ゆるブラック企業という言葉があるのをあなたはご存知でしょうか。
ブラック企業でもホワイト企業でもない新しいカテゴリーであるゆるブラック企業には、人によってメリットと呼べる特徴もあれば、デメリットと呼べる部分もたくさんあります。
今回は、ブラック企業ほど大変な思いをするわけでもない代わりに、それほど成長することもできないゆるブラック企業がテーマです。
今回の記事では、
- ゆるブラック企業とは何か
- ゆるブラック企業の特徴
- ゆるブラック企業向きの人とはどんな人なのか
- ゆるブラック企業で働き続けるリスク
- ゆるブラック企業からの転職のコツ
などについて理解することができます。
果たしてゆるブラック企業とはどのような会社のことなのか、ここでしっかりと理解を深めていきましょう!
ゆるブラック企業とは
ブラック企業、ホワイト企業などの呼び名が定着してもうかなり長い時が経ちました。
ブラック企業とホワイト企業という言葉はどちらもはっきりとした明確な定義はありませんが、両方の言葉の意味を知らない人はほとんどいないでしょう。
- 長時間労働
- サービス残業など未払い賃金がある
- パワハラが多い
- 離職率が高い
- 残業が少ない
- 福利厚生などの待遇が良い
- 各種ハラスメントがない
- 離職率が低く就職においても人気
おおよそ、ブラック企業とホワイト企業に関しては以上の通りのイメージです。
今回のテーマである「ゆるブラック企業」は、ブラック企業とホワイト企業の中間にあたります。
- 長時間労働はない
- 給与はそこそこ可もなく不可もなし
- 離職率は低め
- スキルは身につかない
- 昇給はあまりない
ブラック企業と比較すれば、長時間会社に拘束されることもなく、パワハラで追い詰められるわけでもないため、居心地は格段に良いのがゆるブラック企業。
ですが、その反面昇給が少なく「何年経っても給料がほぼ変わらない」と言うケースも珍しくありません。
すごく簡単にまとめると、「楽だけれど、成長はできないし収入も上がらない」というのがゆるブラック企業の最大の特徴です。
ゆるブラック企業の5つの特徴
さて、ゆるブラック企業についてさらに詳しく見ていきましょう。
この章では、ゆるブラック企業の特徴を5つの項目にまとめています。
今あなたが勤務する企業に該当するものが多ければ、その企業はもしかすると「ゆるブラック企業」かもしれません。
では一つ一つチェックしてみましょう。
残業もなければ昇給もない
ゆるブラック企業で働くのは比較的楽です。
なぜなら残業はほぼなく、毎日定時に退社することができるからです。
ブラック企業では「長時間労働」が最大の問題点として注目されていますが、やはり会社に拘束される時間が長ければ疲労感も高くなります。
ゆるブラック企業ではまず定時上がりが基本なので、ヘトヘトになるまで働くということがありません。
楽で良いと言えばそれまでなのですが、楽である代わりに昇給が少ないのが特徴です。
昇給があるから長く勤めることや出世することに意味がある会社員ですが、昇給しないとなるとモチベーションは上がりにくくなります。
ということもあってか、ゆるブラック企業では「ダラダラなんとなく働く人たち」がとても多いです。
居心地はそれなりに良い
例えばブラック企業を例に挙げると、職場の雰囲気はすごく悪いです。
どう悪いか具体的に挙げるとすれば、
- 疲労で従業員の顔が死んでいる
- 怒鳴り声が飛び交う
- 職場内の清掃が行き届いておらず汚い
- 会社で寝泊まりしている人がいる
などなど、とにかく悲惨な環境である場合が多いです。
ゆるブラック企業においては、職場の雰囲気は悪くありません。
むしろ、和気あいあいとしており、殺伐としたムードとは真逆なので、居心地は良いと言えます。
離職率は低め
ゆるっと働いて特にキツい思いもしないせいか、ゆるブラック企業は離職率が高くありません。
ブラック企業の離職率が高いのは、仕事が「大変で辛いから」ですが、ゆるブラック企業に関しては大変でもなければ辛くもないので当然です。
ガッツリ高収入を稼ぎたければ別ですが、そうでなければ特に「辞める理由」が見つからないのです。
というわけで、離職率が低いという点も、ゆるブラック企業の特徴として挙げられます。
スキルは特に身に付かない
ゆるブラック企業の仕事には、あまり難しい業務や高いスキルが求められる業務がありません。
「できることをひたすら同じように日々繰り返す」毎日なので、
- 高度なスキルがないからできずに悔しい
- 早く○○の仕事を覚えて頑張らなきゃ!
などと感じることがほぼないのです。
まさにぬるま湯のようなゆるブラック企業。
スキルが身についていないことに危機感を感じることもなく、そのまま時が経ち転職する際に、「そう言えば自分はあの会社で何を学んだんだっけ」と得たものの少なさに愕然としてしまうのです。
スキルが身につかないということは成長がないということ。
仕事は楽でも成長ができないとなると、やはりゆるブラック企業に長くいるのは危険ですね。
毎日同じことの繰り返し
ゆるブラック企業は、基本毎日同じ業務の繰り返しです。
それも、特に頑張らなくとも勤務時間内に終わらせることができるような業務なので、必死になる必要がありません。
「目をつむっていてもできる」ような仕事を毎日繰り返していれば、自然にダラダラと仕事をする癖が付いてしまいます。
ブラック企業のように「とても労働時間内に終わる仕事量とは思えない」ような、あり得ない業務量を振り分けられるのも問題ですが、余裕があり過ぎるのもよくありません。
定時に終わるか終わらないか、微妙なラインの仕事量を抱えていれば、
- 今日やることをToDoにまとめておこう
- 早く完了できる業務から優先的に手を付けよう
- 今日は少し余裕があるから明日の業務計画を立てよう
など、効率よく仕事を完了できるように自分なりに計画する習慣も身につきます。
ですが、適当にダラダラとやっていても終わる程度の仕事量なら、特に考える必要がないため、「頭を使う」ことがどんどんなくなってしまうのです。
ゆるブラック企業勤務に向いている人
ゆるブラック企業の特徴を見ていると、ややネガティブなイメージを抱いてしまう人が多いと思います。
しかし、実際にはゆるブラック企業を好む人も一定数は存在しています。
この章では、ゆるブラック企業が合っている人に共通する点を3つ挙げていきます。
1.ストレスを溜めたくない
ブラック企業からの転職者などに特に多いのが「ストレスを溜めたくない」という人たちです。
これまで月に60時間、80時間などの残業をして疲れ果てて辞めたわけですから、それは「とにかくストレスフリーな職場だったら何でも良い」と思うのもうなづけます。
ブラック企業からの転職者でなくとも、
- 厳しいノルマに追いかけられたくない
- ゆったりと気持ちに余裕を持って働きたい
- ストレスが溜まることが何よりも苦痛
このように思う人であれば、ゆるブラック企業は悪くない選択肢と言えます。
2.仕事にやりがいを求めていない
やりがいがなければ働いても意味がない、と思う人ばかりではありません。
仕事は「生きていくための生活費を稼ぐため」としか思っていない人もいるでしょう。
その場合、
- やりがいの大きい仕事
- 今後のキャリアのために役立つ仕事
などはあまり魅力になりません。
どちらかと言うと、それなりに働いて最低限の収入が得られれば、やりがいがなくても十分長く続けていけるわけです。
このように、仕事のやりがいなど特にあってもなくても構わない、という人にもゆるブラック企業は合っていると言えます。
3.収入よりも楽さを重視したい
多くの人は「せっかくなら高収入を目指したい」と考えますが、全員がそうではありません。
高収入を目指すには、
- 専門性の高いスキルを身につける
- 実績を積み上げて出世する必要がある
- 営業などでは毎月のノルマを達成し続ける
などの必要があります。
高収入を嫌がる人はいなくても、高収入を得ることよりも仕事の楽さを重視する人は割とたくさんいるのではないでしょうか。
「キツい思いまでして収入を増やさなくてもいいや」と思う人なら、ゆるブラック企業で緩く働く方が合っていると言えるでしょう。
ゆるブラック企業に勤め続ける3つのリスク
人によっては、一概に良くないとは言えないところがあるゆるブラック企業。
しかし、ゆるブラック企業に勤め続けるリスクについては知っておく必要があります。
ゆるブラックの特徴は、「まあまあ楽してそこそこ稼げるが成長はできない」というものでしたね。
居心地は良いゆるブラック企業では、思いの外長い期間勤める人もたくさんいます。
この章では、ゆるブラック企業に勤め続ける3つのリスクについて解説していきます。
1.転職の際にアピールできるスキルがない
転職時に有利な人はどのような人かを考えると、
- 専門性の高いスキルがある人
- スキルを使って実績を積み上げてきた人
- 学歴・職歴が高い人
などの特徴が挙げられます。
もうお分かりかと思いますが、ゆるブラック企業で働いていても、これらの要素を得ることはまずできません。
なぜなら、お伝えしたように、ゆるブラック企業ではハイレベルのスキルが身につくことがないからです。
転職時には、これまであなたが前職でどのような業務にあたっていたかを元に、あなたができることをアピールする必要があります。
このときにつまずいてしまうのが、ゆるブラック企業出身者なのです。
2.現状維持で満足してしまう
例えば学校でも同じことが言えますが、自分のレベルよりも少し高いレベルの高校にギリギリ入学すれば、その後授業についていくのが困難になります。
逆に、最初から簡単に合格できるレベルの高校に入学していれば、高校生活はかなり楽で、勉強せずとも常に成績はクラスのトップあたりを維持できるでしょう。
仕事もこれと同じです。
ゆるブラック企業に身を置くと、ハイレベルなスキルを持っている人や、バリバリ仕事をこなして成績を上げていく人を見ることがありません。
そのため、「ぼちぼちやっていればいいか」と自分自身の基準が低くなり、「適度にやる」ことが普通になってしまうのです。
結果的に「無理してでも何かを身につけて成長する」機会を失い、現状維持で満足してしまうのが、ゆるブラック企業に勤め続ける代償の一つです。
3.年収が上がらず年数だけが経過する
ゆるブラック企業では、入社時にそこそこの給与額からスタートするため、初めのうちは「この仕事内容にしては悪くないな!」と満足度も高いはず。
しかし、ゆるブラック企業は昇給幅がものすごく小さいために、何年勤めていてもほんの少ししか年収UPしません。
このことに気づくのは入社して2年3年が経つ頃かもしれませんね。
ですが、年収が上がらないことに気付いたころには、すでにゆるブラック企業で中堅のポジションになっている場合が多く、すぐに転職をする気にもならないのです。
その結果、「給料がもう少し上がれば言うことないのにな、まあいっか。」とそのままさらに何年もゆるブラック企業に勤め続ける、というのはよくあるケースです。
さらに時が経って、「もう年齢も年齢だからもっと稼げる仕事を見つけよう」と一念発起して転職活動を始めたところで、時すでに遅し。
年齢の割にスキルも実績もない、となれば転職で収入UPを叶えるのはほぼ不可能になってしまいます。
転職して仕事にやりがいを見出すための3ステップ
ゆるブラック企業で、細く長く働くことで満足できる方ならともかく、
- いずれはキャリアアップしてレベルの高い会社に転職したい
- 将来は独立したい
- とにかく稼げる仕事に就きたい
- 仕事にやりがいを見出したい
などと考える方なら、ゆるブラック企業をいつかは卒業しなければなりません。
居心地の良いゆるブラック企業は思わず長居してしまいがち。
ですが、転職のタイミングは早い方が良いです。
ここでは、ゆるブラック企業から転職する際の3ステップについて紹介します。
狙うべき業界・職種を絞り込む
あなたが今後転職するにあたり、まず決めなければならないのが業界や職種。
これまでゆるブラック企業で働いてきた経験を活かすべきと考える人も多いと思いますが、実際はもっと視野を広げて選択肢を広く持つ方が良いです。
今まで営業事務の仕事をしていた人が急にITのエンジニアを目指す、などと言うと、「そりゃ無理があるでしょ」と思うかもしれません。
仮に無関係の職種からITエンジニアを目指すにせよ、スキルと実績を積めば転職は可能です。
なので、ここではまず「自分にできそうな仕事」ではなく「やりたい仕事」に目を向けて職種や業界を絞り込んでいきましょう。
スキルと実績を積み上げる
転職活動を成功させるには、「企業から欲しがられる人材」にあなた自身がなっておく必要があります。
企業が欲しがる人材は会社によって様々ですが、確実に言えるのは
- すでにスキルがあり多くの実績を残している人
- 学歴・職歴などが高い人
のどちらか、もしくはどちらともを満たす人でしょう。
昔気質の企業の中には、いまだに学歴を重視するところもあります。
しかし、学歴や職歴はあなたが今から変えることはできません。
ですが、スキルと実績の部分は今から身につけることが可能です!
スキルと実績を積めば今よりもうんと転職が有利になると言っても、どのような方法があるのか疑問に思う方も多いでしょう。
ここで『リバラボインターンシップ』について紹介します!
- まず、リバラボで働く
十分な給与(平均年収400万円)や社宅完備等の福利厚生も充実 - スキルと実績を積み上げる
スキルと実績を積む環境が整っている - 高収入/高待遇な優良企業に転職
平均年収490万円以上の企業に就職することが可能
つまり、インターンシップでスキルと実績を積みながらまずは経験値を上げていく方法で、あなたの「人材としての価値」を高めていくのです。
インターンシップの良いところは、以下の2点。
- お金を稼ぎながらスキルを身につけられる
- スキルだけでなく実績も詰める
リバラボインターンシップは、インターンの採用試験がないため、あなたにやる気があればすぐに申し込むことが可能です。
そのため、「インターンシップを希望しているけれど、なかなかインターンの採用試験に受からない」という状況に陥る心配は皆無!
しっかりスキルと実績が身につくリバラボインターンシップの魅力は、ここでは書き切れないほどたくさんあります。
詳細についてはこちらから覗いてみてくださいね!
ハイレベル企業へ転職する
インターンを終えたあなたは、もう「ゆるブラック企業出身者」ではなく、「スキルと実績を持った有能な人材」として転職活動をスタートすることができます!
以前との違いは、
- 経験者枠の求人にチャレンジできる
- 専門性の高い職種にチャレンジできる
- 優良企業・大手企業にチャレンジできる
などの点です。
スキルと実績を積み上げたあなただからこそ、これまででは考えられなかった「高収入」や「キャリアアップにつながる」会社に転職することが可能です。
もちろん、転職活動の際にはインターンシップの経験を最大限アピールする必要があります。
リバラボインターンシップは、転職活動のサポートまでしてくれるので、分からないことや不安なことは何でも相談しながら進めていきましょう!
まとめ
ゆるブラック企業、いかがでしたか?
ゆるく楽に働くメリットもありますが、やはり長い目で見るとリスクが大きいというのが結論です。
今回の記事の内容をまとめると以下の通りとなります。
- ゆるブラック企業はブラックとホワイトの中間
- ゆるブラック企業は居心地がいいけれど成長しないし稼げない
- ゆるブラック企業が向いているのは「楽さ」を重視する人だけ
- 将来的に高収入を目指すならスキルと実績を身につけて転職すべし
スキルと実績を積み上げるには、ある程度時間がかかります。
ですが、一度身につけてしまえば、それらはあなたの財産になるのです。
ゆるブラック企業は思わず長い年月居座ってしまいがちですが、時間を無駄にしてはいけません。
少しでも今のキャリアに疑問を感じる方は、すぐに行動を開始しましょう!