つらいことで知られる営業という仕事を日々続ける中で、辞めたいと感じている人も多いかもしれません。営業を辞めたいと感じたときにやるべき行動とともに、転職に踏み切るタイミングや転職を成功させるコツについても紹介します。
営業がきついと感じる
営業という仕事には向き不向きがあります。営業を辞めたいと感じるのは甘えではなく、自分に合っていないからかもしれません。営業に向いていない人の特徴と、営業を辞めたいと感じる原因を解説します。
営業に向いていない人の特徴
営業に向いていない人の特徴はいくつかあります。以下の項目のうち複数に当てはまっている場合は、転職や異動を考えたほうがよいかもしれません。
- コミュニケーションが苦手
- 目標達成意欲が低い、数字にプレッシャーを感じる
- 自分で考えて行動できない
- プライドが高く人の意見を受け入れられない
営業は会社の売上に直接的に関わる仕事のため、求められる結果は数字で厳密にチェックされます。目標達成のために何をすべきなのか、自分で創意工夫ができないと営業として活躍することは難しいでしょう。
顧客が自分と異なる意見を持っていたり、上司から指摘を受けたりする場合もあります。その際に人の意見を素直に受け入れられないと、相手からの信用を得られず、苦しい思いをすることもあるでしょう。
営業を辞めたいと感じる原因
営業を辞めたいと感じる理由にはいくつかあります。自分が辞めたい理由を明確にすることで、次に選ぶべきアクションが変わるので、自分が当てはまるものがあるか確認してみましょう。
- ノルマがきつい
- テレアポや飛び込み営業がつらい
- 商材に自信が持てない
- 顧客や社内の人間との付き合いが負担
ノルマを達成しないと上司に詰められたり、給料が安定しなかったりと、大きなストレスを感じてしまいます。テレアポや飛び込み営業で毎日断られ続け、自分は何のために仕事をしているのかと思うこともあるでしょう。
自社の商品に自信を持てないと、心の底から顧客におすすめできず、やりがいを感じられません。また営業は人付き合いが大切な職種なため、顧客や上司とウマが合わないと感じる場合も、辞めたいと考える原因の一つになります。
営業を辞めたいと思ったときは
営業を辞めたいと思ったとき、転職だけが唯一の解決策ではありません。まずは以下で紹介する方法を試して、問題が解決できないか探ってみましょう。
辞めたい理由と解決方法を明確にする
まずはなぜ自分が営業を辞めたいのかを明確にしましょう。辞めたい理由を考えるときは、紙に書き出すと頭の中が整理されるのでおすすめです。
次に、現在かかえている問題の解決策を考えます。理由を明確にした結果、その問題は自力で解決できるとわかるかもしれません。
たとえば業務過多になっている場合は業務量の調整が、人間関係や業務内容に不満がある場合は部署を変えることが解決策になり得ます。会社を辞める以外に方法はないのか、今一度考えてみましょう。
信頼できる人に相談する
友人や家族、上司など、信頼できる人に相談することで解決策が見えてくる場合もあります。特に家族など仕事に直接関係のない人からは、客観的な意見をもらいやすいものです。今まで自分になかった視点を得られるかもしれません。
悩みを打ち明けるだけで、気分が楽になる効果もあります。業務に関する悩みは、同僚も同じことでストレスを感じているかもしれません。
1人で悩んでいるとネガティブな気持ちに傾きやすいので、まずは誰かに相談してみることをおすすめします。
会社を辞めるときのポイント
今の状況を自力で打破できないと判断した場合は、いよいよ転職に踏み切ります。ただし今の会社を辞めるときにもいくつかポイントがあるので確認しましょう。
次の仕事を見つけてから辞める
転職先が見つかってから現職を辞めるようにしましょう。転職先が決まらないまま退職すると、無収入の状態が続き、焦りが生まれてしまうためです。その結果、条件がいまいちでも、早く内定が出た会社に決めてしまいがちです。
現職を辞めていなければひとまず収入の心配はないので、自分の希望する条件に合った会社をじっくりと探せます。
ただし、繁忙期などの時期によっては退職時期の調整が難航する場合もあるので、計画を立てたうえで転職活動に臨みましょう。
ストレスがひどい場合は即退職を検討する
寝つきが悪い、食が細くなったなど、心身に異常が生じている場合は、すぐに退職を検討したほうがよいでしょう。
場合によっては、うつ病やその一歩手前の状態かもしれません。心当たりがある場合は、早急に医師の診断を受けることをおすすめします。
傷病手当金や失業手当、生活保護など、日本には最低限の生活を保障する制度があります。それらの制度を利用したり、家族に協力してもらったりしながら、現職を離れる準備を進めましょう。
転職を成功させるためのコツ
やみくもに転職活動を行っても、多くの場合、転職先に満足できず、同じことを繰り返してしまいます。転職を成功させるためのコツをふまえて、満足のいく転職を実現しましょう。
転職の軸を決めておく
『転職の軸』とは、転職するうえで譲れない条件のことです。年収や仕事内容、転職してからの将来像を具体的にイメージしておきましょう。
さらに各条件に優先順位をつけることが大切です。優先順位をつけておかないと、オフィスの雰囲気や福利厚生など、自分にとって本当は重要度の低い要素により転職先を決めてしまう可能性があります。
特に優先度の高い条件は、転職活動が終わるまで変えてはいけません。理想の条件をすべて満たす会社は、それほど存在しないものです。
それを理解したうえで優先順位を明確にしていれば、妥協すべきラインがわかるため、合理的な判断ができます。
自分の市場価値を見極める
自分の市場価値を見極めて転職活動に臨むのも重要です。自分の得意なことや苦手なことを知ることで、自分の能力を生かせる仕事を見つけやすくなるでしょう。自分の実力に不釣り合いな会社に入ってしまう事態も防げます。
自分のスキルを棚卸する際にも、まずは紙に書き出してみるのがおすすめです。転職が成功した5年後や10年後の未来像や、転職の必要性などを具体化しましょう。
そうすることで、等身大の自分に合った会社を見つけやすくなります。
営業職からおすすめの転職先
『今の会社は嫌だけど、営業の経験は生かしたい』『営業は辞めたいけれど、今の会社自体は好き』など、転職の事情は人それぞれです。営業職から転職する場合のおすすめの業種を紹介します。
別業界同業種に転職
業界は違っても、同業種であればこれまでの経験を十分に生かせます。人との関係構築は得意だけれど新規営業は苦手という場合には、既存顧客を相手にするルート営業が向いているかもしれません。
自社の商材に自信が持てなかった場合は、扱う商材を有形・無形で変えてみたり、商社のように他社の商品を幅広く扱う業界に挑戦したりするのもよいでしょう。
クリエイティブな領域に挑戦したい場合は、広告業界のように顧客の商品の魅力を最大限に引き出す仕事が候補として挙げられます。
同業界別業種に転職
営業の経験を生かして別の職種に挑戦したい場合は、以下のような職種がおすすめです。
- 営業事務
- 企画、マーケティング
- 人事
営業事務は営業チームのサポート役です。プレーヤーとしての経験があれば、現場で何が求められているかがわかり、より適したサポートができることでしょう。
企画やマーケティングは、各方面とのコミュニケーションや商品の魅力を引き出す能力が求められる職種です。いずれも営業の経験が生かせる職種といえます。
人事は『人』を管理するポジションのため、営業で培った人付き合いの能力が役に立つ職種です。もし今の会社自体に不満がない場合は、いずれの職種も、社内での部署異動が自分の希望を叶える選択肢の一つになります。
営業を辞めたいなら転職への準備が必要
営業の仕事には向き不向きがあります。数字に追われたり、顧客や社内の人間関係がつらくて営業を辞めたいと感じる人は多いものです。
しかし一時的な感情から退職するのではなく、まずは辞めたい理由をはっきりさせて、自力で問題を解決できないか探ることが大切です。
転職活動をする際は、ブレない軸をしっかりと決めたうえで、できるだけ現職を続けながら行うのがよいでしょう。今とは別の職種に挑戦したい場合には、まずは社内で異動ができないか検討するのもおすすめです。
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