えたりして、どの企業にエントリーすべきかわからなくなるでしょう。これでは就職活動が前に進まず、時間を無駄にしてしまうことにもなりかねません。
軸を持つことにより、自分の軸に合う企業に絞ってエントリーができます。これにより就職活動を効率的に進められるでしょう。
自分の将来をイメージしやすくなる
就職活動の軸を決める際は、将来の目標やビジョンもあわせて考えることになります。そのため就職活動の軸は、就職活動が終わった後も自分の指針として役立つでしょう。
入社してから数年以内に退職してしまう新入社員は少なくありません。退職の理由として、労働環境や人間関係、仕事の内容が自分に合わないと感じたといったものが挙げられます。しかしこれらの中には、事前に把握できたものもあるはずです。
入社後に初めてわかる項目もありますが、自分が企業に求める項目を明確にすることで、採用後のミスマッチのリスクをあらかじめ低減できます。
面接で自信を持って語れる
採用面接では、就活生の主張に一貫性があるかも評価されます。主張に一貫性がないと就活への真剣度を疑われ、マイナス評価になりかねません。就職活動の軸を持つことで自分の価値観が明確になり、話すことに一貫性を持たせられるでしょう。
複数社を受ける場合は、企業ごとにアピールすべきポイントが異なるものです。しかし、はっきりとした軸があれば、話の内容が変わっても根底にある主張にブレが生じないようにできるでしょう。
面接では軸そのものについて聞かれるケースも多いので、面接対策としても軸を明確にしておく必要があります。
就職活動の軸を見つける方法
就職活動の軸はどのように見つければよいのでしょうか。就職活動の軸を見つける方法を二つ解説します。
自己分析を行う
自己分析とは、自分の価値観や強み・弱みを分析することで、自分に対する理解を深める作業のことです。自己分析を行うことで、自分がどのようなときに達成感を得るのか、モチベーションの源泉がどこにあるのかといったことを明らかにできます。
自分の性格や考え方も把握できるため、就職活動の軸を決める上で必須の作業といえます。自己分析の方法はいくつか存在しますが、過去のエピソードをそのときに自分が抱いた感情や取った行動とともに具体的に振り返り、その理由を深掘りするのが一般的です。
他己分析をしてもらう
他者に自分を分析してもらうこともおすすめです。自分が抱いている自分像と、他者が持つ自分へのイメージは異なるケースが多いものです。他己分析は、自分では気付けなかった強みや弱みを発見するのに有効といえます。
また、初対面の人に他己分析をしてもらうこともおすすめです。自分のことを詳しく知らないからこそ、率直な第一印象を聞くことができます。面接での印象は評価にも影響するので、面接対策としても有効でしょう。
自己分析を行うツール
自己分析を行う方法はいくつかあります。ツールをうまく使うことで、より効果的に自己分析ができるでしょう。自己分析に役立つツールを四つ紹介します。
自分史
自分史とは、今まで自分に起きた出来事を時系列に沿って記載する方法です。中学〜大学時代の出来事を記載するのが一般的で、記憶に強く残っている経験や何かに打ち込んだ経験、感情が大きく動いた経験などを振り返ってみましょう。
過去の経験を棚卸することで、自分が大切にしている考え方や自分の長所を発見できます。また自分史を書くときには、ポジティブな経験だけでなくネガティブな経験について書くのも重要です。
つらい経験をどうやって乗り換えたのか振り返ることからも、自分の価値観を明確にできるでしょう。
マインドマップ
マインドマップとは、中心となるテーマから連想される物事を放射状につなげていく方法です。今までうまく言語化できなかった考えや思いを具体化することに役立ちます。
自己分析の場合、メインテーマは『自分』になるでしょう。趣味や性格、好きなこと・嫌いなことを最初に記載し、そこから連想ゲームのように言葉をつなげていきます。
ポイントは、文章ではなく単語単位で書くことと、限界まで徹底的に書き出すことです。文章にすると思考が限定されてしまいます。行き詰まったときは「なぜ?」「どんな気持ちで?」と問いかけてみるとよいでしょう。
ただし、マインドマップの作成に夢中になりすぎるあまり、書くこと自体が目的にならないよう注意が必要です。
ライフラインチャート
ライフラインチャートでは、過去の出来事とそのときの気持ちの浮き沈みを可視化します。まずは縦軸に充実度、横軸に年齢を示すシートを作ります。そして人生の充実度の高低に応じて、曲線のグラフを描きましょう。
チャートができたら、充実度が高かった時期と低かった時期について、どのような出来事があったかを書き込みます。出来事が起きたところにまず点を打ち、それを後から曲線でつなげるのもおすすめです。
最後にグラフの山の部分と谷の部分について、なぜ充実度が高かった(低かった)のかを自問自答しましょう。ライフラインチャートでは、自分がどんなときに熱中できるのかや、自分の価値観を再認識できます。
ジョハリの窓
ジョハリの窓は複数人で行う自己分析の手法で、自分自身に対するイメージと他人から見た自分のイメージとのギャップを埋めるのに効果的です。自分の性格を『開放』『盲点』『未知』『秘密』の四つの窓に記載し、自己理解を深めます。
行う際には5〜7人程度の知り合いを集めましょう。そして1人につき1枚の白紙と、さまざまな性格に番号を振って一覧化した用紙を用意します。まずは、一覧の中から自分に当てはまると思う性格の番号を記載します。
次は相手の性格に当てはまると思う番号を相手の用紙に記載し、これを人数分繰り返しましょう。最後に自分と相手の回答を集計し、以下のルールに従って四つの窓に番号を記載します。
- 自分も相手も書いた番号:開放の窓
- 相手だけが書いた番号:盲点の窓
- 自分だけが書いた番号:秘密の窓
- 誰も書かなかった番号:未知の窓
面接で問われた際の答え方
就職活動の軸は面接でも頻出の質問なので、しっかりと答えたいところです。面接で聞かれた際の回答のポイントを解説します。
本音と建て前を上手に使い分けよう
就職活動の軸についての質問に対する回答でアピールすべきは、一貫性と志望度の高さです。そのため、給与や労働時間といった待遇面について話すことは避けましょう。
一貫性とは、軸の根拠が納得のいくものであるかどうかを指します。話に一貫性や説得力を持たせるには、その軸を設定した経緯を話すのが効果的です。
志望度の高さをアピールするには、軸と志望する企業の特徴がマッチしている点を強調しましょう。そのためには、エントリーの段階で軸に合った企業を絞り込むことも重要といえます。
長くなりすぎないよう注意
面接でアピールしたい気持ちが強いと、あれもこれもと一度にたくさんのことを話したくなるかもしれません。しかし質問への回答は1〜2分で答えられるようにまとめ、3分以上の回答は避けるべきと考えましょう。
話が長いと聞く側は飽きてしまいます。また3分以上話そうとすると、どうしても不必要な内容も含まれる可能性が高くなります。必要十分な受け答えをし、会話のキャッチボールを続けるよう心がけましょう。
就活を始める前にまずは自分と対話を
就職活動の軸は、就職活動中だけでなく、就職後も自分が活躍し満足のいく人生を送るための重要な指針です。自己分析や他己分析、必要に応じてツールを使いながら自分の軸を見つけてみましょう。
面接で聞かれた際は本音と建て前を使い分け、簡潔に答えるのがポイントです。
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