「好き」を信じて広報に挑戦。必要なスキルは「愛」と気づくまでの3年間

その人がどんな「選択」をして今の職に付き、いくつものピンチをどのように「逆転」してきたか。第一線で活躍するビジネスパーソンの決断に迫るインタビュー・わたしの「決断」
記念すべき1回目は、株式会社3Backsの事業企画部 広報宣伝課の永友貴子さんにオンラインでインタビューを行いました。

未経験で転職、「好き」を信じて広報に

永友 貴子さん:大学卒業後、大手英会話学校にてカウンセラーとして1年半勤務し、広報や営業、学校運営に携わる。2019年10月、学歴社会に一石を投じる人材サービスに大きな共感を覚え、株式会社3Backsに広報として入社。SNS運用を任され、会社のサービス認知拡大のため日々発信し続けることで、フォロワー数6,000人以上の人気アカウントへの押し上げに貢献。現在は広報のほか、新規事業のPMとして企業のブランディングサポートや講演なども行う。 Twitterアカウント:きこりん@リバラボの採用広報

——:現在、担当されているお仕事について教えてください。

永友さん:現在は社内広報、社外広報、採用広報の3つの分野を担当しており、具体的にはメディアへの取材依頼やプレスリリースの発信、社員インタビューなど会社の理念浸透のためのコンテンツを作っています。あと、“きこりん”というアカウントでSNSの運用もしています。

——:広報という職種をどのように選びましたか?

永友さん:前職は大手英会話学校の学校運営に携わっていて、入学促進のためのポスター制作といった広報的な業務も兼任してはいたんです。ただ、その時はそれが広報の仕事だと認識していなかったんですよね。

この会社で1年4ヶ月ほど働いた後、もっとやりがいのある仕事がしたいと転職を決めました。どんな仕事が向いているか知るために時間をかけて自己分析するなかで、これまでに手がけた仕事を紙に書き出して、それが「好き」か「嫌い」かチェックしていったんです。その時に「好き」の項目にあがったのがいわゆる広報にまつわる仕事だったので、以降は広報に絞って転職活動をしました。

——:未経験の仕事も転職も大きな挑戦だと思うのですがいかがでしたか?

永友さん:もともと教育という分野に興味があって転職先を探す中で出会ったのが3Backs。フリーターや高卒の方など、学歴に関係なく若者のキャリアを支援するというサービスに可能性を感じたのがきっかけです。

ただ、多少は経験があったとはいえ、企業広報は初めて。今年で3年目になりますが今も不安はありますよ。ただ楽しく、やりがいを持って働くことができているので、一歩踏み出してよかったなと思います。

たった2人のフォロワーを6,000人超までに成長

「リバラボ」は3Backsが運営する転職・就職・キャリアアップ支援サービス

——:今のお仕事でピンチだったこと、苦労したことがあれば教えてください。

永友さん:Twitterの運用です。入社してすぐに代表から「アカウントはあるんだけどうまく活用できていないから」とまかされたのですが、その時点ではフォロー0、フォロワーが2人という状態で。

広告施策への反応も良くなかったですし、サービスが正しくユーザーに届いていないなと感じていたんです。そこで企業アカウントとは何か、どういうブランディングが必要か、イチから構築していきました。最初は心ないコメントも飛んでくるし、盛り上がらないし、苦労しました(笑)

——:それは胃が痛くなりますね(笑)まずはどんなことをされたんですか?

永友さん:常に社内で携帯を持ち歩いて、「これ、写真に撮っていいですか?」とか「このやり取り、載せていいですか?」といった感じで、とにかくTwitterを絡ませて社員とコミュニケーションを取るようにしました。3ヶ月ほど経った頃、「あのツイートよかったよ」とか「これも載せて」と、自然と社内の人も興味を持ってくれるようになっていきました。

その甲斐あって、今ではフォロワーが6,000人を超えるまでに成長させられました。

——:Twitterを運用する上で心がけていたことはありますか?

永友さん:それまでのブランディングはややギラついたものが多かったので、それよりも泥臭さや青春ぽさを打ち出すようにして、少しずつ変えていきました。そのうちに「いい取り組みをしてるね」と言ってくださる方も増え、そこからユーザーの信頼が獲得できていったように感じます。

——:その結果、事業にどんな影響がありましたか?

永友さん:Twitterの運用をはじめて4〜5ヶ月経った頃、「Twitterを見てエントリーしました」と言ってもらえたんです。私の仕事が誰かの背中を押したんだなとうれしかったですねDMで取材依頼をもらうことも増えましたし、確実に認知が広がっていると実感しています

失敗からしか成功は生まれない

——:未経験で広報業務を始めて間もないですので、プレッシャーもあったのではないですか?

永友さん:ありました(笑)「結果を出さなくちゃ」と、がむしゃらにやっていました。私の課題の一つが先走ってしまうところ。「これ!」と思ったら突き進んでしまう性格なんです(笑)

でも、そんな私の性格を知りながらも尊重してくれて、いい意味で自由にさせてくれる上長がいたから、ここまでやってこれました。その環境にはとても感謝しています。

——:周囲のサポートも大きかったんですね。

永友さん:もちろん、何度も迷惑をかけましたし、叱られることもありました。でも失敗からしか成功は生まれません。前に進むためには恐れずにやるべきなんです。たとえ失敗してもそこで落ち込むだけじゃなく、何が原因か、何をすればよかったのか、振り返る時間が大切ですね

——:経験した人だからこそいえる力強い言葉ですね!

広報に必要なのは、愛

——:では、永友さんが考える広報に向いている人とは、どんな人ですか?

永友さん:結局、広報に必要なのは会社やサービス、同僚への愛だと思うんです。心から会社が好きで、サービスが世の中に広まってほしいという気持ちを持っている人ではないでしょうか。

スキルでは、ライティングやカメラ、デザインの知識があると活かせますね。カメラはスマホでもいいので、可愛く撮れる角度などを自分なりに研究してみるといいかもしれません。

私の場合ですが、いろいろな企業の採用サイトを見たり、「Pinterest」でいいと思ったデザインはドキュメントにためて何度も見るようにしています。コピーは通勤の車内のポスターのキャッチにすごく刺激を受けますね。いい表現があったらメモしますし、自分だったらどうするか考えたりしています。

——:地道な努力が実を結んだのですね。今後の目標はありますか?

永友さん:広報は見えない成果のほうが多い仕事。直接売り上げになることはあまりありません。たとえば他の部署と協働で、自分たちの力が活かせるような新規事業を立ち上げたりできたら会社にももっと貢献できると思うんです。いずれは売り上げが取れるような広報になっていきたいなと思っています

——:では最後に、転職に迷っている方へのメッセージをお願いします。

永友さん:転職を考えると、どうしても早く決めなくちゃと焦ってしまいますよね。でもすぐ行動するのは危険。焦って衝動的に動いたばかりに、自分と合わない企業とマッチングしてしまう可能性もあります。

まずはじっくり何がしたいのか、どうなりたいのか、自分の“棚卸し”をすることが大事。時には友人の意見を聞いたり、キャリアカウンセラーに頼むのもいいでしょう。そのうちに転職に具体的なイメージを持つことができるようになるはずです。

——:ありがとうございました!

(ライター:渡部あきこ、カメラマン:片岡龍太郎、編集:讃岐勇哉)

執筆者
渡部あきこ
編集者/ライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。


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