高卒認定試験は「高卒」と同等な学力を証明できる唯一の試験です。
しかし「よし!自分も高卒認定試験を受けよう!」とインターネット上で調べても、分かりにくく何をすればいいのか分からないですよね。
今回の記事では、高卒認定試験を受けるにあたり試験内容と条件、試験対策について世界一分かりやすく解説していきます。
高卒認定試験のメリット
高卒認定試験を受けることで「高卒と同じような資格が得られる」、と理解できてはいるものの、それが一体どのようなメリットを生み出すのかは分からない人が多いもの。
高卒認定試験のメリットは大きく3つあります。
- 16歳以上であれば誰でもチャレンジできる!
- 高校2年生程度の学力があれば問題なく合格できる!
- 合格したら「高卒認定試験合格」と履歴書に書くことができる!
高卒認定試験のいいところは、ハードルがそれほど高くないけれど得られるメリットが大きいところ。
就職活動の際には、高卒認定試験に合格したことで、「高卒」以上の条件を提示する企業にもチャレンジできるようになります。これにより選べる企業は一気に増えますよ!
高卒認定資格と高卒資格の違い
高卒認定資格と高卒資格は、よく似ている言葉ではありますが、その意味が全く異なります。
- 高卒認定資格
高校を卒業してはいないけれど、高卒と同等の学力があることを証明する資格 - 高卒資格
高校を卒業したことで得られる資格
一番決定的に違うのは、高校を卒業しているかいないかです。
つまり、高卒認定試験に合格しても、「高卒」にはならないという点を理解しておく必要があります。
高卒認定試験の受験資格
高卒認定試験の受験資格は至ってシンプルです。
例えば令和2年度の高卒認定試験を受けられる人は、以下の2点の条件を満たす人です。
- 受験しようとする試験の日が属する年度の終わり(令和3年3月31日)までに満16歳以上になる人
- 高等学校を卒業していない人
あなたがもし中卒、高校中退などであれば、あとは年齢条件を満たしていれば確実にURLを満たすことができます。
高卒認定試験の試験内容と時間割
高卒認定試験を受けるにあたり、どのような試験内容なのか、試験当日のタイムスケジュールがどうなっているのかも確認しておくべきポイントです。
まず、高卒認定試験の試験科目は以下の通りとなっています。
▼令和2年度高等学校卒業程度認定試験
教科 | 試験科目 | 要件 |
国語 | 国語 | 必修 |
地理歴史 | 世界史A・B | どちらか1科目必修 |
日本史A・B、地理A・B | 4科目のうち1科目 | |
公民 | 現代社会・倫理・政治・経済 |
上記のいずれかを選択 |
数学 | 数学 | 必修 |
理科 | 科学と人間生活 |
上記のいずれかを選択 |
物理基礎 | ||
化学基礎 | ||
生物基礎 | ||
地学基礎 | ||
外国語 | 英語 | 必修 |
※参考:文部科学省ホームページ「高等学校卒業程度認定試験」『試験科目』より
ポイントは、「必須科目」と「選択可能な科目」がある点ですね。選択科目の選び方によっては試験科目が8科目から10科目と変動します。
次に試験当日の時間割についても見ておきましょう。
▼令和2年度高等学校卒業程度認定試験
第1回8月12日 第2回11月7日 | 第1回8月13日 第2回11月8日 | |
9:30 〜 10 : 20 | 物理基礎 | 倫理 |
10:50 〜 11 : 40 | 現代社会もしくは政治経済 | 日本史A・B、地理A・Bのいずれか1科目 |
11 : 40 〜 12 : 40 | 休憩 | 休憩 |
12 : 40 〜 13 : 30 | 国語 | 世界史A もしくは世界史B |
14: 00 〜 14 : 50 | 英語 | 生物基礎 |
15 : 20 〜 16 : 10 | 数学 | 地学基礎 |
16 : 40 〜 17 : 30 | 科学と人間生活 | 化学基礎 |
※参考:文部科学省ホームページ「高等学校卒業程度認定試験」『試験期日・時間割』より
試験は2日間にまたがって実施されます。両日ともに朝から夕方まで1日がかりで行われるため、しっかりと体調を整えて挑みたいですね!
また、毎年第1回と第2回に分けられて試験は行われている点も知っておくと良いでしょう。
高卒認定試験の効率的な対策
文部科学省のデータによると、高卒認定試験の合格率は毎年40%あたりを推移しています。
となると、ざっと半分(より少し少ないですが)くらいの受験者は合格しているわけです。
さらに、大学入試などと異なり高卒認定試験には合格者数の人数制限はありません。一定の点数を満たせば、その全員が晴れて合格となるのです。
高卒認定試験は決して滅多に合格できないような難易度の高い資格試験ではありません。きちんと対策さえしていれば、あなたもきっと一発合格を目指すことができるはずです!
ここで、高卒認定試験の効率的な対策方法を紹介しておきますね!
- 平均点が高い「国語」の過去問からチャレンジする
他の科目と比べて平均点が高いのが国語。国語の勉強から始めることで自信をつけやすくなります。 - 「現代社会」は時間内に終わらせられるようにトレーニングする
現代社会は図やグラフ、長文が多く時間を取られがちです。試験対策時にも時間に意識しましょう。 - 平均点の低い「数学」は傾向をつかみ問題に慣れること
数学の出題傾向はここ数年ほぼ変わっていません。過去問を繰り返し解き、解き方を暗記しておきましょう。 - 明らかな応用問題の対策には時間をかけすぎないこと
応用問題は捨てても基礎的な問題を確実に取れれば合格点には届くので、無理しすぎる必要はありません。 - 各科目で40点を確実に取れるよう過去3年間の過去問を繰り返し解く
高得点を目指す必要はありません。全科目でそれぞれ40点が確実に取れるようになりましょう。
高卒認定試験対策は、以上のポイントを意識しながら進めていくのがカギとなります。
無駄を省き効率的に進めていくことで、短期間でもしっかりと準備を完了させることができますよ!
高卒認定試験を受験する必要があるのか
高卒認定試験は確かに受験するメリットの大きいものではあるものの、本当にあなたにとって必要な資格なのかどうかは気になるところですよね。
ここでは高卒認定試験にチャレンジすべき人としなくてもいい人について
高卒認定試験を受ける必要が間違いなくあると言えるのは、「大卒の資格が欲しい」人です。
ですが、ただ単に「いいところに就職したいから」という理由で高卒認定試験を受けるというのは必ずしも正解ではありません。
なぜなら、「高卒認定資格がある」=「目指す企業に就職できる」とは限らないからです。
では、大学に進学することを特に考えていない場合、高卒認定試験資格は必ずしも必要でない理由について解説しましょう。
さらに、高卒認定資格を取らず、中卒のままで有料企業を目指す画期的な方法についても紹介していきます!
大学進学以外の理由なら不要
大学進学を目指すなら、高卒もしくは高卒認定資格は必ず必要です。
この場合、定時制の高校に通い直す、通信の高校に入る、などの方法と比較すれば高卒認定試験は一番の近道となるため圧倒的におすすめです!
しかし、大学進学よりも何よりも「優良企業に就職する」ことが一番の目標なのであれば、高卒認定資格を持たずしてその目標を実現させる方法はあります。
中卒でも優良企業に就職できるのは以下のような人たちです。
- 専門スキルを身につけ即戦力として働ける人
- 専門職で実務経験を積んだ人
この2点にあてはまる人なら、高卒であろうと中卒であろうと優良企業に就職できる可能性は大いにあります。そこに高卒認定資格があるかないかはあまり関係しません。
中卒が優良企業に就職するまでの方法
中卒のあなたが高卒認定資格を取らずに優良企業への就職を目指すなら、先ほど説明したとおり、専門スキルが必要となります。
専門的なスキルがあれば、就職してからすぐに企業で活躍できるのは明らかですから、企業にとっては「欲しい人材」になるわけです。
あなたが「スキルがあり即戦力として働ける人材」になるために、何よりもおすすめしたい方法があります!
中卒のあなたがスキルを身につけるためのおすすめな方法とは、インターンシップを活用する方法です。
ここで、リバラボインターンシップについて紹介したいと思います。
リバラボインターンシップは単なるインターンの紹介にとどまらず、転職サポートまで一貫しているサービスです。
リバラボインターンシップを利用することで、次の2つを成し遂げることが可能になります。
- インターンシップで働きながら専門スキルと実績を積み上げる
- インターン後に身につけたスキルと経験を生かして正社員として就職する
学歴に自信がなくても、リバラボインターンシップをうまく使えば、就職活動を今よりも断然有利に進めることができます。
リバラボインターンシップについては、以下のページで詳しく紹介していますので、ご興味ある方は覗いてみてはいかがでしょうか?
まとめ
高卒認定資格は、高校を卒業していない人にとって非常に魅力的な資格であることが分かりましたね!
これから大学へ進学して学びたいことがある人は、ぜひチャレンジしてみられることをおすすめします。
今回の記事の重要ポイントをまとめると以下の通りとなります。
- 高卒認定資格を取得しても「高卒」にはならない
- 高卒認定試験は中卒が大学進学を目指す際の最短ルート!
- 中卒で優良企業を目指すならスキルを取得するべき
あなたの場合は、高卒認定資格を取得するべきか、インターンでスキルを身につけるべきか、どちらが適しているかはもうお分かりだと思います。
あとはあなたが行動を起こすだけ!あなたの未来をより良いものにするためにも、今すぐ行動を起こしましょう!