仕事でミスをしてしまった。謝罪の方法と今後のミスを減らすポイント

仕事でミスが続き「仕事を休みたい」「辞めたい…」と、ネガティブになってしまうことはありませんか？なぜ仕事でミスが起こってしまうのか、そしてミスしてしまった際の対処法と、今後のミスを減らすためのポイントを紹介します。

仕事でミスが多い人の特徴

仕事をしていると、ミスしてしまう可能性は誰にでもあります。しかし、なかには頻繁にミスをしてしまう人も存在します。

原因はさまざまですが、ミスが起こりやすい人にはどんな特徴があるのでしょうか。まずは仕事でミスが多い人の特徴について見ていきましょう。

仕事に慣れていない

一つ目は『仕事に慣れていない』という特徴です。社会人としての経験があまりない人はもちろん、同じ社内で違う部署に異動になったばかりという人でも、仕事に慣れていないという理由からミスをすることは多いでしょう。

それまで経験していない仕事を新たに始める場合、わからないことが多いのは当然です。しかしそこで開き直ってしまっては、その後もミスが続くだけで成長がありません。

仕事をちゃんと覚えられるまでは、『作業のやり方を細かくメモし、それを見返しながら仕事をする』『ミスする前に、わからないことは周囲に質問する』といった方法を試してみましょう。

自己判断で仕事をしている

少し仕事に慣れてきた頃の人によく見られるのが、『自己判断』で仕事をしているという特徴です。個々の作業の目的や手順をきちんと把握しないまま、自分で勝手に判断して作業を進めるとミスの可能性は高くなります。

指示が曖昧だった場合や、作業手順に疑問があり手が止まってしまった場合には、必ず上司や先輩に確認してから作業を進めるようにしましょう。

「こんなことを聞いたら怒られるかな」「上司の仕事の邪魔をしたら申し訳ない」と考えて自己判断をしてミスするよりも、きちんと指示を確認する方が格段にミスを防げるはずです。

自己判断で仕事を進めてミスを続けていると、周囲からの信頼や評価も下がってしまいます。こまめな『報告・連絡・相談』を意識して作業を進めましょう。

過度なマルチタスクをしている

従業員数が少ないために複数の作業を兼任しなければならない、といった状況でよく見られるのが、『過度なマルチタスク』をしている人です。

一つの作業に集中できれば、そこだけに注意を向けられるため、ミスが発生することは少ないでしょう。しかし同時に進めなければならない作業が増えると、注意力が分散してしまいます。

それぞれの作業に対する注意力が低下することで、確認作業がおろそかになるほか、報告や相談をする余裕がなくなり、結果としてミスが発生する可能性が高まるのです。

まずは、現状の作業量が自分の許容量に適しているかを見直し、上司に相談することで『ほかの人に依頼する』『各作業に優先順位をつける』といった判断をしてもらいましょう。

ミスが起きてしまったら

人が行う作業である以上、ミスをゼロにするのは簡単ではありません。何十年と経験を積んでいるベテランでも、ミスをしてしまうことはあるものです。ミスが起きてしまっても、その後のリカバリーによって被害を最小限に抑えられます。

ミスが起きた際に『すぐに取るべき行動』と『後からするべき行動』を紹介します。

まずはお詫びする

自分が原因でミスが起こってしまった場合、何よりもまずお詫び・謝罪をしましょう。仕事の場面においては『大変申し訳ありませんでした』や『失礼いたしました』といった、かしこまった言い回しが適しています。

謝罪する相手は取引先や上司だけでなく、ミスによって影響を受けると考えられる同僚や他部署の人も対象となる場合があります。自分のミスがどこまでの範囲に影響するのかを考え、お詫びの連絡をしておきましょう。

ミスが発生した経緯を上司に報告しておくことも大切です。このとき、言い訳ととらえられるような発言はせず、事実のみを報告するようにしましょう。『次にどのような行動を取るのが適切か』を聞いておくと、その後の動きもスムーズになります。

ミスの原因や改善策を考える

お詫びの連絡や報告書の作成が完了したら、『なぜミスが発生したのか』という原因と『同じようなミスが起こらないためにどうすればよいのか』という改善策を考えます。

自分なりにミスの原因や改善策を考えたら、1人で抱え込まず上司に報告しましょう。それにより自分では思いつかなかった改善策を教えてもらえたり、一旦気持ちをリセットして次の作業に進んだりできるようになります。

さらに、『前向きな姿勢で仕事に向き合っている』というポジティブな印象を、周囲に与えることにもつながるでしょう。

ミスで落ち込んだときの対処法

ミスをしたら誰しも気持ちが落ち込んでしまうものです。しかしそれをいつまでも引きずっていても、より良い形で次の仕事に向かえません。ミスで落ち込んだときの対処法として三つの方法を紹介します。

本当に自分のせいかを考える

仕事上のミスで落ち込みやすい人は、原因がすべて自分にあると考えてしまいがちです。ミスをした際に上司から叱責や注意を受けると、これまでの経験だけでなく、人格まで否定されたような気分になってしまう人もいるでしょう。

必要以上に自分を責めてしまう人は、周囲の環境や仕組みにあえて目を向けてみることで気持ちを切り替えられる可能性があります。ミスの原因が周囲の環境や作業の進め方自体にある場合は、自分以外の人でも同じミスをする可能性が高いでしょう。

ミスが起こりやすい環境や作業手順を改善することで、「同じ失敗はしないぞ」と気持ちが前向きになるかもしれません。

リフレッシュの方法を見つける

仕事のミスが頭から離れず、睡眠時間や食欲など、日常生活にも影響を与えているのであれば、自分なりのリフレッシュ方法を見つけることがおすすめです。

例えば家族や友人に話を聞いてもらうだけでも、気持ちに変化が起こる可能性があります。好きな場所に出かけたり、趣味に打ち込んだりというのも、効果的なリフレッシュ方法です。

ただし、話を聞いてもらう場合には、励ましてくれるような相手を選ばなければなりません。ダメ出しや反省点ばかりを指摘してくる相手を選ぶと、さらに落ち込んだり、自分を責めたりする結果になってしまいます。

自分なりの『落ち込んだときにはこれをやる』というものを一つ持っていれば、気持ちの切り替えもスムーズにできるようになるでしょう。

別の仕事についても考える

似たようなミスを繰り返してしまうという場合は、今の仕事が自分に合っていない可能性があります。ミスの要因として考えられるのが、その職種特有のものである場合は別の仕事について考えてみるのもよいでしょう。

仕事に慣れないうちは、どうしてもミスをしてしまうものです。しかし数カ月経っても状況が変わらない場合には、『違う仕事をしてもいい』と新たな選択肢を用意することで、精神的な余裕が生まれる可能性もあります。

他社への転職だけでなく、別の職種への社内異動についても検討してみましょう。

ミスを減らすためのポイント

転職を考える前にできることもあります。仕事でのミスを減らせる方法を三つ紹介するので、ぜひ一度試してみましょう。

タスクの管理を徹底する

仕事を効率的に進めるうえで、自分がどんなタスクをどの程度の量抱えているのか、常に把握し管理するのは非常に重要です。

しかし頭の中だけで管理しようとすると、古いタスクや優先度の低いタスクを忘れてしまう、ダブルブッキングしてしまうといった、さらなるミスにつながりかねません。

タスク管理は、スケジュール帳やカレンダーアプリなどを使い、日・週・月ごとにやらなければならないことをまとめるのがよいでしょう。休憩時間や手が空いたタイミングで見返すことで、ミスの可能性は大幅に削減できます。

わからないことは素直に質問する

初めて任せられた仕事はもちろん、日々のルーティンワークであっても、わからない部分が出てくる場合があります。

わからないことをそのままにしておくと、その後のミスにつながる可能性が大幅に高まるので、上司や先輩に素直に質問することが大切です。

「初めて行う作業で右も左もわからない」「何を聞けばよいのかわからない」というときは、最低限『何を』『いつまでに』『どうするのか』を質問しましょう。納期が過ぎてしまうことは避けられます。

休暇を取る

なんとなく最近ケアレスミスが多くなってきていると感じるのであれば、休暇を取ってみるのも一つの方法です。精神的な疲れやストレスはミスの原因とされています。

ストレスの蓄積を放置すると注意力が落ち、通常であればするはずのないケアレスミスを引き起こします。

蓄積されたストレスをケアするなら、帰宅後や休日に何もしない時間を設けましょう。身体的・精神的なストレスから開放され、次の日に再びチャレンジしてみるのもおすすめです。

しかしどれだけ休んでも気持ちの落ち込みが戻らない、業務に集中できないといった場合には、休職やカウンセリングなどの手段も視野に入れましょう。

それでもミスが減らないなら転職も考えよう

仕事上でのミスは誰にでも起こりうるものなので、その後の対処法やどのように予防するかが大切です。ただし、紹介した予防方法やリフレッシュ方法を試してもミスが減らないようであれば、転職を考えるのも一つの選択肢でしょう。

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