専門学校を辞めたいときはどうする?後悔しないためにすべきこととは

専門学校を辞めたいと考えているなら、辞めることのメリット・デメリットを知っておきましょう。また、中退後の就職を成功させるためのポイントを覚えておくことも重要です。専門学校を辞めたいときの考え方や、後悔しないためにすべきことを解説します。

専門学校を辞めたいと思う理由は?

専門学校を辞めてしまう理由は人それぞれです。学業不振や人間関係など、代表的な原因を三つ紹介します。

学業不振が原因

専門学校を辞めたくなる理由の一つが学業不振です。自分が勉強する分野に興味を持てなくなると、成績が落ちて修学意欲も低下してしまいます。

専門学校は特定分野を詳しく学ぶため、大学に比べ学習領域がより限定的です。一度勉強に飽きてしまうと、やる気を取り戻すことは難しいでしょう。

また、入学前に抱いていたイメージと違っていた場合も、モチベーションが下がりやすくなります。特に、希望する資格が取得できないケースや、将来的に就きたい職業への就職サポートを受けられないケースが、理想と違うパターンの代表例です。

人間関係の悩み

専門学校が嫌になる原因としては、人間関係の悩みも挙げられます。クラスの雰囲気になじめないことに耐えられず、学校に通いたくないと感じてしまう人もいるでしょう。

さまざまな教科の授業を選んで受ける大学と異なり、専門学校はクラスの全員が同じ教科の授業を受けることが一般的です。周囲の顔ぶれに変化がないため、人間関係のストレスを解消しにくくなります。

また、専門学校は部活やサークルといった課外活動が少ないという特徴もあります。人間関係がクラスのみに限定されやすいことから、一度人間関係に悩みを抱えてしまうと、卒業までメンタルを維持できない恐れがあるでしょう。

経済的な理由

経済的な理由により学費を支払えなくなると、学校を辞めざるを得なくなります。

例えば、親の勤め先が倒産したり親が病気で働けなくなったりすれば、学費の支払いは厳しくなりかねません。また、自分のアルバイト代を足して何とか学校に通えているケースでも、アルバイトができなくなれば学費を支払えなくなります。

一人暮らしをしている場合は、学校が実家から通える場所にあるなら、実家に戻れば辞めずに済むケースもあります。しかし、学費と生活費を仕送りでまかなっている人は、仕送りがもらえなくなる場合、専門学校に通い続けることは厳しいでしょう。

専門学校を辞めるメリットとデメリット

専門学校の中退にはメリットとデメリットがあります。辞めて得られるメリットだけでなく、デメリットも慎重に考慮することが大切です。

学費の支払いやストレスから解放される

専門学校を辞めるメリットの一つに、学費を支払わずに済むことが挙げられます。一人暮らしをしている人なら、退学と同時に実家へ戻れば生活費もかかりません。

また、学業不振や人間関係のストレスから逃れられることも、専門学校を辞めるメリットです。精神的な負担が大きいほど、辞めた後の開放感も大きくなるでしょう。

一度ストレスを抱え込み始めたら、環境を変えない限りストレスが軽減されません。体調を崩してしまうほどのストレスを感じている場合は、体調不良で学校に行けなくなる前に辞めてしまうことも一つの方法です。

就職が不利になる

専門学校は特定の職業へ就くために必要なスキルを習得するための学校です。専門学校を中退してしまうと技能が身に付かないため、希望する職業への就職が不利になります。

また、最終学歴が高卒になってしまう点もデメリットです。高卒は専門学校卒に比べ、就職先の選択肢が少なくなります。高校を卒業してから期間があくため、通常の高卒採用より不利になるケースもあるでしょう。

就職の面接を受けた際、専門学校を中退した理由を高い確率で聞かれるでしょう。回答を工夫しなければ、『採用しても長続きしない人』と思われてしまいかねません。

フリーターになってしまう可能性も

専門学校を辞めると、フリーターになってしまう恐れがあることもデメリットです。学校に行かず仕事もしていない状況が続くと、自分に自信を持てなくなってしまいます。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の資料によると、専門学校を中退した人のうち、辞める前から就職活動を始めている人は13.9%です。

このデータを見ると、専門学校中退者の少なくとも約85%は中退後、フリーターになっていると考えられます。また、中退前に就職活動を開始している人も、全員が中退後すぐに就職できているとは限りません。

参考:第3章 ハローワークに来所した中途退学者の実態②:中退後の就職活動 | 労働政策研究・研修機構

専門学校を辞めて後悔しないために

専門学校を辞めるデメリットを被らないようにするためには、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか。後悔しないために考えるべきことを紹介します。

まずは休学を検討する

専門学校を中退して就職が不利になることを避けるためには、休学を検討することがおすすめです。休学中も学校に籍を置いておけるため、卒業するチャンスは残ります。

休学する大きなメリットは、学校から一定期間、離れられることです。学業不振や人間関係で悩んでいても、十分な休息をとってリフレッシュできれば、再度やる気を出せる可能性があります。

多くの専門学校で休学制度を設けていますが、申請する際は休学する理由に注意しなければなりません。例えば、学習意欲が湧かないことを理由にすると、『もう少し頑張ってみよう』と励まされて休学できないケースもあります。

周囲の人に相談する

一度専門学校が嫌になると、辞める方向に考えが偏ってしまいがちです。冷静な判断をするためにも、中退を決断する前に周囲の人に相談してみましょう。

周囲の考えを聞けば、違う視点から悩みにアプローチして問題解決につながる可能性があります。できるだけ第三者目線で相談に乗ってくれる人を頼ることがおすすめです。

学費を支払ってもらっている親に迷惑をかけたくないという思いから、親への相談をためらってしまう人もいるでしょう。しかし、辞めるなら最終的には親にも話さなければならなくなるため、きちんと理由を説明して相談する必要があります。

辞める前に進路を考えておく

どうしても専門学校を辞めたいなら、辞める前に進路を考えておきましょう。辞めた後に考えようと思っていても、だらだらと時間だけが過ぎていってしまう恐れがあります。

今の専門学校の学習内容が満足できない場合は、別の学校に進学する選択肢があるでしょう。在学中に就職活動を始めれば、ブランクなしで職に就ける可能性もあります。

すぐに進路を決められない場合は、とりあえず休学して、ゆっくり将来のビジョンを考えるとよいでしょう。専門学校に入った当初の目的や辞めたい理由と改めて向き合えば、今後の方向性も定まりやすくなります。

就活を成功させるポイント

専門学校を辞める際に就職活動をするなら、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。就職活動を成功させるために気を付けておきたい点を紹介します。

辞めた理由を説明できるように準備する

専門学校を辞める前後に就職活動を行う場合、面接で中退の理由を聞かれることがほとんどです。理由の説明でネガティブな印象を与えてしまうと、採用されにくくなります。

中退理由はできるだけポジティブな内容を考えておきましょう。『やりたいことが別に見つかった』『早く仕事をしたいと思うようになった』という考えを熱心に伝えれば、面接官に与える印象も良くなります。

中退理由を正直に話した上で、反省点や今後に生かしたいことを伝えることもおすすめです。在学中に努力してきた部分も積極的にアピールしましょう。

就職に有利な資格を取る

就職活動前に資格を取得しておけば、即戦力として採用される可能性を高められます。中退したことによるマイナスを補うだけでなく、アピールポイントになるでしょう。

資格の取得にはある程度の期間を必要とするため、就職に有利な資格を目指す必要があります。まずは就職先の分野を決め、その分野で役立つ資格を取らなければなりません。

国家資格や公的資格なら価値が変わりにくい上、資格取得が条件の仕事にも就きやすくなります。また、IT系の資格や簿記など、汎用性の高い資格を狙うこともおすすめです。

早めに就職活動を始める

専門学校を中退しても就職活動を成功させたいなら、早めに就職活動を始めておきましょう。在学中から仕事探しや面接を行うことが理想です。

辞めた後に就職活動を始めようと思っても、勉強や仕事をしない生活に満足してしまうと、なかなか抜け出せない状況に陥ってしまいます。

中退してからのブランクが長くなるほど就職活動で不利になることもあるでしょう。病気や留学など、正当な理由がなければ、長期間のブランクがある人は採用されにくくなってしまいます。

辞めた後に社会経験を積みたい場合は

専門学校中退後に社会経験を積みたいなら、インターンへの参加やエージェントの利用を検討しましょう。それぞれの特徴やメリットについて解説します。

インターンに参加する

一般的なインターンとは、企業が学生に就業体験の場を提供することです。専門学校を中退後に社会経験を積みたいなら、『リバラボインターンシップ』に参加してみましょう。

リバラボインターンシップは、学歴や社会人経験がなくても参加できる無料転職支援サービスです。給与をもらいながら、就職に必要なスキルを身に付けられます。

未経験の人でも、最短で2週間後には月収30万円以上の仕事に就ける可能性があります。また、社宅に住めるため、地方からの参加でも生活の不安がありません。

リバラボ(リバースラボ)|中卒・高卒・大学中退者向け就職・転職支援サービス

就職したいならエージェントを利用しよう

専門学校中退後に就職を希望する場合は、エージェントを利用することもおすすめです。エージェントサービスでは、専任のアドバイザーが就職活動を包括的に支援してくれます。

社会人経験のない専門学校中退者でも利用できるエージェントはあります。中退者ならではの悩みを解消できることや、ブラック企業への就職リスクを回避しやすいことが、このようなエージェントを利用する主なメリットです。

エージェントによっては、一般的な求人情報にはない非公開求人を紹介してくれるケースもあります。サービスごとに特徴が異なるため、同時に複数社のエージェントを利用しましょう。

後悔のない選択をしよう

専門学校を辞めれば、学費の支払いや学業不振・人間関係のストレスから解放されます。一方、就職が不利になる恐れもあるため、辞める前に進路を考えておくことが大切です。

専門学校中退後の就活を成功させたいなら、資格を取ったり早めに就職活動を始めたりしておきましょう。給与をもらいながら就職支援を受けられるリバラボインターンシップへの参加もおすすめです。



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