全大学の中退率を徹底分析 | 大学中退率が高くなる原因も考察

世の中には、さまざまな理由で大学を中退する人がいます。

その中退理由や中退のタイミングについて調べてみると、

  • 一体なぜ中退を選んでしまうのか
  • 中退率の高い大学にはどのような特徴があるのか
  • 中退しやすいタイミングはいつなのか

など、気になることが色々と出てきます。

今回は、大学中退者をデータで細かく分析して、同じように大学中退を選ぶ人たちの傾向を知り大学中退者に関する理解を深めましょう。

『キャリアゲ』では、多くの大学中退者を逆転就職させた経験から語れるノウハウを凝縮してお届けしていきます。

今回は、そのスタートラインに立ち返り、大学中退者の数や中退しやすい大学、そして中退の理由として最も大きいものは何なのかを学んでいきましょう。

 

ユーくん

確かに他の大学中退する人について細かいことは全然わからないなぁ…いろいろ知りたいわ!

 

大学4年生までの大学中退率は約7%だった

大学4年間を通して、全体の大学中退率は約7%です。

ここでは、どのタイミングで中退しているのか、学年ごとの中退率と合わせて正確な数字をデータで紹介します。

 

大学1年生から4年生までの大学中退者の割合

大学1年生から4年生までの間で最も中退率の高い学年が何年生なのかを知るために、下記のデータを用意しました。

 

▼全中退者の各学年の割合

1年生 2年生 3年生 4年生以上
男性 12.3% 28.4% 26.4% 32.9%
女性 27.5% 37.1% 17.9% 17.5%
男女計 17.0% 31.0% 23.8% 28.1%

※全中退者の学年(1~4年生)がどれくらいの割合かを示しています(1年~4年までの割合を足すと100%になります)
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究 」2015年5月

 

このデータから読み取れることは

  • 男性は4年生以上で中退しているケースが一番多い
  • 女性は2年生のときに中退しているケースが一番多い
  • 全体で最も中退率が高いのが2年生のとき

単位が思うように取得できずに2年次で留年してしまうケースも多く、これが中退の原因となっています。

また、大学4年になると卒業に向けて卒業論文に取り掛かる大事な時期になりますが、この卒論自体が負担になり中退の理由になってしまうケースもあるわけです。

 

大学中退率は全体で7% | 計算で証明する

中央公論新社が発行している「大学の実力2019」によると、2014年4月(6年制の場合は2012年4月)に入学した学生の数は538,146人

そのうち、大学在学4年間(6年制の場合は6年間)の間に中退した学生の数は37,584人います。つまり、入学者のうち何%の学生が中退しているかを計算すると、

37,584人÷538,146人=0.06983978%

となり、約7%の学生が何らかの理由で中退していることが分かります。

 

国立・公立・私立大学の中退率ランキングTOP10

「大学の実力2019(2018年5月1日集計)」に掲載されているデータから、大学中退率ランキングを国立・公立・私立それぞれのカテゴリでまとめると以下の通りです。

1位. 長岡技術科学大学 8.4%

2位. 室蘭工業大学 8.1%

3位. 北見工業大学 7.9%

4位. 九州工業大学 7.3%

5位. 琉球大学 7.1%

6位. 筑波技術大学 6.8%

7位. 東京海洋大学 6.6%

8位. 島根大学 5.1%

9位. 秋田大学 5.1%

10位. 茨城大学 5.0%

1位. 三洋小野田市立山口東京理科大学 25.0%

2位. 公立諏訪東京理科大学 23.7%

3位. 岐阜薬科大学 12.0%

4位. 前橋工科大学 8.8%

5位. 長岡造形大学 8.5%

6位. 石川県立大学 7.5%

7位. 青森公立大学 7.3%

8位. 公立鳥取環境大学 6.6%

9位. 島根県立大学 6.6%

10位. 釧路公立大学 6.4%

1位. 日本映画大学 33.1%

2位. 第一薬科大学 28.8%

3位. 苫小牧駒沢大学 27.7%

4位. 羽衣国際大学 27.2%

5位. 愛知文教大学 27.1%

6位. 修文大学 27.0%

7位. 神戸国際大学 26.5%

8位. 四條畷学園大学 25.8%

9位. 大手前大学 25.4%

10位. 東京神学大学 25.0%

国立・公立・私立で比較すると、圧倒的に私立大学の中退率が高いことが分かります。

一方国立大学においては中退率第1位でも8.4%と大変数値が低く、この点は非常に目立つ特徴と言えます。

 

大学の偏差値別の大学中退率

続いて、大学の偏差値別に大学の中退率を見てみましょう。

 

▼偏差値別の大学中退率

偏差値 私立 国公立 合計
39 17.2% なし 17.2%
40 – 44 16.9% なし 16.9%
45 – 49 11.6% 6.7% 11.5%
50 – 54 8.0% 3.8% 6.8%
55 – 59 6.0% 3.6% 5.0%
60 – 64 3.4% 1.6% 2.9%
65 – 69 3.2% 2.4% 3.0%
70 以上 3.0% 1.5% 2.2%
平均 11.0% 2.9% 9.4%

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究 」2015年5月

 

このデータから分かることは下記の通りです。

  • 偏差値の低い大学ほど中退率が高い
  • 偏差値44以下の大学の中退率が特に高い
  • 平均値で比較しても中退率は私立大学で11%、国公立大学で2.9%と顕著な違いがある

偏差値の高い大学ほど入学するのが困難なのは言うまでもありません。しかしその反面、難易度の高い大学に入学したからには卒業までやり抜くという強い意志も生まれます。

また、私立大学は国公立大学に比べて学費が高額になるため、経済的な理由で中退する人の率が圧倒的に高くなると考えられます。

さらに、偏差値の高さが大学への志望度にも影響しており、志望度が高いほど中退率は低く、志望度が低いほど中退率が高いことが分かります。

 

大学中退理由の割合をグラフにまとめました

ここからは大学中退の理由について細かくデータを読み解き、なぜ中退する選択肢を選ぶことになったのかを詳細に解説します。

 

大学で行った中退理由の調査結果

文部科学省が平成26年に公表しているデータから読み取れる大学中退者の理由をグラフにまとめたものがこちらです。

  • 経済的理由(学費が払えない)
  • 学業不振(単位が取れない、学習意欲の低下)

この2つに当てはまるケースが非常に多いことが分かります。

奨学金の受給や授業料の免除があれば中退を防ぐことができたケースは多く、さらに経済的理由で悩み、授業に集中できなくなり勉強自体に対する興味を失うという悪循環も防げると考えられます。

ちなみに、休学者の状況を調査した結果は非常に興味深いものとなっています。

休学の理由ベスト3は下記の通り。

  • 15.5% 経済的理由
  • 15.0% 海外留学
  • 14.6% 病気・けが

中退同様「経済的な理由」が原因となっているケースが最も多いことが分かります。

「海外留学」は中退理由としては非常に少数だったため、海外留学のために休学をしても中退まではしなかった例が多いと考えられます。

大学中退理由を面接・履歴書で説明する際の状況別対処法10選

 

ハローワークで行った中退理由の調査結果

独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が平成27年に公表した「大学等中退者の就労と意識に関する研究」によると、大学中退の理由は以下のグラフの通りとなります。

こちらのデータでは、大学中退理由として最も多いのが「学業不振・無関心」です。続いて「家庭・経済的理由」、「進路変更」となっています。

この統計結果においては、学業不振がかなり高い割合を占めています。しかし、学業不振を理由としてあげる人の中には、そもそもの原因が経済的な理由によるものだったケースもあると考えられます。

つまり、学費の工面が難しくなることから、アルバイトで激務に追われるようになり、結果的に学業がままならなくなる、という悪循環が生まれるのです。アルバイトで激務に追われるだけでなく、「金銭的な心配」が心労となり、学業に集中することができなくなるケースもあるでしょう。

大学中退理由を面接・履歴書で説明する際の状況別対処法10選

 

大学中退率の影に隠れる中退者の特徴

大学中退率のデータを分析していくと、中退者の特徴を見ることができます。

ここでは、代表的な中退理由の4つを例にとり、それぞれの中退者の特徴について解説します。

 

経済的な理由による中退者の特徴

経済的理由による大学中退者の特徴については以下の3点が挙げられます。

  • 奨学金受給が得られず過度なアルバイトで疲弊し学業不振へ繋がるケースもある
  • 経済的な理由による中退者はその後も不安定な職に従事し経済的に困難な状況が継続していることが多い
  • 経済的な理由で中退する人の多くは大学生活や授業には満足しており熱心に取り組んでいた

大学生活に期待通りの満足感を得ていたのにかかわらず中退してしまった人の中退理由は「病気・けが」が21.7%とダントツで1位です。(参考:大学入学時の“期待”と退学時の“満足度”による類型別の分析

ですがその次に多いのが「経済的理由」の11.3%となっています。つまり、この層の人たちに関しては、経済的な問題さえなければ順調に大学を卒業できたということになります。

経済的な理由で中退せざるを得ない状況にならないために、どうにか一生懸命アルバイトをして生活費や学費を工面しようとした結果、身体的・精神的に疲れてしまい肝心な勉学に集中できなくなったというケースは少なくありません。

どちらかと言えば、「大学生活に失望し中退する」場合とは真逆で、大学生活に満足していたからこそ最後まで通い卒業したかった人が多いのが、経済的理由で中退した人の特徴です。

 

学業不振・無関心による中退者の特徴

大学生活において、入学時に抱いていた期待を現実が下回り不満を感じて中退した人の理由において最も多かったのが「勉強に興味や関心を持てなかったから」の22.4%(参考:大学入学時の“期待”と退学時の“満足度”による類型別の分析)です。

「あんなことを勉強して将来に活かしたいな」など期待に胸を膨らませつつも、現実はそれほど講義が面白くなかった、あまりに難しく理解ができなかった、などで落胆してしまい、中退したい気持ちを引き起こすケースはとても多いのです。

学業不振・無関心による中退者の特徴については以下の3点が挙げられます。

  • 単位が取れずに卒業できそうになかった理由で中退を選んでしまう
  • 勉強よりも仕事に興味が湧き早く働きたいがために中退するケースもある
  • 大学生活に満足せず中退する人の多くが授業に対する満足度が低く出席率が低い

経済的理由の中退では、大学自体に満足していたけれど中退してしまうケースが多いものの、学業不振や無関心を理由に中退する人の多くは大学生活に対する満足度が低いと言えます。

 

人間関係による中退者の特徴

大学生活が期待値を下回り、「思っていたのと違うな」と違和感を感じて中退する人の中で2番目に多い理由が、「学校生活に適応できなかったから」の18.4%(参考:大学入学時の“期待”と退学時の“満足度”による類型別の分析)です。

学校生活に適応できなかったという理由を掘り下げると、ほぼ「友人関係」「人間関係」に辿り着きます。

大学で楽しく有意義に良い仲間たちと学ぼうと思っていたのに、現実はそれほど魅力的な人たちと巡り会えなかったり、折り合いがつかずうまく交際していくことができなかったりするケースです。

人間関係による中退者の特徴をまとめると以下の2点が挙げられます。

  • 大学生活の人間関係に期待していたが現実に不満を感じた人の率は6割以上と高い
  • 中退せざるを得ないというよりも大学生活に満足が得られずに中退している

人間関係はとても大切です。新しい人間関係に期待を募らせて入学する人たちが多いものの、その反面期待通りの人間関係が築けずに大学中退を選ぶ人たちも多くなってしまいます。

 

病気や怪我による中退者の特徴

期待通りの大学生活に満足していた人の中で「病気や怪我」を理由に中退したというケースは21.7%(参考:大学入学時の“期待”と退学時の“満足度”による類型別の分析

入学時の期待を上回る満足度で大学生活を送る人のうち、「病気や怪我」を理由に中退するケースは25%。(参考:大学入学時の“期待”と退学時の“満足度”による類型別の分析

どちらも最も多い理由となっています。

病気や怪我による中退者の特徴をまとめると以下の2点が挙げられます。

  • 大学生活に満足していた人が多い
  • 他に理由がなく、純粋に病気や怪我により中退を選ばざるを得なくなったケースが多い

病気や怪我さえなければ、順調に大学生活を送り卒業していた可能性がとても高いことが分かります。

 

まとめ

今回は大学の中退率をデータで分析し、中退に至った本当の理由や中退に陥りやすい大学の特徴についてまとめました。

大学中退に関して言える確かなことは以下の3つです。

大学中退者の特徴
  • 国公立大学の中退率は私立大学の中退率よりも断然低い
  • 大学の偏差値が下がるほど大学中退率が上がっていく
  • 経済的な理由、学業不振・無関心を理由に大学を中退する人の率が高い

データを分析することで確かな傾向を理解することができます。

直接的にあなたの今後の就活の役に立つことではないかもしれませんが、知っておいて損はありません。

この記事があなたの「大学中退」に関する理解を深めるのに役立てば幸いです!

 



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