「フリーターでいるのが楽しいし、気楽だからこのままでいたいな」と、フリーター生活を心地よく感じている人は多いです。
あなたが今「フリーターが楽しい」と感じているのなら、その理由はなぜでしょう。
逆にフリーターでなく正社員として働けば、今より楽しくなくなるのでしょうか。
今回の記事では以下のことについて詳しく解説しています。
- フリーターの何がそんなに楽しいのか
- 楽しいからといってフリーターを続けるのが危険な理由
- 正社員もフリーターもそれぞれに「楽しいポイント」がある
- 脱フリーターをしても楽しいと感じられるためにやるべきこと
フリーター生活に満足しているあなたには、少し耳の痛い話かもしれませんが、必ずためになる内容です。
フリーターが楽しいと感じるのはなぜか
フリーターが楽しい!と感じる理由は具体的にどのようなものなのでしょうか。ここでは正社員に比べてフリーターとして勤務することが楽しいと思える3つの理由を紹介します。
難しい仕事は与えられない
正社員になれば責任の大きい重要な業務を任されることが多いです。そのため、やりがいはあってもその分ストレスやプレッシャーを感じやすくなります。
アルバイトとして雇用されている間は、それほど難しい仕事を任されることはありません。仕事内容が難しすぎてストレスに感じることはほとんどないでしょう。
だからこそ、フリーターは「楽しい」気持ちを常に持ちながら仕事をすることができるのです。早い話が、気楽に働けるということですね。
時間をコントロールしやすい
シフト制の仕事の場合は、あらかじめ希望を出すことで「来月の◯日と◯日は休みます」と勤務スケジュールを調整することが可能です。
また、仕事を辞めるのも始めるのもある程度自由がきくという点も見逃せませんね。
土日祝日が休みの企業でアルバイトをする際には、カレンダー通りで休みが確定してしまう正社員と異なり、平日の中から休み希望を出せるのもアルバイトのメリットですね。
このように、フリーターは自分で働く時間や日数をコントロールすることができます。そのため、プライベートの予定や、楽しみにしているイベントを犠牲にすることなく働くことができるのです。
アルバイト同士で友達や恋愛に発展しやすい
アルバイトをする年齢は学生から20代前半が多く、同年代で頻繁にバイト先で顔を合わせるうちに、仲間意識が芽生えるのも特徴の一つ。
仲良くなったバイト仲間と飲みに行ったり休日に出かけたりするようになり、その友情が今後もずっと続くケースも珍しくありません。
また、バイト仲間と恋に落ち、恋愛関係に発展するケースもとても多いですね。正社員にも同じことが言えないわけではありません。
しかし、責任のある仕事を任される正社員は常に忙しく、恋愛や友達付き合いに時間をかける余裕がなくなってしまうことも多々あります。
気楽なフリーターだからこそ、同じバイト仲間で友達や彼氏彼女を作ることができるのです。この点もフリーターが楽しいと思える理由の一つでしょう。
フリーターとして働き続ける4つのリスク
フリーターが楽しいのなら、「このまましばらくフリーターでいればいいんじゃないの?」と思ったあなた。
確かにフリーターならではの楽しいポイントはたくさんありますが、一方でフリーターでいるリスクもあるのです。
ここでは、フリーターを続ける4つのリスクについて紹介しておきたいです。聞きたくない!と思うかもしれませんが、とても大事なことなのでしっかり頭に入れてくださいね!
年収が上がりにくい
今のあなたがもし正社員の友人と比較して、「たいして稼ぎも変わらない感じだな」と思っているとしたら、それは今だけの話です。
フリーターの年収はほぼ上がりません。その証拠に以下のデータをご覧ください。
▼フリーターの年齢別平均収入
年齢 | 平均年収(手取り収入) | 平均月収(手取り収入) |
20~24歳 | 1,837,000円(1,469,600円) | 153,000円(122,400円) |
25~29歳 | 1,996,000円(1,596,800円) | 166,000円(132,800円) |
30~34歳 | 2,106,000円(1,684,800円) | 176,000円(140,800円) |
35~39歳 | 2,105,000円(1,684,000円) | 175,000円(140,000円) |
40~44歳 | 2,096,000円(1,676,800円) | 174,000円(139,000円) |
※出典:厚生労働省「雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」より
正社員なら、当たり前に年齢を重ねれば収入がUPしていくものですが、フリーターはそうではありません。今はあなたが若いから正社員と比較してもそう劣らないと感じるのです。
このままフリーターでいても、あなたの年収は大幅にアップする可能性はほぼゼロに近いと認識しておかなければなりません。
続けていても収入が増えない点は、フリーターを続ける大きなデメリットです。
社会的信用が低い
フリーターでいると社会的信用が低いために、様々な場面で困ることがあります。
- 一人暮らしのアパートを契約したいのに、審査落ちして賃貸契約ができなかった
- 車を買いたいのに、ローンが通らず結局あきらめるハメになった
正社員として雇用されていれば、たとえ年収がそう高くなくても賃貸契約や車のローンで審査落ちすることはほぼありません。
あなたが「フリーターである」という事実だけで、あなたの社会的信用のレベルが決まってしまうのです。この点もまた、フリーターを続けるリスクですね。
働けなくなったら収入が途絶える
正社員であれば、仮に病気やケガで働けなくなったとしても、有給休暇を使うことができます。そのため、働けなかった日数分の給料が減ってしまうことはありません。
フリーターの場合は、「働いたら働いた分だけ給料がもらえる」わけですから、やむを得ない事情で出勤できない日があれば、その日は無給となり収入はゼロです。
健康なうちはあまり考えないことかもしれませんが、万一の場合を考えるとこれはとても大きなリスクです。この先あなたが一切休みを取らずにきちんと出勤し続けられるかどうかは、今の時点では何とも分かりませんからね。
スキルや実績が身につけられない
アルバイトがこなす業務は、責任が重くないものですから、当然その難易度も専門性も低めです。
となると、その仕事を何年も続けていたところで、専門的なスキルが身に付いたり、あなたが将来転職の際にアピールできるような実績を積むことはできません。
フリーターを続けていても、あなたの財産として積み上げていけるものはほぼゼロに等しいです。
つまり、仕事をしてお金をもらうことの繰り返しだけであって、伸ばしていけるものや未来につながる成長が期待できないのです。
時間をかけてもあなたが人材として成長していく見込みがない点もまた、何年もフリーターを続けるリスクの一つです。
正社員とフリーターはどちらが楽しいのか
フリーターが楽しいと思うなら、正社員は楽しくないということになるのでしょうか。実際「楽しい」という言葉は曖昧なところもあるので、一概に「フリーターは楽しい、正社員は楽しくない」とは言い切れません。
この章では、3つの項目を例に挙げてフリーターと正社員、どちらが楽しいと思えるかを解説していきます。
時間的な自由度
時間的な自由度とは、どれくらい自分の時間を確保できるのか、時間をどの程度自分でコントロールできるのかによって決まると考えられます。
▼比較①フリーターと正社員の時間的自由度
フリーター | 正社員 | |
時間的な自由度が高い |
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時間的な自由度が低い |
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フリーターの方が断然時間的な自由度が高いですね。正社員は会社のことを考え、会社に迷惑がかからない日程で休暇をとるなどの配慮が必要です。
時間的な面で見ると、フリーターの方が圧倒的に自由。自分の時間をうまく調整して、楽しいことに好きなだけ時間をかけられます。
金銭的な自由度
続いては金銭的な自由度で比較してみましょう。お金に余裕があれば、その分好きなものを変えたり希望するライフスタイルを実現しやすくなるもの。フリーターと正社員では金銭面においてどのような違いがあるのでしょう。
▼比較①フリーターと正社員の金銭的自由度
フリーター | 正社員 | |
金銭的な自由度が高い |
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金銭的な自由度が低い |
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金銭的自由度は正社員の方が高いですね。そもそも、フリーターと正社員では年収自体が異なります。正社員の方が年収が高い上、その差は年々どんどん開いていくわけですから、どちらの方が金銭的な自由度が高いかは言うまでもないことです。
フリーターは働けば働くだけ収入をUPさせることはできますが、だからと言って休みも取らず毎日ひたすら働くなんていう考えは現実的ではありません。おまけにフリーターであることが障害となり、ローンが組めないケースも多いです。
このように、フリーターの金銭的自由度は低く、それはいくらフリーターを継続しても変わらないのです。
メンタル的な自由度
幸せで楽しい毎日を送るにあたりとても大切なのがメンタル面です。メンタル的な自由度についてもフリーターと正社員では違いがあります。ここで両者を比較しておきましょう。
▼フリーターと正社員のメンタル的自由度
フリーター | 正社員 | |
メンタル的な自由度が高い |
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メンタル的な自由度が低い |
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メンタル面で比較すると、正社員の方がその自由度は高いことが分かります。
フリーターは毎日が楽である反面、このままフリーターでいるわけにはいかないと常に心のどこかで危機感を感じるケースが多いもの。また、日々の仕事においても立場が弱く、周りから馬鹿にされているような劣等感に苛まれます。
フリーターは楽しいと思われがちですが、精神面においては楽しい毎日とはかけ離れていると言っても過言ではありません。
楽しさの影に隠れる長期間フリーターを継続するリスク
もうすでに、「フリーターって思ったよりもリスクも多くてヤバいのかもしれない」とお気付きの方も多いと思います。
でも、ここでもう一つだけ伝えておきたいことがあります。それは、「今が楽しいからといってフリーターを続けることのリスク」です。
それは、長くフリーターを続けると正社員になるのがどんどん難しくなるということ。以下のデータをご覧ください。
▼フリーター継続期間と正社員になれた割合
※出典:労働政策研究報告書「大都市の若者の就業行動と意識の分化」より
これを見ていただいてお分かりの通り、グラフは右肩下がり。つまり正社員移行率はフリーター期間が長くなるほど下がっていくのです。
だらだらとフリーターを続けていると、本当に正社員になりたいと思ったときにものすごく苦労することになってしまうということ。
フリーターでいることがその後の正社員としての就職に悪影響を及ぼさないのは1年間だけ!それ以降は期間が経過するごとに正社員移行率が下がっていくので、はっきり言ってヤバい状況になってしまいます。
フリーターを卒業して幸福度を高める2つのこと
今が楽しいから、という理由でフリーターを続けることで将来を大きく棒に振ってしまう可能性があるのなら、これはなんとかしなければなりません!
というわけで、最後の章ではあなたがフリーターから抜け出して、それでもなお毎日を幸せに楽しいと感じながら過ごしていくための方法について解説していきます。これで今からやるべきことが見えてきますよ!
幸福度を高める仕事選びの極意
フリーターをやめて、正社員として働きながらも楽しい毎日を過ごすために必要なのは、
- 金銭的な余裕
- メンタル的な余裕
の2つです。なぜなら先ほどの自由度の比較において、フリーターが正社員よりも劣っているのがこの2点だったからです。
それならこの2点を補うことで幸福度もしっかりとあげていけるはず。そんな幸福度を高めるためには、それにふさわしい仕事選びが必須です。
- 高収入を見込める仕事
- あなたがやりたいと思う仕事
- この先のキャリアアップが見込める仕事
仕事を探す際には、職種を以上の条件で選んでいくのがポイントです。大切なのは、「やってみたい!」とあなた自身が思える仕事であること。
収入や未来のキャリアだけで職種を選んでも、その仕事があなたのやりたくないことであれば、心が満ち足りることはないでしょう。
幸福度を高めるスキルアップ術
あなたにとっての「幸福度を高める仕事」が絞り込めたら、ここからは具体的にどのようにしてその道に進んでいくかを知る必要があります。
- 目指す職種に必要なスキルを把握
- そのスキルと実績を身につける
- スキルを持って目指す企業へ転職する
効率的にスキルを身につけ、さらに実績までを身につけることができるインターンシップは、フリーターから正社員へ移行する際にとてもおすすめの選択肢です。
なぜなら、独学でスキルを身につけるのとはちがい、インターンなら給料をもらいながらスキルと実績を積んでいけるからです。
「楽しい」ことを大事にしたいなら、金銭的余裕は必須です。生活に苦しみながらスキルを身につけていくなんて、そんな方法を選びたい人はきっといないはずです。
インターンシップを探す際には、ぜひリバラボインターンシップを活用ください!
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まとめ
人生が楽しいと思えることはとても重要なことです。しかし、その楽しいはずの毎日が実はあなたの将来をじわじわと窮地に追い込んでいるとしたらどうでしょう。
フリーターを続けることは、とてもリスクのあることです。なるべく早くフリーター期間に終止符をうち、正社員としてさらなる幸福度UPを目指していきませんか?
それを成し遂げたとき、あなたはきっと今よりも断然楽しい毎日を送っているはずですよ!