一口に営業のインターンと言っても長期なのか、短期なのかで体験する業務が異なります。短期では職場体験のような意味合い、長期なら会社の一員として営業の業務に携わります。インターンシップを通して営業の業務を経験するメリットを紹介します。
そもそも営業ってどんな仕事?
本来、営業は『誰にどのような営業をするか』によって4パターンに分けられます。インターンの詳細を学ぶ前に、まずは営業の仕事内容をパターンごとに見て理解していきましょう。
営業の仕事内容
営業職の目的は一義的に会社に利益をもたらすことです。顧客の抱える課題に対し、自社の商品やサービスを提案し、顧客から契約を取って会社の売り上げに貢献します。
営業と混同される部署に販売があります。違いが分かりづらい面がありますが、自社商品やサービスを『購入を望む顧客に売る』のが販売で、『将来購入してくれそうな顧客を含めて売り込む』のが営業という位置付けであることが大半です。
自社の商品やサービスに対する全般的な知識はもちろん、場合によっては顧客自身も気付いていない課題を見つけ出すリサーチ能力や、売り込むためのプレゼンスキル、コミュニケーションスキルが必要になります。
営業の種類
一言で営業と言っても、業務の手法や顧客によって種類は異なります。まず営業手法でみると『新規営業』『ルート営業』の2系統があります。
『新規営業』はその名の通り、新たな顧客を開拓する仕事です。接点がないところから顧客を開拓するため電話やメール、飛び込みで営業します。
他方、『ルート営業』は過去に取引したことがある顧客に対して商品を売り込みます。新規営業と比較して、商品・サービスの購入や契約に至る可能性は高くなります。
商品やサービスを売る相手によっては『法人営業』と『個人営業』にも分けられます。主に企業や団体に営業を行う法人営業は仕事の性質上、BtoB(Business to Business)営業とも言います。
対して個人営業は、企業ではなく消費者個人に対して営業を行います。BtoC(Business to Consumer)営業とも呼ばれます。
営業インターンシップの具体的な内容
営業のインターンシップは、短期で行うのか長期で行うのかによって体験する仕事内容が変わります。どのようなことを学びたいのかイメージしながら読み進めてみてください。
短期と長期がある
インターンシップで体験する営業の内容は、大きく分けて短期で体験する仕事と長期で体験する仕事の2パターンがあります。
短期のインターンシップは、数日~数週間という短い期間で参加します。グループディスカッションやプレゼンテーション、簡易的な職場体験やセミナー形式で営業について学ぶことが中心です。
長期の場合は会社によって期間が異なりますが、主に3カ月以上継続して参加するケースが多いでしょう。あらかじめ決めた時間・日数で働き、実際に営業の業務に同行することも少なくありません。
長期のインターンシップは、短期よりも深く仕事に関わります。会社の一員として営業に携わることで、大変さや楽しさを現実に近い形で知ることができます。
どちらがいいのかは人それぞれです。企業選びで迷っている人は短期のインターンシップを選び、複数の企業で働いてみるのがベターな選択肢となるでしょう。
体験できる業務内容
営業は新規顧客の開拓や商談だけではなく、その他多岐にわたります。その中で、長期のインターンシップで体験する業務内容は以下の通りです。
- 営業戦略の検討・リストアップ
- 電話・メールを使ったアポイント獲得
- ヒアリング・提案
- 契約・納品
- アフターフォロー
インターンシップを行う期間によって、体験する業務は変わります。短期の場合は職場体験の意味合いが強いため、本格的な営業の業務には携わらない可能性が高いかもしれません。
短期でも長期でも営業の仕事で得た経験は、他の職種でも役立てることができるでしょう。有意義な経験を得るためにも、インターンシップに参加するのはおすすめです。
インターンシップで身に付くスキル
インターンシップを体験することで、営業で必要なスキルを身に付けられます。どのようなスキルが身に付くのかを理解して、インターンシップに取り組むと良いでしょう。
ビジネスマナーの基本が身に付く
インターンシップに参加することで、基本的なビジネスマナーを身に付けることができます。企業の一員として、社内・社外問わずさまざまな人たちとコミュニケーションを取る必要があるからです。
長期のインターンシップでは実際の職場で業務に従事することが多いため、より実践的なビジネスマナーが学べるでしょう。一方短期では、時間が限られているためセミナー形式で学ぶことが多くなります。
あいさつや言葉遣い、立ち居振る舞い、電話の応対、メール対応など、インターンで学べるビジネスマナーは終了後もビジネスパーソンの素養として役立つでしょう。
営業で役立つ能力が身に付く
営業のインターンシップは、営業に必要な能力を磨くことができます。具体的には、営業を通して、コミュニケーション能力やヒアリング能力が鍛えられるでしょう。
いかに自社の商品やサービスを売るのか考える際に、コミュニケーション能力は必要になります。
また顧客がどのようなことで困っているのか、顧客自身がはっきりと理解しているケースもあります。顧客の問題を具体化するには、ヒアリング能力も不可欠です。
営業のインターンシップを通して学んだスキルは、営業の仕事だけではなく、他の職種でも発揮できるでしょう。
基本的な事務作業が身に付く
企業であれば事務作業はつきものです。営業のインターンシップでも例外ではありません。
特に営業の事務作業では、商談で使う資料作成が欠かせないものとなります。資料作成であればMicrosoft Office系アプリが代表的なツールとして挙げられるでしょう。
WordやExcel、PowerPointといった基本的なアプリは汎用性が高く、将来どの分野で仕事をすることになったとしても使う可能性が高いものです。
顧客に分かりやすい資料を作成するためにはどうしたら良いのか、そういった観点からも吸収できることは多いでしょう。
実際に事務作業をしてみないと、仕事ができるようにはなりません。自身で勉強するのに比べて、インターンシップで学ぶ方がより実践的な知識を学べるでしょう。
インターンシップが就職で有利になる理由
営業のインターンシップで身に付けたスキルをアピールすることができれば、就職活動で有利に働くでしょう。営業のインターンシップは、今後就職活動をしていく上で自信にもつながるはずです。
身に付いたスキルをアピールできる
営業のインターンシップを通して営業の業務に携わった経験は、就職活動において良いアピール材料となります。
なぜなら、就職する前から営業の経験があるということは、営業職に既に免疫があり、未経験の人たちよりも戦力になるのが早いと会社側は考えるからです。
インターンシップで顧客と話した経験や、営業のシミュレーションを通して磨いたコミュニケーション能力は、他の志願者との差別化にもつながるでしょう。
培ったコミュニケーション能力は、電話対応や書類作成の経験と合わせることで、より魅力的なアピールポイントになります。活用できるスキルを一つでも多く持っておきましょう。
自信を持って面接に臨める
営業の経験があれば、就職活動時の面接に対して苦手意識を持たず、スムーズに話せるようになります。インターンシップでは、社会人はもちろん、初対面の人と話す機会があるからです。
社内・社外のさまざまな立場の人たちとコミュニケーションをとることに慣れていれば、面接官とのやり取りもスムーズにできるはずです。そのような姿は、面接官から見ても高い評価を得られることでしょう。
余裕を持って面接官とやり取りができるようになれば、自分の魅力を余すことなく伝えられます。
業界をより深く知ることができる
インターンシップという立場で働いてみることで、業界情報に詳しくなれるというメリットもあります。就職活動をする際に、より深く企業研究・業界研究が行えるでしょう。
大抵の場合、企業研究・業界研究をする場合は、インターネットや四季報から情報を集めます。しかし、インターネットや書籍から業界研究を行うだけでは限界があります。
現場で働くことで得られる経験があれば、業界をより深く知ることができます。自分で営業の仕事を『見る』『学ぶ』『体験する』ことは、貴重な財産となるでしょう。
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営業インターンシップでスキルを身に付ける
営業のインターンシップに参加することで、ビジネススキルや営業に必要なコミュニケーション能力、ヒアリング能力の習得が期待できます。
営業のインターンシップは、長期と短期でそれぞれ体験する内容が異なります。どちらがいいのか迷っている場合は、まずは短い期間のインターンシップに参加してみるのが良いかもしれません。
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