会社の上司を嫌いに思う人は少なくありません。中には、大して仕事もできないのに威張っているのが、気に入らない人もいるでしょう。嫌いな上司との付き合い方や、どうしても関係が改善しない場合の対処法のほか、転職についても紹介します。
上司のことを嫌いだと感じる理由
上司が嫌いだと感じる理由には、どのようなものがあるのでしょうか?代表的な二つの理由を紹介します。
仕事ができない
仕事ができない上司に対して、いら立ちを覚える人は少なくありません。日本企業では年功序列の文化が強いため、会社でのポジションの高さが、必ずしもその人の実力に比例しているとはいえないでしょう。
上司が機能していないと、チーム全体のパフォーマンスが落ちてしまい、時には上司のフォローをする必要があります。しかし、上司であることから大きな声で指摘することもできず、ストレスをため込んでしまう人が多いでしょう。
言動が威圧的
自分にだけ当たりがきつかったり、体育会系的な態度に嫌気が差している人も多いでしょう。
容姿がよかったり、ゴマをするのが上手だったりする社員に対しては優しく接し、気が弱かったり気に入らなかったりする社員には、ストレスのはけ口にするような態度を取る上司もいます。
上下関係を強く意識し、「上司の言うことは絶対」と言わんばかりの態度を取る上司も考えものです。また、根性論や精神論を頻繁に持ち出すなど、時代錯誤的な考えを持つ上司がいると、馬が合わないと感じる人も多いのではないでしょうか。
上司が嫌いでもこんな行動はNG
いくら上司が嫌いだからといって、思いのままに行動をすると自分や周りに悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。上司に対して取ってはいけない行動を二つ解説するので、自分に当てはまっていたらすぐにやめましょう。
上司の指示を無視する
嫌いな上司とは、できれば関わりたくないと思うかもしれません。しかし、上司の指示や話を無視することは避けた方が賢明です。
会社は組織で動いている以上、上から下へ命令が下り、下にいる人はその通りに行動することが求められます。自分が無視をすると「チームプレーができない人」だと思われ、自分自身の評価を下げてしまいます。
また、自分が無視をすると、上司はよい気分にならないことは想像に難くないでしょう。そのため、今の関係をより悪化させてしまう可能性もあります。
不機嫌な態度を取る
無視まではしていなくても、嫌いな気持ちをあからさまに態度に出すこともよくありません。
そのような態度を取られると上司も気分を害してしまい、さらに仲は険悪になるでしょう。自分では隠しているつもりでも、不機嫌な態度は相手に伝わりやすいため注意が必要です。
また、ふてくされたような態度は、周りからも大人気ないと思われてしまいます。たとえ上司が嫌いであっても表に出さず、感じよく対応するのが大人というものです。
嫌いな上司とうまくやるコツは?
自分か上司が人事異動でもしない限り、上司とは関わり続けなければなりません。では、嫌いな上司とはどのように付き合っていけばよいのでしょうか?嫌いな上司とうまくやるコツを四つ紹介します。
職場だけの付き合いと割り切る
人には誰でも合う合わないがあります。1度合わないと思った人とは、どんなに仲良くしようと頑張ってみてもうまくいかないものです。むしろ、ストレスが増えてしまうでしょう。
そんなときは『上司とは仕事だけの関係』と割り切り、必要最低限以上の関わりは持たないことをおすすめします。なるべく上司のことを考えないようにすることで、ストレスの原因を減らすことができます。
もし上司と話をするときは、表面上だけでも感じよく接するようにし、周りに心配をかけないよう配慮しましょう。
気持ちを切り替える工夫をする
上司のことが嫌いだと、上司の細かい言動にも気持ちを乱されてしまうかもしれません。しかし、そうしたマイナスの感情を持ったままでいると、仕事の効率が落ちることが研究結果でも明らかにされているそうです。
そのため、もし上司に怒られたり、嫌みを言われたりして嫌な気持ちになった場合、1秒でも早く気持ちを切り替えることが大切です。
仕事の効率が落ちればさらなるミスを呼び、さらに上司から怒られてしまうかもしれません。すぐに気持ちを切り替えることは簡単ではありませんが、仕事に影響を出したくないのであれば、意識的に嫌な気持ちを忘れる訓練をしましょう。
自分の仕事に集中する
嫌いな上司を気にしないためには、自分のやるべきことに集中することが重要です。人間の脳は、マルチタスクが苦手と考えられています。そのため、一つのことに集中してしまえば、他のことは考えずに済むわけです。
また、上司が嫌いなら、無関心を貫くことも大切です。無関心は、無視をすることとは異なります。無視は相手を突っぱねる行為ですが、無関心は相手とは関わるものの、相手に興味を示さない行為です。
上司に興味を示さなければ、上司の言動にいちいち腹を立てることもなくなり、自分の仕事に集中しやすくなるでしょう。
何か言われても気に留めない
上司に何かを言われても、スルーして気に留めないようにするのが上手な付き合い方でしょう。しかし、単なる無視はトラブルの元です。無視するのではなく、適当に相づちを打ってやり過ごしましょう。
また、上司をスルーしようと心掛けてはいても、仕事の指示などのやり取りにはしっかりと対応する必要があります。そのときは仕事の指示について、ズレがないように徹底的に確認することをおすすめします。
スルーとは逆の行為に見えるかもしれませんが、曖昧な理解のまま仕事をしてもミスをしてしまい、小言を言われてしまうでしょう。
それならば少し我慢して仕事の内容をすり合わせ、ミスなく仕事を完了させれば上司から何か言われることはないはずです。
仕事は仕事と割り切ってきちんと対応し、上司が言う嫌みなどはスルーして気に留めないことでストレスを軽減でき、公私を分けることもできてスマートでしょう。
上司との関係が改善しない場合の対処法
上司とうまくやる方法を実践しても、効果が出ないときもあるかもしれません。そのときは、第三者の力に頼ることをおすすめします。
異動できないか人事に相談する
上司との関係が悪いままだと、仕事のパフォーマンスに影響が出てしまいます。そんなときは、異動を申し出てみるのも一つの手段です。
人間関係を理由に異動を希望するのは、なかなか言い出しづらいかもしれません。しかし、適材適所という言葉があるように、会社側もパフォーマンスを最大化するために、その人の力が十分発揮できる環境を整えたいと思っています。
会社を辞めたいとまで思っていないなら、異動が有効な解決策となり得ます。
会社の専用窓口に相談する
上司との関係は、本人と直接相談して改善するのが理想的ですが、難しいときは会社の専用窓口に相談してみましょう。
大手企業の場合は、法律によりハラスメント相談窓口の設置が義務付けられています。中小企業の場合も2022年4月から義務化されるので、すでに設置してあるところもあるでしょう。
匿名での相談を受け付けている場合がほとんどなので、窓口に相談したことを上司に知られる心配もありません。窓口に相談すれば、会社側が上司に指導を行ってくれる場合があります。
上司が嫌いで転職するのはアリ?
上司が嫌いという理由で、転職を考えている人もいるでしょう。しかし、果たしてそのような理由で転職をしてもよいのでしょうか?上司との関係を理由に転職することの妥当性を解説します。
転職するのも解決策の一つ
結論から言うと、上司との人間関係が理由で転職をするのは『アリ』といえます。しかし、転職に踏み切る前に、現職で問題を解決できないかをしっかりと考えることが大切です。
具体的には、上司が嫌いという気持ちが、単なる不満になっていないかを見直してみましょう。単純な不満を理由に退職をしたという事実は、転職活動において不利になるためです。
また、現職で問題を解決できる余地が残っていないかも検討してみましょう。もし、どう頑張っても現職では問題を解決できないと判断できれば、転職活動をする理由に説得力が出ます。自分なりに期限を決めて、問題の解決に取り組んでみてもよいでしょう。
どんな職場でも合わない人はいるもの
一つ覚えておくべきことは、『どんな職場でも完璧な人間関係は築けない』ということです。仮に転職をしたとしても、自分と合わない人がいる可能性は十分にあります。
そのため、ある程度は自分の人付き合いの方法を見直す必要もあるでしょう。コミュニケーションの取り方を変えれば、事態が好転するかもしれません。
転職に踏み切ることは悪いことではありませんが、合わない人が出てきたときは、相手を理解する姿勢を持つことも忘れないようにしましょう。
転職するなら前向きな気持ちで取り組もう
転職の面接では、必ずといってよいほど転職理由を聞かれます。このときネガティブな理由を話すと、マイナス評価となってしまいます。
そのため、仮に転職理由が人間関係への不満に端を発していたとしても、前向きな気持ちで取り組むことが重要です。不満の中身を深掘りすれば、自分が大切にしている価値観などが見えてくるでしょう。
しかし、中には「転職を成功させるほどのスキルを持っていない」と不安に思う人もいるかもしれません。そんなときは、インターンシップで実績を積んでみてはいかがでしょうか?
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自分の気持ちをコントロールしてみよう
嫌いな上司がいることは、しばしば大きな悩みとなるでしょう。しかし、嫌いなことを態度に出すことは、自分だけでなくチームにとっても悪影響となるので、ある程度は大人な対応が求められます。
関係の修復が難しい場合は、異動を申し出たり、社内の専用窓口に相談したりしてみましょう。
また、転職に踏み切るときは、どうしても現職では問題を解決できないと分かったタイミングで行うことが大切です。しかし、どの職場にも合わない人はいるものなので、それは転職をしても同じだということは覚えておく必要があります。
この記事を参考に自分の気持ちを整理してみて、最適な対処法を取りましょう。
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