転職の面接でよくある質問の例。基本マナーを押さえて面接を乗り切る

転職活動中に悩むのが、面接での質面への回答です。会社によって聞かれることが異なるので、対策を立てられないと感じている人も多いのではないでしょうか?完全な対策は難しいとしても、想定される質問の傾向を知っておけば面接の突破につながります。

転職の流れを把握しておこう

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まずは、転職の大まかな流れを説明します。全体の流れを理解し、どの段階で何を準備すればよいか自分なりに考えてみましょう。

応募から採用までの流れ

転職活動の開始から、企業に採用されるまでの流れは以下の通りです。

  1. 応募書類の作成
  2. 応募
  3. 書類選考通過
  4. 一次面接
  5. 二次面接
  6. 最終面接
  7. 内定

まずは応募書類を作成して提出するところがスタートです。書類選考を通過すれば次は面接ですが、企業によって面接の回数は違います。

一般的には2~3回程度の面接を通ると、経営者や役員による最終面接です。中途採用の場合は新卒採用に比べて回数が少なく、2回程度で合否が決まるケースも多いでしょう。

面接当日の流れ

一般的な転職の面接は、以下のような流れで進みます。

  1. 自己紹介・自己PR
  2. 転職しようと決意した理由
  3. その企業を志望した理由
  4. 合格した場合の業務の内容や条件の確認
  5. 逆質問

大まかな面接の流れを覚えて、質問にスムーズに答えられるようにしておきましょう。実際の質問の順番は前後することもありますが、転職理由や志望理由は必ず質問されます。

企業ごとに質問内容が少し変わる可能性もありますが、上記の内容については回答を準備しておくと安心です。

面接の基本マナーをおさらい

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次に面接の基本的なマナーを説明します。新卒採用の面接と基本的に同じですが、細かいマナーを忘れてしまった人もいるかもしれません。ここでおさらいをして、身だしなみと心の準備を整えましょう。

受付から入室までのマナー

面接開始時間の10分前までには企業に到着し、身だしなみをチェックしてから受付に向かいます。企業のエントランスに入った時点で、面接が始まっているという意識を持つことが大事です。

当たり前ですが、遅刻は絶対にNGです。遅れそうな場合は必ず早めに電話で連絡を入れましょう。

受付では、面接で来訪した旨と氏名を伝えて、担当者に取り次ぎを依頼しましょう。待合室に案内されたら、呼ばれるまで静かに待機します。事前に携帯電話やスマートフォンの電源はオフにしておきましょう。

名前を呼ばれたら面接室のドアを3回ノックします。室内から「どうぞ」と聞こえたら、「失礼いたします」と言ってドアを開けて入室します。後ろ手でドアを閉めないように気を付けましょう。

面接から退室までのマナー

入室したら、面接官にはっきりとした声で「〇〇と申します。本日は面接のお時間をいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします」と伝え一礼します。

勝手に椅子に座らず、席に着くように言われてから着席しましょう。鞄は椅子の横に置いておきます。企業から応募書類を持参するように伝えられていた場合は、ここで面接官に提出します。

面接中は背筋を伸ばして、はっきりとした声で受け答えしましょう。質問には簡潔に答えることを心がけ、話が長くなりすぎないように注意が必要です。ていねいな言葉遣いにも気を付けましょう。

服装や身だしなみのマナー

服装や身だしなみのマナーも重要です。男性の場合、シングルスーツで色は濃紺がおすすめです。新卒採用ではないので、リクルートスーツは避けましょう。

女性の場合はスカートスタイルとパンツスタイルから選択しますが、基本的にはどちらでも構いません。色はベージュやグレーなどを選ぶとよいでしょう。

重要なのは、相手に明るく清潔な印象を与えることです。スーツにしわやホコリが付いていないかチェックしておきましょう。

面接時の髪型は、社会人として常識はずれなものでなければ、基本的に問題ありません。ここでも重要なのは清潔感です。

鞄や靴もビジネスで一般的に使用されるものを選択しましょう。色はスーツに合わせて黒や濃紺、茶色あたりがおすすめです。細かい部分の身だしなみを確認している面接官もいるので、靴は面接に備えて磨いておきましょう。

転職面接でよくある質問例

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続いて、転職の面接でよくされる質問の回答例を紹介します。あくまでも一例と考えて、回答にあたり重視すべきポイントに注目しましょう。

自己紹介をしてください

自己紹介は面接で必ずしなければいけません。面接官は自社で活躍してくれそうな人材かどうかを見極めようとしています。これまでの仕事の実績や、そこで得られたスキルや経験をアピールしましょう。回答例は次の通りです。

「私は〇〇会社で電話による営業を行ってきました。その中で、顧客に対してどういった商品説明をすれば魅力的に感じてもらえるか、話の構成や強調するポイントなどを実地に学ぶことができ、対人営業でも成果を出せるようになりました。

仕事柄、顧客から断られることにも慣れているので、御社でも営業部隊の一員となり、積極的に顧客訪問をして売上に貢献したいと思います。」

転職の理由を教えてください

転職の理由も必ず質問されます。転職希望者に、なぜ現在の仕事を辞めて転職しようと考えたのかを聞くことで、面接官は『うちも同じような理由で辞めないか』を確認しようとしているのです。

現状に何かしらの不満点があって転職に至ったのは面接官も分かっているので、変に取り繕おうとせずに話した方がよいでしょう。

ただし、面接官の納得を得られるような理由を、論理的に話す必要があります。同じ理由で志望先の企業を辞めることのない点は、直接そう言わないとしても、回答に含める必要があるでしょう。

「高校卒業後、アルバイトを含めて3年間飲食店で働いてきました。ウェイターとして仕事をする傍らで、レジの管理や経理の仕事の一部も任されるようになり、徐々に企業の会計の仕事に興味を持つようになりました。

飲食店では本格的な会計業務に従事するのは難しいため、思い切って転職を決意した次第です。御社の経理部門では、未経験でもさまざまな仕事にチャレンジさせていただけると聞いたので、とても魅力を感じています。」

志望動機は何ですか

転職面接でも志望動機は必ず聞かれます。他社ではなく、なぜその企業を選んだのか、面接官に納得してもらえるように回答しなければいけません。

そのためには応募する企業の業種や仕事内容、直近のニュースなどをあらかじめ調べ、入社後にどのように働き、活躍できるのか説明しましょう。転職への本気度を伝えることが大事です。

「これまで派遣社員として営業に3年間携わってきましたが、さらに営業のスキルを高めたいと思って御社を志望いたしました。御社の営業チームは非常に優秀でチームワークもよく、同業他社と比べてもとくによい成績を収めています。

そのチームの一員として実績を積みたいと強く思いました。これまで培ってきた営業スキルを活かしながら、御社の売上に貢献したいと考えております。」

その他、面接で出やすい質問例

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最後に、転職理由や志望動機以外に、面接でされやすい質問をいくつか紹介します。答え方のポイントを押さえておきましょう。

活かせる経験やスキルは何ですか

転職面接の場合、これまでの仕事で得た経験やスキルの中で、応募先企業で活かせるものは何か聞かれる場合もあります。営業職でも聞かれる場合はありますが、とくに技術職やデザイナー職など、専門的な職種の面接で質問されるケースが多いでしょう。

面接官は自己紹介や自己PR、志望動機への回答とともに、自社で本当に活躍できる人材かどうかを見極めようとしています。

応募職種と具体的な業務内容をしっかりと理解しておき、自分の経験やスキルがどう活かせるのか論理的に伝えられるようにしておきましょう。

キャリアプランを教えてください

今後のキャリアプランについて聞かれることもあります。採用後にどういった働き方をしたいのか、どんなポジションを目指すのかなど、自分の考える中長期的なプランを答えましょう。

独りよがりな考えではなく、自分の強みやスキルを踏まえて、自分がキャリアアップすることでその企業にどのようなメリットがあるのかを伝えることが重要です。

最後に質問はありますか

面接官への『逆質問』も考えておきましょう。面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれるケースは多いものです。

「とくにありません」と答える人もいますが、面接官は応募者が自社に興味を持っているのかを最終確認しようとしています。必ず質問をするようにしましょう。

逆質問に対する回答は、本気で入社を考えている印象を面接官に与えるものでなければいけません。

例えば「入社までに習得しておくべきスキルはありますか?」「どういった方々が管理職となられていますか?」など、入社後にその会社に貢献したいという思いが伝わる質問を考えておきましょう。

逆に「給料はいくらですか?」「長期休暇は取りやすいですか?」など、会社案内を読めば分かることや福利厚生ばかりに着目した質問は悪印象です。

自分の強みをアピールして面接突破を狙おう

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転職面接でよくある質問と、その回答例を紹介しました。面接では、自己紹介と自己PRに始まり、転職の理由と志望動機は必ず聞かれます。

さらに、その企業で活かせる経験やスキル、今後のキャリアプランを聞かれる場合もあるので、スムーズに答えられるようにしておきましょう。

ネガティブな言い回しは避け、前向きに自分をアピールすることが重要です。面接官に好印象を与えられるように、面接を受ける際のマナーもしっかりと理解しておきましょう。



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