就職活動の最初の関門といえば書類選考です。
書類選考をうまく突破することができなければ、その先の選考に進むことができません。
今回は、フリーターが履歴書を書く際の
- 意識するべきポイント
- 具体的な書き方
- 周りと差をつけ「勝てる履歴書」にする方法
について解説していきます!ぜひあなたの今後の就活時の参考にしてくださいね。
フリーターが履歴書を書く際に意識すべき4つのこと
フリーターが履歴書を作成する際には、意識すべき4つのポイントがあります。この章ではそのポイントについて細かく紹介していきます。
基本的なことですが、とても大事なポイントなので、しっかり頭に入れておきましょう!
経歴詐称はしない
当たり前のことですが、履歴書に嘘の記述をするなんてことはもってのほか、絶対にNGです。
「バレないかもしれない」と思って事実と異なる内容を履歴書に書くことで、その後採用された後にずっと罪悪感に苛まれることになってしまいます。
事実をありのままに書くのは履歴書の基本中の基本です。
消えないボールペンで書く
履歴書を書く際は手書きするのが一般的です。ワードなどで作成することもできますが、特別な理由がない限りは手書きで作成しましょう。
履歴書は、消えないボールペンで書きます。近年、日頃から消すことのできるボールペンを使用する人が多いですが、履歴書に関してはこれもNGですよ!
修正液は使わない
手書きで履歴書を作成していると、書き損じが起こることがあります。「あ!間違っちゃった!」となれば、新しい履歴書に初めから書き直しましょう。
履歴書に修正液や修正テープの使用はNGです。間違ったらそこまで。その履歴書は破棄して気持ち新たに新しいものを作成してください。
きれいな字で誤字脱字なく書く
履歴書の印象は「字がきれいであればあるほど良くなる」と覚えておきましょう。そのため、履歴書を書くときには、普段よりも一段ときれいな字で書くことを心がけましょう。
もしもあなたが、文字をきれいに書くことに自信がなく、どう頑張っても「見映えが悪い」と感じたら、ワードを使う選択肢もありです。
大事なのは、「見る側が読みやすい履歴書」にすること。字が汚いとそれだけであなたの価値が下がってしまいかねません。
フリーターの履歴書の基本的な書き方
ここからは、フリーターが履歴書を書く際の具体的な記入方法についてです。この章ではまず、基本的な学歴・職歴の書き方を記入例を交えて解説していきます!
学歴の書き方
学歴の記載は以下のルールに沿っておこないましょう。
- 履歴書全体で西暦か元号(平成・昭和など)表記かを統一する
- 高校、専門学校などから記入(小中学校の記載はなくてもよい)
- 学校名は正式名称で記入(「高校」ではなく「高等学校」)
▼学歴の記入例
職歴の書き方
続いては職歴についてです。職歴の記載は以下のルールに沿っておこないましょう。
- 履歴書全体で西暦か元号(平成・昭和など)表記かを統一する
- 古い職歴から順に記載する
- 職歴ごとにどのような業務を担当していたかを簡潔に記入する
- 最後は「現在に至る」と記載し、その下の行に右寄せで「以上」と記入
▼学歴の記入例
フリーターが職歴を書くときに抱えるお悩み&解決方法
ここからは、フリーターが履歴書を作成する際に「これってどうすればいいんだろう??」と疑問に思う6つの質問に回答していきます。
それぞれ、具体的な記入例も記載していきますので、そのままあなたの履歴書に使ってもOK!ぜひ参考にしてくださいね!
バイトを職歴に入れていいの?
フリーター期間の職歴と言えば、「アルバイトとして働いた履歴」になるのですが、これは果たして履歴書に書いていいものなのでしょうか。
答えはYES!もちろん書いてOKです。
しかし、記載する際にはアルバイトとして雇用されていたことを明確に記す必要があります。
▼セブンイレブンでアルバイト、レジ打ちや在庫管理を担当していた場合
職歴が少ない場合はどう書く?
フリーターとして働いた職歴が1つしかないなど、職歴が少ない場合は「なんか書くことなくて寂しいな」と感じるかもしれません。
この場合は、特に気にする必要はありませんが、職歴が少なく空白が目立ってしまう場合には「職歴の下に担当した業務を記載する」方法がおすすめ。
先ほどの例のように、「レジ打ち・在庫管理を担当」と記載することで1行は稼げます。これ以上記載内容を増やそうとする必要はありませんが、最低限ここまでは記載しておくのが良いですよ!
働いていない期間がある場合はどう書く?
フリーターをしていた間に、アルバイトを辞めて次のアルバイトを始めるまでの空白期間がある場合には、これを気にする人も多いのではないでしょうか。
確かに空白期間が半年、1年になると、採用担当者からすれば「こんなに長いこと無職でいたということか…」と印象はよくありません。
面接で空白期間について質問される可能性は高いですが、この空白期間がネックとなり書類選考に落ちてしまっては元も子もありません。ここは対策を打っておきましょう。
「自己PR」もしくは「志望動機」の欄に、以下のような「空白の期間はどのように使っていたか」が分かる記載を加えます。これにより、「単なる空白期間」が、「有意義な期間」に見えるため、印象UPに繋がります。
▼働いていない期間の理由付けの記載例
バイトや契約社員から正社員になった経験がある場合はどう書く?
▼アルバイトから正社員雇用された場合の記載例
いつどのタイミングで正社員として登用されたのかを明確に書き、正社員になってから担当した業務を簡潔に書くことが重要です。
アルバイトから正社員登用されることは素晴らしいこと。これは必ず記載してアピールにつなげましょう!
現在もバイトを行っている場合はどう書く?
履歴書を書いている段階で、今もなおフリーターとしてアルバイト勤務している状況であれば、その旨が分かるように記載しなければなりません。
▼現在もアルバイトを継続している際の記載例
この場合、最後の「キッチンスタッフを担当」の記載のところに「在籍中」と記していますので、これで今も勤務していることは分かります。
このように、今もアルバイトをしている場合は、履歴書に「在籍中」の記載を加えることを忘れないようにしましょう!
「バイトや派遣を辞める予定であること」も書くべき?
今あなたがフリーターとしてアルバイト勤務している職場を退職する予定がある場合には、その退職予定日を書くべきかも迷いどころ。
退職予定日は履歴書に明確に記載するべきなのでしょうか。答えはNOです。
なぜなら、書類選考に通過すれば面接試験が待っており、そこで確実に「採用になった場合いつから勤務できるのか」と聞かれるからです。このときに口頭で伝えれば問題ありません。
しかし、例外があります。
- すでに退職予定日が決まっていて、その日が1ヶ月以内である場合
- その求人が急募案件の場合
上記に当てはまらない場合には、退職予定日をわざわざ記載する必要はありません。
フリーターでも履歴書で差をつけるための方法
「どうせフリーターだし、履歴書なんてどう書いても変わらないでしょ」と思ったとしたらそれは大間違い!なぜなら、履歴書はあなたが思うよりも断然重要だからです。
履歴書はあなたの価値をアピールするもの。書き方一つで「伸びしろがありそうだな」と思われるか「採用してもいまいち伸びしろがなさそう」と思われるかが変わります。
この章では、いかにして履歴書であなたの魅力をアピールすることができるのか、そのポイントを2つ紹介します!
自己PR欄で伸びしろを感じさせる
履歴書の学歴職歴は、ありのままの事実を記載するため、書き方によって大きく見え方が変わるとは言えません。しかし、「自己PR欄」は別です。なぜなら、自己PRの書き方はあなた次第でいくらでも変えられるからです。
ここで、「お!この人材ならこれから成長していきそうだ!ポテンシャルがあるぞ」と思わせるか、「うーん、なんかピンとこないなぁ」と思わせるかは、あなたがどう書くかにかかっています!
▼イマイチアピールできていない自己PRの例
自己PRで「一生懸命頑張る」、「精進します」などと記載する人は少なくありません。しかし、具体性に欠けるため「単なる精神論」になってしまい、採用担当者にはあまり刺さりません。
▼伸びしろを感じさせる自己PRの例
こちらの例は、同じ飲食店のアルバイトですが、具体的に何をしたかが記載されており、「受け身でなく、自分で考えて行動する姿勢」がきちんと伝わります。採用担当者は積極的な姿勢を持つ人材を採用したいと考えているため、この自己PRは良い例であると言えます。
このように、自己PRは具体的なエピソードを盛り込みつつ、受け身でなく自分から積極的に貢献できるよう行動する姿勢をアピールするのがポイントです。
職務経歴書を書く
フリーターの場合は、職務経歴書の提出を求められることは少ないですが、それでも職務経歴書を書いてアピールするための武器にすることは可能です。
- より詳しく経験した業務や持つスキルについて説明できる
- 職務経歴書を求められていないのに提出することで意欲が伝わる
- 文章力をアピールできる
このように、職務経歴書を書くメリットはきちんとあるわけです。となれば、ここはしっかりと職務経歴書を準備して周りと差をつける方が採用される可能性が高くなると考えられます。
職務経歴書を書く際には以下のポイントを意識しましょう!
- 文章が支離滅裂にならず分かりやすく書けているか
- 見やすいフォーマットできれいにまとめられているか
- アピールしたい事柄がきちんと伝わるように書けている
職務経歴書は、作成したら第三者に見てもらうのが一番です。他人が見て、「うーん、これはちょっと分かりにくいかも」と思うようなら、その職務経歴書は採用担当者にも良い印象を与えることができません。
客観的にチェックしてもらい、何が足りないかを指摘してもらって訂正しながら仕上げるのがおすすめです!
まとめ
履歴書は就職活動において非常に重要な意味を持つものです。履歴書で失敗してしまうと、その先の選考に進むことができず、その企業への就職は叶わなくなってしまいます。
あなたの魅力を100%伝えることができる履歴書を作成しましょう。フリーターでアルバイトをしてきた経験はあなたの財産になっているはず。大事なのは伝え方です。
この先あなたが就職活動を見事成功させ、正社員としてのスタートを切れるよう、丁寧に履歴書を作成してくださいね!
採用担当者は、あなたが思う以上に履歴書をしっかり読み込んでいますよ!