「女はどうせ結婚して家庭に入るからフリーターでも問題ないよね」と、正社員になる必要性やキャリアを積む必要性を感じない女性は確かに多いです。
ですが、フリーターから正社員になることで得られるメリットは実際かなり大きいので、正社員を目指すために頑張ってみる価値は十分にあると言えます。
ここでは、女性のキャリアについて
- フリーター女性にありがちな悩み
- フリーターから正社員に就職するべき理由
- 結婚を見据えて選ぶべき職種
について解説します。これから進む道を考える際の参考にしてみてくださいね!
フリーター女性の仕事に関するお悩み4選
女性のフリーターの中には、職場での人間関係に悩んでいる人も多くいます。ここではフリーターとして働く女性が抱える主な4つの悩みについて紹介します。
セクハラ
正式名称はセクシュアルハラスメント。性的嫌がらせのこと。主に職場でおこなわれる言動を指す。
女性の受ける嫌がらせの代表格、セクハラの定義は以下の通りです。
1.職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否したことで解雇、降格、減給などの不利益を受けること(対価型セクシュアルハラスメント)
2.性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に大きな悪影響が生じること(環境型セクシュアルハラスメント)参考:厚生労働省|職場でのハラスメントでお悩みの方へ(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント)より
セクハラは、職場で性的な冗談を言われたり、性的な関係を強要されたりすることです。以下のような例が具体例として挙げられます。
- 上司に執拗に職場以外の付き合いを求められ、断ったことにより社内の待遇が悪くなった。
- 社内で男性社員に身体を触られたため、上司に報告したら抗議した自分が降格させられた。
- 体調不良を訴えたところ「生理?」「妊娠したんじゃない?」などと言われた。
パワハラ
正式名称はパワーハラスメント。職場内の立場を利用して、労働者に対して適正範囲を超えた叱責や嫌がらせをすること
フリーターは立場上社員よりも低いこともあり、パワハラの被害に遭いやすいと言えます。パワハラの定義は以下の通りです。
職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③身体的・精神的な苦痛を与えるもしくは就業環境を害するものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
※参考:厚生労働省パワーハラスメントの定義についてより
パワハラには、身体的・精神的な攻撃や、プライバシーの侵害、明らかに達成できないタスクを課すなど様々なものがあります。具体例を挙げておきましょう。
- 仕事上でミスをしたときにオフィスにいる社員全員の前で罵られた。
- ◯時までに終わらせるように言われた業務が明らかに完了できるはずのないものだった。
- 自分だけ仕事を与えられず、何も任せてもらえない。その上「仕事をさぼっている」と叱られた。
モラハラ
正式名称はモラルハラスメント。道徳や倫理に反した嫌がらせ全般を指す。パワハラとの違いは「職場内の立場を利用しているかいないか」であり、利用していればパワハラとなる。モラハラは立場関係なしに行われ、同僚間でも十分にあり得る
モラハラは精神的に追い詰めるいじめのことです。集団で無視する、嫌がらせのメールを送るなどいやがらせにより、仕事を続けることが困難になるケースは少なくありません。
- 仕事の仕方について「なんでこんなこともできないの?」「使えないやつだ」などの暴言を吐かれた。
- 仕事とは関係のない個人的なことを社内で持ち出され攻撃された。(「デブ」、「ブス」などと罵られる)
- 職場の同僚に集団で無視される、陰口を言われるなどの嫌がらせを受けた。
いじめ
いじめとハラスメント(嫌がらせ)は同じ意味を持ちます。タイプによってそのいじめを
- セクシャルハラスメント
- パワーハラスメント
- モラルハラスメント
と呼ぶことがある、ということです。女性フリーターは特にこれらの嫌がらせの標的になりやすいことが統計により明らかになっています。
▼パワハラやセクハラを受けて仕事を辞めた人の割合
種別 | パワハラやセクハラで仕事をやめたことがある人の割合 |
---|---|
正社員男性 | 29.1% |
正社員女性 | 22.2% |
フリーター男性 | 36.8% |
フリーター女性 | 37.2% |
参考:ハタラクティブ 「パワハラ・セクハラに関する意識調査」より
女性がフリーターとして働く上で、職場いじめの悩みは決して他人事ではないことがお分かりいただけたでしょうか。これほど多くの人たちがハラスメントを理由に仕事を辞めている事実があるのです。
女性はフリーターより正社員になるべき7つの理由
さて、ここからは女性がフリーターではなく正社員として働くべき理由について考えられるものを7つ紹介します。正社員になるメリットがどのようなところにあるのかを理解しましょう。
結婚前に相手の親から反対される可能性がある
女性だからと言って、キャリアが全く結婚に関係ないかと言えばそうではありません。実際、結婚を考える段階で、相手の男性の親からフリーターであることを理由に反対されるケースはあります。
特に、男性側が有名企業で働いている、ある程度地位が高い、などとなれば親の気持ちとして、「それなりの女性と結婚して欲しい」と思うのも理解はできます。
「フリーターとしてしか働いたことがない」女性よりも、「正社員でばりばり働いている」女性の方が見え方が良いのでしょう。
旦那さん候補に出会う機会が減ってしまう
結婚相手との出会いのきっかけとして多いのが「職場」です。知人紹介が最も多いとは言え、その次に多いのが職場恋愛からの結婚。となると、どこで仕事をするかは非常に重要な選択であることが分かります。
▼結婚相手と出会ったきっかけのデータ
職場 | 知人紹介 | 学校 | 街中・旅先 | 習い事 | アルバイト | 幼なじみ | 見合い結婚 | その他・不詳 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015年調査 | 28.1% | 30.9% | 11.7% | 5.7% | 4.9% | 3.7% | 1.7% | 6.5% | 7.0% |
約3割もの人たちが職場で結婚相手を見つけています。フリーターよりも社員になった方が他の社員との関わりも深くなります。つまり、正社員として働く方が、フリーターのままよりも恋愛のチャンスだって増えるのです。
20代では養ってもらえるほど高収入な男性が少ない
転職・求人doda(デューダ) の調べによると、20代の平均年収は345万円です。
20代は20歳から29歳までなので、20代半ばであれば300万円以下であることは珍しくないはず。もしもあなたが結婚するとして、相手の年収が仮に280万円だったとするとどうでしょう。
「養ってもらえるほどの稼ぎはない!」ことに気づくのではないでしょうか。
280万円を単純に12ヶ月で割ると、233,000円ほどです。将来子供ができたときのために貯金もしようと思えば、厳しいですよね。
「結婚する=養ってもらえるから心配なし」ではいけません。現実的に考えると、夫婦共働きで生活をやりくりプラス将来のために貯金するというのがベストです。
人気のある男性はフリーター女性を選ばない
一概には言えませんが、フリーターの女性は結婚相手としては人気が高いとは言えません。特に、条件の良い「人気の高い男性」たちからは選ばれにくいのが特徴です。
男性の中には
- 結婚する女性に対しては経済力を求めている
- 結婚後も続けられる仕事に就いている女性を選びたい
- 自分の稼ぎだけに頼られるのは嫌だ
などと思っている人は案外多いです。「結婚したら男が養う」という考えは一昔前で終わっています。
男性たちが「経済的に自立した正社員の女性」と結婚したいと思っている場合、フリーターは候補から外されてしまうことになります。
仕事したくなった時に職業の選択肢がなくなる
正社員として働いていれば、結婚しようが子供が生まれようが、その先も仕事を続けるのは難しいことではありません。なぜなら、産休や育休など、女性ならではの権利があるからです。
しかし、フリーターはそうではありません。結婚を機にフリーターとしての勤務を終え、家庭に入ったとしても、その先また働きたくなることもあるでしょう。そのときに就職活動が難航してしまう可能性はとても高いです。
女性が結婚後にすんなり再就職先を探す場合、
- 特定のスキルがある
- 正社員としての経験があり「経験者枠」での就活ができる
のいずれかの条件に該当すれば仕事は見つかりやすいでしょう。しかし、多くのフリーターはスキルや実績がないため、なかなか良い働き口が見つからず苦労する羽目になってしまうのです。
結婚できなかった時にリスクが高い
あなたがもし、「十分な収入があって、安定した会社で働いている」男性とすんなり結婚できれば何も心配することはありません。
しかし、そうでない場合はどうでしょう。20代後半、30代に突入しても結婚相手が見つからず、結局自分で生計を立て続けなければならない場合、フリーターでは心もとない気持ちになりませんか?
あなたが今後理想的な旦那様と知り合いとんとん拍子に結婚できる保証はないのです。となればあなた自身が経済的に自立しておく必要がありますよね。
離婚した時に金銭的に厳しくなる
結婚したらこの先100%安泰と言うわけでもありません。なぜなら、何が起こるかは分からないからです。結婚しても離婚する可能性はゼロではありません。
フリーターのまま結婚し、結婚しているときは生活に何の心配もなかったとします。これが離婚するとなると、生活は一変します。
- 一人暮らしの家賃の支払い
- 光熱費や食費などの生活費の支払い
- 住民税・各種保険の支払い
などの全てが一気にあなた一人にのしかかってきます。
フリーターの身分では、賃貸契約さえスムーズにいかないケースも多いです。いざというときに備えて、「自分一人でもきちんと生活していけるだけの経済力」を持っておこうと思うと、正社員として働く方がよほど良い選択だと言えます。
フリーターの一人暮らしにかかる費用については、こちらの記事に詳しくまとめています。ぜひ読んでみてくださいね。
フリーター女性のニーズに合った業界
フリーターとして働くにせよ、その経験からスキルや実績を身につけられる業界を選べば、将来きっと役に立ちます。
「◯◯の経験がある」、「◯◯の資格を持っている」など、アピールできるスキルや経験が身につくからです。この章では、女性フリーターにおすすめしたい3つの業界を紹介します。
美容・アパレル関係の業界
美容系やアパレル系の業界は、女性フリーターにおすすめできます。
なぜなら、これらの業界はユーザーが女性であるため、商品の企画や宣伝、そして営業において女性の考えが必要とされているからです。
さらに、美容・アパレル業界の求人は数も多く、比較的探しやすいのが特徴です。フリーターとして勤務した経験は、その後同じ業界で正社員での就活にチャレンジする上でもプラスになります。
医療・介護・保育関係の業界
医療や介護、保育の業界は、女性ならではの細やかで柔らかな対人スキルが求められやすく、男性に比べて女性が求められやすいのが特徴です。
ホームヘルパーや、老人ホームでの介護士などは良い例で、女性だからと言って就活が不利になりにくいため、多くの女性たちがこの分野で手に職を付けています。アルバイト雇用であっても経験はきちんと評価され、その後の就職活動にも役立ちます。
看護師や薬剤師は資格が必要となります。この機会に思い切って資格取得に挑戦するのもアリでしょう。
IT業界
女性フリーターにとっては敷居が高いと思われがちなIT業界も、おすすめできる業界の一つです。なぜなら、IT業界での仕事は数が多く、長い目で見てもその求人数がいきなり激減するとは考えにくいからです。
プログラマーやシステムエンジニアになるには、まず必要なスキルを身につけて実績を積む必要があります。フリーターとして業界に入ることができれば、そこで土台をしっかりと固めましょう。その後の転職に役に立つ、貴重な実績を積み上げることができますよ。
結婚も見据えたフリーター女性におすすめの職種
結婚しても長く続けられる仕事を今のうちから見つけておくと、将来も安泰です。ここでは、結婚を見据えて選ぶべき4つの職種を紹介します。
- WEBデザイナー
- プログラマー
- 営業
- コンサルタント
これらの職種は将来性、汎用性が高い代表的な職種です。それぞれどのような仕事なのか、どう目指せば良いかについて解説していきますね!
WEBデザイナー
WEBページをデザインしたり、自社もしくはクライアントのイメージに合ったWEBサイトを制作するのがWEBデザイナーの仕事です。
広告代理店や制作会社に勤めるほか、フリーランスや在宅勤務の選択肢も広がりやすい職種です。WEBデザイナーを目指す際には、以下の方法があります。
- 必要なスキルを独学で学ぶ
- スクールに通い専門知識を学ぶ
- インターンとして働きながらスキルと実績を身につける
プログラマー
電子機器やインターネット上の機械を動かすのに必要なのはコードです。コードがなければ精密機械は動きません。このコードを打ち込む仕事がプログラマーの主な仕事です。
プログラマーとして経験を積めば、この先プログラマーとして転職することはもちろん、さらに上のシステムエンジニアを目指すことも可能です。つまり、プログラマーは未来の可能性が広がりやすい職種なのです。
プログラマーを目指す際には、以下の方法があります。(WEBデザイナーと同じ選択肢です)
- 必要なスキルを独学で学ぶ
- スクールに通い専門知識を学ぶ
- インターンとして働きながらスキルと実績を身につける
営業
お客様(個人・法人)に自社の商品やサービスを提案し購入してもらうことで企業の売り上げに貢献するのが営業の仕事です。
営業の仕事はどの業界にも存在しますから、営業スキルや経験を身につけておくと将来的に再就職するタイミングでもきっと役に立ちます。
営業自体にはWEBデザインやプログラミングなどのような専門スキルはありません。営業として働きながら、実績を積み上げていくことで「営業のスキルのある人」としてアピールできるようになります。
- 未経験を採用している企業に就職
- インターンとして働きながら営業スキルと実績を身につける
コンサルタント
企業が経営上抱える課題を明らかにし、それに対する解決策を提案するのがコンサルティングの仕事です。それを行う人のことをコンサルタントと言います。
- 経営のアドバイスをする「経営コンサルタント」
- ITシステムの構築などを行う「ITコンサルタント」
- 建設技術の調査や設計を行う「建設コンサルタント」
などさまざまなコンサルタントの種類がありますが、大きな目的は変わりません。何を専門にコンサルするかで種別が分けられています。
コンサルタントに必要なのは2つの資質です。
- コミュニケーション能力
- 論理的思考
これらはコンサルタントを目指すにあたり欠かせない資質となります。企業側とコミュニケーションがうまく取れなければ、課題を見出すのも難しくなり、論理的思考が欠けていれば課題に対する解決策を見出しにくくなります。
結婚も見据えたフリーター女性が正社員になるまでの準備
これから結婚することも視野に入れて、フリーターから正社員を目指す場合におすすめしたいのがインターン制度の利用です。
ここでは、インターンとしてスキルと実績を身につけるまでの事前準備と、実際にどのようにしてインターンで働ける場所を見つける方法があるのかについて解説します。
単価が高く時間の融通が効く職種があるか
結婚してからも仕事をすることを想定した場合、
- 子供ができても育児と両立しやすい仕事
- 単価が高く効率的に稼げる仕事
を選ぶことが重要なポイントです。家事や育児に追われると両立が難しくなる職種を選んでしまうと、せっかくスキルを身につけてもなかなか役立てる機会に恵まれず宝の持ち腐れ状態になってしまいます。
これといって思い浮かばない、という場合には先ほど紹介した
- WEBデザイナー
- プログラマー
- 営業
- コンサルタント
これらの職種から選んでみると良いでしょう。これらの職種は将来性も高く、在宅ワークなどにも応用が効きやすいためおすすめです。
必要なスキルと実績を見積もっておく
職種が絞り込めたら、それに必要なスキルと実績について見積もっておくことも忘れずに。今からあなたが目指すのは「すぐに正社員として働くこと」ではなく、「最終的に良い会社で働く」もしくは「稼げるフリーランスになる」ための下準備です。
インターン制度を使ってスキルと実績を積み上げる
インターン制度を使って必要なスキルと実績を実際に積み上げていくことができる舞台を探しましょう!
とは言え、「インターンなんてどこでやってるのか想像もつかない」という人がほとんどでしょう。
ここで紹介したいのが『リバラボインターンシップ』です。このサービスは、最終的に希望する職種への転職を目指すことを目標に、まずはインターン期間を経て必要スキルや実績を積むこと、そしてその後の転職までをフルサポートするものです。
あなたが目指す職種と、それに必要なスキルや実績が分かったら、あとはリバラボインターンシップを活用しましょう!詳しい内容はこちらからご覧いただけます。
まとめ
女性だからと言って、フリーターのままで問題ないかと言えば、そうとは言い切れません。正社員として働く方がフリーターよりもいろんな点でメリットが多いことはお分かりいただけたと思います。
この先結婚するにしても、あなた自身に「専門的なスキルや実績」があれば必ずいつか役に立ちます。今のうちから結婚後を想定し、脱フリーターを目指しましょう!
- 将来に備えて経験しておきたい職種を絞り込む
- 狙った職種に必要なスキルや実績を知る
- インターンを経て脱フリーターで良い就職先を見つける
あなたの幸せな未来のために、今から早速行動を起こしましょう!