本当に就きたいと思う仕事があれば、そこに行き着くまでに一度無職になるタイミングがあってもそれは悪いことではありません。
特に20代のうちは、無職の時期を有意義に使うことでその後の就活を有利に進めることも可能です。
しかし、ここで気になるのは「20代で無職になるって本当に大丈夫なのだろうか」という点ではないでしょうか。
今回は、20代で無職になりそうな人や、すでに20代無職の人に向けて、
- 20代で無職でいる人の割合
- 20代無職に見られる特徴
- 20代で無職になる前にしておくべき準備
について解説していきます!
20代無職の割合
世の中に20代で無職の人がどれくらいいるのかを調べてみると、以下の通りとなります。
▼20代無職の割合
20代総人口 | 20代無職の人数 | 20代無職の割合 |
約1200万人 | 約30万人 | 2.5% |
参考:総務省統計局「労働力調査」、「人口推計(2018年)」
ここで言う「20代無職」とは、無業者と言って仕事・求職活動・家事・通学のいずれもしていない人のことです。
20代無職の割合が2.5%という数字については、少ないようにも多いようにも見えます。
どう捉えるかはあなた次第ですが、知識として覚えておくと良いでしょう。
20代無職の5つの特徴
20代で無職の人たちが、一体何を考えてどのような生活を日々送っているのかも気になるところ。
この章では、20代無職の生活スタイルや考え方の特徴について5つのポイントに絞って挙げていきます。
1.まだ若いし大丈夫という安心感がある
20代という年齢は「まだまだ先が長い」ため、今無職であろうと特に問題はないと考えがちなのが20代無職の特徴です。
周りの友達や同級生が仕事をバリバリこなしていても、
「まあ自分もそのうち」
と楽観視していることが多く強い劣等感を感じる人は少ないです。
2.会社を辞めたらやろうと思っていたことに取り組めない
仕事を辞めたら、
- 思う存分旅行を楽しみたい
- 読書に時間を割きたい
- やりたかったピアノを本格的に始めたい
などと考えていた人は多いものの、実際に無職になって実現できている人はほんのわずかです。
なぜなら、やりたかったことをやるには当然お金がかかることがほとんどだからです。
また、時間が有り余ってしまい「有意義に使おう」という気持ちが薄れてくるのも無職ならではの特徴です。
3.仕事をしない生活に驚くほどすぐに慣れる
無職になりたての頃は、仕事に行かない生活が不自然に感じるもの。
しかし、そんな生活にすぐに慣れてしまうのも無職の特徴です。
好きな時間に起きて好きな時間に寝ることを繰り返していくうちに、昼夜逆転するケースは特に多く、生活のリズムがガラリと変わることも珍しくありません。
4.親に養ってもらっている現状が情けない
無職の20代の中には、親に養ってもらっている人も多くいます。
20代であれば両親もまだまだ若く、家計も潤っていることが多いため、つい甘えてしまうのです。
しかし、無職でいる期間が長くなるにつれ、「いつまでも親に養ってもらうなんて、絶対ダメだよなぁ」と自己嫌悪に陥ってしまうのです。
仮に無職のまま30代に突入すれば、親も高齢になりだんだんと頼ることもできなくなってくるもの。
早いうちに無職を脱却して親に養ってもらうことのないように自立したいと思いつつ、なかなか行動に移せないまま時間ばかりが過ぎていきます。
5.楽して稼ぎたいと考えるようになる
無職でいるとネットを見ている時間が極端に増えるケースが多く、だんだんとYouTuberなどに興味を持ち始める人も多くいます。
- ネットで稼げれば今の生活のまま収入が得られるのでは?
- 楽して稼げる方法がきっとあるはずだ!
などの考えが生まれあれこれとリサーチしてみるものの、結局は真面目に働くしかないということに気づいてガッカリする、というループを繰り返すのです。
20代で無職になる前に最低限準備すべき4つのこと
20代で無職になるのであれば、その前に準備しておくべきことがあります。
この章で説明していく4つの準備を整えてから無職生活をスタートするのであれば、あなたの無職期間は辛いものにはなりません。
なぜなら、4つの準備の中には、
- お金に関わる準備
- 就活に向けての準備
の両方が含まれているからです。
では、ここからはそれぞれの準備項目について具体的な方法とあわせて解説していきます!
1.税金と生活費を考えた貯金をする
会社員を辞めて無職になる際に絶対備えておかなければならないことの1つに「税金」があります。
無職になっても税金は確実にあなたを追いかけてきます。
なぜなら、税金の多くは「前年度の所得」をベースに計算されるからです。
今仕事を辞めたところで税金を支払わなくて良くなるわけではありませんし、むしろこれまで天引きされていた税金を自分で納める必要が出てくるのです。
無職になる際には、日々の生活費に加えて、税金や健康保険料の支払いが確実にできるよう、余裕を持った金額の貯金が必要になります。
無職になる際には、
- 無職期間の長さをあらかじめ決める
- そもそも生活費にいくらあれば足りるのかを計算する
- 考えられる住民税や国民保険料を算出しておく
以上の3つを忘れないようにしましょう。
2.源泉徴収票の受け取り対策
源泉徴収票は仕事を辞める際に会社から発行してもらうのが一般的ですが、中小企業などに関してはこちらから言わない限り発行してもらえないケースもあります。
勤務している企業が1年間で支払った給与額や控除した社会保険の金額、徴収した所得税の金額などを明記したもの。
なぜ源泉徴収票が必要かと言うと、理由は以下の通りです。
- 失業手当受給の手続きに必要だから
- 職業訓練所に行く際に必要だから
- 転職の際に必要になるから
源泉徴収票がもらえない場合には、以下の方法を取ることで解決されることが多いです。
- 「税務署や労働基準監督署に相談する」と会社に伝える
- 税務署に相談し「源泉徴収票不交付の届出書」を提出する
何にしても面倒なので、離職前に会社の担当部署に念押ししておくのが一番です。
3.副業に繋がるスキルを1つに絞って習得する
会社を辞めてしまったら、当然そこから先は収入が途絶えるため、貯金を切り崩しながら生活していくことになります。
しかし、会社に勤めていなくても収入を得る方法はあります。
それは、「特定のスキルを身につけ、フリーランスとして収入を得る」という方法。
フリーランスとして収入を得るのに最もおすすめなのが「Web系のスキルを使う」こと。
- プログラミング
- Webデザイン
- アプリ開発
スキルさえあれば、上記のような仕事はフリーランスでもたくさん見つけることが可能です。
仮に単価が安くても収入ゼロよりは断然良いため、積極的に仕事を取りに行きましょう!
副業に活かせるようなスキルが何もない、という人にはこの機会にスキルを身につけておくことを強くおすすめします。
なぜなら、副業で使えるスキルがあれば、今後就活の際に役立てることができますし、就職しても副収入につなげられるからです。
この機会に専門性の高いスキルを身につけておきたい!という人にはリバラボインターンシップを活用する選択肢があります。
リバラボインターンシップでは、働きながら今後の就職に活かせる専門スキルを身につけて、さらに実績を積み上げることが可能です。
リバラボインターンシップを活用すれば、
- スキルを身につけ実績を積み上げられるインターンシップの場を用意してもらえる!
- インターン後の就職活動もプロがサポートしてくれるから安心!
という2つの大きなメリットを得られます。
無職期間を有意義に使おうと考える20代無職の人たちにぜひ活用していただきたいリバラボインターンシップ。
詳細はこちらからご覧いただけます!
4.残りの20代キャリアをどう描くか考えておく
20代の今無職になる前にやるべきこととしてとても大切なのが「今後のビジョンを描く」ことです。
20代は若いですし、これからいくらでも挑戦できます。
しかし、20代はどんどん過ぎていき、あっという間に30代になり40代になるのです。
今、無職になる前の段階で今後のビジョンを明確にしておくと、
- もっとこうしておけばよかった!と後悔しないで済む
- やるべきことが分かるため無職期間が有意義に過ごせる
というメリットがあります。
例えば、「将来的には独立したい!」と考える20代なら、無職になる前に
- 何歳のときに起業する計画なのか
- 起業する前にどの企業で何年働くのか
と逆算することが可能です。
20代を計画的に過ごすことで、充実した30代が送れるのです。
そして、充実した30代が送れるからこそ、その先へ続く40代50代がさらに豊かなものになるのです。
20代で無職になる選択がよくないこととは限りませんが、無職になる前に将来設計を必ず立てておくことが肝心です!
20代無職は何歳までなら正社員を目指せるのか
まだ若いから大丈夫だと思われがちな20代ですが、20代無職は実際のところ何歳までなら正社員就職を目指せるのでしょうか。
20代無職からの正社員就職なら、20代後半「27歳くらいまで」に実現させておく方が無難です。
理由を挙げておくと、
- 20代後半にもなれば就活において経験者枠でしか戦えなくなるから
- 20代後半のフリーターが増加傾向にあるから(正社員就職率が低いため)
20代半ばくらいまでであれば、無職からでも正社員に就職できる可能性は極端に低くはありません。
しかし、20代後半になり30代になると正社員就職率は一気に低くなるのです。
あなたがもし、今の時点で20代半ば、後半に差し掛かっているのであれば、
- 専門スキルと実績がなければ次の就職先を見つけるのは困難である
- 無職から正社員就職を狙うなら1日でも早い方が良い
以上2点についてしっかりと頭に入れておく必要があります。
まとめ
今回は、20代で無職になる人たちへ向けた内容でした。
この記事の内容をまとめると、
- 20代無職は全体の2.5%
- 20代で無職になるなら生活費と税金をまかなえる貯金が必要
- 20代で無職になるなら副業に活かせるスキルを身につけるべし
- 20代後半になると無職からの正社員就職が困難になる
以上の通りとなります。
無職で過ごす期間は人生において何度もあることではありません。
あなたの今後の人生がさらに豊かになるよう今後に備えた過ごし方を心がけ、1日も無駄にすることのないようにしましょう!