フリーターとフリーランスの6つの違い | 比較して発覚した重大な問題点

 

フリーターとフリーランスは、どちらも名前に「フリー」が入るせいか、自由な働き方を連想させる言葉ですね。

しかし、フリーターとフリーランスは全く違う働き方を意味しています。

今回は、フリーターとフリーランスの違い、そしてフリーターからフリーランスを目指す方法について解説していきます。

 

ユーくん
フリーランスって特別なスキルがないとなれないイメージなんだけど、自分にも目指せるのかなぁ
ダルマちゃん
フリーランスに関しては、その働き方をきちんと理解できていない人もたくさんいるんだ。ここでフリーランスの特徴を、フリーターと比較していくから、きっと理解が深まるはずだよ!

 

フリーターとフリーランスを比較して分かる6つの違い

まずはじめに、フリーターとフリーランスの違いについて理解していきましょう。それぞれの定義は以下の通りです。

 

フリーターとは

正社員以外の雇用形態(契約社員・派遣社員・アルバイトなどの非正規雇用)で生計を立てている人のこと。学生は含まれない。

フリーランスとは

会社や組織に所属せず、個人で仕事を請け負う働き方のこと。求められる技術やコンテンツを契約ごとに提供し、その報酬を受け取るというシンプルな契約形態。

 

つまり、フリーターもフリーランスも正規雇用されていない点は同じですが、フリーランスはどの企業にも「雇用されていない」という点が最大の違いとなります。

この章では、働き方や収入、信用度などのさまざまな点で、フリーターとフリーランスを比較していきます。それぞれの特徴を把握しましょう。

 

1.仕事上の契約の違い

フリーターとフリーランスの仕事上の雇用形態や収入の種類については以下の通りとなります。

 

▼フリーターとフリーランスの違い(雇用体系・収入種別)

雇用体系収入種別
フリーター非正規雇用給与として所得
フリーランス
  • 雇用されておらず、案件ごとに業務委託契約をするのが一般的
  • 個人事業主(開業届を提出した場合)
  • 案件ごとに報酬を獲得する成果報酬制
  • 収入は事業所得となる

 

フリーターは会社から「給料」をもらうのに対し、フリーランスは請負った仕事の成果に対しての報酬を支払われます。また、フリーランスは企業に雇用されていません。

よく耳にする個人事業主とフリーランスはほぼ同じ意味ですが、開業届を出さなければ個人事業主にはなりません。

 

2.働き方の違い

フリーターとフリーランスでは、働き方に大きな違いがあります。それぞれの特徴は以下の通りとなります。

▼フリーターとフリーランスの違い(働き方)

勤務場所勤務日数・時間
フリーター会社との契約で決められた勤務先会社との契約で決められたスケジュールが基本となる
フリーランス自由自由

 

フリーランスの最大の魅力とも考えられるのが「自由度の高さ」です。

働く場所も時間も日数も自分のペースで決められるのは、フリーランスという働き方のみが持っている特徴です

一方フリーターは、会社との取り決めでスケジュールやバイトに入る頻度がある程度設定されています。

その中でかろうじて「シフトの希望」をリクエストすることはできても、自由にスケジュールを決められるわけではありません。

 

3.収入の差と不安定さ

フリーターとフリーランス、どちらが稼げるのかも気になるところですよね。ここでは両者の収入とその特徴について比較してみましょう。

 

▼フリーターとフリーランスの違い(年収・収入の特徴)

平均年収収入の特徴
フリーター
  • 約180万から210万円
  • 年齢と共に年収はほんの少し上がるがその幅は約20万円から30万円ほどしかない
フリーランス
  • 350万円程度
  • 職種により年収が大きく異なる
  • スキルがUPすれば年収もUPする
  • 仕事が見つからずに収入が激減する月もあり、かなり不安定。

※参考:「2018年度版フリーランス実態調査」より
※参考:厚生労働省「雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」より

 

ここで注意したいのがフリーランスの年収。フリーランスの中には副業フリーランスも含まれるため、年収を正確に割り出すことは非常に難しいこと。

つまり、年収が300万円のフリーランスでも、本業で450万円稼いでいるケースがあり、この場合その人の年収は全体で750万円にものぼります。

しかし、フリーターはフルタイムで本業として働いて年収が200万円をきるケースがかなり多いのが特徴です。

特に20代前半のフリーターの年収は183万円となっており、長時間フルタイムで働いてもなかなか稼げていないことが分かります。

 

4.確定申告が必要か

年間の所得税を計算し、支払うべき税金を収めるためにすべきこと、それが「確定申告」です。

企業に雇用されている場合には、企業が計算を行うため確定申告は基本的に不要です。しかし、フリーランスや一部のフリーターは確定申告を行う必要があります。

 

▼確定申告が必要なフリーターと不要なフリーター

確定申告が必要なフリーター
  • 2カ所以上で勤務するフリーター
  • 勤務先で年末調整を受けられないフリーター
確定申告が不要なフリーター
  • 1カ所で勤務しており、かつ勤務先で年末調整を受けられるフリーター

 

雇用形態がアルバイトであっても、企業が年末調整をするケースがほとんどです。

そのため、バイトを掛け持ちしていない限り、フリーターの確定申告はほぼ必要ありません

一方、フリーランスは所得税を納めるための手続きを会社が行ってくれるわけではなく、自分自身で確定申告を行う必要があります。

 

5.社会的な信用はあるか

企業の正社員として働くことと比較すると、フリーターもフリーランスも社会的信用は低くなりがちです。しかしこの点においてもフリーターとフリーランスには相違点があります。

 

▼フリーターとフリーランスの社会的信用

フリーターフリーランス
社会的信用における特徴
  • アルバイトの勤続年数が経過しても社会的信用が上がらない
  • ローンが組めない、賃貸契約ができないなどのケースが多い
  • 所得や納税を証明することでローンを組む、クレジットカードを作ることが可能になることが多い

 

フリーターとフリーランスでは、フリーランスの方が社会的信用度を上げやすいと言えます。その理由をまとめると、

  • フリーターは年収が上がらないため社会的信用が得られにくい
  • フリーランスは年収が上がり、その年収を証明することで社会的信用を得られるようになる

となります。

簡単に言えば、どちらも社会的信用は低いものの、フリーランスには将来的に信用度を上げていける可能性があるということです

 

6.結婚のしやすさ

結婚するとなると、多くの人は「安定」を求めます。

安定した収入がある人ほど、スムーズに結婚しやすいのは事実です。

フリーターとフリーランスは共通点として

  • 将来が見えない
  • 収入がいつ途絶えるか分からず不安定

というネガティブなイメージがあるため、特に親世代からは受け入れられにくいのが特徴です。

特に、フリーターはこの先成功する見込みがないと判断されやすく、フリーランス以上に見え方は悪いでしょう。

フリーランスに関して言えば、結婚する段階で「フリーでも十分生活していける経済力」が備わっていれば、それをアピールすることで結婚の際にも障害になりません。

 

フリーターからフリーランスになる方法

フリーランスもフリーター同様不安定な面はあるものの、フリーランスの方が圧倒的に伸びしろがあるということがお分かりいただけたかと思います

ここからは、フリーターからフリーランスになるにはどうすれば良いか、その流れを解説していきましょう。

 

フリーランスに転向しやすい職種

フリーランスの業界はとても幅広く、その職種は多岐に渡ります。ここでは、その中でも特にフリーランスに転向しやすく、かつ需要の多いものを2つ挙げておきましょう。

 

エンジニア系フリーランス
  • コーダー
  • ネットワークエンジニア
  • アプリケーションエンジニア
  • ゲームエンジニア
デザイナー系フリーランス
  • Webデザイナー
  • グラフィックデザイナー
  • イラストレーター

 

これらの仕事はフリーランスの占める割合が多く、需要の多いものとして知っておくと良いでしょう。

スキルも実績もなしにいきなりスタートできるものではありませんが、一度スキルを身につけておくと、その後同じ業界内の違う職種にチャレンジするなどの汎用性の高さが魅力です。

 

フリーランスになるまでの流れ

では、フリーランスを目指すにあたり、具体的にどのようなステップを踏むべきなのかについて解説していきましょう。

ここでポイントとなるのは、実務経験がないままフリーランスになっても高収入が目指しにくいということ。

ではどうすれば良いのかというと、「実務経験とスキルを身につけた上でフリーランスを目指す」のです。こうすることで、フリーランスデビューはやや遅れますが、その分高収入を目指すことができ、フリーランスとして成功できる可能性を引き上げることができます。

となると、方法は以下のようになります。

  1. フリーランスとして就きたい職種で企業に就職する
  2. 1年間から3年間の実務経験を積む
  3. フリーランスとして独立する

 

ユーくん
え、でもいきなりフリーランスとして就きたい職種で就職って、そんなことできないでしょ!?何の専門スキルもないのに…

 

その通りです。フリーターからそう簡単に専門性の高い職種に就職することはできないでしょう。

しかし、フリーターからでも就職できる抜け道は存在します。

  1. インターンシップを利用する
  2. インターンシップで専門スキルと実務経験を積む
  3. 正社員として就職する
  4. 正社員としての実務経験を積む
  5. フリーランスとして独立!

少しステップが増えたので、「なんか大変そう」と思ったかもしれません。でも、この方法が結果的には近道となります。

 

最適なインターンを見つける方法

フリーターがフリーランスになるなら、積極的に利用したいのがインターンシップです。

インターンシップとは、企業でインターンとして働きながらスキルや実績を身につける制度のこと。

 

ユーくん
でもインターンなんて、探し方すら分からないんだけど!

 

きっと皆さんも同じことを思ったのではないでしょうか。

ここで紹介したいのがリバラボインターンシップ

リバラボインターンシップは、あなたが必要とするスキルを身につけられるインターンの場を整えてくれるため、あなたはインターン制度を取り入れている企業を探す必要がないのです。

リバラボインターンシップでは、インターンシップの場を提供してくれるだけでなく、その後の転職までをフルサポートしています。

そんな新しい転職サポートサービスが気になったら、こちらからぜひ詳しい内容を確認くださいね!

 

 

就職先を探す際のポイント

インターン後にどの企業に就職するのかを決めるのは非常に重要なポイントとなるため、慎重に判断しましょう

企業を選ぶ際には以下の点に注目すると良いです。

  • 社会的に評価の高い会社であるかどうか
  • 若いうちから責任のある仕事にチャレンジさせてもらえるかどうか
  • 人材育成に力を入れている会社であるかどうか

「○○(会社名)で働いていた」というだけで、そのキャリアの価値が上がるような社会的評価の高い会社を選ぶことはもちろん大切です。

しかし、それだけでなく肝心なのは業務の内容。「入社して何年も下っ端の仕事しか任されない」ような会社では、なかなかスキルや実績を積み上げることができません。

人材教育に注力している会社は、社員育成のためにも早い段階から責任のある仕事を任せる傾向が強いため、独立前提で選ぶにはとても適していると言えます。

 

フリーランスに転向する方法

就職して、さらなる実務経験を積んだあなたは、晴れてここからフリーランスとして独立する準備が整いましたね!ここで気になるのが、就職した後にフリーランスに転向する際の方法について。

会社員からフリーランスになるには、

  1. 会社を辞める
  2. 厚生年金から国民年金への切り替えを行う
  3. 個人事業の開業届を提出する(1ヶ月以内が原則)

会社を辞めることで、あなたはもう厚生年金の対象者ではなくなるため、国民年金への切り替えはすぐに行う必要があります。

フリーランスになるために行うことはそれほどたくさんありませんが、強いて言えば開業届は早めに出しておくこと。これが完了すれば、フリーランスとしての新しいスタートを切った実感が湧いてくるでしょう!

 

まとめ

フリーターとフリーランスにどのような違いがあるのか、お分かりいただけましたでしょうか。フリーターのままでは、この先も大きく収入が増える可能性はありません。しかしフリーランスには伸びしろがあります。

「フリーター生活に終止符を打ち、フリーランスへ転向する選択もありかもしれない!」と思ったあなた。ぜひここから稼げるフリーランスを目指して行動を起こしてみてはいかがでしょうか。

 

この記事のまとめ
  • フリーターよりもフリーランスの方が自由度が高く成長も見込める
  • フリーランスはスキルが高ければ高いほど稼げるようになる
  • フリーターからフリーランスを目指すならインターンを利用するのが最善

 

あなたの人生は、あなたの決断によっていくらでも変化していくものです。あなたにとってより良い人生を送るためには、どの道に進むべきかを真剣に考えてみてくださいね。

執筆者
キャリアゲ編集部
学歴職歴を理由にキャリアや転職に悩む全ての若者を対象に、学歴がなくてもできるスキルアップや転職ノウハウを提供することで、読者の皆様にご自身の"選択肢"を発見して頂き、新たな道へ一歩踏み出せるような記事を発信している情報メディアです。


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