工場勤務と言えば男性の仕事であるイメージを持つ人が多いもの。
しかし、工場で働く人の中には女性もたくさんいます。
今回は工場勤務の仕事に就くことを検討している女性に向けて、女性の工場勤務のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、
- (企業別・事業別)工場に勤務する女性の割合
- 工場勤務のメリット
- 工場勤務のデメリット
についての理解を深めることができます。
各業界の女性工場勤務者の割合
工場勤務と一言で言っても、企業の規模や業種によって女性の占める割合が異なります。
この章では、大企業と中小企業で女性の比率がどう違うのか、そして業種別の女性比率について詳しく解説していきます。
あなたの気になる業種をチェックしてみてくださいね!
製造業
製造業は企業規模によって女性比率が大きく異なる業種です。
▼製造業における女性従業者比率(企業規模別)
大企業 | 中小企業 | |
女性従業者比率 | 22.9% | 42.5% |
製造業における女性比率は大企業で23%、中小企業ではその倍に近い43%となっています。
中小企業においては半分近い従業員が女性ということになりますね。
さらに、業種別に細かく見ていくと、以下のようになります。
▼製造業における女性従業者比率(業種別)
このデータから分かることをまとめると、以下の通りとなります。
- 衣服・繊維製品製造業はずば抜けて女性の比率が高く、7割を超えている
- 石油石炭製品・鉄鋼系が最も女性比率の低い業種である
卸売業
卸売業においては大企業よりも中小企業の方が6%ほど女性の比率が高くなっています。
▼卸売業における女性従業者比率(企業規模別)
大企業 | 中小企業 | |
女性従業者比率 | 31.9% | 37.7% |
企業規模別に比較しても、女性の比率があまり変わらない卸売業。
では、業種別に見るとどうでしょう。
▼卸売業における女性従業者比率(業種別)
このデータから分かることをまとめると、以下の通りとなります。
- 織物・衣服などの繊維製品卸売業がずば抜けて女性比率が高く47%を占めている
- 繊維製品卸売業のみ、中小企業よりも大企業の方が女性の比率が高い
小売業
小売業に関しては、大企業と中小企業でほぼ女性比率に差が見られません。
▼小売業における女性従業者比率(企業規模別)
大企業 | 中小企業 | |
女性従業者比率 | 55.9% | 55.4% |
どちらも半数以上が女性という結果。
小売業に就く人の中で女性が占める割合はかなり大きいと言えます。
業種別に見てみましょう。
▼小売業における女性従業者比率(業種別)
このデータから分かることをまとめると、以下の通りとなります。
- 自動車等に関わる小売業に限り、女性の占める割合が他業種に比べて圧倒的に低い
- 織物衣服・各種商品・飲食料品の小売は女性比率が6割以上と高い
飲食業
飲食業に関しても、企業別に見たときに女性比率にほぼ変化がありません。
▼飲食業における女性従業者比率(企業規模別)
大企業 | 中小企業 | |
女性従業者比率 | 62.1% | 62.7% |
大企業と中小企業の女性比率の差はたったの0.6%です。
飲食業では、従業員に占める女性比率が6割を超えているのが最大の特徴です。
女性が活躍しやすい業界であると言えますね。
女性が工場勤務を選ぶ4つのメリット
たくさんの仕事がある中で、女性が工場勤務をするメリットには一体どのようなものがあるのでしょう。
ここでは、女性の目線で工場勤務のメリットを5つ挙げていきます。
高収入も狙える
工場勤務の特徴として「仕事は重労働だけどそれなりに稼げる」という点があります。
女性は男性と比較して高収入を狙いにくく、比較的収入を上げるのが難しいと言えます。
工場勤務であれば、月収が平均よりも高くなることが多い上、各種手当があるため、これらを合わせると女性の平均年収を上回ることは少なくありません。
工場勤務でよくある各種手当には以下のようなものがあります。
- 技能(資格)手当・
企業が必要とする特別な技能(資格)の保有者に対して支給される手当 - 特殊作業手当
通常の勤務とは異なる特殊な作業環境にて勤務した際に支給される手当 - 特殊勤務手当
特殊な条件(交代勤務、単独勤務等)で勤務した場合に支給される手当
一般的なOLの仕事では到底つくことのない手当も多く、仕事内容が特殊なだけにそれに見合った手当を受けられるのは工場勤務ならではのメリットです。
福利厚生が充実している
工場勤務の仕事は、福栄厚生が充実している場合が多いのも特徴です。
特に、
- 年間120日以上の休みがある
- 女子寮が完備しており無料で利用できる
などの条件は大変魅力的です。
工場勤務の全てがこのような好条件を掲げているわけではありませんが、探してみると案外女性向けの配慮がなされた福利厚生が充実している会社を見つけることは難しくありません。
休日数も120日あれば一般的には「十分である」と言えるレベル。
仕事が大変でも待遇が良ければモチベーションも保ちやすくなりますね。
男性との出会いが多い
工場勤務は男性の多い職種です。
男性が多いということは、日々仕事で関わるのが男性ばかりになるため、必然的に男性との交流機会が増えます。
「数撃ちゃ当たる」と言いますが、やはり出会いが多い分、その出会いの中から恋愛や結婚に発展する可能性も確実に高くなるのです。
出会いのチャンスがたくさんあるという点は、女性が工場勤務をするメリットとして挙げられますね。
柔軟なシフト制で勤務できる
工場勤務は、月曜日から金曜日の9時から17時、などの固定勤務とは限りません。
工場を休ませずに動かし続けるために、シフト制を導入している企業は多いです。
早朝から深夜までの3交代制などであれば、
- 6:00から15:00まで
- 10:00から19:00まで
- 14:00から23:00まで
などのシフトパターンが設けられており、土日も関係なく不定休で不規則なシフトで働くことになるケースは珍しくありません。
体調管理が難しくなるなどのデメリットもありますが、シフト制ならではのメリットもあります。
シフト制は
- 早番の日は仕事アフターの時間を有意義に使える
- 次の日が遅番なら飲みに行くなどの夜更かしもできる
- シフトを代わってもらうことで私用を済ませることができる
など、うまく使えば非常にメリットが多いのです。
また、シフト制に関連して言えば、工場勤務は主婦のパート先としてもオススメの仕事と言えます。
平日の4時間だけ、5時間だけ、というような日時限定の働き方も受け入れてもらいやすいのが工場勤務。
結婚してパートで続けていくことも十分可能です。
残業が少ない
一般的に、お客様対応が主になる仕事は残業が多いのが特徴です。
ホテル・飲食店勤務や、営業、幼稚園や保育園の保育士などは、相手があっての仕事なので、その相手次第でスケジュールが変わり、相当な残業量になることがあります。
工場勤務は作業する仕事であり、人に振り回されることがないため、残業が少ないのが大きなメリットとなります。
もちろん期日が迫っているときや、何かを調整するために急ピッチで作業をするなどの状況では残業もあるかもしれません。
しかし、基本的にはシフトの時間が終わればスムーズに退社できることがほとんど。
これは嬉しいポイントですね。
工場勤務の女性が陥る4つのデメリット
女性が工場勤務をするデメリットについても考えていきましょう。
ここでは、将来を見据えた上で「女性が工場勤務をするデメリット」について大きく4つのポイントに分けて解説していきます。
キャリアアップがイメージしにくい
工場勤務のデメリットとして、真っ先に挙げられるのが「キャリアアップが見えない」という点です。
女性の工場勤務においては、その先のキャリアアップを見込むことがほぼ不可能です。
なぜなら、工場勤務におけるステップアップは、工場内のライン長やリーダー、工場長といった役職までしか考えにくいからです。
そしてこれらの役職に就く可能性が高いのは男性です。
仮に女性が工場内のリーダーになったとしても、その先のキャリアアップは特になく、そこで終了してしまうのです。
単純作業も多い
工場勤務は、単純作業の繰り返しになることも多いです。
毎日毎日同じことの繰り返しとなると、長い目で見たときに「いつまでこの作業ばかり続けるんだろう」時が遠くなってしまいそう。
単純作業が多いことは必ずしもデメリットとは言えません。
複雑で難易度の高い仕事が少なければ、仕事を覚えるのに苦労することも少なくて済むというメリットでもあります。
しかし何年も何十年も続けるとなると、単純作業の繰り返しでは飽きてしまうでしょうし、モチベーションを保てなくなってしまう可能性も高いため、デメリットと言わざるを得ません。
副業しにくい
工場勤務で得られるスキルは、主に作業に関わることばかりで副業に活かすことがほぼできないのもデメリットの一つです。
本業と別に副収入を得るために副業を始める人が増えていますが、工場勤務の場合には副業と本業を全くの別物として捉える必要があります。
工場勤務は本業で続けるとしても、将来のことを考えて副業に活かすことができるスキルを持っておくと安心です。
特におすすめなのはWEB関連のスキルです。
WEB関連のスキルを身につけておけば、
- 転職時にIT業界を目指せる
- WEBスキルさえあれば副業にも困らない
- 将来的に独立してフリーランスになる道も開ける
などの素晴らしいメリットがあります。
WEBスキルを手っ取り早く身につけておくなら、インターンシップを活用するのがおすすめです。
給料の出る「有給インターン」の制度を活用すれば、
- 専門的なWEBスキルを身につけ実績を積むことができる
- 給料をもらいながらWEBスキルを身につけられる
というとても魅力的な条件でスキルを身につけていくことが可能です。
WEBスキルを身につけておくという考えに興味を惹かれたあなたにぜひおすすめしたいのが、リバラボインターンシップです。
リバラボインターンシップは、
- あなたが身につけたいスキルが得られるインターンの場を用意!
- 働きながらスキルを身につけ実績を積み上げる!
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この全てをフルサポートする、これまでにない全く新しいサービスです。
「工場勤務を検討してはいるものの、将来を考えるとちょっと不安があるな‥。」
そんなあなたには、まずリバラボインターンシップで将来副業にも本業にも役に立つスキルを身につけておくことをおすすめします。
WEBスキルさえ身につければ、今では考えられないような有名IT企業への就職も夢ではありません。
今後のキャリアアップのためにも、ぜひ検討してみてくださいね!
在宅ワークができる可能性はない
コロナの影響もあり、注目を集めている在宅ワーク。
会社に通勤できなくても仕事を通常通り進めることができるのが在宅ワークの最大の魅力ですが、工場勤務にはあてはまりません。
工場勤務はあくまでも工場での仕事。これをリモートで行う手段はありません。
工場に出向いて工場にある機械を使用しながら作業を進めるのが工場勤務なので、工場まで通勤することができない状況になれば、当然仕事はできなくなってしまうわけです。
在宅でも続けられる仕事であれば、結婚してから育児と両立しながら続けることも可能です。
時代に合った働き方を考えるなら、先ほど紹介したWEBスキルを身につけておく選択肢が非常に魅力的であると言えます。
まとめ
今回は、女性の工場勤務について解説しました。
工場勤務は、高収入を狙える、残業が少ない、などメリットも多い仕事だったことが分かりましたね。
しかし、仕事を選ぶ際に重要なのは、将来を考えること。
工場勤務をしたとして、その先あなたの求めるキャリアアップの道が開けていくのかを冷静に判断していく必要があります。
どの仕事にもメリット・デメリットはあります。
あなたにとって、少しでもメリットの多い仕事を選び、そこからキャリアを積んでいきましょう!
この記事の内容をまとめると
- 工場勤務の中には、女性が半数を超える業種もある
- 女性の工場勤務のメリットは目先の働きやすさや収入の高さにある
- 女性の工場勤務のデメリットは将来のキャリアが見えにくい点にある
- WEBスキルを身につけておけば副業にも本業にも確実に役に立つ
- WEBスキルを効率的に身につけるならインターンがおすすめ
あなたの人生において、どの職種を選ぶかは重要な決断です。
今のことだけを考えるのではなく、長い目で見たときに、「なりたい自分」に近づくことができる選択肢を選んでくださいね!