OJTは何の略?定評のある企業は?意味や導入目的を解説

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「OJT」はビジネスシーンで使われることが多い言葉ですが、意味を知らないだけでなく、聞いたこともないという人もいるかもしれません。そこで今回は、「OJT」とはどんなものであるのかを説明します。

OJTとは?

OJTとは、「On The Job Training(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)」の略。職場の上司や先輩が部下や後輩に対して、実務を通して、仕事に必要な知識やスキルを伝承する教育方法を意味します。OJTの起源は第一次大戦時代のアメリカで、日本に導入されたのは戦後の高度経済成長期と言われていますが、現在でも多くの企業で実践されている教育方法です。

アメリカでこの教育方法が誕生した目的は軍人の育成。「Show(やってみせる)」「Tell(説明する)」「Do(やらせてみる)」「Check(確認、追加指導)」の4つのステップが基本とされていましたが、現在でもベースは変わっていません。

OJTを起業での人材教育に活かすべく、4つのステップにはさまざまな工夫が凝らされています。

  1. やってみせる
    上司や先輩がお手本を見せるのが基本ですが、教える人に対して教わる人が多い場合や、教育に時間をかけられない場合などは、トレーニング内容をまとめた映像が使われることもあります。映像のデータが各自に配布される場合などは、教わる側が反復練習をすることも可能です。
  2. 説明・解説する
    「何を」「どうやって」といった表面的なことの説明に耳を傾けるだけでなく、「なぜそうすることが必要なのか」「どういう背景があってこの工程が重視されるようになったのか」といったことも確認することで、教わる側は理解を深められます。
  3. やらせてみる
    上司や先輩のお手本に習っていざ実践する際には、失敗や緊張はつきものです。「一度で完璧に覚えなければ」と思うと余計な力が入りがちですが、あくまでも「トレーニング」なので失敗したからといって大事には至りません。失敗しないことを目指すより、繰り返すことで知識や技術をしっかりと身につけたいものです。
  4.  評価・指導する
    指導者のフィードバックを確認するだけでなく、「どこに問題があったか」「どうすればもっとよくなるのか」を考えていくことも大切です。

OFF-JTとは?

OJTの具体的な進め方などについては追って説明しますが、その前に知ってほしいのが、OJTと比較される教育方法である「OFF-JT」です。「OFF-JT」とは、「Off The Job Training(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)の略。実戦形式でおこなうアウトプットが中心であるOJTに対して、インプットがメインであることが最たる特徴です。具体的には、いったん実務の場を離れて、セミナーや研修に参加させて成長を促すという教育方法です。

たとえば、新入社員向けのビジネスマナー講習会や、専門スキルを習得するための合同研修会などのほか、勤務時間外の通信教育やeラーニングもOFF-JTととらえられます。

OJTのメリットは?

OJTの最大のメリットは、知識や技術をその場で使いながら習得できることにあります。OFF-JTのように机上で仕入れた知識は、いざ実践してみるとうまくいかないこともありえますが、実践の場では必要に応じて五感も働いているので、「知識や技術を覚えやすく忘れにくい」といえるでしょう。さらに、やってみてできないことやわからないことがあれば、その場ですぐにどうすればいいかを教えてもらえます。

また、教える側は、知識や技術をどう活かすかを部下や後輩にわかりやすく示す必要があるため、自らが教える立場になった暁には、知識や技術にますます磨きがかかるだけでなく、指導者としても成長できるといえます。

OJTのデメリットは?

OJTにはデメリットもあります。

大きなデメリットは、覚えたての知識や技術を使いこなすことにフォーカスするあまり、全体像が見えにくいということです。「何のために自分はこの仕事を任せられているのか?」「ひとつのモノやサービスを作る流れのなかのどの位置に自分がいるのか?」などが理解できていなければ、他の部署の社員やクライアントとのコミュニケーションに問題が生じる場合もあるでしょう。

そしてもうひとつの大きなデメリットは、指導者の能力によって、学びの質や学べる範囲が異なってくるということです。

質のいいOJTを受けられる企業は?

OJTを受けることで知識や技術をぐんぐん吸収したい!そう考えるなら、OJTに定評のある企業への就職や転職するという手もあります。OJTに定評のある企業としては、以下のような企業が挙げられます。

スターバックスコーヒージャパン

言わずと知れたスターバックスコーヒージャパンは、正社員だけでなくアルバイトに対してもOJTを実施しています。トレーニング時間は80時間。また、お互いの考え方を共感する「価値観ワーク」が実践されていることも有名ですが、これらのトレーニングやワークがあることによって、スターバックスのお客ファーストの接客が高く評価されています。

持田製薬

医薬品の開発・製造・販売・輸出入をおこなう大手製薬会社の持田製薬では、薬学を学んだことがない人も入社後に知識を身につけられるよう、研修に力を入れています。そのひとつが、先輩MRに同行するかたちのOJTです。

マルハニチロ

グローバルに食品事業を展開しているマルハニチロ株式会社では、1年間にわたる新人育成期間にOJT制度を活用しています。期間中は、OJTリーダーと呼ばれる先輩社員が新人をアシスト。業務指導をおこなうだけでなく、悩み相談にも乗ってもらえます。さらに、集合研修をはじめとするOFF-JTにも力を入れているため、知識、技術ともに不十分な状態で入社したとしても、1年後には自信を持って働けるはず。

サントリーホールディングス

マルハニチロ同様、1年間にわたって新入社員をサポートする制度である「コーチャー制度」が導入されています。”コーチャー”とはいわばトレーナー。新入社員一人ひとりに対して個別の育成計画を作成して、3か月ごとに面談をおこなうことでPDCAを回してくれます。3サイクルを経た9か月後には、新入社員とコーチャー、マネージャーがOJTでの振り返りや課題・自己啓発などについて発表する「成果発表会」も実施。

オンラインでの教育に力を入れる企業も増えている

「やってみせる」や「やらせる」のステップが存在することもあり、基本的にはOJTは顔を合わせておこなうものですが、ここ数年はテレワークの推進に伴い、OJTをオンラインでできる形にアレンジする企業も増えています。

1on1やチームでのミーティングであっても、OFF-JTとは異なり、教わる側も主体的に発言することが求められるため、知識や技術の吸収や改善も早いはず。社員の教育制度が整っている企業でなら、より着実にキャリアアップしていくことも可能なので、就職先・転職先を選ぶ際には、教育制度についてもチェックしてみるといいかもしれませんね。



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