Webデザイナーに興味を持ったものの、具体的にどんな仕事をするのか分からない人もいるのではないでしょうか？Webデザイナーの仕事内容や平均年収のほか、Webデザイナーになる方法も解説します。まずは、副業から挑戦してみるのもよいでしょう。
Webデザイナーとは
Webデザイナーと聞いても、具体的に何をする仕事なのかイメージがつかない人も多いかもしれません。まずは、Webデザイナーの仕事内容を理解しましょう。
Webデザイナーってどんな仕事？
Webデザイナーとは、Webサイトのデザインをする仕事です。具体的には、見栄えのよいWebサイトを作るためにレイアウトや構成をデザインし、実際にコーディングを行います。
昨今では、企業や店舗が自社のWebサイトを持つことが当たり前となりました。
しかし、Webデザインができる人材はどの組織にもいるとは限らず、自社のWebサイトを持つにあたって外注することも多いため、Webデザイナーは世の中から必要とされている職業といえます。
似た職業にグラフィックデザイナーがありますが、グラフィックデザイナーがデザインするのはロゴやイラストであり、Webサイトのデザインは行わない点で異なります。
将来性はある？
スマホの普及により誰でもインターネットにアクセスできるようになった現代では、Webサイトの役割はますます大きくなっていくと考えられます。
また、現代は情報があふれているので、瞬間的に情報を伝達できる『デザイン力』が重要性を増しています。そのため、Webデザイナーの需要も今後伸び続けるでしょう。
ただし、Webデザインのスキルだけでは、今後競合が増えたときに生き残れなくなる可能性があります。プログラミングやライティングなど、プラスアルファのスキルを身に付けることができれば、長きにわたって活躍し続けられるでしょう。
どんな働き方ができる？
Webデザイナーは、どのようなシーンで活躍するのでしょうか？Webデザイナーの代表的な働き方を三つ解説します。
インハウスデザイナー
インハウスデザイナーとは、一般企業に所属するWebデザイナーのことです。外部企業からWebサイトの制作を受託する『制作会社』も存在しますが、インハウスデザイナーは自社のWebサイトを内製します。
企業が外部の制作会社を使わずにデザイナーを雇う意図としては、下記が挙げられます。
- 外注やコミュニケーションの手間がかからない
- 自社のコンセプトや雰囲気を細かく説明する必要がない
また、インハウスデザイナーは自社のWeb制作を一手に引き受けるため、デザイン以外の業務も経験できるケースが多いことも特徴の一つです。
広告代理店や制作会社
Webサイトを作りたい企業から依頼を受けて制作を行うのが、広告代理店や制作会社です。
広告代理店の場合は、CMをはじめとする広告やプロモーション企画などの一部として、Web制作を請け負うケースが多くなっています。
ただし、大手の広告代理店などの場合、実際の制作は制作会社に依頼するケースが多いようです。このような企業に勤める場合はさまざまな案件に携われるため、Webデザイナーとしてのスキルをしっかり身に付けたい人にはぴったりといえるでしょう。
フリーランス
Webデザイナーの中には、フリーランスとして活躍する人も多くいます。フリーランスの場合は実際の制作だけでなく、案件の獲得や金銭・時間の管理を自分で行う必要があります。
現代ではクラウドソーシングサイトなどが登場しているので、それらをうまく活用することで案件を効率よく獲得できるでしょう。
フリーランスは自分の実力のみで案件を獲得する必要があるため、Webデザイン以外にも幅広いスキルを身に付けることで、高収入を目指せるかもしれません。
Webデザイナーの平均年収は？
Webデザイナーを目指す上で、年収の水準は気になるところでしょう。それぞれの働き方における平均年収を解説します。
インハウスデザイナーの平均年収
一般企業に勤めているインハウスデザイナーの平均年収は、制作会社などに比べると高めであるといわれています。
求人サイトの『求人ボックス』を参考に見てみると、年収のボリュームゾーンは400〜600万円程度となっており、中には1000万円以上の求人もあります。
インハウスデザイナーは会社員であるため、企業規模や経験、スキルなどによっても年収が左右されるようです。
なお、同サイトの調べによると、インハウスデザイナーの平均年収は497万円です。これは、日本の全職種の平均年収よりも高い水準となっています。
参考：求人ボックス｜インハウス デザイナー 正社員の転職・求人情報
広告代理店や制作会社の平均年収
IT人材サイトの調査によると、広告代理店に勤めているWebデザイナーの平均年収は、450万円程度とされています。制作会社は広告代理店の下請けになるケースが多いため、平均年収も広告代理店よりも低く、350〜380万円程度となっています。
また、インハウスデザイナーと同様に、企業規模によっても年収水準は変わります。一般的に、企業規模が大きいほど、年収も高い傾向にあるようです。
ただし、『Illustrator』や『HTML5』など、特定のスキルを身に付けている場合は年収がアップすることもあるので、上記はあくまで参考値と考えておきましょう。
フリーランスの平均年収
フリーランスのWebデザイナーの平均年収は、300万円程度です。フリーランスの場合、企業のネームバリューは使えないので、個人のスキルを売り込むことになります。
したがって、実力の差がそのまま単価に現れるので、個人によって収入にばらつきがあるのが特徴です。
また、フリーランスは会社員と異なり、健康保険などが全て自己負担となります。そのため、フリーランスとして十分に生計を立てるのであれば、会社員と同等かそれ以上の年収を目指す必要があるでしょう。
経験やスキルの幅で年収が変わる
IT業界は実力主義の世界であり、Webデザイナーも例外ではありません。つまり、その人の経験やスキルによって年収は大きく変わります。
Webデザイナーとして高収入を目指すのであれば、一つのスキルを深めるよりも、スキルの幅を広げることに注力する方がうまくいくでしょう。
例えば、デザインだけでなくディレクションやプログラミング、マーケティングなどもできるようになると、対応できる業務の幅が広がります。業務の幅が広がれば付加価値も大きくなるので、収入も上がりやすいのです。
一つのスキルを追求することも大切ですが、コアとなるスキルを軸にスキルの幅を広げられないかも考えてみましょう。
Webデザイナーになる方法と必要なスキル
Webデザイナーを目指そうと思っているものの、未経験から挑戦できるのか、また必要なスキルは何かが分からずに困っている人もいるのではないでしょうか？Webデザイナーになる方法と、必要なスキル、持っておきたい資格を紹介します。
未経験でもOK
Webデザイナーは、未経験からでも挑戦可能です。未経験から始める方法はいくつかありますが、代表的なのは独学で知識を身に付けることでしょう。
近年では、Webデザインに関する書籍や解説動画などが数多く存在しているので、それらをうまく活用することで効率よく勉強を進められます。独学できる自信がない人は、Webデザインスクールに通うのも手段の一つです。
また、座学で知識を身に付けるだけでなく、アウトプットも重要です。ある程度勉強したら、実際に手を動かしてWebサイトを作ってみましょう。制作物は、ポートフォリオとして転職の面接で利用するのがおすすめです。
今後プロとして活躍するなら、企業に所属するなどして現場で経験を積むことが重要です。
必要なスキル
Webデザイナーに求められるスキルの例としては、以下が挙げられます。
- デザインの基礎知識
- 『Illustrator』『Photoshop』を使えること
- コーディング
Webデザインは、センスだけでできるわけではありません。むしろ、デザインの根拠を顧客に論理的に説明できる必要があります。
そのため、デザインの基礎を学ぶことは避けて通れません。実際のデザインはIllustratorやPhotoshopを使って行うので、両者を使いこなせることは必須といえるでしょう。
また、デザインをWebサイトに落とし込むには、コーディング作業が必要です。コーディングにはHTMLやCSSを使うので、デザインと併せて習得しておく必要があります。
持っておきたいおすすめの資格
Webデザイナーになるために、資格は必須ではありません。しかし、持っておくと有利に働きやすい資格があることも事実です。代表的なものとして、以下が挙げられます。
- ウェブデザイン技能検定
- HTML5プロフェッショナル認定資格
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- Photoshopクリエイター能力認定試験
ウェブデザイン技能検定は、Webデザインに関する唯一の国家資格です。そのため、シーンを問わず評価されやすい資格といえるでしょう。
下の三つは、それぞれの技術や製品に精通していることを証明する資格です。未経験から挑戦するなら、知識を体系的に学べる資格取得を目指してみるのも有効です。
低リスクで始めるなら
Webデザイナーに挑戦するにあたり、必ずしもいきなり転職や独立をする必要はありません。ほかの仕事と異なり、Webデザイナーは低リスクで始めやすい仕事といえます。
まずは副業でやってみる
Webデザイナーは、副業からでも始めやすい仕事です。在宅でできる上に、顧客との打ち合わせもWeb会議やメールで完結することが多く、パソコン1台あればできる仕事のためです。
また、Webデザインの需要は高く、副業レベルで務まる案件も豊富に存在します。そのため、まずは副業から始めてみて、自信がついたら転職や独立を検討した方が成功する確率は高くなるでしょう。
Webデザイナーは未経験でもできる！
Webデザイナーは、インターネットが発達した現代に欠かせない存在であり、これからも需要が伸びると考えられています。企業勤めはもちろん、フリーランスでも仕事ができ、働き方の自由度が高いのも特徴です。
また、Webデザインに関する書籍や解説動画は充実しているので、未経験からでも独学で知識を身に付けることが可能です。
クラウドソーシングサイトなどで探せば、副業レベルの案件も数多くあるので、まずは副業から挑戦してみましょう。
また、仕事や転職活動に悩んでいる場合は、仕事上のストレス度を診断してみるのも一つの手です。LINEで『リバラボ』を友達登録すると簡単にストレス度が診断できます。ぜひお試しください。
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