大卒で工場勤務の仕事を選ぶとなると、「大学まで出たのに、工場勤務の仕事に就くのってどうなんだろう‥。」という気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
世間一般の人たちの工場勤務に対するイメージはあまりいいものではなく、工場勤務と言えば中卒や高卒の人たちが選ぶ仕事であるという固定観念を持つ人さえいます。
しかし、大卒で工場勤務を選択するメリットも確実にあるのです。
今回は、
- 大卒で工場勤務を選択するメリット
- 大卒で工場勤務を選択するデメリット
- 工場勤務以外に検討すべき就職先と目指す方法
について、分かりやすく解説していきます!
大卒で工場勤務を選択する4つのメリット
大卒で工場勤務を選ぶことは、必ずしも「良くない選択肢」であるとは言えません。
なぜなら、同じ工場勤務でも学歴が大卒であるだけで、条件やその後の昇進スピードなどが大きく変わるからです。
この章ではまず、大卒で工場勤務を選ぶメリットを4つ紹介します。
1.人材不足の関係で就職の難易度が低い
大卒の学歴があれば、工場勤務の仕事に就く際の就職自体の難易度が低くなります。
その理由としては、工場勤務の仕事を目指す人の学歴はほとんどの場合高卒や中卒であり、大卒というだけで有利に就職活動を進めることができるからです。
大卒であることが有利になる条件としてあきらかなのが、「他に大卒者が明らかに少ない」というもの。
工場勤務はまさにこの条件に当てはまっているのです。
2.幹部候補枠で入社できる
高卒以下の学歴を持つ人と大卒者とでは、そもそも「入社後のコース設定」が異なっている場合が多いのが工場勤務の特徴です。
高卒以下だと、工場勤務から幹部に成り上がるのは至難の技ですが、大卒だと初めから「将来的には幹部になる人材」として扱われることが多いです。
この場合、大卒で工場勤務に就けば、その後の出世が確約されているようなもの。
幹部候補として入社できるのは、大卒で工場勤務を選ぶ大きなメリットです。
3.安定的な収入が得られる
工場勤務のメリットの一つに「収入が安定している」という点が挙げられます。
例えば営業職であれば、
- 基本給が低い
- インセンティブ(歩合給)で毎月の収入が変動
などの特徴があり、結局成果が上がらなければ満足のいく収入を得られないケースもあります。
一方工場勤務は歩合で変動することがないため、確実に安定した収入を稼いでいくことが可能です。
堅実派の人にはこの点もメリットとなるでしょう。
4.定時退社で副業に十分な時間が当てられる
工場勤務の最大のメリットとも言えるのが、「時間通りに仕事を終えられる」という点です。
休日出勤や残業が多ければ、それだけ自分の時間が削られてしまいますし、先の予定を立てることもできません。
工場勤務なら定時退社が当たり前なので、その分仕事の終わった後の時間や休日を有意義に副業に使うことができる点もメリットとして挙げられます。
副業にしっかり時間がかけられれば副業で生み出せる副収入も大きくなるため、そこから転職や独立を考える人もいます。
大卒で工場勤務を選択する4つのデメリット
大卒で工場勤務に就くことで得られるのはメリットだけではありません。
この章では、デメリットに注目していきます。
大卒で工場勤務を選ぶとどのようなデメリットが考えられるのか、大きく4つのポイントにまとめて解説します。
1.製造業と他の業種を比較しても給与が低い
工場勤務は製造業に分類されます。
大卒は多くの業種の中から仕事を選ぶことができますが、ここであえて製造業を選ぶと他業種と比べて給与が低くなってしまいます。
以下のデータは、学歴に関わらず年齢と業種別で算出した賃金の一覧です。
男性と女性に分けて見てみましょう。
▼産業別賃金格差(25-29歳男性)
建設業 | 製造業 | 情報通信業 | 運輸業,郵便業 | 卸売業,小売業 | 金融業,保険業 | 学術研究,専門・技術サービス業 | 宿泊業,飲食サービス業 | 生活関連サービス業,娯楽業 | 教育,学習支援業 | 医療,福祉 | サービス業(他に分類されないもの)
|
25.8万 | 23.6万 | 27.3万 | 24.1万 | 24.9万 | 28.1万 | 27.5万 | 22.8万 | 23.7万 | 26.4万 | 25.4万 | 22.4万 |
▼産業別賃金格差(25-29歳女性)
建設業 | 製造業 | 情報通信業 | 運輸業,郵便業 | 卸売業,小売業 | 金融業,保険業 | 学術研究,専門・技術サービス業 | 宿泊業,飲食サービス業 | 生活関連サービス業,娯楽業 | 教育,学習支援業 | 医療,福祉 | サービス業(他に分類されないもの)
|
23.3万 | 20.9万 | 25.8万 | 22.8万 | 22.0万 | 23.7万 | 25.8万 | 20.4万 | 21.3万 | 23.9万 | 24.1万 | 20.7万 |
参照:厚生労働省ホームページ「主な産業、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び年齢階級間賃金格差(平成30年度)」
このデータから分かるのは、「製造業の給与は他の業界と比べて低い」ということ。
男性も女性も同じことが言えます。
あくまでも平均値となるため、大卒で製造業に就いた場合には平均値よりも高い給与が見込めると考えられます。
しかし、学歴によって給与額が異なるのは製造業のみでなく、他業種でも同じことが言えます。
つまり、結論「製造業は給与が低い」となり、この点がデメリットと考えられます。
2.キャリアアップがイメージしづらい
大卒で工場勤務に就くなら、その後しっかりと着実にキャリアップをしていきたいと誰もが思うでしょう。
しかし、工場勤務の仕事はかなり限定的で、工場内でのトップである工場長になる以外のキャリアアップの選択肢が極端に少ないのが特徴です。
入社するからには自分自身のキャリアプランをまっすぐに見据えたいところですが、これが難しいのが工場勤務のデメリットなのです。
3.工場勤務で培われるスキルの汎用性は低い
工場勤務でキャリアアップが図りづらいことの理由でもあるのが、「工場勤務で身に付くスキルは工場勤務でしか生かせないものがほとんど」という点です。
逆に、汎用性の高いスキルと言えば、その代表格は「ITスキル」です。
ITスキルは持っているだけでIT業界はもちろん、幅広く他の業界への転職に役立ちます。
工場勤務で身に付くスキルはたくさんあります。
それが無駄であるとは言いません。
しかし、スキルを身につけて他の業種へキャリアチェンジするにあたり、工場勤務で身につけたスキルが生かされることはほぼないのが現実です。
4.他の業種に転職しづらい
工場勤務でどれだけ功績を残したとしても、その実績を評価されて他の業種への転職に役立つことがあるかと言われれば、残念ながらそうではありません。
先ほどの項目で解説したとおり、工場勤務のスキルは汎用性が低いからです。
同じ工場勤務であれば、もちろんその実績は高く評価されるでしょう。
「あそこの工場で○○機械の操作の経験があるなら、うちでも即戦力だ!」などと、特定のスキルが高く評価され、それが決め手となって採用される可能性は大いにあります。
結論、工場勤務に就いてしまうと、将来他業種への転職を目指す際に困難を強いられる、というデメリットがあるのです。
大卒で工場勤務を選ぶ以外に検討すべき選択肢
大卒のあなたが、今後幅広い業界で活躍できる人材になるためには、汎用性の高いスキルを身につけておくに限ります。
工場勤務で身に付くスキルは工場勤務でしか生かすことができませんが、例えば以下の4つのスキルならどの業種にも通用します。
- 営業 / コンサルティング
- マーケティング
- 人事・採用
- プログラマー / エンジニア
これらのスキルは主にIT業界に求められるものですが、IT業界だけでなく全ての業界が必要とするスキルでもあります。
結局、これらのスキルをどれか一つでも身につけてしまえば、あなたが将来的に「自動車業界に転職したい!」と思っても、「ホテル業界で働きたい!」と思っても、何かしらの形で確実に役に立ちます。
さらに、フリーランスとして独立する道も開けます。
つまり、IT業界でITスキルを身につけておけば
- どの業種への転職にも役立つ
- 副業がしやすくなる
- 独立する選択肢も見えてくる
など、メリットがものすごく大きいのです!
大卒で工場勤務でも優良IT企業に就職・転職する方法
学歴が大卒である、というだけで必ずしも優良企業へ就職できるとは限りません。
近頃では、学歴以上にスキルの有無や実績を重視する企業が増えているからです。
ここでは、大卒のあなたが今後優良IT企業へ就職を目指すにあたり、何を今準備しておくべきか解説していきます。
4つの業種から自分に合ったものを選ぶ
汎用性の高いITスキルは先ほどもお伝えしたとおり以下の4つです。
- 営業 / コンサルティング
- マーケティング
- 人事・採用
- プログラマー / エンジニア
これらのスキルの中から、あなたが特に興味を惹かれるものや、身につけておきたいと思うものを選びましょう。
スキルを選ぶ際には、自己分析がおすすめです。
自己分析の方法は、「フリーターから正社員を目指せる3つのルートと正社員になる確実な方法」の『自分が戦うフィールド(職種や業界)を選ぶ』に詳しく解説しています!
あなたに合った仕事がどのようなものかを知ることで、必要なスキルを絞り込みやすくなりますよ。
スキルアップに必要な環境を選ぶ
さて、きっとここまで読んで多くの人が、「ITスキルなんてどうやって身につけたらいいんだろう」と思っているのではないでしょうか。
確かに、これまでITなんて考えてもいなかった人にとって、IT業界への就職は想像もつかないこと。
何から準備すれば良いか検討もつきませんよね。
ご安心ください。
仕事をしながらITスキルをしっかり身につけることができる画期的な方法があるのです。
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キャリアアップするイメージを明確に計画をする
これからITスキルを身につけて、幅広い業界へチャレンジできるよう準備するとは言え、結局あなた自身が望むキャリアアップが分からないという人もいるでしょう。
キャリアアップしていくイメージを明確にしておけば、
- 理想通りにキャリアアップするために必要なスキルが分かる
- 常に迷いなく目の前のことに打ち込める
- 目指すキャリアに近づいていく自分に喜びを感じられる
などのメリットがあります。
逆にキャリアアップが明確でなければ、「自分のやっていることは正しいのか」、「なんでこんなに頑張ってるんだっけ」と迷いが出てくるため、モチベーションの維持が難しくなります。
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1人で考えてもなかなか分からないときには、迷わずプロの知恵を借りましょう。
やるべきことが明確になると、やる気UPにも繋がりますよ!
まとめ
今回は、大卒で工場勤務の仕事を選ぶ選択について解説しました。
この記事の内容をまとめると、以下のとおりとなります。
- 大卒の工場勤務は幹部候補として入社できるメリットがある
- 工場勤務で身につけたスキルは他業種で生かしづらいのがデメリット
- 汎用性の高いITスキルを身につけておくと将来役に立つ
- ITスキルを効率的に身につけて優良IT企業を目指す方法がある
これからの人生を考えると、「今とりあえず就職先を探す」という考え方では不十分だと言えます。
今後、独立や他業種への転職を考えるのであれば、ITスキルを身につけておくと確実に有利になるでしょう。
大卒でさらに汎用性の高いスキルを持っていれば、あなたは今以上に「多くの企業から求められる人材」になることができます。
この機会にぜひ、ITスキルの取得を検討されてみてはいかがでしょうか。