無職もしくはニートの状態から正社員就職を目指すのは決して簡単なことではありません。
正社員になるためには、あなたがなぜ無職あるいはニートでいたのか、その期間について企業を納得させる説明が必要です。
ところで、あなたは「無職」と「ニート」の違いについて説明することができますか?
無職もニートも仕事をしていないという点では同じですが、異なる意味を持つ言葉です。
今回の記事では、
- 無職とニートの違い
- 無職やニートから正社員を目指す際の具体的な方法
の2点に焦点を絞って解説していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
無職とニートの定義
無職もニートも同じでしょ、と思う人はきっと多いでしょう。
しかし、無職とニートは厳密に言えば別の意味を持つ言葉です。
この章ではそれぞれの言葉の意味を正しく理解していきましょう。
無職の定義
定まった職がないこと。
※参照:goo辞書
無職の定義はシンプル。
定職についていない全ての人が無職に該当します。
ニートの定義
ニートはイギリスで生まれた言葉です。
Not in Education, Employment or Training, の頭文字から「NEET」となりました。
「教育を受けず仕事もしていない、職業訓練にも参加していない」という意味ですね。
日本におけるニートの定義については以下の通りです。
15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない人。
ここで気になる「非労働力人口」について補足しておきましょう。
「働く意思のない人」に区分される人。
15歳以上の人口のうち「就業者」と「完全失業者」以外の者で、「通学」、「家事」、「その他(高齢者など)」が含まれる。
※参照:総務省統計局「労働力調査」
つまり、まとめるとニートは家事も通学もしていないけれど働く気もない人のこと。
無職とニートを比較して分かる5つの違い
無職とニートの意味が分かった途端に、無職の方がニートよりもまだマシだと思った人も多いでしょう。
確かに、働く意志さえないのがニートなわけですから、無職よりも定義上の見え方は悪くなり得ます。
この章では、無職とニートの違いを以下の5つのポイントで比較していきます。
▼無職とニートの比較ポイント
比較ポイント | 無職 | ニート |
働く意思 | ある | ない |
社会的信用 | かなり低い | かなり低い |
確定申告 | 退職のタイミングによる | 退職のタイミングによる |
結婚 | 厳しい | かなり厳しい |
世間体 | 悪い | かなり悪い |
それぞれの項目について詳しく解説していきましょう。
1.働く意思の違い
無職でも働く意思があり、仕事を積極的に探している人はたくさんいます。
一方、ニートには働く意思がありません。
無職とニートの最大の違いは「働く意思の有無」なのです。
しかし、ニートの中には「病気などが原因で働けない人」も含まれています。
精神疾患(うつ病・適応障害など)が原因で結果的にニートになってしまった人は少なくありません。
2.社会的な信用
無職とニートを社会的信用の観点で比較しても、そこに違いはありません。
経済力や社会的地位などから得られる信用。勤め先の企業や年収額で判断されます。
社会的信用が低い無職とニートは、ローンを組んだりクレジットカードを作ったりすることがほぼ不可能となります。
働く意思があり就活に励む無職の人も、無職である限り社会的信用は得られません。
3.確定申告が必要か
無職やニートで確定申告が必要になるのは、年度の途中で退職しその後無職/ニートのまま年度が終わる場合に限ります。
この場合、確定申告をすることで支払いすぎた所得税を取り戻すことが可能です。
無職もニートもどちらも収入を得ていないことになるため、1年間無職/ニート状態が継続しているなら確定申告は不要となります。
4.結婚のしやすさ
仕事をしていないまま結婚しようとすると、ほぼ確実に相手の両親から猛反対されます。
しかし、無職でも
- 就活に励んでおり見通しが明るい
- 近い将来優良企業への就職が決まりそう
- 安定した職業に就く可能性が濃厚
などであれば、相手の親御様もなんとか理解してくれる場合があるでしょう。
結婚は人生における重要な選択。
働く意思がないニートとの結婚を許す親はまずいないと考えておくほうが良いでしょう。
5.世間体
無職もニートも仕事をしていないという点では同じです。
仮に無職の人が就活に励み選考を通過し続けている状態であっても「今は無職」である事実は変わりません。
働く意思がないニートも働きたくて仕方ない無職も、世間体の面では変わりません。
親戚の集まりでは肩身の狭い思いをするでしょうし、同級生との集まりにも行きたくないと感じるようになるものです。
例外として、無職期間が短く「現在就活中」の人であれば、それほど冷ややかな目で見られることはないかもしれません。
世間体が一番悪いのは、何年もニートを継続している人、と考えられますね。
無職やニートから正社員になる方法4ステップ
無職やニートの状態から正社員として就職するハードルは高いです。
しかし、以下の4つのステップを踏んでいくことで、無職やニートから正社員就職を叶える可能性を一気に高めることができます。
- 正社員に挑戦しやすい業界・職種を狙う
- 必要なスキルや実績を残すためインターンから始める
- インターン中に将来的なキャリアを明確に描く
- キャリアに沿ったスキルと実績を積み上げる
それぞれのステップについて分かりやすく解説していきましょう!
1.正社員に挑戦しやすい業界・職種を狙う
業界や職種を選ぶ際には、正社員に挑戦しやすいものを狙っていく必要があります。
正社員を目指しやすい仕事の特徴は、「実力主義である」という点にあります。
学歴やこれまでの職歴に関わらず、「スキルや実力があれば採用したい」と考えるのが実力主義。
スキルや実績重視で正社員就職が決まりやすい職業の一例を挙げておくと、以下のようなものがあります。
- IT系(プログラマー・エンジニアなど)
- 営業
- コンサル
これらの職業は専門的なスキルがなければ即戦力にはなれません。
裏を返せば「スキルと実績があればこれまでニートであっても採用される見込みが高い」ということ。
無職やニートから正社員就職を叶えるためには、「スキルや実績さえあれば有利になる業界や職種」に絞って狙いを定めていくべきなのです。
2.必要なスキルや実績を残すためインターンから始める
業界や職種を絞ったら、いきなり正社員を目指すのではなくインターンシップから始めましょう。
インターンシップの良いところは、働きながらスキルと実績を確実に積み上げることができる点にあります。
スキルと実績を身につけてから正社員就職を目指すことで、無職やニートの今よりも成功率が格段にUPします。
ここでおすすめしたいのが、リバラボインターンシップ!
リバラボインターンシップでは、
- あなたが身に付けたいスキルが身に付くインターンシップの場を用意してもらえる
- インターン終了後の就活もしっかりサポートしてくれる
という大きなメリットがあります。
リバラボインターンシップで給料をもらいながら着実にスキルと実績を身につけ、その先の転職活動を有利に進めましょう。
3.インターン中に将来的なキャリアを明確に描く
インターンが始まったら、日々自分のスキルを磨き実績を積み上げていくのは当然ですが、他にもやるべきことがあります。
それは、将来的なキャリアを描くこと。
インターン中に考えておくべきことは以下の2点です。
- 目指す企業
- 目標年収
目指す企業は1つに絞る必要はありません。
候補として複数挙げておき、その中で優先順位を付けておくと良いでしょう。
4.キャリアに沿ったスキルと実績を積み上げる
インターン中は、今後の就活の際にインターンでの経験を最大限に活かすことができるよう、以下の点を意識しましょう。
- 何のスキルを身につけたか
- それぞれのスキルでどのような実績を残したか
インターンでは学ぶことがたくさんあります。
身につけたスキルと積み上げた実績は、後から思い返そうとすると何かしら抜け漏れがあるもの。
新しいスキルを習得したら常に書き留めるなど、記録することを忘れないでくださいね。
まとめ
今回は、無職とニートの言葉の意味について解説しました。
これまで「無職もニートも同じだろう」と思っていた人も、今なら意味の違いが説明できるはず!
どちらにせよ、無職もニートも正社員を目指す際には困難が予想されます。
しかし、ここで紹介した4つのステップを確実に経ていくことで、正社員就職は叶いやすくなります。
今回の内容をまとめると、以下の通りとなります。
- 無職とニートの大きな違いは「働く意思の有無」
- 無職もニートも世間からの見られ方は大差なし
- 正社員を目指す場合はインターンシップを活用すべし
無職やニートは、期間が長くなるほどに正社員就職が難しくなります。
あなたの明るい未来のためにも、ぜひ1日でも早く行動を起こすことをおすすめします!