現在の収入に不安を覚え、年収700万円を目指している人も多いでしょう。年収700万円の生活レベルや、稼げる職業はどういったものでしょうか。年収700万円のリアルを解説します。目指す方法も解説するので、参考にしましょう。
年収700万円台は高給取り?
年収700万円と聞くと、高収入のイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、実際のところはどうなのでしょうか。人口に対する割合や、平均年収との比較から検証していきます。
年収700万円台の割合は少ない
国税庁が実施する民間給与実態統計調査によると、全給与所得者のうち、年収700万円台の人の割合は、平成28年から令和2年にかけて4.1から4.4%に微増しています。男女別で見ると、男性は6%台、女性は1.5%付近を推移しています。
年収の高さで見ると、上位14%に入る水準です。特に女性の場合は上位4%以内です。これらのことから、年収700万円は男女ともに高収入と言えるでしょう。
参考:令和2年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- P.21|国税庁
全年齢の平均年収より高い
日本人全体の平均年収と比較してみましょう。日本人の平均年収は433万円であるため、年収700万円の人は、平均年収を大幅に上回っています。
日本人の年収は年齢とともに上がる傾向にあり、50代後半でピークを迎え、その頃の平均年収は518万円です。
つまり、年収700万円はどの年齢群の平均年収よりも高いことになります。このことからも、年収700万円を稼げていれば、高収入と言っても差し支えないでしょう。
参考:令和2年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- P.19|国税庁
年収700万円の手取りや貯金額
年収700万円と言っても、実際に受け取る金額は税金や社会保険料を引いた金額です。年収700万円の手取り額や、平均的な貯金額を解説します。
手取りは約530万円
一般的に手取りは年収の約7.5〜8割と言われており、年収700万円の場合、手取りは約530万円です。ボーナスを加味せず単純に月収に換算すると、約44万円になります。ただし、扶養家族の有無や、税金対策の効果によって、手取りが増えることもあるでしょう。
年収から引かれるものは、所得税や住民税などの税金と、厚生年金や健康保険、雇用保険などの社会保険料です。年収700万円の場合は、これらを合計して約170万円が年収から引かれることになります。
平均貯蓄額は1000万円以上
年収700万円の人の平均的な貯金額は、1000万円以上と推定されます。金融広報中央委員会の調査によると、全年齢を対象とした年収500〜750万円未満の人の平均貯金額は1570万円、中央値は600万円でした。
年収700万円の人の正確な貯金額データではないものの、上記を踏まえると1000万円以上の貯蓄を保有している人が多いと考えられます。1000万円の貯蓄があれば、急な出費にも対応でき、さらには老後の資産形成も考える余裕が出てくるでしょう。
参考:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和元年)|金融広報中央委員会
年収700万円の生活水準
年収700万円の生活がどのようになっているのか、気になる人も多いでしょう。独身、既婚で子どもなし、または子どもありのケースを想定して、それぞれの生活水準を解説します。
独身の場合は十分な余裕がある
独身で一人暮らしをする場合、年収700万円あれば十分に余裕のある暮らしができます。毎月の手取りを44万円として、支出を以下でシミュレーションしました。
項目 | 金額 |
家賃 | 12万円 |
食費 | 5万円 |
水道光熱費 | 1万円 |
通信費 | 1万円 |
交際費 | 5万円 |
趣味・娯楽費 | 5万円 |
雑費 | 2万円 |
貯金 | 13万円 |
家賃の相場は手取り月収の1/3と言われています。手取りが44万円なら、家賃が13万円前後のところに住めるでしょう。都心部であっても、ある程度、広い部屋に住めます。
上記では交際費と趣味・娯楽にそれぞれ5万円使うことを想定しましたが、それでも毎月13万円が貯金できる計算です。浪費さえしなければ、お金はたまっていくでしょう。
既婚子どもなしはゆとりがある
手取り月収44万円で、子どものいない夫婦二人暮らしの場合を考えてみましょう。
項目 | 金額 |
家賃 | 14万円 |
食費 | 5万円 |
水道光熱費 | 1.5万円 |
通信費 | 1.5万円 |
交際費 | 5万円 |
趣味・娯楽費 | 5万円 |
雑費 | 2万円 |
貯金 | 10万円 |
夫婦の場合、二人が住める部屋を選ぶ必要があるため、一人暮らしのときに比べて家賃は高くなるでしょう。水道光熱費や通信費も高くなりますが、二人で暮らしているからといって、一人暮らしの2倍の生活費がかかるわけではありません。
そのため、夫婦の場合でも余裕のある生活ができるでしょう。配偶者にも収入があれば、より生活は豊かになります。
既婚子どもありは節約が必須
既婚で子どもがいる場合はどうでしょうか。月収44万円、配偶者の収入はゼロとして月々の支出をシミュレーションします。
項目 | 金額 |
家賃 | 14万円 |
食費 | 7万円 |
水道光熱費 | 1.5万円 |
通信費 | 1.5万円 |
交際費 | 3万円 |
趣味・娯楽費 | 3万円 |
雑費 | 2万円 |
養育費 | 2万円 |
保険料(生命保険、学資保険など) | 4万円 |
貯金 | 6万円 |
子どもがいる場合、養育・教育費がかかります。また、将来のために学資保険に入ったり、自分に万が一のことがあった時に備えて、生命保険に入ったりする家庭が多いでしょう。
貯金は6万円もできる計算ではありますが、子どものための費用は徐々に上がっていくため、日々の節約は必須と言えます。収入アップや、共働きも検討すると良いかもしれません。
年収700万円稼げる仕事とは?
年収700万円は全年齢の平均よりも高収入であるため、仕事は絞られます。年収700万円を狙える仕事を三つ紹介するので、目指す上での参考にしましょう。
インセンティブがある営業職
インセンティブ制度がある営業職の場合、自分が結果を出せば、その分給料として返ってきます。インセンティブは『歩合』『出来高』とも呼ばれ、売上げの何割かを給料に上乗せされることが一般的です。
特に不動産や金融業界は商材の単価が高く、成約を取れば取るほどインセンティブも弾みます。インセンティブを基本給以上に支給してくれる会社もあるので、特に基本給が低い20代の人にはおすすめの職種です。
営業で成果を出せなければ、収入も落ちてしまうというデメリットはありますが、挑戦する価値はあるでしょう。
部長クラス以上の管理職
部長クラス以上の管理職になることでも、年収700万円は狙えます。管理職になると、役職手当がつくようになるので、年収を一気に上げることができるでしょう。
課長も管理職ですが、課長クラスの年収相場は500〜600万円程度です。そのため、より高い収入を目指すなら、部長クラス以上のポジションに就くことがポイントです。
現在、働いている会社で昇進を狙うのも良いですが、もっと早く管理職に就任したい場合は、転職をすることも効果的でしょう。
年収が高い業種の正社員
年収が高い業種の会社に就職すれば、上位の役職に就かなくても年収700万円を狙えるでしょう。給与水準が高い業界としては、下記が挙げられます。
- 金融
- インフラ
- 商社
- メーカー
- IT
上記は新卒の就活生からも人気の業界です。業界の違いだけでなく、企業規模が大きい、いわゆる大手の方が給与水準も高い傾向にあります。
年収700万円を目指すためにできること
年収700万円を稼ぐことは簡単ではありませんが、努力次第では現実的な数字です。年収700万円を目指すためにできることを三つ解説します。自分にできることがあれば、ぜひ実行に移しましょう。
資格取得やスキルアップをする
高年収を得るには、それに見合ったスキルや実力が必要です。そのため、まずは会社から年収700万円を払うに値すると判断してもらえるようなスキルを身につける必要があります。
スキルアップ方法の一つとして、資格を取得することが挙げられます。しかし闇雲に資格を取っても、それを仕事で生かせられなければ意味がありません。資格を取る際は、仕事で役に立つものを選ぶことが大切です。
また、会社にアピールできる実績がない場合は、リバラボインターンシップで実績を作ることもできます。最長2年間かけて一流企業で通用するビジネススキルの習得が可能です。
研修中は固定給も支給され、住居も確保されるため、生活面の心配はいりません。まずは一度、無料相談に申し込んでみましょう。
給与水準の高い業界に転職する
転職を検討しているなら、給与水準の高い業界を中心に探すと良いでしょう。自分にどれだけ実力があっても、業界自体の給与水準が低ければ、年収も頭打ちになってしまいます。
異業界への転職も珍しいものではありません。どの業界でも通用する汎用的なスキルを持っていれば、異なる業界でも高評価が期待できます。ただし、完全に未経験職種への転職の場合は、収入アップは難しくなります。
異業界への転職を検討する際は、自分の経験を生かせる職種を狙うことがポイントです。
投資や副業で収入を増やす
投資や副業によって、会社からの給料と合わせて年収700万円を得る方法もあります。例えば、会社員としての年収は500万円でも、副業で年間200万円稼ぐことができれば、合計で年収700万円を達成できます。
また、ある程度の預貯金があるなら、投資を行うこともおすすめです。銀行にお金を預けているだけでは、資産が増えることはほぼありません。一方で、投資を行えば、利益を得られるだけでなく、株式投資の場合は株主優待を受けられることもあります。
株主優待を使うことで、投資している会社の商品が格安で手に入ったり、優待価格でサービスを受けられたりします。そうすれば、生活コストの削減にもつながり、手元に残るお金も増やせるでしょう。
年収700万を超えるには努力が必要
年収700万円は日本人の全年齢の平均年収よりも高いため、高収入と言えます。子どものいない家庭であれば、不安のない生活を送れるでしょう。ただし、年収700万円を稼ぐことは簡単ではありません。
年収700万円を超えるには、努力や工夫が必要です。この記事で紹介したことを実践して、年収700万円に挑戦してみましょう。
ノースキルから年収700万円を目指すなら、リバラボインターンシップがおすすめです。まずは、無料相談に申し込んでみてはいかがでしょうか。
リバラボ内で1~2年間の実務インターンを行い就労実績や収入実績を積み上げ(平均年収400万円以上) インターン後の優良企業への転職まで支援するサービスです。社宅完備等の福利厚生も充実しています。
②キャリア派遣を活用してキャリアアップ
提携先(大手/上場/成長ベンチャー)企業にて社員転換を前提としたトライアル就労が可能な形態です。 期間内であれば複数の企業で実績を積むことができ、自身と企業のカルチャーマッチを 確認してから社員になれるので早期離職することなく着実なキャリアップが可能となります。
③職業紹介を活用してキャリアアップ
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