仕事が上手くいかないときはどうする？原因や特徴、対処法を解説

仕事が上手くいかないと悩んでいませんか？ついミスをしてしまう、先輩や上司から注意されてしまうというようであれば、何が原因で上手くいかないのか原因をはっきりさせるとよいかもしれません。

原因や対処法をチェックしましょう。

仕事が上手くいかないときは

仕事が上手くいかないのは、どのようなときなのでしょうか？上手くいかないときに役立つ、原因をはっきりさせる方法も紹介します。

経験不足で上手くいかないのは当たり前

初めて行うことや経験が少ないことは、上手くいかなくて当たり前です。入社して1～2年程度では、まだまだ経験していないことの方が多いでしょう。

先輩や上司が簡単そうに行っている仕事も、上手く進めるにはコツがあります。経験不足でコツをつかんでいないのなら、失敗しても当然です。

単純な経験不足によって上手くいっていないなら、時間をかければ解決します。今はまだできないことも、繰り返し行えばミスなくできるようになるはずです。

まずは原因を明確にしよう

思ったように仕事ができず行き詰まりを感じているなら、「なぜ上手くいかないのか？」を考えるのも役立ちます。ただ何となく「また今日も失敗した…」と悩んでいるだけでは、焦るだけで解決しないかもしれません。

原因をはっきりさせられれば、この状態を解消し仕事で成果を出せるでしょう。そのために役立つのが『書き出すこと』です。頭の中に何となくある考えを、書き出すことではっきりさせていきます。

例えば、どのようなときに上手くいかなかったのか、そのときどのように感じたのか、具体的にどのような行動をしたのかなどを書いてみましょう。思考が整理され、上手くいかない原因を意識できるはずです。

仕事が上手くいかない原因

何となく感じていることを書き出してみても、上手くいかない原因をなかなか特定できない人もいるでしょう。そこで代表的な原因を紹介します。

時間や心に余裕がない

『余裕』は仕事をする上で大切なポイントです。優秀な人でも締切ぎりぎりで仕事に取りかかれば、大急ぎで仕上げなければと焦り、余裕がなくなるでしょう。

余裕がないときは普段ならしないミスをする可能性が高まります。焦りから正常な判断ができないからです。

特に仕事が上手くいかないと悩んでいると、仕事中に焦って余裕がなくなるシーンも出てきやすいでしょう。ミスがないかチェックする余裕がない状態では、さらに上手くいかず悪循環にはまる可能性があります。

また、プライベートの悩みから心に余裕がなくなっているときも、ミスが生まれやすい状態です。

集中できずに細かいミスをしてしまう

日頃から『ミス』が多いなら、それが仕事が上手くいかない原因の可能性が高いでしょう。小さなミスが重なると、やり直しに時間を取られ焦りが出るほか、集中もできません。さらにミスを繰り返すこともあります。

仕事に対するプレッシャーを感じやすい人も「上手くやらなければいけない」と強く思うほど、ミスを繰り返してしまう傾向です。環境が悪く集中できないためミスにつながっているケースもあります。

例えば職場内で同僚が大声で話していると、話し声に気を取られ注意散漫になりやすいでしょう。プライベートを含め何らかのストレスがあり、集中力が下がっている状態も要注意です。

人間関係が上手くいっていない

仕事は同僚や上司を含むメンバーと協力することでスムーズに進みます。もしも社内の『人間関係』が上手くいっていないなら、仕事が上手くいかないのは人間関係によるものかもしれません。

同僚と不仲で協力関係を築けなければ、連携が取れず全体の進行に関わるでしょう。プロジェクトの失敗につながるおそれもあります。

また上司とのコミュニケーションが上手くいかないと、困った状態になってもなかなか相談できません。大切な報告が遅れ、ミスによる被害が拡大するケースもあります。

職場によっては、さまざまなハラスメントにより、仕事をしたくても上手くいかない環境もあるでしょう。

仕事が上手くいかない人の特徴

仕事への取り組み方や周囲の環境以外にも、自分の考え方や行動のくせによって仕事が上手くいかない人もいます。どのような特徴があると、仕事は上手くいかないのでしょうか？

タスクの優先順位がつけられない

一つのことを繰り返していればOKという仕事はほとんどありません。日々さまざまなタスクが舞い込んでくるケースが多いでしょう。そのため『優先順位をつけられない』人は、スムーズに仕事を進めにくいはずです。

タスクの優先順位を把握できなければ、重要な案件を後回しにしてしまうかもしれません。締切間近になってから焦って始めるため、ミスしやすいですし、残業が増えてしまうでしょう。

またタスクの中には他の担当者に依頼が必要なものもあります。事前に確認しお願いしておけばスムーズに進みますが、直前になって依頼すると担当者の予定も乱してしまいます。

タスク管理は面倒に感じるかもしれません。しかし、行わずに始める方が最終的な手間は増えやすいでしょう。

周囲とのコミュニケーションが苦手

職場での『コミュニケーション』が苦手という人も仕事が上手くいきにくい傾向です。自分自身では頑張っているつもりでも、コミュニケーションのすれ違いがミスに発展する可能性があります。

上司や先輩からの指示を十分に理解できていないにもかかわらず、質問できない人も要注意です。そのまま自己判断で進めると、やり直しやトラブルの原因になります。

コミュニケーションが苦手だからと避けるのではなく、顧客に接するように行動するとよいでしょう。トラブルやミスを回避するために、質問できるようになるはずです。

完璧主義

『完璧主義』の人は高い完成度で仕事を仕上げそうなイメージがあります。しかし実際には、細かな部分にこだわりすぎてしまい、山のように仕事を溜めがちな考え方です。

70点くらいの完成度でよいのに100点を目指すことや、成果に結びつかない部分にこだわりすぎるのは危険信号です。効率が悪く、取り組んでいても疲れてしまうでしょう。

また完璧主義の人は、周りの人にも同じように完璧にすることを求めやすい傾向があります。強要された職場のメンバーは、要求に対し「やってられない」と感じているかもしれません。

本人の仕事が進まないのはもちろん、周りにもいやな思いを抱かせている可能性があります。

上手くいかないときにおすすめの考え方

もしも今仕事が上手くいかないと悩んでいるなら、まずは考え方から変えてみるのもよい方法です。自分を責めるのではなく、認めた上で仕事に取り組むと、前向きに行動できるかもしれません。

自己評価の考え方を改める

度重なるミスで「自分は仕事ができない」「職場には必要ない人間だ」という評価をしていませんか？まずはその自己評価を考え直してみましょう。

そのために大切なのが、『客観的な視点』を取り入れることです。主観的な自己評価を改め、現実の自分とのずれをできるだけ小さくしていけるとよいでしょう。

例えば、上司との面談でされたアドバイスや忠告を素直に聞き入れます。自己評価が低く自信がなかったけれど、実は周りから評価されていたという人もいるはずです。

客観的な意見を取り入れ自己評価を改めるだけで、仕事が上手く進みやすくなるかもしれません。

他人と比較しすぎない

周りの人と自分を比較しすぎると、自分との違いにイライラしてしまいがちです。成果を上げている同僚がうらやましく感じるときもあるかもしれません。

このようなときには割り切りが大切です。他人と自分は違う人で、できること・できないことがそれぞれ違います。違うのに比較しているとストレスのもとです。

比較しすぎるのをやめ、自分の仕事に打ち込みましょう。自分の得意なことを伸ばすよう意識すると、仕事にもよい循環が生まれやすくなります。

物事をポジティブにとらえる

あなたは完璧主義で妥協はよくないと思っているとします。このとき大切なのは、妥協にもポジティブな側面があると気付くことです。

代表的なのは仕事のスピードアップです。100点を目指そうとすると、いつまでたっても仕事は終わりません。しかし支障がなければ70点でOKと妥協できれば、スケジュールより早く進む可能性もあります。

スピーディーにタスクを終わらせられれば、どんどん新しい仕事に取りかかれます。営業職であれば、早くたくさんの仕事をするほど売上につながりやすくなるため、完璧を目指すより大きな売上を上げられるでしょう。

どのようなときにもポジティブな面を見つけることは、仕事を上手く進めるポイントです。

上手くいかないときにおすすめの行動

行き詰まりを感じどのようにすればよいか分からないなら、これまでと違う行動を取るとよいでしょう。上手くいかないときに向いているおすすめの行動を紹介します。

上司や同僚に助言をもらう

仕事が上手くいかず悩んでいるときは、自分1人で解決しようとしても難しいでしょう。上司や同僚に悩みを打ち明け相談すると、役立つアドバイスをもらえるかもしれません。

自分のことだけでなく仕事のこともよく知っている相手からの助言は、今すぐに役立つ実践的なもののはずです。これまで気付けなかった発見の可能性もあります。また悩みを打ち明けることで、距離が縮まるかもしれません。

友人や家族など気を許せる相手に悩みを聞いてもらうだけでも、気分がすっとラクになるでしょう。直接的な解決にはつながりませんが、翌日から気分を変えて仕事に取り組めます。

上手くいっているときの行動をする

上手くいっていたときの行動をすることで、気持ちが落ち着き余裕を持って仕事に取り組めるかもしれません。

焦りや不安がなくなれば、結果的に仕事も上手くいきやすいでしょう。例えば赤い小物を身に着ける・ドアノブを右手で開ける・電車の〇両目に乗るなど、自分なりのルーチンを見つけます。

これといった行動が見つからなければ、上手くいっている人の行動をまねするのもよい方法です。身近な先輩のやり方を取り入れるのもよいですし、憧れの人の習慣をまねするのもおすすめです。

定期的に体を動かす

体が凝り固まった状態では、リラックスしようにも上手くいきません。心に余裕のあるリラックスした状態を作るには、定期的に体を動かすと効果的です。

ジムに通い本格的な運動をする必要はありません。通勤中にエスカレーターではなく階段を使ったり一駅分歩いたりするだけで、リラックスしやすい状態を作るには十分な運動になります。

自宅でお風呂上りや寝る前のストレッチを習慣にするのもよいでしょう。定期的に体を動かしているとリフレッシュにもつながり、ストレス解消も期待できます。

上手くいかないときのNG行動

心と体をリラックスできる状態に導く行動はおすすめです。しかし、ストレス解消のつもりの行動が負担を増やしたり、真面目すぎて心を休ませられなかったり、NG行動もあるため注意しましょう。

やけ食い・やけ酒

ストレスを感じるとやってしまいがちな『やけ食い』や『やけ酒』は、確かに一時的なストレス解消にはなります。ただし、根本的な原因は解決せず、体への負担がかかる行動です。

食べすぎ・飲みすぎで胃腸に負担がかかりますし、続けば肥満はもちろん病気の原因にもなりかねません。加えて体調が悪いと仕事のパフォーマンスに影響を及ぼします。

その結果仕事が上手くいかず、暴飲暴食を繰り返す生活習慣になる可能性もあるでしょう。

自分を責めすぎる

仕事には向き不向きがあります。全ての仕事を完璧に仕上げられる人はそういません。そのため、ミスがあったからといって「自分は無能だ」と責めすぎるのはやめましょう。

ミスや失敗の原因を自分自身に求め、改善していこうという姿勢はよいものですが、行きすぎると心の余裕を失います。「自分には何もできない」と自己肯定感が下がる原因にもなる行動です。

まずは頑張りと現状を認めましょう。それでもネガティブな状態が続き自分を責めてしまうなら、言葉をポジティブに変換するのがおすすめです。

「何をやっても上手くいかない」ではなく「何をやっても伸びしろがある」と考えれば、これからに期待して仕事に取り組みやすくなります。

プライベートでも仕事のことを考える

常に仕事のことで頭がいっぱいの状態もNGです。上手くいかないことがあるとそのことに集中しがちですが、それではよい解決策は出てきません。

よいアイデアはリラックス中に思いつくといわれています。四六時中仕事のことばかり考えるのではなく、帰宅後は趣味に打ち込んだり料理を作ったりして過ごすとよいでしょう。

意識的に仕事を忘れる時間を作ることで、何か役立つひらめきがやってくるかもしれません。

どうしても仕事が上手くいかないときは

考え方や行動を変えても仕事が上手くいかないなら、周りの環境を変えてみましょう。今の仕事から離れることで、生き生きと働ける可能性があります。

長期休暇でリフレッシュ

何をやっても上手くいかないときには『長期休暇』で気分を変えましょう。趣味に没頭して過ごすのもよいですし、旅行でいつもと違う雰囲気を楽しむのも気分転換になります。

仕事を思い出させるものを全てなくし、楽しい時間を過ごすとリフレッシュできるはずです。たっぷり時間があるタイミングのため、自分を見つめ直してもよいでしょう。

「自分が本当にやりたいことは何か？」「今の仕事を一生続けたいか？」といったことをじっくり考えると、よい答えが見つかるかもしれません。

社内異動を申し出る

思ったように能力を発揮できないのは、今の仕事が合っていないことが原因の人もいます。そのようなケースでは『社内異動』を申し出るとよいでしょう。

自分に適した部署へ異動することで、別人のように能力を活かし活躍し始める人もいます。ただし急に異動を申し出るのではなく、まずは上司や先輩に相談してからにしましょう。

今の仕事内容は合わないと自分では感じていても、周りからは高く評価されていることもあります。相談し客観的な意見を参考にすると、モチベーションを維持しやすい部署へ異動できるかもしれません。

また、自己分析で自分の適性を知ることも役立ちます。

転職を検討する

仕事自体は好きだけれど、人間関係・職場環境・待遇などが悪いと感じているなら、環境の異なる他社へ転職すると能力を発揮できるかもしれません。

ただし目的が曖昧なまま、今の職場から逃れるために転職したのでは結果に結びつかないでしょう。大切なのはどのような目的で転職するのかはっきりさせることです。

例えば風通しがよい職場環境・良好な人間関係・経験を活かせる仕事内容など、目的を明確にしてから転職活動を検討します。

上手くいかない原因から探ることが大切

仕事が上手くいかないからと、ただ悩んでいるだけではなかなか解決しません。原因が経験不足なら時間の経過とともに力がつきできることは増えていきます。

しかし自分に原因があるなら別です。まずはどのような課題があるのか、紙に書き出しはっきりさせましょう。その上で考え方や行動を変えていきます。

それでも上手くいかないなら、環境を変えましょう。長期休暇でもリフレッシュできますが、仕事に適性がないなら異動を、会社の環境や待遇が悪いと感じるなら転職も視野に入れます。

原因から考えることで、仕事が上手くいく循環を作りやすくなるはずです。