中卒で大学に最短で入学できる4つの手段 | 大学の選び方も合わせて解説

 

「中卒だけど大学に入学したい」

「中卒」の肩書は、就職活動や出世に影響を及ぼしてしまう可能性が高いのが現実です。

しかし、中卒でも大学に入学するのは不可能ではありません。

ただ、それは決して容易なことではなく、時間と労力が必要な道のりになります。

この記事では、中卒の人が最短で大学に入学する手段や大学の選び方を解説します。

ただ、実は大学入学より効率的に就職できる方法もあるので、その選択肢もお伝えしていきますね!

 

ユーくん
中卒だったら大学なんて受けられないと思ってたんだけど違うの?
ダルマちゃん
あるよ!まあでも焦らずゆっくり考えよう!

 

中卒から大学受験に挑戦するための条件

大学受験に挑戦したい!と思っても、中卒のまま大学受験に挑むことはできません。

大学入学資格の条件

  • 高等学校又は中等教育学校を卒業した者(法第90条第1項)
  • 特別支援学校の高等部又は高等専門学校の3年次を修了した者(法第90条第1項)

参考:文部科学省ホームページ「大学入学資格について」

つまり、分かりやすく言うと「中卒で進学できる大学はない」のです。

中卒の人が大学受験するには、必ず高等学校卒業程度認定試験に合格する必要があります。

 

中卒で大学卒業資格(学士号)が必要な人と不要な人

中卒で大学卒業資格(学士号)が必要な人と不要な人の違いについて解説します。

まず、大卒のメリットとデメリットを確認してみましょう。

大卒のメリット
  • 就職先の選択肢が増える
  • 正社員雇用率が高くなる
  • 年収が高くなりやすい

中卒と大卒の就職率や年収についてはコチラに詳しくまとめています。↓

大卒のデメリット
  • 受験勉強が大変
  • 大学の学費がかかる
  • 社会に出るタイミングが遅くなる

これを踏まえて、中卒でも「大卒資格があった方が良い人」と「無くても困らない人」について考えていきましょう。

 

中卒で大卒資格があった方が良い人

大卒資格が必要な人は以下の条件に該当し、「名の知れた企業でキャリアを積みたい」人です。

  • 東証一部上場企業(大企業)に就職
    企業として安定した業績やブランドがある社は大卒が基本
  • 正社員として一生涯雇用
    定年まで雇用されるためには大卒で新入社員として入社が必須
  • 一社で出世や年収UPを目指す
    会社の役員クラスを目指す場合には大卒であることは必須

大学資格があることで、就職活動の際に目指せる企業の幅は広がります。

その証明として、大卒者たちの正社員雇用率は中卒・高卒の人よりも高い数字を保っています。

 

▼最終学歴ごとの正社員の割合

最終学歴 若年労働者を100とした際の正社員の割合
中学卒 35.4%
高校卒 56.3%
専修学校卒 66.6%
高専・短大卒 66.2%
大学卒 80.9%
大学院卒 84.3%

出典:平成30年「性、年齢階級・在学の有無・最終学歴、雇用・就業形態別若年労働者割合」

 

ダルマちゃん

大企業に入社し、年収を上げ出世したい人は大卒資格が必要だなあ。

 

中卒で大卒資格がなくても困らない人

大卒資格が不要な人は、「企業ブランドに拘らず自分の実力で勝負したい人」です。

  • 大企業にこだわらない
  • ベンチャー企業で働きたい
  • 特定分野で専門的なスキルを磨きたい

大企業に関しては、大卒であることで圧倒的に就活が有利になることが多いです。

しかし、ベンチャー企業に関しては、学歴よりもスキルを重視する傾向があるので大卒資格は不要です。

必ずしも学歴が全てではなく、スキルや経験があれば安定した職につける可能性があるのです。

 

中卒から大学受験に最短で挑戦する4つの方法

ここでは、中卒の人が大学受験に最短で挑戦する4つの方法をご紹介します!

  • 高卒認定資格を取得する
  • 各大学の入学資格審査に合格する
  • 専修学校の高等課程や高専を修了する
  • 通信制大学の特修生制度や履修生制度の利用

「通信制・定時制の高校へ入学し卒業する」という方法もありますが、時間がかかりすぎるためオススメしません。

「高校受験・入学・卒業」、「大学受験」には時間が必要で、本来の大学入学よりも遅れる可能性があるためです。

そこで、ここでは先ほど紹介した4つの方法について詳しく説明していきます!

 

方法①:高卒認定資格の取得

1つ目は、高卒認定資格を取得して、大学受験を目指す方法です。

高等学校卒業程度認定試験とは

  • もともと大学入学資格検定「大検」と呼ばれていた試験
  • 高校を卒業できなかった人の学習成果を評価し、高校卒業と同等の学力があるかを認定する試験
  • 合格すれば大学・短大・専門学校の受験資格取得
  • 高卒認定試験受験資格はその年度で16歳以上

参考:文部科学省ホームページ「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」

では、試験日程を確認していきましょう。

年に2度、8月と11月に実施されています。

次に、試験科目を確認しましょう。

合格するには、ここで示されている各教科の必修科目に合格する必要があります。

高校を中退したのちに高卒認定試験を受験して高卒資格を取得している有名人は案外たくさんいます。

  • 家入一馬さん(起業家)
  • 紺野あさ美さん(元アイドル・元女子アナ)
  • 高梨沙羅さん(女子スキージャンプ選手)

 

方法②:各大学の入学資格審査を合格する

大学ごとに、入学資格は異なります。

それぞれの大学が定める「入学資格審査」に合格することで大学に進学できるケースもあるのです。文部科学省のホームページには下記の記載があります。

 大学教育の活性化等を図る観点から、社会人等であって大学で学習を行う意欲と能力を有する個人について、大学教育を受ける機会を提供するため、大学や大学院への入学に関し、個別の入学資格審査により、各大学において、高等学校や大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者に対し、入学資格を認めることができます。
個別の入学資格審査は、次のような学修歴や実績の情報等に基づいて、高等学校卒業者や大学卒業者と同等以上の学力があるかどうかを各大学が判断する審査です。

参考:文部科学省ホームページ「入学資格に関するQ&A(平成31年1月31日現在)」

つまり、各大学の入学資格審査に合格すれば、高卒資格無しでも入学が可能なケースもあります。

それぞれ入学資格審査の内容が異なるため、希望する大学に詳細について問い合わせてみましょう。

元巨人の桑田真澄氏は、この制度を利用して、高卒で早大大学院修士課程へ進学しました。

 

方法③:専修学校の高等課程や高専を修了する

高卒資格無しでも、専修学校の高等課程や高専を終了すれば大学受験資格が得られる場合があります。

専修学校とは
  • 専門的な技術教育を行う教育機関として多岐にわたる分野でスペシャリストを育成
  • 総称は「専修学校」だが、入学資格の違いにより3 つの課程に分けられている

出典:文部科学省ホームページ「専修学校ってどんな学校?」より

専修学校の位置づけは以下の通りで、中学校卒業後に進める課程もあります。

専修学校の注意

  • 文部科学大臣が指定する学校のみ大学入学資格を得られる
  • 大学入学資格を得られない専修学校も存在

※専修学校の中で大学入学資格を得られる学校を確認

文部科学省ホームページ「修了者に大学入学資格が認められる専修学校高等課程の一覧」

 

方法④:通信制大学の特修生制度や履修生制度の利用

そして、通信制大学の特修生制度や履修生制度を利用する方法もあります。

まず、通信制大学について簡単に紹介しておきましょう。

通信制大学とは

  • 自宅学習をメインとして履修するスタイルの大学
  • 必要単位を取得して卒業すれば、他大学と同等の大卒資格を取得可能
  • 社会人や主婦が仕事や家事と両立できる画期的な教育機関

高卒資格がない方は、高校中退者や中卒者向けの特修生制度や履修生制度の利用を狙いましょう。

では、現在、特修生・履修生制度を持つ通信制大学を紹介しておきます。

  • 北海道情報大学(北海道)
  • 人間総合科学大学(埼玉県)
  • 放送大学(千葉県)
  • 星槎大学(神奈川県)
  • 八洲学園大学(神奈川県)
  • 明星大学(東京都)
  • 創価大学(東京都)
  • 産業能率大学(東京都)
  • 自由が丘産能短期大学(東京都)帝京平成大学(東京都)
  • 東京福祉大学(東京都)
  • 東京通信大学(東京都)
  • 武蔵野美術大学(東京都)
  • 愛知産業大学・短期大学部(愛知県)
  • 日本福祉大学(愛知県)
  • 中部学院大学(岐阜県)
  • 佛教大学(京都府)
  • 近畿大学短期大学部(大阪府)
  • 大阪学院大学(大阪府)
  • 大阪芸術大学・短期大学部(大阪府)、特修生
  • 姫路大学(兵庫県)
  • 環太平洋大学(岡山県)
  • 吉備国際大学(岡山県)
  • サイバー大学(福岡県)
  • 九州保健福祉大学(宮崎県)

特修生制度・履修生制度の条件を満たしていれば、中卒で高卒資格なしでも大学入学が可能です。

まずは、気になる大学に問い合わせて確認してみましょう。

 

上記の4つの方法で良い大学に通えるのか

 

本記事の良い大学の定義

※競争率の高い有名企業への就職率が高い大学、としています。

 

▼有名企業への就職率

順位 設置 大学名 所在地 400社就職率
1 国立 東京工業大学 東京 57.4
2 国立 一橋大学 東京 55.0
3 公立 国際教養大学 秋田 44.5
4 国立 名古屋工業大学 愛知 39.4
5 私立 東京理科大学 東京 38.9
6 国立 電気通信大学 東京 37.9
7 私立 早稲田大学 東京 36.7
8 国立 九州工業大学 福岡 36.4
9 国立 大阪大学 大阪 35.6
10 国立 京都工芸繊維大学 京都 35.0

参考:東洋経済オンライン「有名企業への就職率が高い大学TOP200」

 

実際は中卒でも「高卒認定資格取得」や「専修学校の高等課程や高専を終了」を満たせばどの大学にも挑戦することができます。

しかし、ランキング上位の就職率が良い大学は受験競争が激しく、浪人生もかなり多いと言えます。

実は、高卒認定試験合格者で翌年に大学入学するのは約29%です。(参照:「高等学校卒業程度認定試験等(高卒認定等)の評価指標の設定」)

また、大学入学者の中で有名大学進学率は約2%ということも分かっています。

中卒から有名大学に入る確率

上記の数値を元に有名大学に入れる確率を計算します。

大学進学率(29%)× 有名大学進学率(2%)= 0.58%

高卒認定合格者の0.58%しか有名大学に進学できない計算です。

さらに有名大学に入学できても、就職活動が待っていいます。

中卒から有名企業に入社する確率

仮に東京工業大学を目指して有名企業に入る場合を考えてみます。

東京工業大学に進学できる確率(0.58%)×有名企業への就職率(57.4%)=0.33%

これは、300人の高卒認定合格者がいて『ようやく1人受かるかどうか』という確率です。

結論からいうと、就職のために大学進学を考えるのはコスパが悪すぎます。

かといって、中卒から正社員で就職先を探すのは最悪の一手です。

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▼リバラボインターンシップとは
  1. まず、リバラボで働く
    十分な給与(平均年収400万円)や社宅完備等の福利厚生も充実
  2. スキルと実績を積み上げる
    スキルと実績を積む環境が整っている
  3. 高収入/高待遇な優良企業に転職
    平均年収490万円以上の企業に就職することが可能
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中卒から大学受験する前に必要な「大学の選び方」

※※ここから下は結構内容が浅いので、全体的に修正お願いします!

中卒から大学受験に挑む際には、どの大学を選ぶのかが重要となります。

大学の選び方には大きく2通りあります。

  1. 受験までのプロセスで選ぶ
  2. 経験・資格取得できる大学を選ぶ

 

①受験までのプロセスで選ぶ

大学受験までのプロセスで受験する大学を選ぶ場合は、二つのプロセスから選びます。

※※補足を使う。スマホに最適化する

受験までのプロセス
  • 高卒認定試験を受験する
    高卒資格を得てから大学受験
  • 高卒認定試験を受験しない
    「専修学校の高等過程や高専を卒業」or「通信制大学の特修正制度や履修生制度を利用」

以下の特徴がある人は、まず受験までのプロセスを決めてから大学選びをすると良いでしょう。

  • 自分の進みたい専門分野が明確な人
  • 通信制大学の一覧の中に専門分野と関わりの深い大学がある人
  • 高等課程や高専で必要なスキルが身につけられる人

 

②経験・資格取得のために先に大学を選ぶ

一方、大学を先に決めてから受験の方法を考えるという手法もあります。

これは目指す大学を絞り込みそこから受験資格について調べるというプロセスです。

この方法が向いているのは以下のような人です。

  • 偏差値の高い大学を卒業したい
  • なるべく高学歴となる大学が良い
  • 興味のある学部や大学が決まっている

大学の大半は高卒資格が必要となることが多く、その場合高卒認定試験を受験する必要があります。

 

まとめ

中卒から大学入学を目指すことは不可能と思われがちですが、方法は色々あります!

中卒者が知っておくべきこと
  1. 中卒でも大学入学は可能
  2. 正社員雇用・高年収には大卒が有利
  3. 中卒が大学入学する方法は4つ
  4. 正社員や高収入へ大学以外のルートあり

将来のために本当に大学に行く必要がある場合は、大学受験を検討する必要があります。

ただ、必ずしも大卒でなければ目指す就職先が見つからないというわけではありません。

特定スキルで経験を積むことが目指す職種に就く近道になるケースも忘れないでくださいね。

 



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