ニートは就活の際、面接で「ニート期間についてどう説明しよう」と頭を悩ませることになりがちです。
確かに、ニートは企業側からの印象がお世辞にも良いとは言えないため、あらかじめニート期間の説明について考えておく必要があります。
今回は、ニートの面接に注目し、以下の点について細かく解説していきます。
- ニートが困りがちな質問と対処法
- ニートが面接前に知っておくべきこと
- 面接の際の逆質問3つの例文
- 面接で伝えるネタがない場合の対処法
いよいよ脱ニートを目指して動き出そう!というニートの方に、ぜひ読んでいただきたい内容です
ニートが面接で困る5つの質問と対処法
就活でやっと手にした面接のチャンス!
ですが、ニートは面接に対して苦手意識を持っていることも多く、不安は山のようにあります。
この章ではまず、「これを聞かれて困った!」というニートが面接で聞かれて困った質問を5つ紹介します。
もちろん、それぞれの質問に対する対処法も解説していくので、しっかり事前準備を整えておきましょう!
1.業界や当社のことで調べたことはあるか
面接で頻繁に聞かれる質問の1つに、「業界や当社のことを調べましたか?」というものがあります。
ヒヤリとしてしまうこの質問。
事前に調べていれば問題ありませんが、特に調べもせず面接に挑んだ場合はパニック必至です。
ニートの中には、これまで就職をしたことがなく、学校を卒業してからずっとニートを継続している人もいるでしょう。
社会人経験がない、もしくは浅いとなれば、「事前準備」自体をこれまでしたことがないケースも考えられます。
対処法はシンプルに、「事前に調べて記憶しておくこと」です。
事前に調べておくべき項目をまとめておきます。
- 企業理念
- 資本金
- 設立年
- 従業員数
- 事業内容
上記は基本情報となるため、暗記しておくのがベストです!
- 業界における企業の位置付け
- 業界自体の成長度合い
- 業界他社との明確な違い
「なぜその業界でもあえてその会社を選んだのか」を説明できるようになっておく必要があるため、上記のポイントをおさえて業界リサーチも事前にしておく必要があります。
2.あなたを採用したら当社にどんなメリットがあるか
「あなたを採用したら当社にはどんなメリットがありますか?」と聞かれて困ってしまった人も多いです。
結局、企業は「この人を採用すればメリットがある」と判断しない限り採用することはありません。
あなたを採用するメリットは何なのか、企業側にきちんと説明ができるようになっておきましょう。
面接だけでなく自己PRを考える際にも、「あなたを採用するメリット」については考える必要があるため、どちらにせよ避けて通ることはできません。
方法としては、以下のステップで進めると良いです。
- あなたの強みを書き出す
- 希望する職種に求められるスキルや強みを書き出す
- ①と②でマッチするものを探す
3.なぜニートになってしまったのか
ニートが面接に対して不安に思ってしまう理由は「なぜニートになったのか」を聞かれるからと言えるほど、ニートにとってこの質問はキツいです。
この質問にうまく回答しようと思っても、なかなかどう伝えれば良いかが分からないですよね。
ニートになった理由について全く聞かれることなく面接が終わることはまずありません。
となると、答えを用意しておく必要がありますね。
この質問に対する回答を考える際には、
- 嘘をつかない
- 人のせいにしない
- なるべくポジティブな言い方を心がける
以上3つを点に意識すると良いです。
「仕事が合わなかったから」よりも、「他にやりたいことが見つかった」という方が聞く側の受ける印象は良くなります。
印象を良くするために嘘をつくのは論外ですが、言い方に工夫し、ネガティブなことでも極力ポジティブに聞こえるようにしましょう。
4.空白期間に何をしていたか
ニートの空白期間については、「その期間に何をしていたのか」を聞かれるケースも多いです。
ニート期間が長いほど、聞かれる可能性は上がり、回答を考えるのが難しくなります。
ニート期間をどう過ごしていたかについては、聞かれる確率が高いため回答は事前に用意しておく必要があります。
回答を考える際は、先程の「ニートになった理由」同様、嘘をつくのはNGです。
仮に働いていたと嘘をつけば、いずれ何かの拍子にバレてしまう可能性は高く、その際に企業からの信用を失ってしまうリスクがあります。
とは言え、「何もしていませんでした」なんて答えも印象を下げてしまうだけ!
- 自分が本当にやりたいことを見極めていた
- 家族の介護をしていた(本当の場合のみ)
- 家事手伝いをしていた
などが無難な回答となります。
あくまでも嘘偽りない回答、かつ何もしておらずただ怠けていたと思わせない回答を考える必要がありますね。
5.なぜ正社員を目指そうと思ったのか
正社員就職を目指す際に面接でよくありがちなのが、「なんで正社員を目指したいのか」という質問。
正社員を目指す理由はいきなり聞かれて即座に答えづらく、うろたえてしまいがちです。
正社員を目指す理由は、本音で言えば
- より安定した雇用形態で働きたい
- ボーナスをしっかりもらいたい
- 退職金もできれば欲しい
- 有給休暇が欲しい
- 簡単にクビにならなさそう
などである場合が多いものの、これらを正直に言っても当然印象は良くありません。
正社員を目指す理由についての回答を考える際には、
- 責任のある仕事をこなしたい
- 活躍の場を増やしていきたい
- よりやりがいを感じたい
などの要素を含めると良いです。
安定しているから、収入が増えるから、ではなく正社員とアルバイト・派遣社員を比較したときの仕事内容の違いを盛り込みましょう。
ニートが面接で困る質問の回答例
ここからは面接で答えに困りそうな質問とその回答例、回答のポイントを解説します。回答例を参考にし、自分の回答を作ってみてください。
質問1:業界や会社のことを調べましたか?
回答例:「はい、御社が提供する〇〇サービスについて調べました。特に、△△プロジェクトが社会に与える影響に感銘を受けました。ニート期間中に独学で〇〇について学び、その知識を御社のプロジェクトに活かせると考えています。」
回答のポイント
- 自分が興味を持った具体的なプロジェクトやサービスを挙げる
- 独学や自主的な学習の努力を強調
質問2:あなたを採用したらどんなメリットがありますか?
回答例:「ニート期間中、自己改善に努め、〇〇のスキルを磨きました。例えば、オンラインコースで□□を学びました。このスキルを活かして、御社のプロジェクトに新しい視点を提供し、効率を向上させることができます。」
回答のポイント
- ニート期間中に身につけた具体的なスキルや知識を強調
- そのスキルがどのように会社に貢献できるかを具体的に示す
質問3:なぜニートになったのですか?
回答例:「個人的な理由で一時的に仕事を離れましたが、その間に自己分析を行い、自分の強みや興味を再確認しました。現在は明確な目標を持ち、意欲的に働きたいと考えています。」
回答のポイント
- 正直かつ前向きな理由を述べる
- その期間が自己成長や再評価の時間だったことを強調
質問4:空白期間に何をしていましたか?
回答例:「空白期間中は、スキルアップのためにオンラインでの学習や資格取得を行っていました。特に〇〇のコースを修了し、□□の資格を取得しました。」
回答のポイント
- 空白期間中の具体的な活動や学習内容を詳細に説明
- 取得した資格や成果を具体的に挙げる
質問5:なぜ正社員を目指すのですか?
回答例: 「安定した環境で自分のスキルを最大限に発揮し、長期的に成長したいと考えています。ニート期間中に自己成長に努め、現在はその成果を活かして社会に貢献したいと強く思っています。」
回答のポイント
- 正社員として働くことへの具体的な動機を述べる
- ニート期間中の成長や意欲を強調
ニートが面接を受ける前に注意すべき3つのこと
面接を受ける以前に、ニートなら必ず知っておかなければならない3つのことがあります。
面接で不採用になることが何度も続くと、どうしても自信を喪失してしまいがち。
なるべくなら、できる限り採用される確率を高めておきたいですよね!
この章では、ニートが気をつけなければならない3つのことについて解説していきます。
1.嘘は見抜かれる
非常に大事なポイントとして知っておいていただきたいのが、面接の際に嘘をついても何一つ良いことはないということ。
ニートが面接で嘘をつき、働いていないのに関わらず「働いていた」と職歴を偽るとします。
その後採用されたとしても、その嘘はかなり高い確率でバレます。
なぜなら、年末調整時には前の会社に在職していた際の所得税を計算する必要があるからです。
嘘にもいろいろありますが、例えばニート期間の説明時に「親が病気で介護が必要だった」と嘘をついたとします。
この嘘は入社後もずっとつき続ける必要がありますよね。
バレる可能性は低くても罪悪感をずっと感じながら働くのは大きなストレスになるでしょう。
2.ニートになった原因について言い訳しない
ニートになった原因を説明するときに言い訳をするのもNGです。
どのようなことかというと、
- 環境のせいにする
- 他人のせいにする
などが言い訳にあたります。
実際には、職場環境が合わずに退職しニートになったケースももちろんあるはずです。
しかし、環境のせいでニートになったとなれば面接官は「ではまた環境が合わなければ簡単に辞めてしまうのでは」と感じるでしょう。
ニートになる道を選んだのは結局のところあなた自身です。
原因をすりかえ、周りのせいにして言い訳をするのは良くありません。
3.面接対策はロールプレイに限る
ニート期間が長い人は特に注意すべきことがあります。
それは、長い期間人とコミュニケーションを取っていないことで、うまくコミュニケーションを取れなくなっている可能性があるということです。
面接は試験であり、通常のコミュニケーションよりも当然緊張感があるもの。
当日頭が真っ白になって、完全に沈黙してしまったら大問題です。
面接に挑む前には、質問についての回答を事前準備するのはもちろん大事なことですが、ロールプレイ式の訓練をしておくことも忘れずに!
ロールプレイで面接の練習をする際には、家族や知人友人などの協力が必要です。
何度も繰り返し面接本番さながらの形式で質問をしてもらい、回答しながら口慣らしをしておきましょう。
ニートが面接の最後にすべき3つの逆質問
逆質問とは、面接の最後に「何か質問はありますか?」と企業側からこちらに質問の機会を与えることを言います。
逆質問がないケースはほぼないと言えるほど、面接に必ずついてくるものなので覚えておきましょう。
逆質問のチャンスをどう活かすかで、あなたの印象は大きく変わります。
「いえ、特にありません」などと答えてしまうのは勿体ないですね!
また、待遇や給与に関する質問も、「自分の利益しか考えていないのか」と思われる可能性が高いため避けた方が無難です。
あらかじめ何を質問するかを考えておきましょう。
この章では、逆質問でニートがすべき質問を3つ紹介します。
1.「御社で活躍している人の特徴を教えてください」
あなたが本気でその会社に貢献したい!という意欲が伝わりやすい質問として、「活躍している人の特徴」を問うものがあります。
もしも企業側の面接官が、「弊社は実力主義なので、スキルレベルの高い人ですね」と答えたら、それに対してもポジティブに反応しましょう。
「私も1日でも早く皆さんに追いつけるよう、入社後は積極的にスキルアップを目指して精進します!」
などの反応は好感が持てますね。
「御社で活躍する人の特徴を教えてください」の逆質問のメリットは、
- どんな人が出世しやすいかが分かる
- 活躍したい意欲が企業に伝わる
という点にあります。
積極的に使ってみましょう!
2.「採用後、入社日までにしておくべきことはありますか?」
「入社日までにしておいた方が良いこと」を聞くのもアリです。
この質問をする目的は、
- 入社直後からすぐに活躍したい意欲を伝える
- 新人に求める知識レベルを測る
の2点です。
入社までの期間をただ待つのではなく、少しでも入社時点のレベルを上げておきたい気持ちが伝われば、印象もUPします。
実際に「新人でもこのレベルくらいの知識は持っていてくれたら嬉しい」と企業が思うレベルを知っておくことも大事です。
3.「具体的な業務内容をぜひ教えていただきたいです」
仕事の内容を把握した上で求人に応募するのは当然のことですが、求人情報に書かれている仕事内容だけでは分かりづらいところもあります。
逆質問で「具体的な業務内容」について質問するのもおすすめです。
似たような質問で、1日の業務の流れを聞くというのもありますが、こちらでもOKです。
具体的な業務について質問することで得られるメリットには、
- 仕事内容に強く興味を持っていることが伝わる
- 実際の業務を知ることで入社前に心の準備ができる
などが挙げられます。
あなたにとっても知って損のない内容ですし、企業側に与える印象UPにも繋がりますね!
参考:内定に近づく就職・転職面接の逆質問集|面接のフェーズごとの作り方を解説
ニートが面接で話すネタが薄い場合の対処法3ステップ
面接で困ってしまうのは、ニートには「面接の際に伝えるネタ自体が圧倒的に不足している」からです。
一般的に、面接でアピールするのはこれまでの職歴や実績。
ニートからの就職では、アピールする材料がないことが問題なのです。
この問題を解決するには、面接で胸を張ってアピールできるネタを作るのが一番。
というよりネタを作る以外に解決方法はありません。
面接でアピールできる実績を積み上げる場合に、最も確実な方法はインターンシップです。
この章では、インターンシップを経て就活に挑む際の流れや、気をつけるべきポイントについて解説していきます。
1.社会人インターンシップに参加する
面接でアピールするネタ作りのポイントは、
- 具体的な保有スキル
- これまでの実績
の2点を盛り込んでいることです。
スキルと実績のないニートが、何かを面接でアピールしようとしても、その「何か」が見つからないことが問題になるのです。
この問題を解決する唯一の方法は、スキルと実績の両方が確実に身につく「社会人インターンシップ」を経験すること。
ここでニートでも確実にインターンシップのチャンスを手にすることができるリバラボインターンシップを紹介します!
- まず、リバラボで働く
十分な給与(平均年収400万円)や社宅完備等の福利厚生も充実 - スキルと実績を積み上げる
スキルと実績を積む環境が整っている - 高収入/高待遇な優良企業に転職
平均年収490万円以上の企業に就職することが可能
中卒、高卒、大学中退などの学歴や職歴に不安を抱えている方に特化したスキルアップの場所としてリバラボインターンシップを提供しています。
逆に学歴や職歴に不安がない方だと判断した場合は、お断りさせていただいております。
インターンシップを経て、スキルと実績をすでに持っている状態で面接に挑むなら、アピールするネタに困ることはもうありません!
ここでは語り尽くせないほど、リバラボインターンシップの魅力は盛りだくさん!気になる方はこちらから詳細をチェックしてみてくださいね!
2.スキルと実績を身につける過程を記録する
これまでのニート生活を脱して、インターンとして働き始めたあなたは、きっと毎日が目まぐるしく感じるでしょう。
ここで大切なのは、新しいことをどんどん吸収して、成長し続ける過程は必ず記録することです。
インターンの経験は、面接で確実に役に立ちます。
しかし、面接であなたがどのように経験を伝えるかによって、相手の受ける印象は変わります。
今後の就活に備えて、日々のインターンで学んだことや残した成果は事細かに記録しておく必要があります。
記録の方法はスマホのメモでも、紙ベースでもかまいません。
- 何のスキルを取得したか
- スキルを使って何の実績を残したか
- 自分なりに工夫した点
- 難しいと感じた点
などを記録しておくことが大事です。
3.記録を見返し面接で伝えるポイントをまとめる
インターンシップを終えたら、いよいよここからが本番の就活準備です!
面接で伝えるべきポイントを、これまで残した記録を元にまとめていきます。
コツは以下の4点に意識すること!
- スキルを明確に伝える
- 具体的な成果を伝える
- 長くならないよう簡潔にまとめる
- スキルと実績を具体的に入社後どう活かせるかを伝える
あまりにも伝えたいことが多すぎて、ついベラベラと長文で語ってしまう人がいますが、これはNGです。
面接受けるのはあなただけではなく、他にも多数の志望者がいることを考えれば、「いかに簡潔に要点をまとめるか」が重要なのは明らかですね!
ニートは事前準備を行い、売り込む準備を!
就職活動において、最も重要なのが面接と言っても過言ではありません。
これまでの実績や経歴をアピールするには最高の機会である面接ですが、ニートにとっては不安がいっぱい!
きちんと事前準備を行い、最高の自分を売り込めるようにしておきたいですね。
今回の記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- ニートになった原因、空白期間の過ごし方について事前に考えておく
- 逆質問で印象UPを目指すべし
- 面接でアピールするネタはインターンシップでいくらでも増やせる
就活において面接を避けて通る方法はありません。
ここで紹介した内容を参考に、面接を勝ち抜いて脱ニートを叶えましょう!
参考:オススメの転職エージェントと転職サイト9選を比較|自分に合った選び方も解説