「国家資格って誰でも受けられる?」
国家資格の中には、高卒であっても受験可能な資格がいくつもあります。
就職活動で高卒者が大卒者と戦うために、資格を持っていて損はありません!
さらに、中卒でも「高卒認定資格」を取れば、高卒者と同じくチャレンジできる国家資格があります。
そこで、この記事で中卒者や高卒者が狙うべきおすすめの「国家資格」をご紹介していきます!
高卒資格は取得するべきなのか
中卒の人は果たして高校をわざわざ卒業してまで「高卒資格」を目指す必要があるのでしょうか。
その答えは「NO」です。
中卒の人が取得すべき資格として、高卒認定試験を受けて取得できる「高卒認定資格」をご紹介します!
高卒資格と高卒認定の違い
まず、「高卒資格」と「高卒認定」の違いについて正しく理解しておきましょう。
- 高卒資格
高校を卒業したことで得られる資格 - 高卒認定
高卒認定試験に合格することで得られる資格で、高卒と同等の学力があることを証明
「高卒認定」は高校に通い直すことなく、高卒同等の資格を取ることができます。
中卒の人が「高卒資格」を取ろうと思えば、「高校に通い直す」という選択肢しかありません。
しかし、「高卒認定」は学校に通う必要なく試験に合格することで得られる認定です。
又、中卒の人が自分のタイミングで試験を受けて資格を取得できるのも大きな魅力です。
高卒資格よりも資格取得を検討すべき
中卒者は、高校を卒業することよりも資格取得を目指すべきです。
中卒者が高卒者に肩を並べるために資格を取得するためには、大きく二つの方法があります。
- 高校に通い直して卒業→資格取得
- 高卒認定試験に合格→資格取得
高校に通いなおすには時間もお金も必要ですが、高卒認定試験に合格するとすぐに資格取得に向けて動き出せます。
高卒資格よりも、高卒認定資格を取得する方法の方が理にかなっていると言えますね!
高卒者が国家資格取得を好む3大理由
高卒者の中には資格取得を目指す人が多くいますが、ここではその理由を紹介します。
スキルの明確な証明になるから
高卒者にとって、資格取得はスキルの明確な証明になります。
資格をアピールすることは、経験や知識があるとアピールするより遥かに効果的です。
- 不動産業界や建設業界に関する知見をアピールできる
- 難関資格だと一定の学力や専門性を証明できる
資格は能力が本物であると証明してくれ、就職活動において強力な武器になってくれます。
また、資格取得のために努力し勉強した過程も評価されるので、さらに印象が良くなります。
学習の目的ができるから
高卒者が資格取得に励むようになると、明確で具体的な学習目的ができます。
- 資格取得に向かって突き進むのみ
- 資格試験の対策が明確な課題
- 勉強方法に悩むことが少ない
何かを独学で学び知識を付けようと思うと、何から始めて良いか分からず悩んでしまいがちです。
しかし、資格取得が目的であれば「いつまでに何をどこまでする」かを見失うこともありません。
勉強が苦手でも資格取得に向かってやるべきことが明確なので、勉強に励みやすいのが特徴です。
学歴以上に就活に影響を与えるから
高卒者にとって、資格は学歴をカバーする大きな影響力を持った武器です。
「就活時に学歴を挽回できる資格を持っておきたい」という思いから資格取得を目指す高卒者も多いです。
日本は今もまだ学歴社会である点は否めませんが、取得する資格によってはそれをカバーできます。
就活で学歴以上にインパクトを与えるアピール材料になる可能性を秘めているのです。
つまり、就活で「資格なしの大卒者」よりも「専門スキルを証明できる高卒者」が有利になるケースがあるのです。
高卒者が国家資格選びを行う際のチェックリスト
ここでは、高卒者が受験する資格を選ぶ際に意識すべきことを紹介します!
では、受験する資格を選ぶ際にチェックしたい項目をご確認ください!
高卒者が狙うべき穴場な国家資格10選
では、高卒者がぜひ狙うべきおすすめの国家資格を皆さんにご紹介します!
- 基本情報技術者
- 通関士
- 宅地建物取引士
- 登録販売者
- 中小企業診断士
- 介護福祉士
- 調理師
- 保育士
- 警察官採用
- 消防官採用
これらの国家資格は、高卒の人たちがチャレンジでき、合格の可能性が十分にあるものです。
さらに、就職活動で就職率をUPさせる効果がしっかり見込めるものを選んでいます。
では、それぞれの資格の特徴について見ていきましょう!
基本情報技術者
高卒者が狙うべき資格として、国家資格「基本情報技術者」をご紹介します。
情報技術全般に関する知識・技能を持つ人、プログラム設計書を作成し、プログラム開発や単体テストなどのプロセスを担当する人のための国家資格
資格が役立つ職種
IT企業を目指す可能性のある人なら取得しておいて損はない資格です。
基本情報技術者の国家資格が生かせる仕事の代表例は以下の5つです。
- プログラマー
- システムエンジニア
- サーバーエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- WEBデザイナー
無資格でも目指せる仕事ではありますが、資格を持つことでより好待遇の仕事に就くことができるなどのメリットが期待できます。
参考:高卒でIT企業に就職する際の課題と対策 | IT企業に入社後のキャリアも徹底解説
必要な勉強期間
ITに関わる知識がほぼゼロの状態から資格取得を目指す場合には、目安として100時間から200時間ほどの勉強時間が必要です。
1日に3時間、週に5日勉強したとして、2ヶ月から3ヶ月の勉強期間を見込んでおきましょう。
試験内容詳細
基本情報技術者試験の出題内容は以下の通りです。
- テクノロジ系(基本理論・コンピュータシステム・技術要素・開発技術)
- マネジメント系(プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント)
- ストラテジ系(システム戦略・経営戦略・企業と法務)
参照:情報処理技術者試験試験要項より
中でも技術要素のカテゴリー内のセキュリティに関する問題は特に重点分野とされています。
基本情報技術者試験の申し込みページはこちらです。
しかし、独学で資格を取得するのはハードルが高いと感じる方多いのではないでしょうか。
下記データから、インターネット専門職やSEは、転職する際に異業種でも「同職種」を選ぶ人が多いようです。
つまり、一度資格を取得してしまえば同職種で転職していくことが可能です。
▼職種別 キャリア移行比率
参照:【転職決定者データから見る】2020中途採用市場 中途採用においては「越境採用力」もカギに
ただ、高卒者にとっては資格取得までの道のりが苦しいですよね。
そこで紹介したいのがインターンとして収入を得ながら、ITスキルを学べる「リバラボインターンシップ」です。
- 学歴・職歴に関係なく18~29歳の若者が2年間の長期有給インターンを通し、キャリアを再生するプロジェクト
- 2年のインターンを卒業した後は、転職までサポートあり
- 色々な学習サポートがあり、インターンとして働きながら自分の希望の職を目指せる
リバラボは、自分にあったビジネススキルを3つから選ぶことができるインターンシップです。
「基本情報技術者」の資格取得を目指すなら、「エンジニアコース」で勉強するのがぴったりです。
もちろん結果を出せばしっかりお給料も出るので、お金の心配はありません。
高卒でもインターンとしてITスキルを学べば、早期資格取得も夢ではありません。
知識を蓄えながら現場で実践を積めるので、資格を取得後はすぐに貴重なIT人材として重宝されますよ。
通関士
高卒者が狙うべき資格として、国家資格「通関士」をおすすめします。
通関士は輸出入の代理人として税関に申告や手続きを行う、貿易に関する唯一の国家資格
輸出入に際してトラブルがあった場合に交渉をするのは通関士の仕事です。
通関士試験に合格し、通関業者に登録されて初めて通関士として仕事をすることができます。
資格が役立つ職種
通関士の資格が生かせる職種は通関士です。
同じ通関士でも、勤務先は運送会社・倉庫会社・海運会社などさまざまです。
必要な勉強期間
通関士の国家資格を取るために必要な勉強期間は、目安として400時間から500時間と言われています。
1日に3時間、週に5日勉強したとして、7ヶ月くらいかかる計算になるので、決してその道は楽ではありません。
試験内容詳細
通関士の試験科目は次の3科目です。
- 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法
- 通関書類の作成要領その他通関手続きの実務
- 通関業法
通関士試験の対策は覚えることが多く、合格率はおおよそ10%ほどで高い難易度です。
通関士試験の申し込みページはこちらです。
宅地建物取引士
高卒者が狙うべき資格として、国家資格「宅地建物取引士(宅建士)」をご紹介します。
- 宅地建物取引業法に基づき定められている国家資格
- 不動産取引法務の専門家
- 宅地・建物の売買や賃貸取引に対して、購入者海苔液の保護や円滑な宅地・建物の流用のために公正な事務を行う
資格が役立つ職種
資格取得後には宅地建物取引士として以下の業界においてそのスキルを生かすことができます。
特に、土地や建物を取り扱う会社は、必ず一定割合の宅地建物取引士を雇用することが義務付けられています。
そのため、この資格を持っておくと働き口が多く、就職活動が確実に有利になります。
宅地建物取引士が活躍する職種の一例は以下の通りです。
- 不動産業界
- ハウスメーカー
- 建設業
- 金融関係
住宅メーカーや不動産仲介会社などでは、宅地建物取引士の資格がとても役に立ちます。
宅地建物取引士の資格があることで、不動産取引における重要な業務を行うことができ、仕事の幅が広がります。
必要な勉強期間
宅地建物取引士の資格取得に必要な勉強時間はざっくり250時間程度が平均と言われています。
しかし、基礎知識や業界経験がある人は、250時間を大きく下回る勉強時間で合格するケースもあります。
試験内容詳細
試験内容は、宅地建物取引業に関する実用的な知識があるかどうかを判定するものとなっています。
具体的には以下の通りです。
- 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
- 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
- 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
- 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
- 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
- 宅地及び建物の価格の評定に関すること。
- 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。
参照:宅建試験の概要より
宅地建物取引士試験の申し込みに関してはこちらから確認いただけます。
登録販売者
高卒者が狙うべき資格として、国家資格「登録販売者」をご紹介します。
- 一般用医薬品(第2類・第3類)の販売を行うための国家資格
- 薬局などで医薬品を販売することができる
資格が役立つ職種
登録販売者の資格が役立つ職種には以下のようなものが挙げられます。
- ドラッグストア
- 調剤薬局
- スーパー
- コンビニ
- 大型家電量販店
医薬品を購入するお客様への情報提供や相談の対応、販売を行うのが登録販売者の仕事です。
必要な勉強期間
登録販売者の資格取得のために必要とされる勉強時間は400時間程度です。
医薬品に関わることや薬事関係法に関すること、人体の働きなど覚えることが山ほどあります。
しかし、資格取得後に幅広く役立てることを考えれば、その価値は大いにあります。
試験内容詳細
登録販売者試験は、各都道府県ごとに年に一度実施されています。
そのため、試験日や申込期日は各都道府県に確認する必要があります。
試験内容は以下の通りです。
第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
第2章:人体の働きと医薬品(20問)
第3章:薬事に関する法規と制度(20問)
第4章:主な医薬品とその作用(40問)
第5章:医薬品の適正使用と安全対策(20問)
登録販売者資格試験の申し込みに関しては、各都道府県に詳細を確認しましょう。
中小企業診断士
高卒者が狙うべき資格として、国家資格「中小企業診断士」をご紹介します。
- ビジネスパーソンが新たに取得したい資格の第1位
- 経営全体を幅広く診断し、課題を解決するための方法を見出すことができる能力が必要な資格
- 経営コンサルタントとしての唯一の国家資格
- 幅広いジャンルで活かすことのできる大きな価値のある資格
資格が役立つ職種
中小企業診断士として働く場合、以下の職種に就くことが一般的です。
- 経営コンサルタント(独立)
- 経営コンサルティング会社
- 営業コンサルティング
- マーケティング
- 経営スタッフ
- IT部門
必要な勉強期間
中小企業診断士の資格取得に必要な勉強時間は1000時間程度です。
- 3年以内に実務補習を15日以上受ける
- 診断実務に15日間従事する
①、②のどちらかを満たすことで、中小企業診断士としての登録が可能となります。
試験内容詳細
中小企業診断士の試験内容は以下の内容となります。
- 済学・経済政策:60分
- 財務・会計:60分
- 企業経営理論:90分
- 運営管理:90分
- 経営法務:60分
- 経営情報システム:60分
- 中小企業経営・中小企業政策:90分
試験会場は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇の各地区となります。
中小企業診断士試験の申し込みはこちらから確認いただけます。
介護福祉士
高卒者が狙うべき資格として、国家資格「介護福祉士」をご紹介します。
- 介護福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」にもとづく国家資格
- 介護を必要とする方の生活行為・生活動作を支援
- 特別養護老人ホームやホームヘルパー(訪問介護員)社会福祉施設の介護職員として介護業務にあたる
資格が役立つ職種
介護福祉士の資格が役立つ職種・職場には以下のようなものが挙げられます。
- 介護施設
- 居宅訪問介護事業所
- 運転手(介護ドライバー)
- 生活支援コーディネーター
- 介護認定調査員
調理師
高卒者が狙うべき資格として、国家資格「調理師」をご紹介します。
- 栄養や衛生に関して必要な知識を持っている
- 日本料理、西洋料理、中国料理のいずれかの技能を修得している
- 食品衛生責任者の資格を申請のみで取得可能
資格が役立つ職種
調理師の資格が役立つ職種・職場には以下のようなものが挙げられます。
- 飲食店
- ホテル
- 保育園・幼稚園・学校
- 病院
- 福祉施設
保育士
高卒者が狙うべき資格として、国家資格「保育士」をご紹介します。
- 児童の保育や児童の保護者に対する保育に関する指導を行う
- 近年は保育に対するニーズの多様化により活躍の場が広がっている
資格が役立つ職種
保育士の資格が役立つ職種・職場には以下のようなものが挙げられます。
- 保育所
- 認定こども園、学童保育、放課後等デイサービスなど
- 児童養護施設、知的障害児施設、知的障害児通園施設など
- 乳児院、母子生活支援施設、児童厚生施設、児童自立支援施設など
警察官採用
高卒者が狙うべき資格として、国家資格「警察官」をご紹介します。
- 都道府県警察に置かれる公安職の警察職員のこと
- 警察法の定める警察の責務を遂行
- 犯罪の予防や捜査、逮捕状の執行などにあたる
資格が役立つ職種
警察官の資格が役立つ職種・職場には以下のようなものが挙げられます。
- 警察庁、都道府県警察
- 警察官試験の講師
- 警備員
- 営業職
- 運送業・ドライバー
消防官採用
高卒者が狙うべき資格として、国家資格「消防官」をご紹介します。
- 災害現場にで消火や危険の排除、人命救助
- 傷病者の応急処置
- 防災の予防啓発活動
資格が役立つ職種
消防官の資格が役立つ職種・職場には以下のようなものが挙げられます。
- 消防本部
- 消防士試験の講師
- 営業職
- 運送業・ドライバー
国家資格は高卒が就活で戦う手段の一つ
高卒でも資格を持っていれば、自分自身のスキルを証明することができます!
この記事では、高卒でも十分に狙えるおすすめの資格を5つご紹介しました。
- 基本情報技術者
- 通関士
- 宅地建物取引士
- 登録販売者
- 中小企業診断士
- 介護福祉士
- 調理師
- 保育士
- 警察官採用
- 消防官採用
就職活動で学歴が評価される大卒者と対等に戦うためには、資格取得は一つの手段になります。
大事なのは自分にとって「取得する価値のある資格」が何かを間違えず、資格取得に励むことです!
きっとそうすることで今よりもさらにハイレベルの企業に就職への道が開けてきます。