中卒の有名社長8人と小卒の有名社長2人の経歴や考え方

中卒は成功できないと思われがちではありますが、事実中卒の学歴でも社長となり、世界的に有名になった成功者は確かに存在します。

今回は、中卒で有名社長になった人たちの経歴や考え方を紹介します。それぞれの社長たちが、なぜ成功できたのかを知ることで、あなた自身の将来を考える際の参考にすることができます。

中卒でも成功して有名な社長になった人たちってすごいよね。学歴がなくても成功できるなら自分にも何かやれるんじゃないかって気持ちになるよ！

なぜ中卒でも成功できたのか、そこには考え方や行動に理由があるんだ！今回は1人ずつ詳しく見ていこう！

中卒社長の割合

中卒の有名社長を紹介する前に、世の中の社長たちの中に、中卒の社長はどのくらいいるのかを知っておきましょう。

▼全社長の学歴の比率

※出典：東京商工リサーチ調べ「130万人の社長データ調査」

このデータでは、企業の社長130万人を対象に学歴の調査を行った結果が見られます。社長の学歴は大卒がほとんど。特に大企業と呼ばれる会社の社長に至っては、85.43％が大卒です。

中卒の社長の数に注目してみると、130万人の社長のうち6.74％となっており、さらに大企業の社長のうち中卒の社長は0.48％と低い数字になっています。これだけみると、「全社長の中でも中卒の社長はごく一部」だということが分かります。

とは言え、ゼロでない以上中卒で社長になることは不可能ではありません。次の章で、実際に中卒で有名社長となった人たちを詳しく紹介していきますよ！

中卒の有名社長10人の経歴や考え方

中卒の有名社長を10人取り上げ、経歴や考え方についてまとめてみました。

熊谷正寿 | GMOインターネット株式会社

▼パーソナルデータ

GMOと言えば大手上場企業ですが、社長である熊谷正寿さんは高校を中退しており、最終学歴は中卒です。

中学時代の成績も悪く、勉強が嫌いだったのにかかわらず「自分は頭が良い」「やればできる」と常に思っていたそう。自分を信じ猛勉強をした結果名門大学の附属高校である國學院高等学校へ入学するも、結局勉強嫌いとおごりの気持ちにより成績が上がらず中退してしまいます。

熊谷さんのすごいところは、「自分はできる」と信じ続けていたこと。中退後もそれは変わらず、自分の描いた未来図を実現させています。今では年商1000億の企業を率いるトップ。まさに成功者と呼ぶにふさわしい功績を挙げました。

家入一真 | 株式会社paperboy&co.創業者

▼パーソナルデータ

いじめを原因に高校を中退した家入一真さんは、3年間のひきこもり生活を経て大学入学資格検定に合格した美術大学に入学するも通わず、美術研究所画塾という美大受験の予備校を卒業しています。最終学歴は中卒です。

しかしそこからデザイン会社ヘ入学し、システム会社に転職しスキルを身につけたのちに、株式会社paperboy&co.を創業、29歳の時にジャスダック市場へ最年少で上場しています。

そこから連続起業家として株式会社CAMPFIREの代表取締役、BASE株式会社共同創業取締役、スタートアップベンチャー投資「NOW」代表取締役など、さまざまなベンチャー企業に参画しています。

家入さんは自分がやりたくないことを重視していることで知られています。

やりたくないことに意識することでやりたいことを見出す、ネガティブに向き合いそこから原動力を得ているという家入さん。中卒の学歴などもはや関係ないと言わせるほどの成功者となっていますね。

吉原ゴウ | 株式会社LIG / TRIP創業者

▼パーソナルデータ

中学校を卒業後に高校大学と進学すれば7年間もこのさき勉強しなければならないと思うと「嫌になった」という吉原ゴウさんは、中卒社長として成功した1人です。

中学校卒業後には、すぐに知り合いの農家に住み込み働いていたそう。しかしそれがハードでキツかったことから、料理人を目指しています。ところが、料理人になるために調理学校へ通うも、これも大変だったため結局やめて実家に戻りカヌーのインストラクターになっています。

プライベートでウェブサイトを扱ううちに、そちらに興味が沸いたことからWEBデザイナーへの道に進んだ吉原さん。転職活動もしたものの結局全て不採用。そこから幼なじみと一緒に企業することを思い立ちます。これがLIGの始まりです。

山崎美香 | 株式会社アピッシュ

▼パーソナルデータ

学生時代は相当なヤンキーだったと自身も認めている山崎美香さんは、全寮制の高校に進学するも中退しているため、その学歴は中卒となります。

しかし、山崎さんは若い頃からさまざまな商売をしていたと言います。もともとセンスがあった山崎さんはスニーカーの通信販売事業から声がかかり、そこで多くの収入を得ました。

そこからは持ち前の発想力でさまざまな事業を始め、カフェ事業を始める際に株式会社アピッシュを設立します。その後、ケータリング事業の視察の目的でアメリカへ出張し、洗濯代行サービスに出会います。

そのサービスに興味を持った山崎さんは日本に帰国し洗濯代行サービスをスタート。東京・代々木に「WASH&HOLD」の1号店をオープンするとこれが大当たりしたわけです。行動力と発想力がずば抜けている山崎さんだからこそなし得た功績ですね！

文字放想 | 株式会社アップル（アップル引越センター）

▼パーソナルデータ

中学2年生のときから引越し会社でアルバイトをしていた文字放想さん。文字さんはアップル引越センターの創業者です。

中学校1年生のときから不登校となり、高校進学の道は選ばなかったため、その最終学歴は中卒です。

中学校卒業後は数々の引越し会社でアルバイトや社員として働いていた文字さん。21歳の若さで引越しを専門とした株式会社アップルを立ち上げています。

山﨑敦義 | 株式会社TBM

▼パーソナルデータ

山﨑敦義さんは地元の中学校を卒業してすぐに大工として働き、その後20歳の時点で中古車販売店を立ち上げています。

その後、台湾から耐久性と耐水性に優れたストーンペーパーの輸入を始め、それを事業にするべく2011年に株式会社TBNを設立します。2019年には日本オープンイノベーション大賞、経済産業大臣賞を受賞しています。

近藤太香巳 | 株式会社ネクシィーズ

▼パーソナルデータ

若干19歳にして50万円を元手にネクシィーズを起業した近藤太香巳さんも、成功した中卒社長の1人です。ネクシィーズはLED照明レンタル・電子雑誌制作・着物着付け教室などを行う会社を傘下に持つ事業持株会社です。

起業前はというと、高校中退後18歳の時に車を購入するものの、納車からわずか17時間で事故により廃車となり、結果220万円の借金を抱えることになった近藤さん。そんな中で給料の良いホームテレホンの訪問販売員を始めました。

その後大阪にて日本電気通信（ネクシィーズの前身）を創業し、これを後に日本テレックスという社名に変更しています。19歳で起業してから、ITバブル崩壊などの大変な困難に見舞われながらも、会社を継続してきたのです。結果ネクシィーズは東証一部上場に成功し、今もなお新しい事業に参入を続けています。

日暮美貴 | ココナッツキュア株式会社

▼パーソナルデータ

元渋谷のギャルで中卒の日暮美貴さん。高校在学中に勉強することに対しての意義が感じられず、あっさりと中退を決意しています。

しかし、その後アルバイトで貯めた資金で大卒検定を受け、結果的に高校3年生の歳には大検を取得しました。

さらに医療事務の資格も取得した日暮さんは薬局へ転職し、そこでココナッツキュアの起業を思い立ち22歳にして起業しています。ココナッツオイルに目をつけた日暮さんは、その輸入先を探すため電話などで地道な営業活動を行っていたといいます。

起業しても初めはなかなか軌道に乗らず、出費ばかりが嵩んでいました。銀行から数千万円もの借り入れをしたときにはさすがに不安だったと語っています。しかし、「大丈夫」と自分を信じて諦めなかった結果、事業は安定して利益を生むようになったのです。

【番外編1】松下幸之助 | パナソニック（旧：松下電器）

▼パーソナルデータ

中卒ではありませんが、学歴にかかわらず成功を収めた社長と言えば松下幸之助さんを忘れてはいけません。松下さんは中卒どころか中学校にさえ行っていません。

丁稚奉公をしていた少年時代に、使いの途中に電車を見かけては「これからは電気の時代だ」と考えていたそう。その後電気会社の見習い工となります。しかし、日給生活ではこの後の人生が不安だと考えたことから、22歳のときに松下電気器具製作所（今のパナソニック）を創業しました。

資産もなく、健康状態もよくなかったことから、「ないない尽くしからの成功」と呼ばれているのは有名な話です。逆に「何もなかったことが功を奏して成功へたどり着くことができた」というわけですね。

【番外編2】本田宗一郎 | 本田技研工業株式会社（ホンダ）

▼パーソナルデータ

番外編としてもう1人、ホンダの創始者である本田宗一郎さんについても紹介しておきましょう。

本田さんの最終学歴も、小卒です。先ほどの松下さんと同じように丁稚奉公の形で働きながら、自身の進む道を見出しています。

最初は自動車修理工場のアート商会に丁稚奉公として勤め、6年勤務したのちに21歳のときのれん分けの形で独立します。その後結婚し子供を持った本田さんですが、1945年の三河地震により工場が崩壊したのをきっかけに会社を売却し1年間の休養期間をとったといいます。このとき38歳。

その後、本田技術研究所を設立し、これが従業員20名から始まったホンダの前身となります。その後ホンダは世界的に有名な大企業にまで成長しました。

まとめ

社長と聞くと、「きっといい大学を出ている人ばかりなんだろうな」と思う人は多いでしょう。しかし、名前の知られている成功者の中には、中卒で社長になっている人たちがいます。

ここで紹介した中卒社長に共通することは

などが挙げられます。

つまり、学歴だけではなく強い意志や努力を怠らないことで道が開け、起業し社長として成功できる人たちが実際に存在するということです。

偉人たちから勇気をもらって、今からあなたはどんな挑戦をしていきたいですか？