営業職は人気職種ですが、実際何が他の職種よりも良いのか曖昧です。
本記事では、営業職経験者だからこそ分かる「営業職のメリット/デメリット」を紹介します。
あなたに営業職の経験がなくても、具体的にどう良いと言えるのかデータも使いながら証明します。
営業職の一般的な3つのメリット | 例題を出しながら解説
この章では、営業職を経験することで得られるメリットをご紹介します!
- メンタルが強くなる
- コミュニケーション能力がUP
- 能力次第で稼ぎがUP
では、一つずつ解説していきます。
1.メンタルが強くなる
営業職を経験した人は、メンタルが強くなると言われています。
それは、営業職において「断られる場面」が多々あるためです。
「インターフォン越しに怒鳴られた」
「電話営業でガチャ切りされた」
このように、人から拒絶されることは気持ちのいいことではありません。
しかし、成績を残すためには拒絶されても立ち向かわなければいけません。
営業職で強いメンタルが出来上がるのは、辛くても前向きに仕事に向き合う過程があるからです。
中でも「飛び込み営業」は難易度が高く、「門前払い」をされることが言ってみれば普通です。
毎日毎日営業を続けていれば、自然と強靭なメンタルに変わっていくのです。
営業に行ったのに逆に説教され、泣きながらオフィスに戻ったという新人営業マンもよくいます。
厳しい世界ですが、その世界で頑張れば自然と強い精神力を手に入れることができるのです。
2.コミュニケーション力が上がる
また、営業職を経験すると、コミュニケーション力が上がると言われています。
営業は顧客に商品やサービスの価値を伝えるので、自然と話す機会が増え「話術」が鍛えられます。
- 普段の生活では関わらないような企業のお偉方とのコミュニケーション
- 先入観の強い年配者相手のコミュニケーション
顧客に合わせた会話が求められ、日々のコミュニケーションとは全く違うアプローチを求められます。
どのようにしてあなた自身を受け入れてもらうのかの戦略を立てることは、もはや必須です。
- 相手が興味を持つものに対して事前に調べ知識をつけておく
- お酒が好きな取引先との付き合いは率先して出席する
相手が「この人の話なら聞きたいな」と思うように仕向けるスキルも必要になります。
最初は大変だと感じても、慣れてくるとコミュニケーションを楽しめるようになってきます。
日常会話では養うことの難しいコミュニケーションスキルを獲得できるのが大きなメリットだな
3.インセンティブ(歩合)がある
営業職は、「インセンティブ(歩合)」で稼ぎがアップすることが多いです。
つまり、自分の営業成績や努力ががそのまま収入に反映されるのです。
会社によって、給料の中でインセンティブの占める割合はさまざまです。
ただ、経験と共にスキルアップすれば、基本給と共にインセンティブで稼げる額も上がります。
▼営業系 平均年収比較
営業系 平均年収 | |
---|---|
20代 | 378万円 |
30代 | 500万円 |
40代 | 582万円 |
50代 | 676万円 |
参照:求人情報・転職サイトdoda(デューダ)「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報)(2020年12月7日)」
この給料の上がり方が営業職の醍醐味でもあり、モチベーションの源かもしれません。
より詳しく営業職の給与体系について知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
体験者しか分からない営業職の4つのメリット
ここでは体験者しか分からない営業職のメリットをご紹介します。
「え!そんなメリットもあるの?」
実は営業職には「体験しないと分からないメリット」がたくさんあります。
では、知られざる営業職のメリットを4つ紹介していきます!
- 論理的思考(課題解決能力)が身につく
- 数字に強くなる
- 本当の意味での実力主義
- 独立の準備がしやすい
1.論理的思考(課題解決能力)が身につく
営業職は知らずのうちに、「論理的思考スキル」が養われます。
営業で商品やサービスを顧客に購入してもらうためには、まず考えて話すことが求められます。
以下のような流れで契約を締結します。
- 商品の価値を簡潔に説明
- 顧客のベネフィットに価値を落とし込む
- その場で契約(購入)締結
特に、顧客のニーズと商品価値がいかにマッチしているかを論理的に説明する力が求められます。
営業は顧客の課題を見つけ、商品が課題解決に有効だとアピールしなくてはいけません。
ただ「コミュニケーション能力」が高いだけではなく、相手を納得させられるかがポイントです。
よって、顧客に営業をしていくうちにだんだんと「論理的思考スキル」が養われるのです。
2.数字に強くなる
また、営業職を経験すると、数字に強くなります。
営業職はとにかく数字を分析して、数字を追うのが仕事です。
分析に基づく営業戦略で顧客の数を伸ばしていくのが「できる営業職」です。
- 客層の分析
年齢層・性別・居住地・生活レベル - 時間軸の分析
月毎、曜日毎の売上分析
実際の分析に基づく戦略の例を紹介します。
- 都心の売り上げが低い場合
→田舎エリアに変えて営業 - 売り上げが落ち込む時期
→キャンペーンを実施
日々数字と向き合い、数字の意味することを深く掘り下げる必要があります。
その結果、営業職は数字に強くなっていくのです。
3.本当の意味で実力主義
営業職を続けていくと、本当の意味で「実力主義」になっていきます。
営業職は数ある職種の中でも最も「成果が明確に見える職種」です。
サービス職や事務職の成果を、完全に数字で表すことはできません。
仕事のスピードや正確さを数字で評価するのは非常に難しいですよね。
しかし、営業職は以下のような項目で成果が数字で現れてしまいます。
- 売上目標に対して、○%の達成率
- 前年比○%
- 成約率○%
- 個人売上○万円
仕事ができる人は数字として現れるため、出世や昇給していく可能性が非常に高いです。
つまり、営業職は実力主義の世界なのです。
営業職は学歴やコネよりも数字としての結果で評価される世界なので、かなり平等な職種です。
よって、営業職として働いていくと、成果を出すために本当の「実力主義」になります。
4.独立の準備がしやすい
実は営業職には、「キャリア」を考える上で2つのメリットがあります。
一つ目は、働きながら独立の準備がしやすいというメリットです。
それは営業職が独立に必要な「人脈」「論理的思考」を養うのに最適な職種だからです。
- 営業で人脈を増やせる
- ビジネスに重要な論理的思考が養われる
コネや人脈があるとビジネスを軌道に乗せるのが早いので、営業職をしながら準備する人が多いのです。
二つ目のメリットは、「営業スキル」はどの業種・業界への転職でも評価されるスキルだということです。
事業を軌道に乗せるためには売り上げアップが必須で、営業スキルはその根幹を担っています。
「営業職」を経験しておけば、その後様々な職種に転職しやすくなるということです。
営業職として働いたことで得られる経験やスキルは、キャリアアップに繋がるんだよ。
- 独立(起業)する際の武器になる
- 他業種・他職種への転職も有利
営業スキルがあれば、無敵だね。でも、まずは就活しないとだめだよね?
一般的には企業に就職して働くのが普通だよね。でも、実はより効率的にスキルを得られるインターンがあるんだよ!
- 2年間の有償インターンシッププログラム
- 「インターン(スキル・実績獲得)」→「転職/独立」までサポート
- 営業成績が反映される給料制度
就職しなくてもインターンシップとして営業スキルを積み、転職や独立を目指すケースもあります。
サポート体制が整っているので、企業でいきなり働くよりも安心感がありますよ!
営業職の数少ない3つのデメリット
営業職の素晴らしいメリットを紹介してきましたが、その裏側には勿論デメリットもあります。
メリットと比べると数は少ないですが、デメリットについても理解しておきましょう。
- 休日営業が必要な場合もある
- 関係各所の板挟み
- インセンティブなしの場合安月給
では、一つずつみていきましょう。
休日営業が必要な場合がある
営業職は成果を出すために、休日の営業が必要な場合も多々あります。
顧客ありきの職種なので、顧客の都合に合わせるため自分の休日を返上する場合もあります。
営業職のデメリットとして、自分の時間をコントロールできないという特徴があります。
そこで、以下のような考えを持った人には営業職は向いていません。
- 毎日定時に仕事を終えたい
- 休日出勤がない仕事がいい
- 数ヶ月先のプライベートな予定をたてたい
営業職で出世や高収入を目指すためには、ある程度プライベートを犠牲にしなければいけません。
関係各所の板挟み
営業職は顧客第一でありながら、顧客と会社との板挟みになることもしばしばあります。
営業職であれば顧客の希望を優先したいところですが、会社の都合で無理な場合もあります。
結果として顧客に頭を下げ、会社の都合に合わせなければならない場合もあります。
「会社のサポート部署の定休日」と「顧客の希望訪問日」が被ってしまった場合、どうしますか?
顧客の希望を通せば、社内メンバーに迷惑がかかって冷たい目で見られることもあります。
非常に難しく居心地の悪いものですが、営業職ではよくある話です。
このように板挟みにされやすくストレスが多いのは、営業職のデメリットです。
インセンティブがなかった場合は安月給
営業職は、インセンティブが入らないと安月給というデメリットもあります。
成績が良ければインセンティブで大きく稼ぐことができますが、成績次第では安月給になります。
一年中営業成績を落とさずに高く保つことができる人は、ほんの一握りです。
数字が悪ければインセンティブが全く付かず「基本給」しかもらえないのが落とし穴です。
特に、インセンティブの大きな企業ほど、基本給は低めに設定されています。
インセンティブがなければ安月給になってしまうため、毎月自分を追い込まなければいけません。
この給料が下がる恐怖心は営業職特有のデメリットでしょう。
営業のメリットとデメリットを理解しよう
営業職は多くのメリットがありますが、その裏にはデメリットもあります。
しかし、営業職は自らを成長させ生涯役に立つスキルを獲得できる点でやはり人気があります。
- 論理的思考スキルUP
- 数字に強くなる
- 実力主義
- 独立準備に最適
営業職でスキルと実績を積むことができれば、将来的に転職チャンスも十分にあります。
これからの人生をより豊かにするために、ぜひ営業職への道を選んでみてはどうでしょうか。
求人数も多い職種なので、職種で悩んでいる方はぜひ営業スキルを磨いて挑戦してみてくださいね。
参考:営業職に向いている人&向いていない人の特徴や性格10選|成功者の共通点も解説