実は中卒の人の離職率ってめちゃくちゃ高いんじゃ。
中卒の人こそしっかり仕事を選んで就職しないといけないのに、その選び方がいまいちわかっていない人が多くいるのが現実だ。
この記事では、中卒の仕事事情や職業の選び方を解説し、中卒こそ目指すべき将来性抜群の職業を4つご紹介します!
短期的な視点ではなく、長期的な視点で職業を選ぶというのがポイントですよ。
では、早速みていきましょう。
中卒OKの職業に隠された落とし穴
この章では、中卒OKの職業に隠された落とし穴を解説します!
- 【男女別】中卒OKとされていることが多い職業
- 中卒OKの職業で失敗する人が続出
- 中卒が離職する理由TOP5
就職しやすい職種に行きたい気持ちは分かりますが、安易な気持ちで就職先を選んでしまうと危険なことがたくさんあります!
中卒で就職するなら、ぜひこの章で説明することは頭に入れておいて欲しいです!
では、みていきましょう。
【男女別】中卒OKとされていることが多い職業
ここでは、中卒が歓迎されることが多い職業を男女別にご紹介します!
中卒OKの求人は体力勝負の仕事に職種に偏る傾向がありますが、男女差はあるようです。
以下が、男女別の中卒OKの職業となっています。
- 飲食業のホールスタッフ
- とび職
- 運転手
- 販売職
- 介護職
- ライン作業
- 調理スタッフ
- その他サービス業全般
あまり知らなかったけど職種が狭まっている感じがするね、、
中卒だとなれる職種も限られてしまうから、選択肢が少ないのが一般的じゃ。
中卒OKの職業で失敗する人が続出
しかし、実は中卒OKの職業では失敗する人が続出していることがデータから明らかになっています!
以下は中卒者の在職期間別離職率で、中卒で就職した人の約6割が就職後3年以内に離職してしまっているという事実が分かります。
▼中卒者の在職期間別離職率
在職期間1年目 | 在職期間2年目 | 在職期間3年目 | 合計離職率 | |
---|---|---|---|---|
2018年 | 34.9% | データなし | データなし | 34.9% |
2017年 | 36.6% | 14.3% | データなし | 50.9% |
2016年 | 41.1% | 13.6% | 7.7% | 62.4% |
2015年 | 42.6% | 13.0% | 8.5% | 64.1% |
出典:厚生労働省「若年者雇用関連データ」(2019年10月21日時点)
他の学歴の人と比較するために、以下に大卒者の在職期間別離職率もまとめました。
▼大卒者の在職期間別離職率
在職期間1年目 | 在職期間2年目 | 在職期間3年目 | 合計離職率 | |
---|---|---|---|---|
2018年 | 16.8% | データなし | データなし | 16.8% |
2017年 | 17.2% | 12.3% | データなし | 29.4% |
2016年 | 17.4% | 11.7% | 10.1% | 39.2% |
2015年 | 18.2% | 11.6% | 9.6% | 39.3% |
出典:厚生労働省「若年者雇用関連データ」(2019年10月21日時点)
中卒者は1年目で4割もの人が離職している!!
鋭いな!実は中卒者1年目の離職率が大卒者の約2.5倍なんだよ。
中卒OKという求人に応募して仕事を始めても、1年で4割もの人が仕事を辞めてしまっている現状があるんだよ。
中卒が離職する理由TOP5
中卒者は他の学歴者と比較して離職率が高いのですが、ここでは離職してしまう理由のTOP5をご紹介します!
- 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった
- 人間関係がよくなかった
- 仕事が自分に合わない
- 賃金の条件がよくなかった
- 不安定な雇用状態が嫌だった
※「その他」「不明」を除いたランキング
参照:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査結果の概況」
「中卒=職種が限定される」という固定観念のもと、中卒者のほとんどは中卒OKの求人を頼りに仕事を探しています。
しかし、中卒OKの仕事を素直に選ぶと離職理由の5つに当てはまる企業に当たってしまう可能性が高いのです!
その結果、中卒者の離職率がずっと高いままであるというデータにつながっているということです。
「今すぐに採用されるから」「先輩もここだったし」「どうせどこも変わらない」
そんな風に思っている人は要注意じゃ。
仕事を始めてみて、「こんなはずじゃなかった!」と辞めてしまわないようにしっかり職業を選ぶことが大切なんだよ!
中卒こそ実践して欲しい将来性の高い職業の選び方
この章では、中卒こそ実践して欲しい将来性の高い職業の選び方をご紹介します!
- 採用されやすさで選ばない
- 現時点で給与が高い職業を選ばない
- 将来的に伸びる職業かで選ぶ
- ITベンチャー企業で採用されやすい職業を選ぶ
中卒の人は離職率が高いという現状があるので、なるべくそうならないためにはしっかり職業を選ぶことが大切なんです!
では、みていきましょう!
採用されやすさで選ばない
中卒の人は、その企業に採用されやすいからという理由で職業を選んではいけません!
中卒OKの求人は中卒歓迎掲げているので、どうしても「採用されやすそう」というイメージを与えています。
以下に、中卒OKの求人にありがちな特徴をまとめました。
- 職種が偏る
- 給料が低い
- 雇用条件が悪い
- 職場の人間関係が分からない
中卒OKと大々的に掲げている求人は採用されやすいけど、あまり仕事が長続きしなさそうだよね。
そういうことじゃ。
結果的に中卒の離職率が高いというデータにつながっているのだから、これから就職する中卒の人は要注意だぞ。
現時点で給与が高い職業を選ばない
また、中卒の人は現時点で給与が高い職業を選ばないようにしましょう!
以下の職種は中卒OKの案件も多く給与も比較的高く設定されているので、多くの中卒者が就職する仕事です。
- 警備
- とび職
- 大工
- 介護職人
- トラック運転手
- 水商売
多くの人が就職する肉体労働の仕事は就職しやすいのですが、離職率も高いお仕事です。
中卒で給与が高い職業は将来的に離職するケースが多いので、どうせ就職するなら将来的に給与が高くなる職種を選ぶ方がおすすめです。
中卒の給与事情に関してより詳しく知りたい方は、こちらの記事「中卒が直面する現実をデータで解き明かす | 現状を知って対策に繋げよう」をご覧ください。
将来的に伸びる職業かで選ぶ
結論からいうと、中卒の人におすすめの職業はIT業界です!
IT業界の仕事は将来的に伸びることが期待できるので、中卒の人でも高収入を期待できます。
例えば、『プログラマー』『デザイナー』『WEBディレクター』『WEBマーケター』等の職業です。
- プログラマー
- デザイナー
- WEBディレクター
- WEBマーケター
最初の就職時点で給与が低い結果になったとしても、スキルアップした後に転職や独立できれば高収入を得られるようになります。
中卒の人は最初にまあまあ良い給与を狙うのではなく、長い目で見て高収入を目指す考え方が必要ということだな。
ITベンチャー企業で採用されやすい職業を選ぶ
そして中卒の人にはIT業界の中でも、ITベンチャー企業がおすすめです!
ITベンチャー企業は以下のような特徴があり、中卒の人でも採用の可能性が大いにあります。
- 大企業よりも人手が少ない
- 一人一人の業務範囲が広い
- 年功序列より実力主義思考が強い
- 学歴に関係なく実績を作りやすい
- ベンチャー企業は人柄重視の採用を行っている傾向が強い
- 学歴関係なくやる気次第で採用される
- むしろ中卒という学歴が尖ってて良いという見方もある
さらに、ITベンチャー企業に就職できれば様々な業務に携わることができるので、自身のスキルアップにはうってつけの場所です!
実際、ITベンチャー企業の多くは会社の軸を作る以下の人材を欲している傾向にあります。
- 営業
売り上げを上げる - 採用(人事)
組織を強くする - プログラマー
サービスや商品の質を高める - マーケター
売り上げを上げる
中卒でキャリアや収入をなるべく良くしたい場合には短期的に考えるのではなく、長期的な視野で伸び代のある業界へ就職することを考えましょう!
次の章でここで紹介した4つの職業をより詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
中卒こそ目指すべき将来性抜群の職業4選
この章では、中卒こそ目指すべき将来性抜群の職業4選をご紹介します!
さっきITベンチャー業界が良いとか言ってたけど、そもそも中卒でもできる仕事なの?
能力的に不安・・・
心配いらないぞ。
実は「リバラボインターンシップ」というインターンがあって、転職を目指して2年間有償インターンができるんだよ。
中卒者など学歴に自信がない人に特化したインターンシップサービスで、実績を積みながらその後の転職までをフルサポートしてくれるから中卒者が大逆転するのにぴったりのインターンなんだ。
実際は3backs(リバラボの会社の名前)のインターン生として3backsで働いてもらい、2年間でスキルと実績をつけ、その後に転職先を紹介するというサービスです。
このようなインターンシップがあることを踏まえて、中卒の人が目指すべき将来性抜群の職業を4つご紹介します!
営業
まず、ビジネスの世界でよく耳にする『営業』の仕事について解説します。
営業とは商品やサービスの魅力をより多くの顧客に伝え、自社と顧客の架け橋となる役割があります。
営業職といっても全て同じではなく、以下のような様々な職種があります。
- 既存営業
すでに取引がある企業に対して、顧客の現状抱える課題を深掘りし、自社商品と絡めた課題解決方法を提案する - 新規開拓営業
取引も面識もない企業に対して電話や訪問などの方法でアプローチし、新規顧客を獲得する
- 電話営業
電話をかけ続け、相手企業のキーマンや決裁者とのアポイントを獲得する
また、様々な人と関わる営業職をすることで身に付けられるスキルや経験が多くあります。
- コミュニケーション能力
- ヒアリング能力
- プレゼン能力
- スケジュール管理能力
- 事務処理能力
- 情報収集能力
営業職として様々な経験をした人が歩めるその後のキャリアには、以下のようなものがあります。
- マネージャー職(部長等)
部下の育成や管理・統括 - 企画・マーケティング職
営業で学んだ顧客ニーズに応える企画を作成 - フリーランス
独立して自分のやりたい営業の仕事をする
採用・人事
ここでは、人事の仕事の基本となる『採用』の仕事について解説します!
そもそもどの会社にも存在する人事ですが、これは会社に貢献できる人材を確保し創る役割がある職種です。
通常の企業において、人事は『採用』『教育』『人事管理』の部署に分けられています。
採用の仕事は、主に会社にとって必要な『人』を確保することが仕事で、以下のように様々な採用業務を実施しています。
- 新卒採用
学生向けの採用で、企業紹介→選考活動→内定者フォローの順 - 中途採用
経験者向けの採用で、企業紹介→選考活動→内定者フォローの順
- パート・アルバイト採用
欠員した部分への人員補充が一般的で、選考活動→内定者フォローと就労開始までスピーディー
『採用』の仕事をすることで得られるスキルや経験も多様で、以下のようなものがあります。
- プレゼンテーション力
- デザイン力
- 人脈
- 企業についての知識
- 雇用に関する法令の知識
人事の採用担当として働き得た様々なスキルや経験を活かせば、次のようなキャリアを歩める可能性があります!
- 管理職
人材を見抜く力や培った知識を活かして、人を育てる側にまわる - 営業職
採用担当で培った人脈を活かして営業する - 広報
企業説明で色々と得たプレゼンなどのスキルを活かして広報活動をする - 人事コンサルタント
人事のスペシャリストとなって企業の人事部門に関するコンサルティングを行う
- フリーランス
独立して業務委託などで企業から仕事を請け負う
プログラマー・システムエンジニア
専門的なスキルが必要そうなイメージの強い『プログラマー』『システムエンジニア』ですが、これらも実は中卒こそが目指すべき職業なのです。
その理由は、学歴よりもスキル・経験・実績が重視されやすい職種だからです。
プログラマーもシステムエンジニアもコンピュータープログラムに関する仕事で、システムエンジニアが全体のプログラムの設計を決め、プログラマーが実際に動作するプログラムを作っているのです。
では、詳しく説明していきます。
プログラマーは仕様書に基づいてプログラムを組むことが基本的な仕事で、システムエンジニアはシステム開発全般に携わることが仕事です。
まず、全体の設計を決めるシステムエンジニアの仕事内容をご紹介します。
- プログラマーや協力会社から納品されたプログラムの受入検収
- 顧客との打ち合わせや、問い合わせ対応
- 基本設計
- ベテランSEの場合は要件定義
そして、以下がシステムエンジニアが作成した設計書を元に仕事をするプログラマーの仕事内容です。
- SEが作った設計書をもとに、プログラム単位での設計書を作成する(いわゆるプログラム設計)
- プログラムを作成する
- 作成したプログラム単位でテストを行う(いわゆる単体テスト)
- プログラム単位でドキュメントを作成する
プログラマーやシステムエンジニアが現場で様々な案件を経験することで広げられるキャリアをご紹介します。
プログラマーよりも上級の仕事がシステムエンジニアなので、プログラマーとして経験を積んだ人がシステムエンジニアになるケースは多くみられます。
また、他に進めるキャリアとしては以下のようなものがあります!
- マネージャー職
プロジェクトマネージャーで、主にプロジェクトのスケジュールやコストの管理など全体をマネジメント - エキスパート職
自らに専門的技術やスキルをとことん極めるスペシャリストで、生産性が非常に高い専門職 - ITコンサルタント
システムエンジニアよりも広い視野で、かつ顧客側の視点で何が必要かを考える仕事 - ITアーキテクト
システムそのものだけではなく、顧客のビジネスの成功という観点も含めた最適なシステム設計を行う - フリーランス
独立して自分でサービスを構築したり企業に納品したりする
WEBマーケティング
ここでは、IT業界に不慣れな人からは縁の遠そうな『WEBマーケティング』の仕事について解説します!
マーケティングとは商品を売るために企業が行う行動全般のことで、具体的には広告宣伝・市場調査・販売戦略などの活動を指します。
『WEBマーケティング』とは、Webの特性を十分に理解して最大限にマーケティングの分野に応用し、企業の利益獲得に貢献する仕事です。
以下が、具体的な仕事内容です。
- WEBサイトのPV数アップ
- WEBサイトのSEO対策
- WEBサイトのコンテンツ企画
- WEBサイトの企画設計
- SNSを利用したマーケティング
また、ネット業界の『WEBマーケティング』で得られるスキルや経験をまとめます!
- 情報解析能力
- 企画力
- コミュニケーションスキル
- 情報収集能力
- ライティングスキル
WEBマーケティングはスキルや実績重視の傾向が強く、キャリアチェンジがしやすい職種で以下のようなキャリアチェンジが考えられます。
- 大手広告代理店へ就職
同じWEBマーケティングでも収入が良い大手へ就職 - 事業会社のインハウスマーケター
事業のマーケティングを一から全て自社で行う会社のマーケティング担当 - フリーランス
業務委託でマーケティング業務をしながら、知識やスキルを活かしたWEB関連の業務もできる
転職でキャリアや収入アップを狙うってかなり遠回りに見えてたけど、その分伸び代が大きい!
それじゃ!それが言いたかったんだよ。
就職する時にお金が少し良いからといって選ぶのではなく、将来的にどんなキャリアアップが可能かを考えておくべきだぞ!
中卒こそ将来性抜群の職業を選ぼう
『中卒こそ目指すべき将来性抜群の職業』 をご覧いただき、いかがでしたか?
中卒の仕事事情や職業の選び方を解説したので、より具体的にご自身に適した仕事がお分かりいただけたかと思います。
それでは、この記事をおさらいしていきましょう!
- 中卒こそ職業をしっかり選ぶ必要がある
- 中卒の6割が3年以内に離職している現実
- 長期的な視点で伸び代がある職種・業界を選ぼう
- 中卒者におすすめなのはITベンチャー企業
- おすすめ職種『営業』『採用・人事』『プログラマー・システムエンジニア』『WEBマーケティング』
就職時点での条件の良さよりも、その後どのようにステップアップできるかどうかを考えて就職しましょう!
もし不安な場合は、ぜひリバラボインターンシップをご活用くださいね。
中卒の人ってさあ、結局は何の仕事をしたら良いの?
選び方がわからないよ。