今の時代に合った業界と言えば、真っ先にWEB業界を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
WEB業界は高卒でも比較的就職しやすく、さらに出世して活躍するチャンスの大きな業界です。
今回の記事では、
- 高卒の人にこそWEB業界をおすすめする理由
- 高卒が目指すべきWEB業界の職種
- WEB業界を目指す際に持っておきたいスキル
について解説していきます。
今後、高卒のあなたにとって活躍できる場を知るチャンスです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
高卒でもWEB業界に就職できる理由
学歴が障害となり就職活動が難航しがちな高卒でも、WEB業界なら就職がしやすいのは本当です。
この章では、なぜWEB業界の就職がしやすいのか、その理由を2つ紹介していきます。
IT業界の市場が伸びている
就職のしやすさは、その業界の成長率に大きく関わります。
今成長過程にある業界なら、当然業務量が多く必要とする人材は必然的に増えます。
IT業界の成長状況を見ると、まさにこれから2020年以降、着実に成長し続けることが予想されています。
というのも、2016年から2018年までの3年間、IT業界の成長率は1%〜2%にとどまっていたのにかかわらず、2019年には4年ぶりにその成長率を3%に上昇させているのです。
2020年以降も安定して成長率を保ち続ける見通しが立っているIT業界に、今の時点で就職を目指す考えは理にかなっていると言えます。
▼国内ITサービス市場の成長率
出典:国内ITサービス市場予測
IT業界の人材不足問題
人材が不足している業界は、それだけ人材を求めていることになるため、就職しやすくなります。
IT業界は全体的に人材が不足しています。
そして、これから数年をピークに人材不足はますます深刻化すると考えられています。
IT業界の人材需要に関しては、以下のデータをご覧ください。
▼人材需給に関する主な試算結果
参考:経済産業省委託事業「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備」
この統計結果から分かることをまとめると、
- IT人材の不足数はこれ以降どんどん増加していく傾向にある
- 必要となる人材は増えるが、実際の人材の数はそれに追いついていない
今の時点でもIT人材は不足しているため、すでに人材不足であるのはもちろんのこと、今後その不足数はさらに増えるため、見通しとしてこの先何年もの間「IT人材が必要とされる」のが目に見えています。
WEB業界で高卒でも目指せる職種8選
高卒でWEB業界を狙うと言っても、具体的にどの職種を目指すかで必要なスキルや仕事内容が大きく変わります。
この章では、WEB業界の代表的な職種を8つ紹介します。
WEB業界の職種は主に4つに分類して考えると理解がしやすくなります。
- インターネット業界
・WEBデザイナー
・WEBディレクター - 情報処理サービス業界
・ITコンサルタント
・セールスエンジニア - ソフトウェア業界
・プログラマー
・システムエンジニア
・ネットワークエンジニア - ハードウェア業界
・組み込みシステムエンジニア
では、それぞれの職種について紹介していきましょう!
WEBディレクター
- コンテンツの企画立案・クライアントへの提案
- スケジュール管理
- コンテンツの品質管理
- クライアントと現場スタッフの間の橋渡し
WEBディレクターになるには、チームをまとめるためのマネジメント能力や、コミュニケーション能力が必要になります。
WEBデザイナー
WEBサイトのデザインを担当するのはWEBデザイナーの仕事です。
見やすくかつデザイン的におしゃれなWEBサイトは多くの人に好まれます。
多くの人に好まれるWEBサイトになるかどうかは、WEBデザイナーの手にかかっていると言っても過言ではありません。
- クライアントから依頼を受けてWEBサイトのデザインを担当する
- WEBサイトのレイアウトや色合いなどを決めてコーディングを行う
クライアントの求めるニーズにぴったりとマッチしたデザインを考えるにあたり、WEBデザイナーには顧客とのコミュニケーション能力や、WEBサイト構築に必要なHTMLやCSSに関する知識が必要となります。
WEBサイトを作る際に必要となるもの。HTMLは文字やリンクなどを配置するためのものでCSSはWEBページ全体のデザインや表示スタイルを決めるためのものを指します。
ITコンサルタント
クライアント企業の経営や業務上の課題を見つけ、その解決策を提案するのがITコンサルタントの仕事です。
プログラマーやシステムエンジニアが最終的にITコンサルタントを目指すケースはとても多く、高度なスキルが求められるハイレベルな仕事です。
- クライアント企業に必要と思われるシステム導入を行う
- クライアント企業の経営改善を図る
ITコンサルタントになるためには、ITに関わる幅広い知識と能力が必須となります。
さらに、クライアント企業と円滑なコミュニケーションを図るための対人能力、プレゼン力なども欠かせません。
IT業界の中でも特に総合的な知識とスキルが欠かせないITコンサルタントは、高年収を見込める業種でもあります。
難易度が高いため、他のIT職種をいくつも経験したのちにITコンサルタントを目指す人が多いです。
セールスエンジニア
- 営業と同行して自社のサービスや製品を販売・プレゼンする
- システム導入時のサポートや管理を担う
技術職ではクライアントと直接関わることがないと思われがちですが、セールスエンジニアであればクライアントと関わる場面があるため、コミュニケーション能力は必須となります。
ITの知識を生かし、クライアントに分かりやすくプレゼンするための高いプレゼン能力も求められるセールスエンジニアは、技術職を経験してから目指すケースが一般的です。
プログラマー
IT業界の登竜門とも言われるプログラマーの仕事。
プログラマーはソフトウェア開発の基本中の基本となる職種です。
- システムエンジニアが設計した仕様書に従いシステム開発を行う
- プログラミング言語を駆使し、ユーザーの利用しやすいWEBサイトを作成する
プログラマーになるには、HTMLやCSSなどの知識や、PHPやJavascriptなどのプログラミング言語をマスターする必要があります。
プログラミングのスキルはWEB業界のどの職種にも必要とされる基本的スキルです。
たくさんの種類があるプログラミング言語を、どれだけマスターするかによって、担当できる業務の幅が変わります。
システムエンジニア
よくプログラマーと比較されることが多いシステムエンジニア。
確かに仕事内容には似た部分がありますが、システムエンジニアの業務範囲の方が広く、難易度は高くなります。
- クライアントのニーズをヒアリングした上で必要となるシステムを考える
- システム開発に必要な期間や費用を算出する
- プログラマーにシステム開発の指示を出す
- システムが正しく作動しているかのテストを行う
この仕事内容を見てお分かりの通り、システムエンジニアになるためには、プログラマーの仕事内容を十分に把握しておく必要があります。
プログラマーがシステム開発の部分を担当するのに対し、その企画や費用見積もりなどを担当するのがシステムエンジニア。
プログラマーはシステムエンジニアの指示なしに動くことは基本ありません。
ネットワークエンジニア
- 設計書を元に、回線の設置などのネットワーク構築を行う
- ネットワークシステム構築後に障害が起これば都度対応する
ネットワークエンジニアになるには、セキュリティシステムや各種OS、サーバーやケーブルについて幅広い知識が必要です。
さらにトラブル時などの対応には、ITに詳しくないユーザーに対して分かりやすく状況を説明する必要があります。
そのため、ネットワークエンジニアには幅広いIT知識に加え、高いコミュニケーションスキルが求められます。
組み込みシステムエンジニア
組み込みシステムとは、家電や自動車などの製品に組み込まれているシステムのことを言います。
パソコンのイメージが強いITですが、コンピューターで制御されている製品はパソコン関係だけに留まりません。例えばエアコンには温度制御装置が内蔵されていますが、これも組み込みシステムのひとつです。
組み込みシステムを開発する職種を組み込みシステムエンジニアと呼びます。
- それぞれの機械に必要な機能を考え、製品スペックを決定する
- 製品スペックが決まったらシステムを設計する
- 実際に部品を実装し動作確認を行う
組み込みエンジニアの仕事は専門性が高く、専門知識と高い能力が求められます。
ハードウェアとソフトウェア両方の知識を兼ね備えてないなければ、組み込みエンジニアにはなれないため、プログラマーが突然組み込みエンジニアになれるわけではないのです。
目に見えるもの(キーボード・プリンター・マウス・ディスプレイ)、ソフトウェアは目に見えないもの(アプリやOS)を指します。
高卒でもWEB業界で活躍できるのか
WEB業界で活躍するために必要なのは、輝かしい学歴ではなく実力です。
もちろん、学歴が意味を持たないとまでは言いませんが、学歴があっても実力がなければ意味がないのは確かです。
この章では、WEB業界で高卒が活躍できる理由について、さらに詳しく解説していきましょう。
WEB業界は実力主義の会社が多い
WEB業界の求人に多く見かける「学歴不問」の記載。
これは、WEB業界がそもそも学歴をそれほど重要視していない証拠です。
WEB業界が採用時に重視するのは、その人が
- WEB系のスキルを身につけているかどうか
- スキルを使って仕事をした実績があるかどうか
という点です。
そのため、たとえ高卒でもWEB系のスキルや実績がある人はIT企業への就職がしやすくなります。
逆に、大卒でもWEB業界の仕事を全く知らない完全な未経験者は、選べる企業の選択肢が狭まるのです。
WEB業界はITスキルありきで回っている
WEB業界に欠かせないのがITスキルです。
- WEBデザインスキル
- プログラミングスキル
- 資料作成のスキル
- データ分析のスキル
これらのスキルがあり、さらにそのレベルが高い人材は、WEB業界から高く評価されます。
ITスキルを身につけていれば、「高卒だから優良企業に就職できない」、という事態を心配する必要はありません。
なぜなら、IT企業の業務内容はITスキルがなければ進められないものばかりだからです。
そのため、ITスキルがないことの方が、学歴が高卒であることよりも問題になるのです。
さらに、出世のしやすさもITスキルの高さにかかっています。
ITスキルが高ければ企業への貢献度は高くなり、その分評価されやすくなります。
入社時には学歴はひとつの判断材料になりますが、入社後に「高卒だからなかなか出世できない」ということは考えにくく、スキルが高ければ大卒も高卒も関係なく評価されるのです。
高卒がWEB業界で身につけるべきITスキル3選
ITスキルさえあれば就職しやすく出世しやすいWEB業界ですが、具体的に「持っておくと良いITスキル」についても今の段階から知っておくといいでしょう。
この章では、高卒のあなたがこれからWEB業界で活躍するために持っておくべきITスキルを3つ紹介します。
書類作成スキル
WEB業界では、WEBサイトの制作にあたりクライアントに対して企画の内容をプレゼンする場面が頻繁にあります。
そこで必要になるのがプレゼン資料。
プレゼン資料や企画書の作成に欠かせないスキルといえば書類作成スキルです。
- パワーポイント
- ワード
- エクセル
これらを使いこなし、ビジネスシーンに適した書類作成をするスキルは、WEB業界を目指す上で最低限持っておきたいところ。
WEB業界で活躍するために必ず必要となる基本のITスキルといっても過言ではないでしょう。
WEBデザインスキル
WEBデザイナーは先ほども紹介したおすすめ職種の1つでもあり、高卒で目指すのに適した職種です。
WEBサイト作成時にはWEBデザインのスキルが必須となるため、WEBデザインのスキルが求められる場面は非常に多いと言えます。
さらに、高いWEBデザインスキルを身につければ、会社員としてではなく、フリーランスとして独立し、高収入を目指す道も見えてきます。
需要の多いWEBデザインスキルは、比較的習得しやすいという嬉しい特徴もあります。
WEB業界を目指し活躍していくために、ぜひ身につけていただきたいスキルのひとつです。
プログラミングスキル
プログラミングスキルはWEB業界で必要となるスキルの中でも特に重要度の高いスキルです。
プログラミンスキルを身につける必要があるのは、
- プログラマーを目指す人
- システムエンジニアを目指す人
- WEBディレクターを目指す人
- レベルの高いWEBデザイナーを目指す人
など、結局ほとんどの人にプログラミングスキルが必要であると言えるのです。
WEBデザイナーを目指すのに、プログラミングスキルは必要でないと思われることもありますが、よりデザイン性の高いWEBサイトを作成するには、プログラミングスキルがあるに越したことはありません。
WEB業界で特に不足しがちなのがエンジニアです。
プログラミングスキルがあることで、就職しやすくなるのはもちろんのこと、その後の出世や独立への道も開けていくのです。
まとめ
高卒のあなたにこそ、WEB業界を目指すメリットがあることがお分かりいただけましたでしょうか。
WEB業界にはさまざまな職種がありますが、
- 書類作成スキル
- WEBデザインスキル
- プログラミングスキル
を身につけておくことで、目指せる職種は一気に増えるというわけです。
今現在だけでなく、この先の未来を考えても、WEB業界はどんどん成長していく見込みのある業界。
今のうちにスキルを身につけてWEB業界への就職を実現できれば、この先あなたが活躍できる場はたくさんあるはずです。
高卒でもしっかり稼げる高収入の仕事に就きたいと考えているのであれば、WEB業界をぜひ検討に加えてみてくださいね!