「いつまでも実家で暮らすわけにはいかない、そろそろ一人暮らしがしたい!」
高卒で一人暮らしを考える場合には、一人暮らしをする心構えや、一人暮らしにかかる費用について正しく理解しておく必要があります。
やみくもに一人暮らしを始めようとすると、思った以上にお金がかかってしまい親に借金するはめになったり、毎日の生活が苦しいために一人暮らし生活が楽しめなかったりと、予想外の事態に陥ってしまいかねません。
今回は、高卒で一人暮らしをする際の注意点と、余裕のある一人暮らし生活を送るための節約方法について解説していきます。
高卒で一人暮らしする前に確認すべき3つの注意点
高卒で一人暮らしをするにあたり、事前に理解しておかなければならないことがあります。
とても基本的なことになりますが、これらを理解せずに一人暮らしを始めようとすると後から困ることになってしまうため、正しく理解しておきましょう。
未成年者は親の同意が必要
あなたが未成年の場合、家を借りる際の賃貸契約において必ず親の同意が必要になります。
これは法律で定められていることで、不動産会社によって異なるものではありません。
一人暮らしに必要な家具・家電が必要
一人暮らしを始める際には、
- 賃貸契約にかかる費用(前家賃や敷金礼金など)
- 引っ越しにかかる費用
がかかるのは当たり前のことです。
しかし、これだけで一人暮らしは始められません。
なぜなら、生活に必要な家具や家電を購入する必要があるからです。
何もないアパートに引っ越したところで寝具もなければ洗濯機も冷蔵庫もないわけですから、生活は到底成り立ちませんよね。
ちなみに、家具家電付きの物件もありますが、これらは家賃が相場よりもうんと高くなっており、どちらかというと「1ヶ月だけ滞在する」などの短期滞在向け。
これからしばらく長期間にわたり住む場合、家具家電付きの家賃が高い物件を選ぶのはおすすめできません。
家事・洗濯を一人でこなす必要がある
実家暮らしは生活費を節約できる以外に、「家事・洗濯」を親がしてくれるというメリットがあります。
一人暮らしになると、当然身の回りの家事は全てあなたが自分自身でこなしていかなければなりません。
- 掃除
- 洗濯
- 料理
- ゴミ出し
など、毎日の家事は慣れるまでにしばらくの期間を要するでしょう。
快適で自由なイメージのある一人暮らしですが、これまでやらずに済んだことをやらなければならなくなる点も理解しておく必要があります。
高卒で一人暮らしに必要な費用
ここからは高卒で一人暮らしを始める際にかかる費用についてまとめていきます。
アパートの契約から実際に生活するために必要な身の回りの環境を整えるまでに、「何にいくらくらいかかるのか」を理解していきましょう。
引っ越し費用
引っ越しに際してかかる費用は、
- 荷物の多さ
- 移動距離
により異なります。
▼平均引越し費用(移動距離別)
15km未満 | 50km未満 | 200km未満 | 500km未満 | 500km以上 | |
---|---|---|---|---|---|
単身(荷物小) | 34,376円 | 36,049円 | 42,068円 | 52,887円 | 61,483円 |
単身(荷物大) | 45,460円 | 45,379円 | 60,758円 | 77,052円 | 96,128円 |
注:2月から4月は繁忙期のためこの金額よりも約2割増になります。
注:荷物小:軽トラック5~5.5m3 程度・荷物大:1.5トン、2トンショート、2トントラック約10~11m3 程度
※出典:SUUMO引越し見積もり「単身の引越し料金相場は?」
実家住まいから初めて一人暮らしをする場合には、持ち出す家具家電がほぼない状態なので、比較的荷物は少ないことが多いです。
引っ越し先までの距離が例えば40キロで、荷物が多くない場合にはおおよそ36,000円ほどの費用がかかる見込みですね。
賃貸物件の初期費用 / 月々の家賃
賃貸契約における初期費用には、以下のようなものがあります。
- 敷金
退去の際の原状回復費用。不要の場合は返金される。 - 礼金
大家さんに支払う謝礼金。返金されない。 - 前家賃
入居する月の1ヶ月分の前払い家賃。 - 仲介手数料
不動産会社に支払う手数料。家賃1ヶ月分が一般的。
ここで、家賃6万円の物件に決めた場合の初期費用の例を紹介します。
▼家賃6万円の賃貸契約初期費用
項目 | 金額 |
敷金 | 60,000円 |
礼金 | 60,000円 |
前家賃 | 60,000円 |
仲介手数料 | 60,000円 |
合計 | 240,000円 |
この他に、
- 鍵交換費用
- 保証会社保証料
- 住宅保険料
などがさらにかかるケースも多いため、不動産会社に確認する必要があります。
電気・ガス・水道料金
一人暮らしをする場合には、毎月の電気・ガス・水道料金を支払う必要があります。
一人暮らしの水道・光熱費の平均金額は7,265円と言われています。(※参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯(2019年)」)
家賃にプラスしておおよそ8,000円の光熱費をみておくと安心ですね。
ネット回線 / Wifiの費用
今や日々の生活に欠かせないものの一つであるインターネット。
インターネット回線の使用料も毎月の支出となるため、その金額を把握しておく必要があります。
▼インターネット料金月額費用平均
種類 | 月額費用目安 |
光回線 | 5,000円前後 |
持ち運びができるポケットWi-Fi | 3,000円前後 |
光回線は速度が早く動画視聴などがメインのユーザーにはとてもおすすめですが、費用がやや高額なのと、初期費用が高額なケースが多いなどのデメリットが目立ちます。
ポケットWi-Fiはエリアによって速度が安定しないことがあるものの、近年ではかなり速度も安定してきているため、節約したい人には特におすすめ。
光回線もポケットWi-Fiも、お得なキャンペーンなどで大幅に割引されることがあるため、しっかりリサーチしておきましょう。
家具・家電の購入費用
一人暮らしをするにあたって必要な家具・家電の一覧とそれぞれの費用相場は以下の通りです。
▼一人暮らしに必要な家具・家電リスト
ベッド類(ベッドと布団・シーツなど一式) | 40,000円 |
テーブル・イス | 10,000円 |
カーテン | 5,000円 |
冷蔵庫 | 25,000円 |
洗濯機 | 25,000円 |
電子レンジ | 10,000円 |
炊飯器 | 5,000円 |
掃除機 | 10,000円 |
テレビ | 25,000円 |
合計 | 155,000円 |
選び方によっては多少安くなることもありますが、かなりリーズナブルなものを選んだ場合の目安料金でここは計算しています。
それでも一式揃えると15万5千円もかかる計算ですね。
高卒の一人暮らしでネックになる低い給与と解決法
高卒で一人暮らしを始めるには、まず始めるまでの準備にかかる費用だけでも40万円以上かかることが分かりましたね。
一人暮らしのスタートにはかなりのお金がかかるもの。
実際高卒の給料で、一人暮らしをするとなると現実的にはかなり厳しいです。
ここでは、高卒の初任給について解説しつつ、高卒でも「お金の心配をせずに一人暮らしをするための方法」について紹介します。
高卒の初任給(令和1年データ)
参考までに、高卒の初任給について調べてみました。
▼高卒と大卒の平均初任給(男)
高卒 | 大卒 |
168.9万円 | 212.8万円 |
参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」
高卒の初任給は平均168.9万円です。大卒と44万円ほど差がついていますね。
現実的に考えて、年収169万円で一人暮らしをするのはかなり厳しいです。
低い給与の解決と節約を考えた効率的な方法
現実的に考えて、高卒の一人暮らしはかなり厳しいことが分かりました。
ですが、だからと言って一人暮らしをあきらめる必要はありません。
なぜなら、収入が低いために一人暮らしができないという問題を解決する画期的な方法があるからです!
この問題を解決するためには
- 収入を増やす
- 一人暮らしにかかる費用をおさえる
最低この2点のうちどちらかを実現させる必要があります。
ここで紹介したいのが「リバラボインターンシップ」です。
リバラボインターンシップを活用すれば、収入を増やし、一人暮らしにかかる費用をおさえることができるため、先ほどの2点のどちらとも実現させることができるのです。
リバラボインターンシップを活用すれば、
- 目指す職種に就くために必要なスキルを身につけるインターンの場が見つかる
- インターン中は社宅暮らしとなるため家賃がかなりお得になる
- インターン後はハイレベル転職を叶えてさらに高収入を目指せる
など、メリットが盛り沢山です。
そもそも、高卒の年収が低い理由は、「専門スキルがない限り、ハイレベル就職が叶いにくいから」なのです。
リバラボインターンシップでスキルを身につければ、その後「専門的なスキルを持ち実績を積んだ高卒」として、今では考えられないような優良企業への就職を目指すことができるようになるのです。
今のまま高い初期費用を支払い、無理に一人暮らしを始める以外にも選択肢があることがお分かりいただけたでしょうか。
リバラボインターンシップについて気になったら、ぜひこちらも覗いてみてくださいね!
高卒でも余裕ある一人暮らしを可能にする節約術
高卒で一人暮らしを始めたいと考えるあなたに、絶対に知っておいて欲しいことがあります。
それは、「どのようにして日々の生活費を抑えるか」ということ。
節約方法はいろいろありますが、この章では特に効率的で簡単に取り組める節約方法を紹介していきます。
今からの一人暮らし生活にぜひ役立ててくださいね!
食事付きのバイトを選ぶ
日々の食費は1ヶ月で考えると割と大きな支出になっていることが分かります。
比較的自炊をする頻度がある人でさえ、1ヶ月に2万円程度は食費に消えていくため、これを抑えることができれば、大きな違いになるでしょう。
特に毎日1食はコンビニ弁当を食べている場合、1回のコンビニ弁当代が600円として、30日で18,000円もの支出になってしまいます。
自炊が苦手でつい外食やコンビニ弁当に頼ってしまう人には、「食事付の職場を選ぶ」ことをおすすめします。
格安SIMで通信費を抑える
あなたは毎月携帯代にいくら支払っていますか?
一昔前までは、安くても1ヶ月7,000円ほど、多くの人が1万円くらいの携帯代を支払っている時代でしたね。
今もしも携帯代が5,000円以上なら、すぐに見直すべきです。
楽天モバイル、LINEモバイルなどの格安SIMに変えるだけで、携帯代は毎月2,000円以下になります。
今もしも毎月7,000円の携帯代を支払っているのなら、格安SIMに変えることで月々5,000円ほどの節約が可能です。
年間6万円もの差ですから、これは今すぐに検討してくださいね!
冷凍室が大きい冷蔵庫を買う
一人暮らしをスタートする際には、「どうせ一人だし冷蔵庫は小さくていいや」と思いがちです。
しかし、冷蔵庫が小さいと結果的に節約がしづらくなってしまいます。
大きめの冷蔵庫(特に冷凍室が大きめ)を選ぶメリットは以下の通り。
- 休みの日にまとめて料理をして作り置きができる
- 安売りの商品を買い込んで冷凍庫にストックできる
冷蔵庫自体は大きければそれだけ高額になります。
しかし、2万円の小さな冷蔵庫と4万円の大きな冷蔵庫では、節約しやすさが大違いです。
多少高額でも、冷凍室が大きめの冷蔵庫を買っておいて損はありません。
銀行口座を2つ作って定期預金する
銀行口座を貯金用に1つ開設することで、貯金がしやすくなるメリットがあります。
今ではオンラインで簡単に開設できる「楽天銀行」などのネットバンクがたくさんありますし、口座新設の手間はほぼかかりません。
銀行口座が別にもう1つあれば、
- 給料が入るたびに毎月○万円と決まった額を別口座に貯めていく。
- 貯金用口座のカードは持ち歩かず基本引き出すことをNGと決めておく。
というように、貯金が断然しやすくなるでしょう。
銀行に手続きに行き、毎月決まった額を自動的に貯金用口座に振り込まれるようにしておけば、あなたは何もせず「知らないうちにどんどん貯金が増えていく」という嬉しい結果になります。
まとめ
高卒で一人暮らしをするには、相当な額の初期費用がかかる上、日々の生活をやりくりすることが結構大変になることが分かりました。
この記事の内容をまとめると、以下の通りとなります。
- 賃貸契約と引っ越し、家具家電購入で40万円以上はかかる
- 高卒の初任給は169万程度、一人暮らしでやりくりするのは大変
- 社宅で暮らすインターンなら費用を抑えて一人暮らしが叶う
- 日々の生活は節約方法を覚えることで大きく切り詰めることができる
一人暮らしをする目的は、今よりも自立した生活スタイルに切り替え、自由を楽しむこと。
一人暮らしをすることで、苦労が増えるだけなら意味がありませんよね。
高卒で一人暮らしを考えるなら、節約の方法を頭に入れ、なるべく生活費を抑えつつうまくやりくりできるように工夫が必要です。
「こんな生活になるとは思わなかった!」とならないためにも、今の収入と一人暮らしにかかる費用を比較しつつ、慎重に判断していきましょう!