「そろそろ就職考えたら?」など、周りの人に言われるたびに「フリーターのままで何が悪いんだ!」と疑問に思う人は少なくないでしょう。
確かに生活はできているわけで誰にも迷惑をかけていないのに、なぜ人はフリーターでいることをよく思わないのでしょうか。
今回は、「フリーターで何が悪い!」と考えるあなたに、フリーターが悪いと思われる理由と対策についてお伝えしていきます。
1.親目線で考えるフリーターの何が悪いのかを訴える5つの理由
あなたはこれまでに親から「いつになったらちゃんと就職するの?」、「いつまでフリーターでいるつもりなの?」と言われたことはありませんか?
多くの親は我が子がフリーターでいることに不安を感じています。この章ではまず、親目線で見たときにフリーターの何が悪いのかについて考えていきましょう。
努力が足りないと感じてしまうから
フリーターでいることをよく思わない理由の一つに「楽な道に逃げている、努力しようとしない」という点が挙げられます。
正社員として働くとなると、就職活動自体も大変ですし、働き始めてからも責任の重たい重要な仕事を任されるため、フリーターのときとは負担がまるで異なります。
フリーターでいるのは正社員でいることよりも精神的にも肉体的にも楽であることが多いです。そのため、フリーターの娘や息子を持つ親は「自分の子供がちゃんと努力しようとしていない」ことに対してマイナスのイメージを持つのです。
世間体が悪いから
子供が正社員としてきちんと企業に勤めていれば親も鼻が高いもの。仕事だけで子供を評価するつもりはなくても、世間から見たときに子供がフリーターをしているのと正社員で働いているのでは大きくイメージが変わります。
あなたと同年代の子を持つ親が正社員として就職しているのに自分の子供はフリーター、となると気分が良くないものです。このように、世間体を気にして「フリーターでいる我が子」を嫌がる親も少なくありません。
夢が叶わない時を考えているから
夢や目的があってフリーターでいる場合は、その道を見据えて前向きに努力しているため本人は一切フリーターでいることに対して悪いとは思わないことが多いものです。
しかし親の考え方はそうではありません。親は常に最悪の事態を想定する傾向があり、「もし夢が叶わなかったらそれからの人生はどうなるのだろう」と心配しています。
フリーターでいることが悪いイメージでしかないのは、親があなたの夢や目的が叶わなかった場合に、正社員として就職できる企業が見つからないことを恐れているからでもあります。
婚期が遅れてしまうから
特にあなたが男性の場合は、親の見方がさらに厳しくなるかもしれません。それは、親たちの多くが「男は家族を養う存在であるべき」という固定観念をいまだに強くもっているからです。
フリーターでいると極端に高収入は目指せませんし、出世コースなども見えてはこないでしょう。となれば結婚して家庭を持つことができなくなるのではないかと親は心配になります。
自分の子供が結婚して家庭を持ち、安定した収入を持って家族を養えるかどうかは親にとっては非常に重要なことです。フリーターでいることで、結婚できなくなったり、婚期を逃してしまったりするリスクを考えると、我が子がフリーターでいるのは決して喜ばしいことではありません。
生活が不安定になってしまうから
フリーターはその日暮らしのイメージが強く、先が見えないのがデメリットの一つです。今は生活ができているあなたも、この先はどうなるか分かりません。バイトを切られたり、その後のアルバイト探しがうまくいかなかったりと、考えられるリスクはとても多いのです。
早く正社員になってもらった方がよほど安心できるのが親の本音。フリーターの子供を持つ親たちの多くは、子供がきちんとこの先生活していけるのかどうかが不安で仕方ないと頭を悩ませています。
2.フリーターである自分自身は何が悪いのか理解できない4つの理由
親たちがいくらフリーターに対して悪いイメージを抱いていても、結局のところあなた自身がどう思うかですよね。あなたがフリーターでいることを悪いと思わなければ、今の状況を変えようと考えることもないでしょう。
この章では、フリーターでいる自分自身がなぜ悪いと思えないのか、その理由を解説します。きっとあなたにも思い当たる節があるのではないでしょうか。
金銭面で親に迷惑をかけていないから
金銭面で親を頼ったり迷惑をかけたりすることがないために、フリーターでいることを悪いと思わないのも一つの理由です。
アルバイトでも収入は得られるわけで、その収入であなたは生活をしています。となると、あなたは特に「親に迷惑をかけている」と思うこともありません。
もしもバイト代が思うように稼げずに「ごめん、今月お金が足りないから◯万円貸してくれない?」など、親に借りることがあればきっと感じ方は違うはず。ですが、多くのフリーターはどうにか自分自身で生活できるだけの収入は得ているため、悪く思うことはないのが実際のところです。
仕事(バイト)をしているから
アルバイトも仕事のうち。フリーターとして働く人はきっと皆そう思っているでしょう。だからこそ、「働いてるんだから問題ない」と考え、罪悪感に駆られることもないのです。
ニートなら、「いい加減働かなくては」という危機感もあるでしょう。ですが、フリーターは仕事をしているので、働いていることで安心感を得られ、雇用形態についてまで考えることがないのも特徴の一つです。
世間体を理解していないから
親たちと違って、フリーター自身は世間体を気にしていないことが多いです。世間体を考えれば、フリーターの印象が良くないことがわかるため、だんだんとフリーターでいる自分を恥ずかしく思うようになるものです。
しかし、実際には「ちゃんと働いてお金を稼いで生活している」ことに自負もあるのがフリーター。「何が悪いのかさっぱり分からない」とさえ感じている人たちが多いです。
結婚をする気がないから
そもそも結婚するために安定した仕事に就くのが正解だとしたら、「自分は結婚などする気もない」ためにフリーターでいても問題ないと思っているケースも考えられますね。
結婚願望がなければ将来のためにいち早く安定した仕事に就く必要性がそれほどないと思うのも分からないではありません。本当はフリーターを続けるリスクはたくさんあるのですが、結婚願望のない人フリーターにとっては、「今はまだ大丈夫」としか思えないものなのです。
3.親と子(フリーター)で何が悪いのかがズレてしまう理由
親が考える「フリーターでいること」と、自分自身が考えるそれとではどうしてここまで差が出てしまうのでしょう。
その理由は、親たちは以下のように考え、
- 親は子供に苦労させたくない気持ちが強い
- 親は早く子供に安定した仕事に就いてもらって安心したい
- 子供がフリーターだと結婚もできないのではと考えると不安で仕方ない
子供であるフリーター自身は以下のように考えるからです。
- 自分のことしか今は考えていない
- 今現在不自由なく暮らせているなら問題ないと考えている
- 誰の力も借りず自分の収入で自立した生活をしている自負がある
結局、考え方が違うのです。親は将来を心配するのに対し、本人は今のことしか見ていないために、ここまで見方が変わってしまうのです。
親も子も自分の考えが正しいと思っており、このままずっとあなたがフリーターでいても親が理解を示す可能性は限りなく低いと言えます。
4.「フリーターの何が悪い」と開き直らずに親と和解する方法
親の気持ちを無視して「フリーターで何が悪いんだ!」と突っ張っていても、心のどこかできっとあなたも「親に理解してもらいたい」と思う気持ちがあるのではないでしょうか。
ここでは、開き直るのではなく親と和解するためにはどうすれば良いのか、その解決策について解説します。
フリーターでいながらも親への理解を求めるのであれば、以下の3つのことを実践するのがおすすめです。
- 心配してくれる親へ感謝の気持ちを表す
- いつまでフリーターでいるつもりなのか期間を決めて親に宣言する
- なぜフリーターでいるのか理由を親に説明する
上記を実践したところで、フリーターでいる事実は変わりません。ですが、少なくとも親に対してあなたが「将来のことをきちんと考えている」ことを伝えることで、印象は変わります。
何も考えず「正社員になるのが面倒で努力したくないから逃げてフリーターをしている」と思われると、親は是が非でもどうにかしなければと躍起になってしまうもの。あなたに耳の痛い話ばかりするのもそのせいです。
ありがとうの気持ちを伝え、その上であなたの持つ将来のビジョンをきちんと親に伝えてみてください。これがフリーターでいながら親と和解する方法として最も効果的です。
5.親をすぐに喜ばせたい時の効果的な戦略
フリーターでいることが親にとって悪いイメージでしかないのであれば、やはりここは自分が行動を起こして親を喜ばせなくては!と感じた人もきっと多いはずです。
ここでは、今すぐに親を喜ばせてあげられるとっておきの方法について解説します。その方法とは、ずばり「フリーターからの脱却」です。とは言え、フリーターから突然正社員として採用される可能性は高くありません。
ここで紹介する方法は、フリーターが正社員になる方法の中でも確実性が高く無駄がないもの。どんな方法なのか気になりますよね!では早速紹介していきましょう。
スキルアップに必要なインターンに参加する
今現在フリーターのあなたには、正社員として採用される可能性をぐんと引き上げる「専門スキル」や「実績」が著しく欠けている可能性が高いです。なぜなら、フリーターの仕事は専門性の低いものが多く、そこでの実績は正社員採用試験において重視されにくいからです。
あなたがフリーターから抜け出すためには、武器となる実績とスキルを身につけるのが最善の策と言えます。
ここで紹介したいのがリバラボインターンシップ!
インターンシップとは、企業でインターンとして働きながらスキルや実績を身につける制度のことを言います。
リバラボインターンシップは、あなたが必要とするスキルを身につけられるインターンの場を整えてくれるため、あなたはインターン制度を取り入れている企業を探す必要がないのです。
リバラボインターンシップでは、あなたにぴったりのインターンの場を用意してくれるだけでなく、その後の転職までをフルサポートしています。そんな新しい転職サポートサービスが気になったら、こちらからぜひ詳しい内容を確認くださいね!
インターン後の転職先も決めておく
インターンが始まったら、働きながらもインターン後にどの企業を転職先として目指すのかも決めておきましょう。
インターン後のあなたは今と異なり、
- 専門スキルを身に付けている
- インターンとして働いた実績がある
この2つを武器に就活に臨むことができるようになります。今では到底目指すこともできない、レベルの高い企業も見えてくるでしょう。
インターン後に迷わずに済むよう、スキルを身に付けつつ、インターン後に具体的にどの企業でその経験を生かして働きたいのかを明確にしておくと良いですよ!
インターンでスキルと実績をつけながら仕送りする
これまで親に心配をかけてきたあなたは、きっと「何かしら親孝行になること」ができればいいなと思っているのではないでしょうか。
そんなあなたにおすすめなのが、インターン中に仕送りをするという方法。離れて暮らす実家に毎月決まった額のお金を送金すれば、きっと親は感激するでしょう。それはお金をもらえることが嬉しいのではなく、あなたが親を思っていることが伝わるからです。
もしあなたが実家暮らしなら、インターンが始まったらこれまでより多めの金額を毎月家に入れるようにしましょう。これまで家にお金を全く払っていなかった人は、これを機会に毎月◯万円と決めて親に渡しましょう。
フリーターから抜け出し、これから目指す未来へ向かって日々精進するあなたの姿を見れば、親はきっと感激して大喜びするでしょう。これこそまさに親孝行ですね!
まとめ
「フリーターの何が悪いのかさっぱり分からない」という人はとても多いです。フリーターでいることが必ずしも絶対に悪いとは言いませんが、親から見て喜ばしいものでないことは確かです。
親があなたに対して「フリーターなんて、いつまでやるつもり?」などと言うのは、ただ単にあなたの将来を心配している親心からなのです。あまり邪険な態度をとるのではなく、親の気持ちを理解するよう歩み寄る努力をしましょう。
親を喜ばせるために正社員を目指すのはずれているかもしれませんが、フリーターよりも正社員の方が圧倒的に将来が明るくなるのは確実です。あなたも自分のために、そして親を安心させるためにも1日でも早く行動を起こしましょう!