近年よく耳にする「ベンチャー企業」という言葉、あなたはこの意味を説明できますか?
ベンチャー企業についてはぼんやりとイメージができていても、その特徴や定義についてしっかり理解できている人は案外少ないもの。
今回の記事では、ベンチャー企業について徹底的に解説していきます。
これまでベンチャー企業についてよく知らなかった人は、これを機会にぜひベンチャー企業についての理解を深めていきましょう!
この記事を読むことで
- ベンチャー企業とは何なのか
- ベンチャー企業の特徴とは何か
- 良いベンチャー企業の見極め方
を理解することができます!
ベンチャー企業とは?
まずはベンチャー企業とは何のことなのかをここで確実に理解していきましょう!
ベンチャー企業の言葉の意味だけを説明してもイマイチすっきり理解がしづらいところがあるため、ここでは「スタートアップ」や「中小企業」と比較しながら解説していきます。
ベンチャー企業の定義
独自のアイディアや技術をもとに、新しいサービスやビジネスを展開する企業。主に成長過程にある企業を指す。
ベンチャー企業と呼ばれる企業の多くは、小規模から中規模の企業です。新興企業という言葉もありますが、これはベンチャー企業と同じ意味を持っています。
スタートアップとの違い
ベンチャー企業とよく比較される言葉に「スタートアップ企業」があります。
スタートアップ企業はベンチャー企業のカテゴリーに含まれますが、その中でも「新ビジネスを短期間で急成長させている」企業を指します。
また、ベンチャー企業とスタートアップ企業では以下の相違点があります。
- ベンチャー企業は中長期的なスパンで目標達成を狙う
- スタートアップ企業は短期間での目標達成を狙う
中小企業との違い
▼中小企業者の定義
業種 | 定義 |
製造業その他 | 資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は 常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人 |
卸売業 | 資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は 常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人 |
小売業 | 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人 |
サービス業 | 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人 |
※出典:中小企業庁「中小企業者の定義」より
ベンチャー企業は企業規模にかかわりません。よって、中小企業のベンチャーもあれば、もっと規模の大きい大企業のベンチャーだってあるわけです。
社内ベンチャーとの違い
企業が新製品や新事業のために社内に独立した組織を作ること、その組織を社内ベンチャーと言う。
社内ベンチャーは、大手企業「サイバーエージェント」や「リクルートホールディングス」なども取り入れている制度です。
会社の一部だけを独立した組織としてベンチャーと呼ぶのが社内ベンチャー制度。ベンチャー企業は企業そのものがベンチャーである点が相違点となります。
メガベンチャーとの違い
メガベンチャーと呼ばれる企業の多くは上場企業となります。上場企業=メガベンチャーではありませんが、実際に代表的なメガベンチャーの多くは上場しています。
- DeNA
- 楽天
- ヤフー
ベンチャー企業の5つの特徴
ベンチャー企業にはベンチャー企業ならではの特徴があります。
この章では、ベンチャー企業が他の企業と比べてどのような特徴を持つのかを5つのポイントにまとめ、それぞれ解説していきましょう!
自由な働き方を推奨している
ベンチャー企業は傾向として、自由でフレキシブルな働き方を推奨しています。
自由な働き方の例としては以下の通り。
- リモートワーク可
- フレックス制度導入
- 副業可
1人の業務範囲が広い
ベンチャー企業は、社員1人に課せられる業務範囲が広い点も特徴として挙げられます。
ベンチャー企業はこれまでにない新しいサービスや商品を作る会社。それには当然数多くのタスクがあるわけです。
しかし、ベンチャー企業の多くはそれほど規模が大きくありません。
少ない人数で多くの業務をこなしていく必要があるため、仕事内容は割とハードであると思っておいた方が良いでしょう。
経営計画が柔軟に変わる
ベンチャー企業は新しいことに取り組んでいることもあり、日常的に様々な変化が起こる世界です。
会社の方針が変わったり、組織が変わったり、会社の変化に柔軟に対応していく必要がある点は、ベンチャー企業の特徴として覚えておく必要があります。
臨機応変に対応できれば評価につながり、対応できないと戸惑う場面が多くなるかもしれません。
実力主義で年齢関係なく出世できる
ベンチャー企業の特徴として忘れてはならないのが「実力主義」であるという点です。
いくら学歴がよくても、前職で有名企業に勤めていても、実力があると判断されなければ意味がありません。
しかし、この点はベンチャー企業の大きな魅力でもあります。
裏を返せば、実力さえあればスピード出世が狙えますし、出世にあたりこれまでの経歴は重視されません。
学歴や職歴のない人にとっては、実力で評価されるベンチャー企業で働くメリットが特に大きいと言えます。
一人一人の裁量が大きい
裁量とは、自分自身で考えて物事を判断し処理することを意味します。
ベンチャー企業は一人一人の最良が大きい点が特徴です。
言ってみれば、ベンチャーで働くなら「人を頼ってばかりの受け身の姿勢」では通用しないということ。
指示通りに動くことを得意とする人には、ベンチャー企業は適しているとは言えません。
有名ベンチャー企業の3つの事例
実際に名の知れているベンチャー企業は数多くあります。
この章では、有名なベンチャー企業を3つ取り上げ、その特徴について細かく解説していきます。
ベンチャー企業の成長の過程や、何がきっかけで有名企業にまで成長を遂げたのか、しっかり見ていきましょう!
株式会社DeNA
世界的に名の知れているDeNAは、ベンチャーの中でも特に大きく成長した企業として有名です。
▼株式会社DeNAの概要
業界 | インターネット関連企業 |
設立 | 1999年に DNAとして設立されるのが始まり |
重要人物 | 創業者:南場智子
元DeNAの起業家
|
特徴 |
|
ネットオークションから始まったDeNAは、ショッピングモールやモバイルオークション、ソーシャルゲームなど幅広いジャンルでサービスを提供しています。
DeNAが一時的ではなく常に進化し続けてきた理由は、そのスピード感だと言えます。
常に新しいことに貪欲にチャレンジしていくDeNAの動きは非常に興味深いもの。
海外企業の買収や提携なども目まぐるしく、今後もさらに成長していく伸びしろのある企業です。
LINE株式会社
知らない人がいないと言っても過言ではないチャットツールのLINE。
LINEのサービスはLINE株式会社により生み出されたものですが、そのLINE株式会社もベンチャー企業のひとつです。
▼LINE株式会社の概要
業界 | インターネット関連企業 |
設立 | 韓国最大のインターネット会社NAVERの子会社として2000年に日本で設立される |
重要人物 | 元ライブドア代表取締役社長の出澤 剛がLINEの代表取締役、元代表取締役社長 森川 亮 |
特徴 |
|
LINE株式会社はメインのサービスであるLINE以外にも、常に時代にマッチした新サービスを次々に生み出しています。
新しいサービスを展開するスピード感は、やはりベンチャーならでは!
今後のLINE株式会社の動きにも目が離せませんね。
株式会社メルカリ
フリマアプリと言えばメルカリです。
メルカリを運営する株式会社メルカリも大成長を遂げたベンチャー企業の一つ。
その概要をチェックしてみましょう。
▼株式会社メルカリの概要
業界 | インターネット関連企業 |
設立 | 2013年に株式会社コウゾウとして設立後同年に株式会社メルカリとなる |
重要人物 | 創業者・代表取締役社長 山田進太郎 |
特徴 | フリマアプリメルカリの運営会社 |
メルカリは、2013年にフリマアプリの「メルカリ」をスタートしてから、順調にその売り上げを伸ばしていきます。
現在では、メルペイ(非接触型決済サービス)がだんだんと利用者を増やし、フリマアプリの売り上げをそのまま街でのお買い物に使用できる画期的なサービスとして人気を集めています。
代表取締役社長の山田氏は楽天でのインターンを経験した際に、楽天オークションの立ち上げにも携わっていたそう。そのアイディアをうまくメルカリに生かしたというわけです。
ベンチャー企業を選ぶ際の3つのポイント
ベンチャー企業と言ってもその数は相当多いです。
ベンチャー企業への就職を考えるなら、「良いベンチャー企業」を選ぶ必要があるのは言うまでもありません。
この章では、何を基準にベンチャー企業を見極めていけばよいのか、そのポイントを3つ紹介します。
社内のITリテラシーの基準が高い
ベンチャー企業を選ぶ際に注目しておきたいのがITリテラシーの高さです。
なぜなら、今の時代はITが全てと言っても過言ではないほど、ITが重要だからです。
ITリテラシーが低ければ、ITを駆使してサービスを作り上げても、セキュリティ面が脆弱で詐欺にあってしまったり、仕事自体を効率的に進めなくなったりと、デメリットは甚大です。
これから選ぶなら、ITリテラシーの高いベンチャー企業に限ります。
事実、企業の時価総額ランキングの上位には、
- Apple
- Amazon
- マイクロソフト
など、ITの最先端をいく企業が名を連ねています。
黒字化の見通しがある / 黒字化が継続する見通しがある
ベンチャー企業を選ぶ際には、その企業がすでに黒字である、もしくは黒字化する見通しがあるかどうかがとても大切な判断材料になります。
その理由は、企業が黒字であれば
- 新規事業への投資力がある
- 社長やメンバーの能力が備わっている
- 資金力が十分にある
と判断できるからです。
現状の成長レベルに合っている
ベンチャー企業にも様々なレベルがあります。
企業を選ぶ際には、自分に合った成長フェーズにある企業を選ぶ点も重要なポイントです。
ベンチャー企業の成長フェーズは以下の4つです。
- 創業期
これから創業するもしくは創業間もない段階。 - 立上期
立ち上げてからの1年〜3年間、従業員が10名以下などで顧客も少ない段階。 - 成長期
従業員の目安は30名以上。ミドルステージ。一気に伸びるか停滞するかの分かれ道。 - 拡大期
上場するかその予備軍となるかのレベルで、メディアに取り上げられ話題を集めるとき。
従業員は100人以上になり売り上げも何十億にのぼる。
- 創業期
新しいものを自分の力で生み出すことができる人。マルチタスクに長けている人。 - 立上期
自分自身が活躍するのはもちろん、周りを引っ張っていくことができる人。 - 成長期
企業がさらに成長できるよう、新しいサービスや事業を生み出していける人。 - 拡大期
組織のルールを遵守し、他社を巻き込みながら効率的にプロジェクトを遂行できる人。
学歴に関係なく優良ベンチャー企業に就職する方法
ベンチャー企業に至っては、老舗企業などと比較して学歴を重視されないことは確かに多いです。
しかし、だからと言って学歴が全く採用に影響しないかと言えばそうではありません。
優良ベンチャー企業への就職を目指すなら、学歴を挽回するほどの「専門スキル」と「実績」を積んでおくに越したことはありません。
専門スキルと実績を積む方法として最もおすすめなのが、リバラボインターンシップ!
リバラボインターンシップは、専門性の高いスキルを身につけられるインターンの場を整えてくれるため、あなた自身がインターンを探す必要はありません。
さらに、リバラボインターンシップでは、インターン後の転職までをフルサポートしています!
リバラボインターンシップは、これまでにない新しい就職サポートサービスです。
気になる方はぜひこちらから覗いてみてくださいね!
まとめ
今回は、よく耳にするベンチャー企業についての解説記事でした。
この記事で理解できたことをまとめると
- ベンチャー企業とその他の企業の違い
- ベンチャー企業は実力主義!自由な働き方が魅力
- 実際の有名ベンチャー企業について
- どうすれば良いベンチャー企業を選べるのか
- 学歴にかかわらず良いベンチャーに就職するならインターンが最適!
となります。
この記事を読んでみて、「ベンチャー企業に挑戦したい!」と思ったら、ここで紹介した見極め方を参考に、狙う企業を選定してみてくださいね!